【感想・ネタバレ】風の陣【大望篇】のレビュー

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権力争いの様が読んでいて苦しい。
天鈴や嶋足が、その為に戦っているのではないから少し気が晴れるというか、爽やかな空気になるというか。
いや、だからこそ、権力争いの醜さが際立つのか。

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2022年08月28日

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風の陣、第二弾。藤原仲麻呂は、恵美押勝として我が世の春を謳歌。弓削道鏡が孝謙太上天皇と接近、恵美押勝が太上天皇らと対立、恵美押勝の乱にてついに失脚。牡鹿嶋足は従四位下まで大出世する。
天鈴の妹の水鈴のほか、紀一族の益女が登場、牡鹿嶋足とどうなっていくのか期待される。
この時代の小説がこんなにも面白いとは。素晴らしい。

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2020年09月03日

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1巻に引き続き、臨場感たっぷりの舞台展開。名前しか知らなかった歴史上の人物が物語の中で鮮やかに踊ります。よくぞここまで詳しく丁寧に調べ上げ、物語まで昇華なさったなと尊敬です。

余談ですが、天皇まで人間の感情を持って行動する姿が印象的で好ましい。

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2017年08月22日

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 陸奥支配の野望を抱く恵美押勝に対し、牡鹿嶋足、物部天鈴らの知略を尽くした戦いが始まる歴史大河ロマン第2弾。

 歴史の学習で少し記憶に残っている奈良時代の人物たちが生き生きと描かれ、改めてこの時代の権力闘争の激しさが伝わってきました。

 同時に、貴族を中心とした都から見た蝦夷たちへの差別の辛さを感じました。

 果たして陸奥に真の平和が訪れる日がいつ来るのか、大長編の作品ですが、1ページも気を抜くことができずにページをめくる手が止まりませんでした。

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2017年06月05日

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道鏡の登場から恵美押勝の乱、そして道鏡の太政大臣昇進まで。
さすがの天鈴も年の功で道鏡に遅れをとったか。
多麻呂に「火怨」の飛良手に似た匂いを感じる!

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2013年02月20日

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2012-108
実権を取ってかわるだけで、民の生活の苦しさが変わらないのと押勝も道鏡も自分達のためだけに政治を行っているのは、今の政治と一緒。
何百年たっても結局は変わらないんだと思い知らされる。
そのなかで、変わらず蝦夷のために働く嶋足と天鈴はすごいと思う。

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2012年10月11日

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面白いけれど時代考証がしにくい。蝦夷は大丈夫なのだろうか、勢いがあり、そのもの語りの重厚さに感動した。

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2011年02月12日

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橘奈良麻呂の乱平定後、恵美押勝の台頭と陸奥支配の野望に対し牡鹿嶋足、物部天鈴らの知略を尽くした戦い。
平城京の激しい権力争いの中で、嶋足と天鈴が蝦夷の平和を守ろうと奮闘する。

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2019年12月13日

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2巻に入っても相変わらず内裏での権謀術数三昧。栄枯盛衰は世の常なれど、あれほど権勢を誇った押勝すらあっけなく退場を余儀なくされてしまった。権力者の最期をごく簡潔にしか表現しないのは炎立つにも共通するところがあるので、これも高橋流なのかな。
蝦夷の立場から正義の味方のように書かれている天鈴も、反対側から見れば金の力にあかせて政治を操るフィクサーであり、善悪の基準は紙一重だとしみじみ思う。
そんなドロドロした中で嶋足が見せるもどかしいまでの純粋さが、物語に爽やかな印象を与えています。

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2017年10月15日

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風の陣、2巻目。前作で橘奈良麻呂を葬り、権力のトップに立った恵美押勝(藤原仲麻呂)。今作では、権力を思いのままに操る押勝を、嶋足、天鈴らが智略を尽くして討伐するまでを描く。

押勝を権力の座から引き摺り下ろすために手を組む相手として、弓削道鏡が登場。策士としての力を発揮する天鈴だけれど、それを超える道鏡の策士ぶりがえげつないというか見事というか。道鏡に翻弄される天鈴を見ていると、「火怨」の頃と比べてやっぱり若いなぁと思う。一応、この巻で押勝が見事討伐されるのだが、蝦夷に対して険しい将来が今後待ち構えているのを知っているだけに、これからどういう紆余曲折があるのか気になる。

