【感想・ネタバレ】ヒカルの碁 11のレビュー

囲碁の盤面が織りなすは、白黒つける勝負の世界。
その棋士ひとりひとりには、数多の色に彩られた人生が見えてくる――。

主人公・進藤ヒカルは、囲碁などとは縁遠い活発な小学生。しかし、平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊と出会い、囲碁の世界に身を投じることに。
同じ小学生にしてプロ級の腕前を持つ少年・塔矢アキラや、その父にして名人段位を持つ塔矢行洋(とうやこうよう)。
彼らを始め、数多の棋士達との邂逅を経て、ヒカルはその人生を大きく変えながら成長していく――。

20年ほど前に若者の間で“囲碁ブーム”というものが起きたのをご存じでしょうか?
その火付け役となったのが、この『ヒカルの碁』。
対局シーンでの鬼気迫る表情や額に浮かべる汗、互いの戦略を探り合う思考のせめぎ合いなどを見ていると、思わずこちらも力がこもってしまいます。心理描写を繊細に描くタッチはさすが小畑健氏、囲碁のルールを知らなくても全然違和感なく惹き込まれる…。
中でもメインとなるのが、ヒカルとアキラ、そして佐為の物語です。
子供だった彼らが大人に近づくにつれて、内面や顔つきの変化していく様がとても丁寧に描かれています。あんなに丸顔だったのにこんなにシュッとした凛々しいお顔に…そんなところも少年好きの女性にはグッとくるポイントかも。二人の少年の出会いが囲碁界を変えていく大きな渦となり、生涯のライバルになるまでの長い道のりが本作の軸となっています。
そして、ヒカルの成長を見守る佐為の存在は、彼の良き友人であり、師匠であり、親であるような温かさを感じます。そんな二人の重要な転機となるエピソードがあるのですが…これが涙なくして語れない…。
彼らに限らず、濃密な時間を過ごしたキャラクター同士の関係性があるからこそ生まれる“人間ドラマ”が、本作最大の魅力です!

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購入済み

ついに

プロ試験最終戦です。和谷戦、越智戦で勝たなければプレーオフになる場面。何度も読んでいますが結果がわかっていてもドキドキします。

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2021年06月04日

Posted by ブクログ

敗者に注目しているので、結構暗いトーンの巻
所々、バトン渡した感じの描写があるのもなかなかさみしい

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2021年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友人でもある和谷との対決が、プロになるための厳しさを物語っている。
他の仕事なら、競争だけでなく協力する局面もある。
囲碁の試合では競争だけしかない。
10台の青春の厳しい試練。
こうして大人になっていくか、人格が崩壊していくか。

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2013年04月17日

Posted by ブクログ

今まで漫画に取り上げられなかった分野というだけでも画期的だけれども、碁のルールが分からない読者をも魅了するその構成がさらに凄い(碁がまったく一般的ではないタイでも、タイ語のヒカ碁は大人気です)。ちなみに僕が一番好きなシーンは、「くらいついて来るしかねェな」という森下九段の言葉に、ヒカルがぐっと扇子を握り締める部分(20巻)。

小畑健の画の一番の力は「眩しさ」の表現の仕方だと思いつつ、実はヒカルたちの成長こそが眩しいです。そうそう、数年前にとあるきっかけでお会いした監修の梅沢由香里さんは、絵に描いたような素敵な女性でした〜。

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2009年10月04日

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プロ試験本戦は終盤に突入し、一戦が合否を左右する緊迫した対局が続く。よきライバルである和谷との対局、またアキラからヒカル戦対策の指導を受けた越智との対局の行方は!? そして遂にプロ試験の合否に決着が!!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

プロ試験もいよいよ大詰め。仲間も皆ライバル。精神的にギリギリの状態で戦いつづける緊張感は手に汗握ります。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

世界初の碁のマンガ。碁なんて全く知らなかった主人公ヒカルが、ある日蔵で古い碁盤を手にしたとき平安時代の天才棋士・藤原佐為がヒカルの意識に入り込む。
リアルタイムで成長していくヒカルの姿が眩しかったのを覚えています。

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2009年10月04日

ネタバレ 購入済み

プロ

意外にすんなり、あっさり、プロに。もう少し熾烈な闘いがあると思ったが。中学生でプロになるというのが、将棋でも囲碁でもあるんだな。

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2023年12月09日

Posted by ブクログ

プロ試験最終戦の幕引きの描写がセンスある!
勝って喜ぶ者の隣には負けて悲しむ者もいるのだからという配慮を感じる。

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2017年02月18日

Posted by ブクログ

プロ試験本戦は終盤に突入し、一戦が合否を左右する緊迫した対局が続く。よきライバルである和谷との対局、またアキラからヒカル戦対策の指導を受けた越智との対局の行方は!? そして遂にプロ試験の合否に決着が!!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

おおー、和谷戦は白熱しとるなあ。
ここまで来てもテンションが落ちずに、毎回新しい展開がある描き方は立派。

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2014年03月02日

Posted by ブクログ

森下師匠の言葉と、それに応えられるようにヒカルとの対戦に臨む和谷が切なかった。

ずっと一緒に切磋琢磨してきた仲間に先を行かれるというのは、ほんとうに苦々しくて切ないんだろうな。
最終戦のあと、伊角が雨の中さまようってのはアニメオリジナルだったか。
てっきり漫画にもあると思ってました。

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2013年04月14日

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