【感想・ネタバレ】百瀬、こっちを向いて。のレビュー

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Posted by ブクログ

表題作の映画をみて買った文庫本。ちなみに短編集
印象に残った「先輩はニルアドミラリなんだ」って台詞、映画オリジナルだったんだね。良き。

表題作も好きだけど、
#なみうちぎわより の方が好きかも!
水難事故により五年間眠り続けてた女の子が目覚めて、
かつて勉強の面倒を見ていた生意気な年下の男の子との関係の変化を描いたお話。
ソーダ水のような、それこそ波打ち際のように感じる淡い記憶みたいな優しい気持ちで読める。
敢えてひらがなで書いてあるのが多いのもその理由なのかな。素敵な本でした。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

短編4編、どの話も濃縮されていて素晴らしい。読後感も爽やか。かなりよかった。

第一印象は大事だけど、人としてのつきあいがあって、いろんなことに気づく。甘酸っぱい。

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2023年07月31日

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少し前にブク友さん達が次々にレビューをあげていて、読みたかった一冊。
著者の本は「くちびるに歌を」「吉祥寺の朝日奈くん」に続き3冊目ですが、これが一番好き!!

4つの短編が収録されていて、どれも自己肯定感の低いタイプの高校生が主人公。
自分のことを“人間レベル2”と自虐したり、教室の中で存在を消したり…
そんな彼らの甘酸っぱい恋愛体験は、切なくてちょっと苦しいのです。

まず、表題作「百瀬、こっちを向いて。」
の最後の一文に、ズキューンと胸を撃ち抜かれました。
うわぁ~、なにこれ?
最高なんだけど!?

そして、4編どれも終わり方が良い。
読者がその先を想像してしまう。
余韻を楽しむ時間がまた胸キュンなのです。

また、主人公の友人達も存在感がある。
特に不可欠なのは「百瀬、こっちを向いて。」の田辺くんでしょう。
あと「小梅か通る」の松代さんと土田さん。
優しさと友情には思わず涙が溢れます。

この4編のテイストを、
「ソーダ水のような、ちょっぴり刺激のある、爽やかな甘味」
と解説の瀧井朝世さんが表現していますが、まさにその通り!
またまた青春時代に戻れた読書時間でした❥❥(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)

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2023年06月19日

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表題作を含む四篇からなる甘酸っぱい恋愛短編集。
特に「小梅が通る」が良かった。
全体的に優しい雰囲気で、文体も柔らかく読みやすかった。

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2023年05月03日

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恋愛って尊いぃって心から思えてしまう作品。セリフのひとつひとつが切なくて愛しい。「小梅が通る」がお気に入り。

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2022年08月15日

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ネタバレ

【その人を好きになることもある。】
4つのショートストーリーが収められている。人を好きになる過程が人ぞれぞれ、というか、まず恋愛以前に、個人レベルでその人を考えたり、思ったり、想像したり、そんな時間を他の人よりも断然長く過ごすことになる何かしらのきっかげがそれぞれなのかなーとか思った。どこで落ちたのかは分からなかったり。落ちてるかも信じられなかったり。だからそれが現実の恋愛になってもならなくても、等価値だと思った。人を思うことって美しいと思った。

「愛とは状態のことで、恋とは状態が変化するときに放出される熱なのではないか。」

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2024年03月01日

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後ろの解説にもありますが、簡単な言葉でも漢字ではなくひらがなで書かれるのが私には読みにくかったです。
恋愛小説に今まで触れてこなかったので、読んでいて普段使わない胸の内のキュン受容回路が動く感じがしてハイカロリーでした。
物語の最後で謎が解ける時の気持ち良さが、短編なのに満足感があって良かったです。
かなり好き。最後の書き下ろし「小梅が通る」が1番好きです。

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2024年02月09日

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興味をそそるような設定の中で展開されるピュアな恋愛小説集。性的な描写もなく健全です。そんな小説を斜め読みしている自分はずいぶん汚れてしまっていると思いかなしくなる。
年配な人達もたまにはこんな小説で昔の気持ちを取り戻すのもいいかも、とも思った。

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2024年01月27日

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短編、どれも面白かったです!
百瀬の話をもう少し長編でみたいなと思った。
いろんな恋愛の仕方があるんだなあ
出会いとはどこから降ってきてどこでつかむのか計り知れないから面白い。

