桜の森の満開の下・白痴 他12篇

桜の森の満開の下・白痴 他12篇

880円 (税込)

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桜の森の満開の下は怖ろしい。妖しいほどに美しい残酷な女は掻き消えて花びらとなり、冷たい虚空がはりつめているばかり──。女性とは何者か。肉体と魂。男と女。安吾にとってそれを問い続けることは自分を見つめることに他ならなかった。淫蕩、可憐、遊び、退屈……。すべてはただ〈悲しみ〉へと収斂する。(解説=七北数人)

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桜の森の満開の下・白痴 他12篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    情痴作家って言葉、すごいなって思ったけどたしかに恋愛、女、情欲にかかわる話が多かった。そういうのを選んで編纂したんだろうか。エロいし浮気なのに爽やか、誠実、孤独、悪魔的という感じの女性像。
    谷崎潤一郎や泉鏡花を読んでみようと思った。不連続殺人事件と私は海を抱きしめていたいも読みたい。

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    Posted by ブクログ 2023年07月10日

    一篇目の『風博士』で狐に摘まれたような気分になり、はやくも頭の中では仕事帰りにBOOKOFFで売り払うこと考えつつ、しかし頑張ってのりこえ、そこから先は天国。痴情作家といわれるらしいが、個人的にはそうは思わなかった。男女の関係はいわば生物学の基本で、人間感情の基本でもあるわけで、言ってしまえば政治小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    坂口安吾を初めて読んだ。なんと粒揃いの短編集! デビュー作から、耳男まで、どれもひとつひとつ深い。坂口安吾の書いたものすべて読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2018年11月07日

    坂口安吾は初めてちゃんと読んだ。
    どの作品もそれぞれ心に小さな石のようなものや、温かいものや、鮮烈で繊細なものを残していった。
    今まで縁がなかったので読んでこなかったが、じわじわと好きになりそうだ。

    「桜の森」の最後は美しい。

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    Posted by ブクログ 2017年12月11日

    『不良少年とキリスト』で坂口安吾を初めて読んでひきこまれ、胸にくるものがあったので他のも読んでみたいと思って堕落論などの〇〇論を読んだけどどうにもとっつきにくく…。

    こういった小説だったらどうだろうと思いこの本を読んでみたら、こっちはどの話も好きだったしとても読みやすかった。

    戦争と男女関係の話...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月27日

    様々な「女」をめぐる物語。

    「恋をしに行く」は、純粋ながら人間らしい、この話自体に恋をしてしまうようだった。
    「続戦争と一人の女」は、女の孤独と愛情に共感さえ覚えてしまうほど、胸が苦しく愛を感じた。
    「傲慢な眼」は、不器用さと甘酸っぱさがとても愛くるしい。
    「アンゴウ」は、どんでん返しの結末に、胸...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月15日

    坂口安吾が1931年に発表した"風博士"から1952年に発表した"夜長姫と耳男"まで代表的な短編14篇を集めた短篇集です。これ1冊で安吾の世界を堪能できる素晴らしい内容です。2015年3月10日に東京大空襲から70年が経過したり、そろそろ桜が咲く時期になったり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月03日

    主人公や出てくる女性は皆それぞれに孤独だけれど、それはどうしようもないのだと退屈しているけれど、それでも恋をする、虚しさが愛おしいと思います。激しい恋の物語なのに、どこまでも孤独。「桜の森の満開の下」は最後のシーンがとても綺麗でした。愛おしいのは「恋をしに行く」の信子、素敵なのは「青鬼の褌を洗う女」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月29日

    「恋をしに行く」を読んだあと、
    何とも言えない放心状態に陥った。

    世界観?雰囲気?
    そういう抽象的な表現しか思いつけないのだけど、
    凄く自分にぴったりときた素敵な作品でした。

    もちろん表題作も素晴らしい。
    ぜんぶおすすめ。

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    Posted by ブクログ 2013年11月28日

    坂口安吾作。
    不思議な世界観。何が起こっているのかよくわからないラストなのに、引き込まれて何故か切なくなった。読み終わった直後に解説をあさらずにはいられなかった作品。他の短編を読んでいないので読もうと思う。

    0

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