【感想・ネタバレ】監督・選手が変わってもなぜ強い?~北海道日本ハムファイターズのチーム戦略~のレビュー

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意外や意外、かなり詳しく日ハムファイターズの経営戦略、そして、球団経営の仕組みが紹介されています。

ベンチマークのひとつとして参考に。

さて、本日(16年6月19日)のさんまのまんまのゲストは、中畑清。彼が、ソフトバンクホークス(そして孫さん)は、別格と表現してました。強さもしかり、その強さを支える球団マネジメントしかりなんでしょう。

(備忘)
・ビジョンの設定
・グループ間異動
・事業主契約の切り替え
・権限明確化(全権、口出ししない)
・クレド
・プレミアムチケット(無料チケットの縮小)
・ファン層を画一化しない工夫
・スポンサー収入、スポンサーケア(スポンサー企業同士の仲介、同行営業、バーター取引はしない)
・チケットの電子化
・ポイント

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2016年06月19日

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スポーツビジネス、スポーツ経営にとって最高のテキストになると思えました。見るスポーツとしてのビジネスだけでなくて、するスポーツを提供する経営体にも絶対に応用できるトピックスが満載です。

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2015年03月22日

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元C大阪社長、元日本ハム球団社長という、日本のメジャーなスポーツ団体の社長を務めた藤井氏が、スポーツビジネスの観点から、どのような努力をしたかをまとめている本。

日本ハムファイターズが本拠地移転やいかに北海道での営業をしてきたかの事例が多いが、元々はサッカーのバイエルン・ミュンヘンの視察で見たアイディアを生かしていたり、いろいろな形でスポーツ・ビジネスをビジネスとして成功させるための工夫をしている。

内容は、スポーツビジネスとは何か、試合収入、放映権収入、スポンサー収入、マーチャンダイジング収入、IT戦略、地域密着についての7章であり非常に論理的にまとまっていると思う。

スポーツビジネスとは何かという本や経営戦略の本などに出ていることがもちろん多いが、教科書的なお題目をどのように具体化、現実化してきたかを見るには非常によい学びになったと思う。おすすめの1冊だと思う。

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2014年04月05日

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「スポーツビジネスとは、他のビジネスと何ら変わりがない」という、セレッソ大阪を立ち上げ、北海道日本ハムファイターズを率いてきた筆者の気づきが、この本の背骨です。しかし、「他のビジネスも、スポーツビジネスから学ぶことはいっぱいある」という感想を持ちました。すごいシンプルで実践的なスポーツビジネスの教科書ですが、自分にとっては今のビジネスの教科書でした。チームとフロントが一体化すること、スタッフが縦割りにならないこと、顧客との絆を強めること、スポンサーと長い関係を築くこと、地域社会と共生すること…出来そうで出来ないことを自前で実現していく様子に勇気がもらえます。これは、ブランドコミュニティの生成そのものだと思いました。

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2013年07月27日

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 小笠原、岡島、糸井、ダル、稀哲、どんなに選手が抜けても強い秘密は?

 球団の特色を「育成型」と定めたことによります。選手の特性をあぶり出し、強み、才能を発見するプログラムを作成し(2億円を投下!)それに従って選手を伸ばす。

 元1軍の選手が2軍に吹きだまることもない。監督も選手の強みがわかっているから同じ起用法をとる。だから監督が変わっても球団の強さが変わらない。

 ブログやFacebookで何度か書きましたが、大谷君、日ハムを選んで大正解だったと思います。その前の菅野も本当は日ハムに来るべきだったでしょう。原監督も永遠に監督でいるわけでもなく…

 おカネをかけて選手を取るのではなく自前で育成していく。それが結局低コスト経営につながる。

 では売上の方は?というと細かく日ハムの営業の様子を書いています。チケットを売るのは値引きだけが能ではない。逆に高くてもゆっくり見たい、という層もいる。ただしい客層に正しい価格のものを売ることで売り上げは伸びる。

 スポーツ球団経営の神髄ここにあり。

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2013年05月31日

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北海道日本ハムファイターズの元球団社長の著者が、日本ハムのフランチャイズ北海道移籍やファンサービスの成功例を事例に、主に球団経営について記述した一冊。

選手の具体名や野球論みたいなのは出てこないので、その手のことを期待する旨には物足りないだろうが、球団経営に興味がある自分にとっては読み応えのある一冊だった。

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2014年08月17日

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ファイターズ社長によるスポーツビジネス論。ビジョンの設定や収入の分析など、「普通のビジネスでは当然やっていること」をスポーツビジネスでもやったこととその効果を説く。逆に普通のビジネスで必要なことが浮き彫りになる面もあった。