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2023年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百瀬、こっちを向いて。
相原ノボル
高校一年生。薄暗い電球のように覇気がなく、学力も運動能力も平均以下で、社交能力は五歳児以下、髪の毛もぼさぼさて服装もださださのクラスの底辺。

百瀬陽
野良猫を思わせる瞳。
髪の毛は真っ黒でまるで野生動物のようにシンプルな格好良さがある。

神林徹子
高校三年生。高校で一番の美人。背が高く、髪の毛は腰まである。

宮崎瞬
高校三年生。バスケットボール部。徹子と付き合っている。ノボルとは家が近所で母親同士が仲がよかった。ノボルにとっては兄のような存在だった。

田辺
ノボルのクラスメイト。ノボルが高校に入って唯一できた友人。


なみうちぎわ
餠月姫子
小太郎の家庭教師を引き受ける。

百合子
ひとつ年上の姉。

灰谷小太郎
登校拒否している小学六年生。入江で泳いでいた少年。

井原
いはらだが、いばっているからイバラと呼んでいる小太郎の担任。不登校の原因。


キャベツ畑に彼の声
本田先生
高校の国語教師。二十六歳。

小林久里子
テープおこしのアルバイトをしいる。十七歳。

可奈子
本田先生の妹。


小梅が通る
山本寛太
クラスメイト。

春日井柚木
しもぶくれ顔、ホクロ人間。地味で目立たない女子グループの一員。

松代
背が高く、幸の薄い顔をしている。地味で目立たない女子グループの一員。

土田
ふくよかな体型。地味で目立たない女子グループの一員。

山本慎平
寛太の弟。

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2023年07月25日

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読んで、「うっっっ」となって、高校生の頃の彼氏の夢を一晩でたくさん見た。私も彼氏も大変イけてなくクラスでは黒板消しより存在感がなく、とにかく陽キャの皆さんにウザ絡みされないことをひたすら願って過ごする存在だったか、私の中では彼氏は寡黙で優しくて心が広くてかっこよかった、ちょうど主人公の友人たちのように。
だから、それぞれの場所でそれぞれ呼吸をしているから、何も恥じることなく人を大好きになれば良いんだ。

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2023年06月19日

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主人公とその周りの人達がみんな優しくて温かい。人の温かさを感じた後は、心が穏やかになり、その人のことを好きになる。どれも後味が良かった。読み終わったらなんだか寂しく感じた。

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2023年06月11日

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高校生たちが主人公の、とてもみずみずしい恋愛小説集でした。
登場人物たちそれぞれの立場を、こんなに生き生きと鮮やかに描けるなんて。
これは傑作だと思う。胸キュンしちゃいます。
文章の構成が素晴らしくて、面白くて、一気読み間違いなしです。

読み終わって印象に残ったのは、「百瀬、こっちを向いて。」のノボルの友人の田辺と、「小梅が通る」の柚木の友だちの土田さんと松代さん。
ほんとにいい子たちだよねぇ。友人にかけられた言葉は一生心に刻まれるのだから。
宝物掘り当てたみたいに感動しちゃいました。
私、純粋無垢な感じのこの子たちのこと、絶対忘れないと思う。

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2023年05月31日

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なんも、密かに流行している乙一まつりに参加しようなんて、気持ちはサラサラなくて、単に古本屋の本棚に白い背表紙が目立っていた、だけ。

文庫本では、中田永一紹介に、本書がデビュー作とある(発行当時は未だ覆面作家中)。初中田永一、初(小説としては)乙一。そうか、中田永一って、こういう作風なんだ。デビュー作には、作家の資質のほとんどが出てくる。

⚫︎そうか、「百瀬、こっちを向いて。」の台詞をそのタイミングで出すか。テクニシャンだよね。

⚫︎「なみうちぎわ」、そうか、一応恋愛小説っぽい話だけど、ミステリなんだ。

⚫︎「キャベツ畑に彼の声」、そうか、これはまるまる和山やま「女の園の星」のパクリだ。じゃない、「女の園の星」がか!

