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平凡な顔、運動神経は鈍く、勉強も得意ではない――何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃は、非正規雇用で給与も安く、ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。唯一の誇りは、高校の同級生で、カリスマ性を持つ野々宮空知と、美貌の姉妹と親しく付き合ったこと。だがその空知が、カンボジアで消息を絶ったという。空知の行方を追い、東南アジアの混沌の中に飛び込んだ晃。そこで待っていたのは、美貌の三きょうだいの凄絶な過去だった……
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Posted by ブクログ
誰を信用して誰を信用しないか決めるのは全部自分。その先には結果があるだけ。面白くて読み進めていくうちにやめられなくなり、最後まで一気読みしてしまった。最後の展開は思いがけなかった。
東南アジアに旅行する様子が、出会う人皆不気味で不気味で、、変な夢を見ている感覚。 終わり方は衝撃。安定に面白い。
前代未聞な設定と先の読めない展開に最後の最後まで読む手が止まらなかった。桐野さんの作品の中でも個人的に面白かった
なんという物語。 主人公晃と一緒にカンボジアを旅し、人生がひっくり返り、死にかけ、全てを終わりにする疑似体験をしました。 最初は冴えない派遣社員で愛せない主人公だなと思っていた晃が失踪した親友を探す旅の中で戸惑い、逡巡し、成長する中でいつのまにか晃を応援し、一緒に悩み、不安や喜びを共有していること...続きを読むに驚く。 カンボジアの歴史をまったく知らない自分を恥じました…。
私の貧相な語彙力では語れないが… なんかもう衝撃的。辛くて、悲しくて。 桐野さんの作品はいつも衝撃をくらう。 コンプレックスの塊でどうしようもないあきらだけど、カンボジアで過酷な生活をする内に良くも悪くも逞しくなっていって、この人は信じられると思っていた人が、本当に信じていいのか分からなくなって。 ...続きを読むもう死んだ方が楽だと思える状況になって。 夢中になって読んで、読み終わった後放心状態で涙がドドッと出てきた。 こんな文章力しかなくて、本当に申し訳ない。 いろんな意見があると思うけど、桐野さんは私にとって特別、1番の著者です。
遠く異国の地で主人公が模索する話。 あきらかにひねくれていた主人公のオジサンが未知のカンボジアに行き、成長していく様子が印象深かった。 「インドラネット」という題名と謎の神々しい表紙から「インドいつ出てくるのかなー」と思っていたら最後の最後まで出てこなくて拍子抜けした。
主人公の八目晃は20代半ば過ぎ、IT企業の子会社で契約社員をしているが、仕事にやる気もなく、周囲からも嫌われている。高校時代の友人であり、自宅にいつもお邪魔していた野々宮空知の父親が亡くなったという知らせを受けて通夜に行く。そこで知り合った安井から空知の姉を捜して欲しいという依頼、三輪という男から空...続きを読む知の妹を捜して欲しいという依頼を受ける。姉と妹を探すためには、空知を捜すべき、との二人からの依頼もあり、八目は空知捜しのために、カンボジアに出かけ、カンボジアで色々な目にあいながら、空知捜しを続ける。 前半は、八目のやる気のなさに合わせるように物語のテンポもゆるやかで、やや退屈しながら読んだ。カンボジアで色々な苦労に遭ううちに、八目も徐々に空知捜しにのめり込むこととなり、それと共に物語のテンポもあがり、最後の方は一気に読んだ。ネタバレになるので書けないが、ラストはかなり衝撃的。 カンボジアには、アンコールワットの遺跡を見に行ったことがある。シェムリアップに2泊した。カンボジアは不幸な歴史を持った国である。ポル・ポト率いるクメール・ルージュによる恐怖政治のあとは、内戦が続いた。ポル・ポト時代には、総人口の20%以上の人たちが命を落としたと言われ、また、内戦時代には国の至る場所に地雷が埋められ、それにより命を落とす、あるいは、深い傷を負う人が後を絶たなかった。アンコールワットの遺跡を見学した際も、地雷で足を亡くした人たちが物乞いをしている姿を数多く見かけた。 桐野夏生が、この物語の舞台にカンボジアを選んだのは、もちろん、この国の抱えるそのような不幸な歴史を物語の背景として使うためであり、その歴史がなければ、この物語は成立していないし、この物語が醸し出す、理不尽で怖ろしい雰囲気は生まれていない。 作家のイマジネーションがどこから生まれて、どのように物語に結ばれていくのかは分からないが、この物語は、桐野夏生がカンボジアの歴史からインスピレーションを得たのではないかと想像する。
ぐいぐい読みました。政情不安定と簡単に新聞には書かれるけれど、その実情の取引、騙し合い、欲望、偽善など読みやすく面白かった。 平和ボケした日本人の成長話でもある。
桐野夏生は容赦ない。 金に目が眩み人探しの旅に出た主人公。 肌に纏わり付く湿り気のある空気、ドロドロに溶けた赤土、様々な匂いが混合したアジア圏独特の香り。 ねっとりとしたカンボジアの町並に主人公と共に放り込まれ、同じ目的意識を持たされる。 次々と現れる胡散臭い登場人物達。 誰が味方で誰が敵なのか...続きを読む全く判断が付かない。 自堕落な生活を送っていた主人公の浅はかさと、あまりにも無防備な行動にじりじりする。 ポルポト時代の恐怖政治を絡めた事で恐ろしさに拍車が掛かり凄みさえ感じた。 衝撃のラストまで一瞬たりとも気を抜いてはいけない。
無知であることの怖さを思い知った。 主人公の苗字、八目を説明するのに「八目うなぎ」と言うのが引っかかった。意味があるのか無いのか。
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