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2013年05月07日

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奈良時代の大河小説第二弾。恵美押勝、道教、天皇、上皇と役者が動き出してストーリーが生き生きとしてきた感じだ。嶋足と天鈴の友情、活躍、戦い、戦略。激動の時代の中を生き抜いていく武者の活躍をさらに追いかけたくなる。

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2012年10月06日

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「立志篇」に続く第2巻目。前巻で1番の悪役だった恵美押勝(藤原仲麻呂)の転落振りが凄いというかアッサリというか…。だだ更にたちの悪そうな弓削道鏡の登場でさらにストーリーに引き込まれてます。

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2010年10月18日

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<再読>おさらいその2。第二巻では、760年〜764年恵美押勝の絶頂から没落−恵美押勝の乱までを描く。立志篇では陸奥守になるべく、天鈴の策で奈良麻呂の乱において藤原仲麻呂(押勝)に力を貸して授刀衛の大志にまで昇進を果たした牡鹿嶋足。しかし押勝の息のかかった者が陸奥に赴任し、蝦夷はさらに苦しい立場に追いやられた。腐敗した押勝の権勢を打倒し、今度こそ陸奥に平穏をもたらすべく、天鈴たちは道鏡や吉備真備と手を組んで押勝を追いやるべく権謀術数する。この風の陣シリーズで面白いのは、京で起こる争乱がすべて天鈴の策謀と嶋足の活躍に集約されていること。もちろん小説であり、すべてが史実ではない。だが史実の裏に何があったのか、それを想像する楽しさが伝わる。

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2009年10月07日

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今回は仲麻呂の変
物部一族にして蝦夷・・・おそらく金売り吉次につながる話だろうが、立志編のような万能感がなく、打つ手がヘマすぎて悔しいったら!
主人公は相変わらず煮え切らないが、天鈴(物部一族の要)のヘマがひどくて相対的に冴えて見えた(笑)

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2019年04月20日

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奈良時代の歴史上の人物、牡鹿嶋足を主人公とする歴史物語シリーズ2巻目。

中央での権力闘争を蝦夷の視点で描いた物語は、なかなかに骨太で、歴史物語としては面白かった。
ただ、エンタメとしてはちょっと物足らないかな。
なんというか、ワクワク感が足らないんだよなあ。

その原因の一番は、主人公嶋足の活躍が少なすぎること。
さらに、性格が律儀すぎて状況に流されることが多く、自分から物語を動かす力に欠けている。
これでは主人公としては役不足と言わざるを得ない。
たぶん、天鈴を主人公にしたほうがずっと面白い物語になったんじゃないだろうか。

二つ目は、その天鈴と嶋足のやり取りがしばしばけんか腰になって、読んでるこっちの気分が悪くなったこと。
傍若無人さも相手を思いやってこそだと思うのだけど、そこの描き方がもう一つだなあ。

そして三つ目は、ロマンスがたらなすぎること。
まあ、歴史物語ではままあることだけど、女性とのロマンスももう少し必要だと思う。
折角、二人も美女が登場してきたのに、全く活かされてない。

次巻以降、嶋足がもう少し主人公らしくなることを期待したい。

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2015年10月21日

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ネタバレ

読書期間:5/9-5/22(14日間)

内容:橘奈良麻呂の乱が平定され、三年半が過ぎた天平宝字四年(760)秋--。奈良麻呂を葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え、新帝を操って強大な権勢をふるっていた。黄金を狙い、陸奥支配の野望を抱く押勝に対し、牡鹿嶋足、物部天鈴らの智略を尽くした戦いが始まる!平城京の激しい権力闘争の渦中にあって、蝦夷の平和を守るべく奮闘する若き英傑たちを活写した歴史大河ロマン第二弾。

感想:さて…1巻とだいたい感想は同じです。歴史の流れとしては面白いが、ところどころ、ストーリーは陳腐感があるかな~。偉そうに言えば。
でもとりあえず、3巻に続く!

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2013年05月23日

Posted by ブクログ

第二弾「大望篇」は奈良時代の朝廷内の様子が分かって興味深かったです。
恵美押勝(藤原仲麻呂)が実権を握ってから、討伐されるまでが描かれてます。
昨年、NHKドラマ「大仏開眼」で吉備真備と恵美押勝が取り上げられたましたが、この作品を読むとあのドラマがいかにも内容が浅かったんだなぁと思いました。
当時の朝廷において、吉備真備はある種の巨人だったんですね。
それと奈良時代の怪僧・道鏡が登場してきました。
次作以降は道鏡との闘いですかね。
どうなるんでしょうか、楽しみです。

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2010年11月24日

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