⚫︎「小梅が通る」そうか、キュンキュンさせるという恋愛小説。確実に確信犯だ。

だとすると、
ぼくはまだ誰も気がついてないことに気がついてしまった。

百瀬たちは「刑事ジョン・ブック 目撃者」を、いつ観たのか?公開は1985年である。という事は8年後の現代パートでも1993年という事になってしまう。携帯出てこないから、多分確定だ。
その次の話は、1997年と2002年が交互に描かれる。初出は2006年である。
次の話では、PHSへの買い替えや、テープのダビングが描かれる。おそらく90年代終わりだ。初出は2007年である。
その次の話は、サティが主な舞台になる。しめしめ、時代がわかるぞ、と思ったら、2006年イオンに統合されるまで細々と続いていたらしい。「ナルト」も99年から14年まで連載しているので同定できない。でも多分2000年代前半である。初出は2008年である。

つまり、長くて10数年、短くて4年前のお話を作っているのである。「花束みたいな恋をした」が最初から過去譚として描かれたように、キュンキュン譚は過去譚として描かれないと、リアルにならない。何故ならば、今現在、隣の若者がキュンキュンされたら、とても見ようという気にならないからである。それを見越して中田永一は確信犯として恋愛小説を作った。計算づくのテクニシャンと彼を呼ぼう。

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2023年05月24日

Posted by ブクログ

 本作は2008年刊行、中田永一さんのデビュー作(乙一さんデビュー12年後?)とのこと。同一人物の名義違いデビュー作、ホラーと恋愛の違いや如何に! と勝手な興味・関心で手にしました。

 本作には4つの短編が収められており、全部独立した作品として楽しめます。共通点として、主人公が高校生であること。それも目立たず自己肯定感の低い人物だということが挙げられます。なので、若い読者からみると自己投影しやすく共感度も高いのではないでしょうか? 青春が遠い過去の読者(おい、差別だろ!)でも瑞々しく〝映える〟気がします。
 また、ひらがな表記が多いのも特徴で、若者対象の読みやすさへの功を奏しているとは思いますが、それ以上に文章表現のやわらかさと繊細さが伺えます。
 さらに、ミステリー的な要素や斬新な設定、驚きの展開もあり、乙一さんっぽさを感じさせてくれる場面もあります。これらと、高校生の淡い恋愛感情の揺らぎ表現の巧みさが相まって、いわゆる、単なる恋愛ものとは一線を画していると感じました。
 そうです。安心してください! この恋愛小説、甘過ぎないんです!

 というわけで、中田永一さんのデビュー作は、乙一さんのデビュー作に負けず劣らずの素晴らしい作品でした。と言うか、名義違いによる作品を、変に勘ぐったり詮索したりするべきものではなく、ミステリーやホラー小説も恋愛小説も、2人の書き手として名手であることに間違いなし! ですね。

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2023年03月17日

Posted by ブクログ

短編小説から映画化した作品の原作。僕は映画は見てないけど、元ももクロの早見あかりがキャストなのは知ってました。あと高校生のときにWEAVERめっちゃ好きだったのでその流れでこの映画を知ったんだよなーって当時を思い出しながら懐かしく感じました。
そして2023年の2月でWEAVERが活動休止した事実を知り感慨深い気持ちになりました。

内容は十代の恋愛がテーマの青春小説。どの話も非現実的な内容ではあるけれど、どことなく似た感覚を知ってる気がしてくるのは、十代のときに誰もが感じた悩みや苦難が大人になった今、遠くてボンヤリとしたモノになってしまったからなのかな、なんて思いながら読みました。
僕はこの本に登場する4作品の順番がすごく好きで、この感覚はこの順番じゃなければ得られなかった気がします。
ちなみに僕は「小梅が通る」が好きです。

勝手な想像ですけど、今だったら百瀬役は広瀬すずをキャストするのかなーなんて思ったりしました。

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2023年03月10日

Posted by ブクログ

中田永一、恋愛アンソロジー4編。
偽装の嘘。偽証の嘘。擬装の嘘。扮装の嘘。
若い彼らが、本心を隠す為、選んだ擬態。
各短編、苦しくなるような、ほのかだけど確かな恋模様。ミステリー的な仕掛けまで入れ込んで、楽しませていただきました。
個人的乙一系統過去一小説。

一応、「百瀬、こっちむいて」の、ノボルは、D瓶さん仕立で読んでみました。

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

表題作ほか三つの恋愛小説からなる作品集。高校生が主人公の作品ばかりで、自分の「あの頃」を思い出して"キュンキュン"しながら読んだ。『百瀬、こっちを向いて。』は先に映画を観ていたが、原作の方がすごくよかった。著者は「覆面作家」だそうで、ググってみたらあの有名な作家さんで、とても驚いた。

