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Posted by ブクログ 2023年07月10日
一篇目の『風博士』で狐に摘まれたような気分になり、はやくも頭の中では仕事帰りにBOOKOFFで売り払うこと考えつつ、しかし頑張ってのりこえ、そこから先は天国。痴情作家といわれるらしいが、個人的にはそうは思わなかった。男女の関係はいわば生物学の基本で、人間感情の基本でもあるわけで、言ってしまえば政治小...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月11日
『不良少年とキリスト』で坂口安吾を初めて読んでひきこまれ、胸にくるものがあったので他のも読んでみたいと思って堕落論などの〇〇論を読んだけどどうにもとっつきにくく…。
こういった小説だったらどうだろうと思いこの本を読んでみたら、こっちはどの話も好きだったしとても読みやすかった。
戦争と男女関係の話...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月27日
様々な「女」をめぐる物語。
「恋をしに行く」は、純粋ながら人間らしい、この話自体に恋をしてしまうようだった。
「続戦争と一人の女」は、女の孤独と愛情に共感さえ覚えてしまうほど、胸が苦しく愛を感じた。
「傲慢な眼」は、不器用さと甘酸っぱさがとても愛くるしい。
「アンゴウ」は、どんでん返しの結末に、胸...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月15日
坂口安吾が1931年に発表した"風博士"から1952年に発表した"夜長姫と耳男"まで代表的な短編14篇を集めた短篇集です。これ1冊で安吾の世界を堪能できる素晴らしい内容です。2015年3月10日に東京大空襲から70年が経過したり、そろそろ桜が咲く時期になったり...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月03日
主人公や出てくる女性は皆それぞれに孤独だけれど、それはどうしようもないのだと退屈しているけれど、それでも恋をする、虚しさが愛おしいと思います。激しい恋の物語なのに、どこまでも孤独。「桜の森の満開の下」は最後のシーンがとても綺麗でした。愛おしいのは「恋をしに行く」の信子、素敵なのは「青鬼の褌を洗う女」...続きを読む
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