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2013年07月09日

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ネタバレ

チェック項目14箇所。”ビジョン”がスタッフの間で共有されると、スタッフの力が結集され、まるで一点突破するような力強さが、組織にもたらされます。あとで「何で手伝ってくれたの」と聞くと「私営業部にいましたから、営業がいかに大変かを知っているからです」との答えでした、このとき、私は配置転換すると、同僚の気持ちを理解でき、助け合う組織をつくり出すことができると思いました。ある球団は、選手の登用やトレード、コーチ陣の任命すべてを一人の監督が行っていたようです、その監督は「勝つことが最大のファンサービスだ」と公言していたようですが、では勝てないときはどうするのでしょうか、そのチーム運営方針には疑問を感じます。できる限り無料チケットを減らすというのは、スポーツビジネスを成り立たせる上で、重要な要素だと思うのです。スポーツビジネスで大切なのは、一字的なブームによる収入増ではなく、安定的、継続的な収入なのです。球場で試合を見るのは、ファンのすることです、スタッフは、ファンの方に満足してもらうために裏方に徹するべきです。ファイターズファンの55%は女性ですから、彼女たちに試合を楽しんでもらうことが大切です、また、女性が多く来ているだけで球場は華やぎますし、それを目当て(?)に男性も多く集まります。スポーツチームは、画一的なファン層ばかり取り込むことを考えるのではなく、ときには短気的な売上を無視してでも、新たなファン層拡大を図らねばならないのです。興味のない人に対して、いくら大量にチケットをまいても来ないものは来ないのです、それよりも、一番大切にすべきはコアなファンだと思います。現在のファイターズでは、無料券の比率を3%以下に抑えていますが、これをゼロにするつもりはありません、無料券の配布を一つのマーケティング戦略としてとらえ、どこに配ればどのくらいの反応があるのか、それらの基礎データを収集し、効率的にリピート客を獲得できる領域をつねに開拓していくことができるからです。テレビやラジオの放送により、より多くの人が協議の面白さ、迫力に圧倒され、「テレビだけでは不十分だ。実際に観戦に行きたい」という好循環につながっているからです。在籍する地区のスポーツチームのスポンサーになることで、地域社会に貢献することを目的の一つとしています、地元スポーツチームを応援する企業のことを、地域の人々が「この会社はすばらしい。自分たちの仲間だ」と認識してくれるという副次効果も期待できます。もともと大阪本社の日本ハムが東京でプロ野球球団をもった目的は、東京での商品の販売シェア奪回と知名度アップを目指してのことでした、球団買収から30年経った当時、その目的はある程度達成できていると判断されたのだと思います。究極の地域密着とは、地域になくてはならない存在になることです、勝つチームを目指すのではなく、愛されるチームづくりを目指してください、そうすれば、自然と地域密着できるチームが完成すると思います。

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2013年03月26日

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タイトルから『いかにGMや監督にふりまわされないチーム強化の方法』かと思ったが、実際には『チームの健全な運営には儲けが必要。スポーツビジネスでいかに儲けるか?』が焦点。長期的チーム強化より組織論、営業論が中心。そこは元社長目線だった。
それはそれで楽しく拝見させていただきました。

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2013年02月03日

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当たり前の事が書いてあるんだろうけど、それをきちんと実践し、結果がでているところにすごさがある。
計画はたてるけど、実績が伴わないのとは違う。
学ぶべき事がたくさんあるね。

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2013年01月14日

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 ファイターズの営業力の本。チーム編成や強化方法の本ではない。運営の基盤となる資金や地域への密着・人気を、どう作り出してきたか。
 それでは、カープは?(地域密着×人気力×育成型という類似性。ただ順位はかなり違う) ロッテは?(移転による人気アップ+順位もという類似性) オリックスは?(異質性。神戸と大阪をウロウロで地域密着は? チーム編成も迷走気味。)
 この本だけで完結するのではなく、他のチームと
日ハムと比較研究してくれる本が出てきたら、きっともっと素晴らしい。

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2013年01月12日

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★もう一声ほしい★前著よりは収益向上のための具体例を詳細に記している。ただやはり知りたいのは、強さが必ずしも集客増につながらず、経営に貢献するとは限らないプロスポーツビジネスのバランスの難しさへの思いだ。
これとは別に、選手には実質的に年俸に関して拒否権がなく(簡単に移籍できない)、プロ野球は極めて不平等な雇用契約にも思える。経営側はその気さえあればFAになるまでは、かなり大胆に人件費をコントロールできそうだ。FAの選手をあまり取らないのもその一環だろう。変な大盤振る舞いさえしなければ健全経営はできそう。そこでファンのつなぎとめる工夫はいるが。