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

若者たちの青い恋愛

現実にあるのかなと思える恋愛ストーリーが4編で構成されている

「キャベツ畑に彼の声」の
あり得難い設定の
ちょっと上から目線のドキドキに
引き込まれてしまった

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2023年01月18日

Posted by ブクログ

「吉祥寺の朝日奈くん」を読んだ勢いで、こちらのデビュー作に行ってみる。

表題作は、自己肯定感が低く教室での存在感も薄いノボルが、ある事情で百瀬という美少女と学校の中だけ付き合っているふりを始めて…というお話。
話の行き先は想像がつくのだが、そこに行き着くまでの、自分の気持ちを計りかね、自分の心を否定したり、否定できない感情に苦しんだりというノボルの姿が、何と言うか、かわいらしい。
そんなノボルに対して自分の心に素直に向き合うように背中を押してくれる、地味仲間の田辺くんがナイス。
最後に明かされるほおづきの花言葉がちょっとしたサプライズ。
作者の地元を舞台に展開するお話は、私も近くに住んでいたので、舞台の雰囲気はよく知れた。(久留米の高校生はあんな風には喋らないけどね)

続く、海での事故から5年間も意識がなかった女性が目覚めるところから始まる「なみうちぎわ」とテープ起こしのバイトから覆面作家の正体に気がつく「キャベツ畑に彼の声」も、人付き合いが苦手で一人で学校生活を送っている女子高生が主人公。
それぞれの事情から深く関わらざるを得なくなった人が身近な人になっていくに従って自分の心に起きる感情に戸惑いながら、その正体に気づいていく、こちらも切なさ一杯のお話。
ここでも終盤に結構な秘密が明かされて、話の印象が深まる。

最後の「小梅が通る」も似たような雰囲気ではあるのだけれど、この話だけは屈折した主人公の設定にちょっとトリッキーな展開で少し味変。
ここでも唯一の友人だった松代さん・土田さんがいい味で、これも嬉しいサプライズ。
そして、山本寛太(あえて呼び捨て)の純情さと鈍感力が微笑ましい。

自分の10代の頃を思い起こすと、こんな甘酸っぱいこととは無縁だったのが、今更ながらちょっと残念。(って、何年前の話だ)

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2022年12月28日

Posted by ブクログ

✨あらすじ✨
「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。─「BOOK」データベースより




✨感想✨
『百瀬、こっちを向いて』
大人で言う不倫の隠蔽を子どもに置き換えるとなんでこうもみずみずしく生き生きとしているのだろう。
その前に子どもの堂々たる二股を作品にするなんて、なんて面白いんだろうと思った。
渡したくなんかない。でも、所詮自分は2番手。でも彼は私を好きって言ってくれて…たったそれだけでうぬぼれる私を君はただ寂しそうに見つめてくるから、余計にそっちを向けないよ…、みたいな作品。


『なみうちぎわ』
まるで秋なのにひとりぼっちで生えているまっすぐな若葉のような作品。
寂しさの中に誰にも犯せない柔らかな領域がある。


『キャベツ畑に彼の声』
読後、胸の中が透き通っていくのを感じました。まだ制服が板に着いている少女の秘めたる恋。その相手は学校の教師でり、憧れの作家でもあった。テープ起こしで何度も聞こえてくる先生の声。窓から見えるまだ幼いキャベツ。作品の細やかな描写ひとつひとつに味わいや意味があり、とくんとくん、と鼓動が穏やかに波打った作品。

どの作品も終わり方からの続きが気になる作品で、余韻が心地よかったです。

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2022年09月20日

Posted by ブクログ

なみうちぎわが1番良かったです。
地味目の小太郎の人物像が印象的でした。
最後の小梅が通るは美人あるあるでしたね。
美人も美人の苦労があるんですね?
確かに生まれ持った美しさはうらやましいけど、
年をとるとその人の行動に魅力を感じるのは私だけかしら?

