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Posted by ブクログ
7、8年前、家族で鳥取境港の水木しげるロードに行ったとき、この映画と文庫本の存在を知りました。
息子らはDVD、私は文庫本という形で妖怪にはまり、息子らと共に話題が共有できたことに感謝をしております。
当初、大戦争と称しているから、在来の妖怪同士が敵味方に分かれて各々の得意技で戦いをするのかと思ってました。
実際の物語は、やや気の弱い少年が在来妖怪と共に、粗大ゴミが変化した怪物どもと戦いながら成長していくという内容でした。
映画は時間制限があるせいかドタバタ感と豪華キャストのオシラケ感がありましたが、子供の年齢目線で見れば結構おもしろいと思いますよ。
小説はこういうことがないので、少年の成長と仲間への思いやり、そして現代社会への風刺も適度に描かれ、よかったと思います。
Posted by ブクログ
次に何の本を読もうかと考えていると、深夜テレビでこの小説を原作とした映画がたまたま放映され、買ったもののまだ読んでいなかったこの小説を読み始めました。
映画自体は映画館ですでに鑑賞済みだったのですが、小説で読むと映画の裏にある状況を知ることができてとても面白かったです。
個人的に、妖怪目線から見た安倍清明のイメージの悪さに驚きました。同じ作者が書いたかっこいい清明の作品も読んでいたからです。やっぱり人(妖怪)によって、他人の見え方、イメージは違うものなんだよな~と物語の本質と関係ないところで妙に感心してしまいました。
Posted by ブクログ
妖怪が楽しい。荒俣宏が水木しげるのファンだというのが分かる。
様々な妖怪が出てくる。妖怪は怖いものではなく、何も危害を加えない、争い事ができないお祭り好きらしい。オカシイ妖怪が沢山でてきて今更ながら映画を見たくなった。
Posted by ブクログ
やっぱりアリャマタ先生のお話は面白かったです!(笑)映画のノベルズ版なんですが、映画結局見に行けなくて・・・。
妖怪入門編の人向けですが、色々エッセンスのサワリだけを繋げてる感じで。「怪」なんかを良く読んでる人にしかわかんないネタも結構あるんですが(っていうかかなり?)。
まぁ、アリャマタ先生が文章力で読ませる感じでしょうか。いわゆる、規模の大きなヒロイック・ファンタジーを想像するとコケるかも。そういうんじゃないんだよねぇ〜(笑)
「帝都物語」好きな人は、「加藤ー!!」と叫んでみるのも一興かと。
Posted by ブクログ
2005年、公開当時に映画は観賞済みだが、小説版の存在を今更知ったので読むことに。
荒俣先生の作品を読むのは初めてだったが、内容が子供向けなのに反して使用されてる語彙は難しいめの印象。
映画で説明されなかった箇所が補完できたのは良かったが、映画と差異のある小説版のみでの要素は好きになれない部分も多かった。
タダシの両親と白い嘘、戦争でひたすら機怪に潰されまくる妖怪の描写にはモヤモヤが残った。
ただ妖怪ファンとしては色々な妖怪達が登場するのは胸躍るし、加藤が登場する荒俣先生先生の代表作「帝都物語」を読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
登場するさまざまな妖怪やその特徴、生息地(?)などが解る点はとても便利。
ストーリーとしては、主人公が子どもであり、主なターゲットもまた幼子であることを考えると、少々表現が難しいようにも思う。
特に作中で描かれている情熱的であり盲目的な愛情表現をどの程度理解できるのだろうか。
国語の教科書や入試で「ここで主人公はなぜこうしたのか」といった問いを作るのに適した文章なのかもしれないが、あまりにもあっさりとした人物描写が個人的には物足りなさを感じる。