感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
女は空で男は鳥だったその表現が綺麗でした
男は女にとって綺麗で記憶からも話せないそんな存在
それを桜で例えててると解釈しました。桜と散る男を見ると彼はもう恐るものはないと思いました
Posted by ブクログ
坂口安吾の女性像はどこか観念的で、愛情と不信感のアンビバレントがすごいなぁ…などと思いながら読んでいたら、『青鬼の褌を洗う女』の中で作家自らそれを告白していた。
“彼のような魂の孤独な人は人生を観念の上で見ており、自分の今いる現実すらも、観念的にしか把握できず、私を愛しながらも、私をでなく、何か最愛の女、そういう観念を立てて、それから私を現実をとらえているようなものであった”
女を畏怖するのは孤独な彼の生い立ちからきているのだろうか?
坂口安吾を『夜長姫と耳男』の耳男と重ねてみると、夜長姫のことばにぐっとくるものがある。
“好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして”
Posted by ブクログ
「夜長姫と耳男」と「桜の森の満開の下」のみ。後者は再読。
「夜長姫と耳男」はあらすじは知っていたものの、やっぱりじわじわくる怖さ。まともな感覚がだんだんなくなってくる。耳男は最初は夜長姫のことを「あいつ、むかつくー」と思ってたろうけれど、弥勒を掘り始めるあたりから、一種の(勘違いから生まれたかもしれない)恋だったのかなーとか。特に笑顔に縛られているあたりは。最後のシーンは客観的にはグロテスクではあるけれど、それだけでは収まりきらない妖艶さ?美しさ?があると思った。
その後に「桜の森の満開の下」を読むと、女が夜長姫よりちょっとマシだけど、やっぱり狂ってるって印象が強くなる。特に首を求めるところからは。最後の桜のところは一種浄化とも捉えられるかも。
Posted by ブクログ
『風博士』
遺言を残し自殺した風博士。死体のない自殺にライバルである蛸博士の名誉を傷つけることが目的と言われ・・・。助手による反論。
『傲慢な眼』
田舎にやってきた県知事の娘。皆が彼女を賞賛する中ただ一人彼女を傲慢な眼で見つめる一人の学生。彼のモデルとして会話を始める娘との関係。
『姦淫に寄す』
自殺した隣人の部屋に引っ越した村山玄二郎。彼が参加する日曜の教会で彼に恋をした女・氷川澄江。彼女との付き合い。彼女が所有する別荘で一夜。2人の関係の変化。
『白痴』
戦争中深夜に帰宅した伊沢の家に入り込んだ白痴の女。家人いじめられ逃げ込んだと思った伊沢。2人の関係。東京大空襲の夜の彼らの逃亡。