【感想・ネタバレ】インドラネットのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

誰を信用して誰を信用しないか決めるのは全部自分。その先には結果があるだけ。面白くて読み進めていくうちにやめられなくなり、最後まで一気読みしてしまった。最後の展開は思いがけなかった。

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2024年02月18日

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東南アジアに旅行する様子が、出会う人皆不気味で不気味で、、変な夢を見ている感覚。
終わり方は衝撃。安定に面白い。

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2023年06月14日

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前代未聞な設定と先の読めない展開に最後の最後まで読む手が止まらなかった。桐野さんの作品の中でも個人的に面白かった

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2022年09月04日

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なんという物語。
主人公晃と一緒にカンボジアを旅し、人生がひっくり返り、死にかけ、全てを終わりにする疑似体験をしました。

最初は冴えない派遣社員で愛せない主人公だなと思っていた晃が失踪した親友を探す旅の中で戸惑い、逡巡し、成長する中でいつのまにか晃を応援し、一緒に悩み、不安や喜びを共有していることに驚く。
カンボジアの歴史をまったく知らない自分を恥じました…。

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2022年07月05日

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ネタバレ

面白かった
ダメ男の主人公が高校時代のイケメン親友を探してカンボジアを旅する。
海外旅行初心者で、騙され続けだれを信用したらいいのか分からない状態で次々で起こるハプニングが楽しかった。
果たして親友に再会できるのか、結果が気になって止まらなかったがまさかの結末。

進歩した医療で人間を生きさせ続けることができても、苦痛が伴い続けるのであればそれは拷問だ。読後が爽快なストーリーではないけど、その分ストーリー前半のドタバタの面白さをしみじみ感じた。

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2022年06月15日

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ネタバレ

最初のうちはずるくてせこくてダメな主人公が鼻について感情移入できないし、なんかこの作者さん合わないなと思ったけど、段々ページをめくる手が止まらなくなった。ダメだからこそ空知に惹かれ、空知が離れた後はヤケになって堕落し、ダメなりに空知に会いたいがために散々な目にあっても旅を続け最後の最後にようやく。空知に向き合い救いを求められた晃は別人みたいだった。救いを求めた空知に応えるべく抱き上げたあと急に空知が柔らかくなって束の間、そしてその後の永遠の安息を与えることができた。ここにたどり着くまでの旅で空知の救世主に相応しくなった。
空知に会えるのか?親友だったのになぜ黙って消えたのか?と読み進めるうちに、感情移入してしまい私も空知に心酔し会いたくて仕方ない気持ちになり、お墓のところでは涙が止まらなくなったり、空知が生きてるっぽい感じがチラついてて、、もしかして生きてる?と希望をもったり。でも生きて会えれば万々歳じゃなかった。むしろ死んだということだけを知り墓守になってた方が断然幸せだったろうという程の凄惨さに呆然としました。切なくて苦しい…いやそんなもんじゃなくて胸が搔きむしられた。朝方まで眠れませんでした。
インドラネットってそういう意味なのかぁ。美しい野々宮三兄弟にぴったりで綺麗…。輝いた宝石のままの空知と姉妹たちをつなぐ晃のまさに題名どおりの話しが読みたかった。けどこの物語のなかの現実は巨大な悪意に満ち、呑まれ、やっと会えた空知は身も心も壊れて無理やり生かされてる屍だった。
「空知の死は、自分のよき半分の死、窮地に陥ってたら何が何でも救い出す」と空知が死んでるんじゃないか?って時に晃が考えてたとこ130頁後半が好きでフレーズに写したくらいです。最後、空知に会えた時の場面と交互に読み返してます。このとおりに晃は行動したんだなって。
晃は空知へのあまりに強い思いに恋情?いやいや友情だと自分に言い聞かせてたり、恋、半身、影(自分が)といったりしてたけど、友情を超えて崇拝、心酔、愛…単純なカテゴリ分け出来ない愛なのかな。

追記
刊行記念インタビューのウェブ記事を読みました。
"彼が最後に辿り着いた場所にあったのは、愛だった。"
"できあがったのは「究極の愛」の物語でした"
ようやくソルに会えて空知が名乗ってから最後までは、あまりに衝撃的で切ないをとおりこして胸が苦しいのに、何度も読んでしまうのは、そこに愛があるからなのですね…ますます頭から離れなくなってしまいました。

