感情タグBEST3
Posted by ブクログ
どんな人も生きている間楽しい事ばかりのわけはなく。どうにも苦しい人生をなんとか生きている。
登場した全ての人にそれでいいんだよ。これから先辛いばかりの人生とは限らないよ。とささやかなエールを贈りたい。
Posted by ブクログ
この本はどこで見つけたのか…それが思い出せません。重松清さんが解説を書かれているからかもしれません。
上原さんはエッセイやコラムを書いてこられたそうですが、この本はノンフィクション・コラムとして書かれた1冊です。
題名は石川啄木の『悲しき玩具』に所収されている詩からつけられたと扉に書かれています。
あとがきに「自分を道端に転がっている小石のようだと感じたとき、人はどうやって自分を支えるのか」という問題意識を手にして、話を聞いてみることにしたと記されています。その通りにさまざまな人生を生きる人たちにインタビューをした20の物語。それを淡々と客観的に書かれているが、ときに自分を重ねたりしながら読みました。
もちろん、理解できないなあというものもあるのですが、根底にあるものに共感して心に残るものもあります。
問題意識の中で「多くの人が自分を支える杖を持っていたことを思い出す」そして、「困難なときに自分を支えるもの、それがどんなものであっても、その人を支えるならば、意味がある」という教訓を得たという著者。
彼を支えるものがこの本、「ノンフィクション・コラムが私の自尊心を支えている」。
私にとって『杖』はなんだろう。そんなことも思いながら、読みました。