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2016年11月24日

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ネタバレ

日ハムとセレッソ大阪でGMの経験がある著者が、日ハムの強さについて語っています。昔のプロ野球の有様からどのように今の日ハムが立ち直ったのかがよく分かります。野球の話(主に野球チームの運営や成り立ちなど)、Jリーグも出てくるし、経営や仕事のやり方・心構えまで学ぶべきことがたくさんありました。

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2013年08月10日

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前日本ハムファイターズ監督で、セレッソ大阪の社長経験もある筆者のファイターズ改革の記録。チケット販売に関する部分は、アルディージャフロントスタッフから聞いたこともある一般的な話だか、集客サービスは独特なモノ。特に、日本のプロスポーツビジネスとしては珍しい、顧客第一主義に基づいた施作の数々は、兼ねてより自分も感じていたことであり、共感できる内容である。リッツカールトンほてるのように、クレドを作成し従業員全員に配布しているのは凄いと思った。
少しでも利益をあげるために、あえて代理店をなるべく使わない方針は新鮮であった。これにより、代理店手数料を抑えられるとともに、顧客と直に接する機会を増やすことで、新たなビジネスチャンスを増やせるとのこと。
この本購入の最大の目的でありタイトルにら関わる、ファイターズのオペレーションシステムについては、重要機密であるのだろう、全く具体的な内容は書かれておらず期待はずれですらある。
「マネーボール」を参考と言っておきながら、まず「マネーボール」で否定している高卒ルーキーの採用や育成に力をいれている部分にはまったく触れずじまいだった。
多分、日ハムで成功しているのは、「マネーボール」を自分たちに合うようにオリジナルなモノにしているからであろうとは思わせる内容にはなっている。アメリカのやり方を基本にはしているが、日本に合うようにかなり手直しをしているという感じだ。

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2013年01月31日

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読む前の期待が大きすぎたのかもしれません。

確かにファイターズは強くなった。ここ数年、チームの方針がブレないというところがその理由なのでしょう。そういった球団は12球団で唯一ファイターズしかいないと思います。
その理由を主に「スポーツビジネス」の観点から捉えた書がこれです。

現場の話を知りたかった私には少しアテが外れましたが、経営学の書としておすすめします。

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2013年01月14日

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ファイターズ成功のノウハウを元社長が執筆。
ここまでファンのことを考えた球団ならファンは増えるだろうし、支えられる選手もモチベーションがあがってと、いい相乗効果を見事に生み出している。
Gに続いてファイターズが好きになった。

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2013年01月12日

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今年日本一となった、日本ハムファイターズ。その裏側を、「覚悟」は栗山監督という現場に立つ者からの目線で書かれているのに対し、この本は経営する者の側から書かれている。
かつて、人気のセ、実力のパ、と言われ、集客に悩んだパリーグ球団の、努力の跡がうかがえる。

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2012年12月25日

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2年連続ドラフト1位が入団拒否か?と思ったら、今年はきっちり入団にこぎつける。その裏には、従来型とは違う球団の経営ビジョンがあるからなんですね。

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2012年12月16日

Posted by ブクログ

授業で習ったスポーツビジネス。
復習がてら、関係ありそうな本を読んでみました。

もと日本ハムの球団社長だった人のプロ野球の経営の本。
日本ハムがどうやって今の地位を築いたのかが
かなり詳しく書かれています。
決してお金が贅沢にあるわけでもないない中、
なぜ日本ハムがこんなにも強いのか、
そんな秘密がぎっしり詰まった本になっています。

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2012年12月09日

Posted by ブクログ

日本ハムの代表取締役社長が語る球団経営・運営成功の秘訣。確かにセリーグと比べてパリーグは独自色が強い経営をしているようで、テレビでもよくお客さんが入っているなと感心させられることが多い。かつて客のいない川崎球場の映像が目に焼き付いている自分にとっては、ソフトバンクや日本ハムのスタジアムの客席が埋まっているのをみると、地域密着でうまくいっているなあと感心させられる。
著者はJリーグチームの社長も経験しており、広報活動などはそこらへんから学んだ点も多いのではないかと想像する。試合、スポンサー、マーチャンダイジング、放映権の各収入源を得るためのチーム努力が書かれていて、スポーツビジネスに関心がある人には参考になる。ベースボールオペレーションシステムについてもうちょっと書き込んでほしかったが、そこは企業秘密の部分もあるのだろう。ちょっと出し惜しみ感があるように見えたので3☆だけど、限りなく4☆に近いです。

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2012年11月25日

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