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2022年05月16日

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私の貧相な語彙力では語れないが…
なんかもう衝撃的。辛くて、悲しくて。
桐野さんの作品はいつも衝撃をくらう。
コンプレックスの塊でどうしようもないあきらだけど、カンボジアで過酷な生活をする内に良くも悪くも逞しくなっていって、この人は信じられると思っていた人が、本当に信じていいのか分からなくなって。
もう死んだ方が楽だと思える状況になって。
夢中になって読んで、読み終わった後放心状態で涙がドドッと出てきた。

こんな文章力しかなくて、本当に申し訳ない。
いろんな意見があると思うけど、桐野さんは私にとって特別、1番の著者です。

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2022年04月25日

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遠く異国の地で主人公が模索する話。
あきらかにひねくれていた主人公のオジサンが未知のカンボジアに行き、成長していく様子が印象深かった。
「インドラネット」という題名と謎の神々しい表紙から「インドいつ出てくるのかなー」と思っていたら最後の最後まで出てこなくて拍子抜けした。

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2024年04月02日

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主人公の八目晃は20代半ば過ぎ、IT企業の子会社で契約社員をしているが、仕事にやる気もなく、周囲からも嫌われている。高校時代の友人であり、自宅にいつもお邪魔していた野々宮空知の父親が亡くなったという知らせを受けて通夜に行く。そこで知り合った安井から空知の姉を捜して欲しいという依頼、三輪という男から空知の妹を捜して欲しいという依頼を受ける。姉と妹を探すためには、空知を捜すべき、との二人からの依頼もあり、八目は空知捜しのために、カンボジアに出かけ、カンボジアで色々な目にあいながら、空知捜しを続ける。

前半は、八目のやる気のなさに合わせるように物語のテンポもゆるやかで、やや退屈しながら読んだ。カンボジアで色々な苦労に遭ううちに、八目も徐々に空知捜しにのめり込むこととなり、それと共に物語のテンポもあがり、最後の方は一気に読んだ。ネタバレになるので書けないが、ラストはかなり衝撃的。

カンボジアには、アンコールワットの遺跡を見に行ったことがある。シェムリアップに2泊した。カンボジアは不幸な歴史を持った国である。ポル・ポト率いるクメール・ルージュによる恐怖政治のあとは、内戦が続いた。ポル・ポト時代には、総人口の20%以上の人たちが命を落としたと言われ、また、内戦時代には国の至る場所に地雷が埋められ、それにより命を落とす、あるいは、深い傷を負う人が後を絶たなかった。アンコールワットの遺跡を見学した際も、地雷で足を亡くした人たちが物乞いをしている姿を数多く見かけた。
桐野夏生が、この物語の舞台にカンボジアを選んだのは、もちろん、この国の抱えるそのような不幸な歴史を物語の背景として使うためであり、その歴史がなければ、この物語は成立していないし、この物語が醸し出す、理不尽で怖ろしい雰囲気は生まれていない。
作家のイマジネーションがどこから生まれて、どのように物語に結ばれていくのかは分からないが、この物語は、桐野夏生がカンボジアの歴史からインスピレーションを得たのではないかと想像する。

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2024年02月14日

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ぐいぐい読みました。政情不安定と簡単に新聞には書かれるけれど、その実情の取引、騙し合い、欲望、偽善など読みやすく面白かった。
平和ボケした日本人の成長話でもある。

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2023年11月26日

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桐野夏生は容赦ない。

金に目が眩み人探しの旅に出た主人公。
肌に纏わり付く湿り気のある空気、ドロドロに溶けた赤土、様々な匂いが混合したアジア圏独特の香り。
ねっとりとしたカンボジアの町並に主人公と共に放り込まれ、同じ目的意識を持たされる。

次々と現れる胡散臭い登場人物達。
誰が味方で誰が敵なのか全く判断が付かない。

自堕落な生活を送っていた主人公の浅はかさと、あまりにも無防備な行動にじりじりする。
ポルポト時代の恐怖政治を絡めた事で恐ろしさに拍車が掛かり凄みさえ感じた。

衝撃のラストまで一瞬たりとも気を抜いてはいけない。

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2023年02月17日

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 無知であることの怖さを思い知った。

 主人公の苗字、八目を説明するのに「八目うなぎ」と言うのが引っかかった。意味があるのか無いのか。

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2023年01月21日

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何をやってもパッとしない主人公が、高校時代の親友を探しにカンボジアに行く。というよくあるミステリーの流れだが、やはり桐野さん。すっと入ってくる文章のテンポの良さと、次の展開を知りたくなる後味。
そして、後味悪いラストもこの人の持ち味か。

