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奈良時代、道鏡の権力を巡る新たな野望と暗闘に、若き蝦夷たちが立ち向かう、大河歴史ロマン第4弾。
皇位を狙った道鏡の野望を阻止しようと嶋足と天鈴は、もてる限りの知恵と力で立ち向かっていく姿はこの巻でも健在で二人のあきらめない強さが伝わってきました。
また、今までは舞台は都が中心でしたが、この巻では、陸奥の方にも舞台が移され、二人の活躍や葛藤の様子がさらに広げられ、物語が深まっていく感じでした。
権力に振り回されていく人、その権力に敢然と立ち向かう人、その時代に自分はどの立場で生きていくことができるのか、とても考えさせられます。
次巻がいよいよ最終巻、早く読みたいと気持ちと終わってしまう寂しさを感じています。
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息をつかせないスピード感に一日一冊ペースで一気読み。
「火怨」を先に読んでいた中に出てきた、田村麻呂と阿弖流為の馬での競走場面に思わずにやり。
次巻を読み終わったら火怨を再読しよう。
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2010/10/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2014/5/31〜6/5
道鏡失脚後の時代が描かれる。またぞろ勢力を取り戻す藤原氏。嶋足、天鈴らの戦いはモグラ叩きの様相に。称徳帝が崩御し、次の勢力争いが活発に。物語は蝦夷側にシフトしつつ、いよいよ最終巻。
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風の陣第四弾。称徳女帝が崩御し、ついに道鏡一族が失脚する。坂上苅田麻呂陸奥鎮守府将軍として赴任。田村麻呂と阿弖流為との駆け比べの熱い勝負を行う。
蝦夷でありながら、蝦夷とはみなされない道嶋嶋足の苦悩が、だんだんと読み取れるようになってくる。
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火焔を読んで興味を持ち、風の陣シリーズを読み始めました。
4巻目で火焔の主人公がようやく登場しますが、それまでの話もいろいろな展開があり、楽しく読むことができます。
巻を進めるごとに、読むスピードが速くなってしまいます。
そして、天鈴、嶋足、鮮麻呂たちと数十年過ごしてきたことで、火焔の前半部分の読み方がかなり変わってきます。
火焔、再読しないといけなそうです。
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いよいよ舞台は陸奥へ。
嶋足と天鈴の2人は蝦夷と物部の代表格のような立場なのに、都よりむしろ陸奥に戻った時の方がぎこちなく思い通りに進まないところに、この時代の陸奥が抱える問題の根深さを感じます。
阿弖流為と田村麻呂の登場で期待感を煽られつつ、次がとうとう最終巻。
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悪は悪らしく清らかな心の者に成敗される。
物語としてスッキリした読後感です。
都の諸行無常の政がメインだったところから、陸奥にだんだんと舞台が移って行きます。
蝦夷に理解を示す苅田麻呂が陸奥に赴いて一安心かと思いつつ、歴史の事実を知っていれば、胸が騒ぎます。陸奥の胆沢を治める長の息子である「阿弖流為」と、苅田麻呂の息子である「田村麻呂」が馬で競い合う姿に「火炎」までの物語展開が楽しみになります。
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風の陣シリーズ、4作目。
道鏡が失墜し、次のものへと権力が移行していく中、嶋足と天鈴らは時代をどう読むか。相変わらず策ばかりを講じる天鈴だが、蝦夷を守るためには、朝廷の目を蝦夷から遠ざけるのが一番、という考え方にも一理ある気はする。そのためには、ある程度の対立関係のバランスも必要なのだろう。しかしながら、その均衡が破られるのもあとわずか。田村麻呂とアテルイとの出会いも描かれ、「火怨」に繋がるエピソードも出てきて嬉しいと思う反面、鮮麻呂の決起など悲劇的結末がいよいよ近づいてきたなという感じ。次作、読みたい気持ちもあるが、その結末が待っているかと思うと、多少複雑でもある。
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嶋足と天命の活躍もいよいよ大詰めの第4弾。道境失脚のストーリーは手に汗握る。さらに新たな時代の担い手もでてきて歴史も次の時代につながっていくところで最終章への期待も高まる。
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相変わらずの権謀術数。今回は都と奥州を行ったり来たりで、徐々に後の乱とのつながりも見えてきた。
次巻で嶋足がどういう結末を迎えてしまうのか、多分悲劇的な結末なのだろうけど…。
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シリーズ第4巻
道鏡の失脚から、次代への胎動まで。
これまで読んできて初めてすっきりとした読後感だった。
やっぱり勧善懲悪って大事(笑)
いやまあ、本当は直接的な対決の勝利って言うのが大きいかな。
あと、陸奥で穏やかな明るさが描かれたのが嬉しい。
特に、田村麻呂とアテルイとの邂逅が、その後の運命を知っていると、心に響く。
この明るさがずっと続けばよかったのになあ。
嶋足については相変わらず主人公としてはもの足らないけど、もう仕方ないな。
最後につらい運命が待っているだろうことが『火怨』で仄めかされているので、この先が不安だ。
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これまでの3冊に比べると、盛り上がりに欠ける感じがしました。
それでも、火怨に関係する人物が登場したことで、「火怨」をきっかけに蝦夷の世界に興味を持った自分としては、解説にもありましたが、嶋足が「蝦夷にとって口にするのも憚られる名となった」の真相が待っているのだろうと、次が楽しみになりました。
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一つ前の「天命編」で道鏡が失脚したことで物語も一段落した感じです。「風雲編」という割りには道鏡失脚後の後日談と少年期の田村麻呂とアテルイの出会いなど「火怨」につながる中間的な一冊です。早速、最終巻となる「裂心編」も購入しました。
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「風雲篇」では道鏡が失脚し、朝廷との問題が落ち着いた分、前巻より見所が少なかったですね。道鏡が天皇になり損ねたことは知ってましたが、その後どうなったかまで知らなかったので、道鏡の末路が分かりました。
最終巻に向けての前振り的展開がメインだった気がします。その分、少し迫力とテンポが落ちていた気がします。
最後の「裂心編」でどう締めくくり、「火怨(アテルイ篇)」に繋がるのかに期待したいです。