追記 最近 ツルゲーネフのはつ恋読みました。

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2022年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛の短編集。学生が主人公の4つの物語があった。
最初の3つは、全部最後の方に「え!そうなの!?」っていう、なんというか前提が変わるみたいな仕組みがあって、2度読みしちゃう感じだった。

最後の1つの「小梅が通る」は、個人的に1番好きだった。あと、キュンキュンした。
(この話は、他の3つと違って、最初の方で「え!」みたいなびっくりポイントがあった。)
イケてるグループなのかどうかとか、周りからどう見られるかがすごく気になる学生時代、自分も「美人に生まれたかった」と思ってたわ。。
大人になると、美人じゃないことで守られていたんだっていう部分や、柚木ちゃんの友達の、自分の世界を持っていることや思いやりがある人の強さに気づいて、もったいないことしたなーと思うんだけど。
きっと学生の時に読んだら、違う感覚の感想を持ったんだろうな。なんか本当に学生時代の気持ちを思い出すような物語だった!

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

『私は存在が空気』を読んだ際、こちらの紹介がされておりうっすらと記憶に残っていました。
ある日本屋に行き、本棚を眺めていると『百瀬、こっちを向いて』という見覚えのある題名が。読んでみたい気持ちがずっと心のどこかにあり、すぐに手に取り購入しました。
読みやすく楽しみながら読めました。中田さんの他の作品もまた読んでみようと思います。

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2024年05月24日

匿名

購入済み

4編からなる恋愛短編集。
甘酸っぱさと切なさの青春恋愛物語の中に、各話キャラクターの持つ謎が解き明かされていくミステリーっぽいところも面白い。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

「なみうちぎわ」と「小梅が通る」が面白かった。
短編いいけど、長編に慣れるとやっぱり少し物足りなさ感じるな〜。
読書初心者でも読みやすいかも。

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2024年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4つのお話からなる。

百瀬、こっち向いて。
 自称「人間レベル2」の相原ノボル。
宮崎瞬(ノボルの幼馴染)の浮気相手兼ノボルの彼女役。
神林という完璧彼女がいながら。
この4人の奇妙な関係、本当の役者は誰だったのか?
ダブルデートをしたとき、拾った鬼灯を瞬に手渡した神林はどこまで知っていたのか。
百瀬との間は、役が終わった後も繋がっている。


なみうちぎわ
 1997年、高校一年の姫子。
姫子は登校拒否をしている小太郎(小6)の家庭教師をする。
9月。小太郎が溺れたのを姫子が見つけて助けるが、逆に姫子が溺れた。
意識が戻らぬ5年。ずっとそばで見ていた小太郎は、姫子に恋心を抱いてた。姫子はそれに答える。


キャベツ畑に彼の声
 女子高生の久里子は26歳の国語教諭本田の秘密に気づく。
本田は北川誠二を名乗るゴーストライター。
書くのは妹の可奈子。
久里子は秘密を守りながら、生徒をしている。
憧れが好きという気持ちになり、抑えておけずに手紙を手渡す。


小梅が通る
 高校二年の美少女春日井柚木。
彼女は周りの目を引くのを嫌い、ブスメイクを施して学校に通う。
ふとしたことから同クラスの山本寛太に話しかけられる。
寛太のバイト先で、柚木は素顔を見られてしまい、とっさに子役のときの芸名「小梅」と告げる。
柚木の心に傷を作ったのは中学の同級生。
救ったのは高校の友人達。ブスメイクにも気づいてた。
寛太の弟である慎平はすぐにブスメイクを見抜くが、寛太は判らない。
寛太は小梅と勘違いしながら、柚木に告白する。



焦れったい青春だなぁ・・・
この人に、恋愛書かせるとこういう風になるんだ。

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

8月に入ってすぐ読んだ。短編。全体的に青い空と白い雲の透き通った空を思い浮かべるような、そんな青春感のある小説でした。

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2023年08月25日

Posted by ブクログ

短編集。生まれたばかりの恋愛を語る本。お気に入りは、「なみうちぎわ」と「小梅が通る」。短編で一気にすらすら読めちゃう。

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

恋愛小説が読みたくて手に取った。でも、自分が思っているような甘酸っぱい感じではなく、これを恋愛小説と言っていいのか、というような話ではあった。まあ話ひとつひとつは読むには場面が想像しやすいので星3。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ



何年も前からず〜っと積読だった
百瀬、こっち向いて。

この小説にでてくる女の子みんな可愛くて
少女漫画読んでる時のときめきがあったなぁ。

どの話もミステリアスな部分もありつつ
素敵なお話、登場人物だった!
うんうん、で、その後どうなったの〜?
って終わり方がより良かった!

あ〜、可愛い!

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2022年11月18日

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