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2023年01月15日

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疎遠になった幼馴染を探しに東南アジアで奔走する冒険譚。
舞台になるカンボジアの情景が、行ったことがなくても思い描けて旅行気分で読めました。ただ恐ろしい場面が多すぎて、あんまり行きたくはなりません。
前半〜中盤の展開はいろいろ起きるものの、桐野さんにしては平和だなと思っていたら、謎の島が登場したあたりから過激な成り行きになってきて、やば…と思いながらも、どこかそれを待っていた自分がいました。笑
後半は展開が早すぎて、伏線の回収もけっこう適当になっているのが、説明くさくない感じで却ってよかったです。
あと、表紙の雰囲気は内容にあまりリンクしていない気がしました。

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2022年12月23日

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桐野夏生のスピード感があるところが好き。
全部解決しない、ある種解決しないところもあるあるかなーと思う。

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2022年08月31日

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予想もつかない展開が楽しかった。卑屈な女性蔑視の男性に当初反感を持ったが、カンボジアでの冒険気分を味わうことができ、知らない世界を堪能できた。いままで桐野夏生さんの小説はラストが尻切れトンボの印象があったけど、これはきれいに着地している。

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2022年08月13日

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2022.8 焦燥感がグイグイ追いかけてくる小説でした。カンボジアの暑さがジリジリ感じられて面白かった〜。
ラストは意外に…

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2022年08月11日

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主人公の晃は、同級生の空知に強く想いを寄せる。
空知は、周辺の女子高生の注目の的になる程の美しい美貌を備え、男子生徒までが様子を見に来る程の美男子だった。
そんな空知は、何の取り柄もない晃と、家族ぐるみで付き合ってくれた。
空知に比べれば何の取り柄もないどころか、強いコンプレックスさえ抱いている晃は、親しく接してくれる空知に強い友情を感じ、これからも親友としてのお付き合いを強く望んだ。
その想いは、単に友達同士の付き合いと云う範疇を越え、男性女性を問わない「愛」に近い感情だったのだと思う。
その空知が晃に一言も残さず、突然に姉弟とカンボジアへ出国し、消息を絶った。
投げやりな日々を過ごしていた晃に、謎の人物たちから空知とその姉と妹を探してくれとの依頼を受ける。
晃にとっては依頼料の金も魅力となり、無謀とも言える親友を探すカンボジアへの一人旅が始まる。

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2022年07月08日

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平凡な主人公、八目晃が高校時代親友だった野々宮空知を探してカンボジアを旅する話。
東南アジアが舞台ではあるものの、ひとりの青年が「集団のなにか」に巻き込まれていく過程は日本のリアルでもありじわじわ怖い。エキゾチックな表紙、美しく逞しい青年は…誰?悪夢と現実の間で想像が広がる。さすが桐野夏生!おもしろかった。

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2022年06月18日

Posted by ブクログ

冴えないよく居るグウタラな若者晃、高校時代の
友人野々宮空知を探してくれと謎の依頼を受け
カンボジアに旅立つ。
友人の空知は三人兄妹で、晃とは全く違い
特別に美しい三兄弟だった。空知との日々は
晃にとって人生で最も幸福な日々だった。
それがある時から疎遠になり、兄妹三人共
日本から消えてしまう。
ンボジアで空知を探す内に晃も少しづつ
成長もするが信頼していた周りの人達に
空知を探す為に騙されていた事に気づく。
そして、やっとの思いである島に空知が
生きて居る事を知るが、晃の知っている姿
では無くなっていた。
カンボジアの混沌とした政治を絡めた美しい三兄妹
のその後の人生と、晃の人生が鎖で繋がり
最後は空知は晃と溶け合った。

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2022年05月09日

Posted by ブクログ

政争や犯罪に巻き込まれつつ行方不明の友人を探す無気力で未熟な若者が、混乱のカンボジアの滞在中に賢く狡く逞しくなる成長物語。ミステリーとしても面白く一気に読めた。晃を取り巻く人々はみんな胡散臭いけれど、全員が仕組まれた罠だったとは流石に人間不信になるし気分が沈むわ。
野心や理想な希望に満ちてカンボジアにもどった青年は結局利用され祭り上げられ麻薬売買の利益で生計立ててます、という残酷で皮肉な末路が作者らしいと思う。
晃が最愛の親友を救い、代償としてカリスマの代役としてハードで堕落な人生を選ぶ「無償の愛」の末の結末なのか?

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2022年04月13日

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ネタバレ

そんなに美しい三兄弟!!
見てみたい〜
想像もつかない〜

それに対して主人公のくそだるさよ…
こっちは容易に想像がつく〜
そして身に覚えもある〜
とほほ

アジアの国の
暑かったり湿気高かったり
なんともいえないにおいだったり

ちゃんと感じられた
安心な状況のときはそれも楽しめるけど
いきなりこんなふうに
大金スられたりしたら
嫌で仕方なくなりそうだけど
主人公が意外にも適応して
ずっとこのまま住みたくなるのは
やはり英語ができるかどうかですね!
コミュニケーション大事!
(つまり私は無理)

最終的になかなかつらい感じになるけど
そんなにしてまで会いたかった
愛しい空知を
連れて逃避行…とかならないのが
BLと違うとこだな(笑)

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2022年04月02日

Posted by ブクログ

さすが桐野夏生って感じでグイグイ読めた。最後がいまいちだったけど、面白かった。
カンボジアの振り込め詐欺集団が出てきて、サガミはルフィーなのかっとちょっと思ってしまった。

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2023年05月09日

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読む手が止まらず頁をめくっていました。
でも、私の想像を超えたラストに衝撃を受けています。受け止めきれないです…

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2022年10月04日

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いろいろ考えるところはありつつも、とにかく主人公をはじめ出てくる人たちに全く感情移入出来ず、読むのがしんどかった。
でも、実際のわたしたちってこの物語の登場人物たちみたいに、本当のところは俗物的で自己中でころころ気分が変わって楽に逃げたくなる性分なのかもな。

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2022年07月26日

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失踪した友人を探すサスペンス小説。

主人公が自堕落なゲーム好きと来ていて、お気楽な感じでカンボジアで行方不明になった高校時代の友人を探すのだが、助けやヒントが自然に得られてしまう点がRPGっぽくて、ゲーム好きだから懐疑しないのかよと突っ込んでしまいました。
だんだん、人が死んだり、裏社会が見えてきたり、政治的背景も加わってサスペンス色が強くなっていくのだが、主人公の性根がゆるゆるで、こちらとしては隔靴掻痒状態でした。
ラストは目的を達するものの、オチとしてはゴールから一気に奈落に突き落とされた感覚で著者らしかったです。

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2022年06月09日

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インドラネット
桐野夏生さん。

主人公の晃が、
あまり好きになれず、
なんだこいつーと、思いながら、
読み続ける。

最後まで読んでよかった。

すごいお話だった。

桐野夏生さん、やはりすごいわ。

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2022年04月27日

Posted by ブクログ

表紙絵に惹かれて手に取った本。

(俺は学業をサボり、つまらない仕事に就いて、休日はゲームに逃げて家に引き籠もっていた…)
八目晃は高校時代の友人、空知と彼の姉妹を探す
旅に出る。異国カンボジアでも無防備、無知蒙昧な主人公に正直イライラし通しだった。

2/3過ぎた辺りからやっとストーリーが動き出したと思ったら意外な結末に唖然!
"インドラネット"宝石に慣れない自分がせめて宝石らを繋ぐ網になりたい。そのために闘うと誓い晃は変わったのではなかったか?
足に絡まった網が解けないまま宙吊りにされたような気分だ。

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2022年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初から最後まで主人公を好きになれずだったが、話が面白いのでぐいぐい読めた

が、ラストのページで呆然としてしまった

どう解釈するべきなのか
全ては空知の妄想で晃というのは別人格で日本〜カンボジアでの冒険譚はドラッグをキメた時にみる幻覚?

???
混乱している

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2022年04月14日

Posted by ブクログ

あらすじは最後の15ページで主人公が経緯を説明しているのでそこを読むと流れはわかる。

最後の描写で輪廻転生を感じた。


うだつの上がらない青年がだんだん逞しくなって行くが、異国の地カンボジアで関わった人々誰も信用ならないし、事実騙されてたというのは相当精神的にキツイはず。

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2022年03月15日

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