【感想・ネタバレ】虫とりのうたのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年11月17日

小説家を目指して、安定した優良企業を退職した男。1年を過ぎても、成果は見られない。
そんな時、河川敷の散歩の途中で、助けを求める少女に出会う。しかし、少女を助けることはできず、殺されてしまう。
都市伝説的「虫とりのうた」連続殺人の始まりだった。男は、この童謡らしき歌に従って、起こるらしい殺人事件に巻...続きを読むき込まれていく。
妻は著名な占い師の孫で、実家も怪しい、本人も怪しい、二人の幼稚園の息子も怪しい。
道尾さんの「向日葵の咲かない夏」と似たような感覚のホラー。
語り部が作家なので、作中作となるのかと思っていたが、最後までホラー。
殺人というテーマを変えれば、児童用のホラー小説にも良さそうです。

⭐︎4はひまわりめろんさん用です。
⭐︎3.5くらいでよろしくどうぞ。

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Posted by ブクログ 2015年10月29日

怖かった。。ことひと言に尽きます。
真樹男くんがなんとも悲しすぎる。。
かなりホラーの要素ふんだんに盛り込んでここまで驚かせてどうするんだ、と思いつつも最後まで読み切ってしまいました。読後感もあんまりよくないけど、なぜか惹きつけるものがあるんだなぁって。

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Posted by ブクログ 2015年08月26日

好きな作家の一人なので読んでみる。横溝正史風の、ホラーとミステリーをミックスした作風は、読み始めると止まらなくなる魅力がある。

「赤い蟷螂」や「幼虫旅館」と同じく赤井雅彦が主人公で、時世は「虫とりのうた」が一番新しい。「幼虫旅館」の最初の方で、真樹男に関する不気味な描写が出てくるが、ここにつながっ...続きを読むているとは……。

後味はあまりよくないが、純粋に楽しむことができた。この作家は2011年以降、新作を出していないようだが、求む!赤星氏の次作!!

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Posted by ブクログ 2012年09月27日

都市伝説にホラーとミステリーを融合させたような童話。横溝正史のホラーを真似て主体としつつも、そこから一線を逸したような新感覚。読み進めるうちに得体の知らないものに畏怖しつつも、どうしてもその続きが気になって仕方なくとうとう最後まで読んでしまったようだ。そして獰猛な暗闇に怯え、その忍び寄る影の衝撃に既...続きを読むに手遅れという事実を知り、人々は震撼することだろう。




かしでえんまなおえましん
呪文があれば大丈夫……

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Posted by ブクログ 2012年08月13日

「虫とりの歌」という童謡の幻の5番を知ったら殺される、でも「かしでえんまなおえましん」という呪文があれば大丈夫。という都市伝説と、「虫とりの歌」になぞらえて殺されていく人々。
怖い!でも都市伝説も見立て殺人ものも好きだから面白かったです。
そしてカバーの折り返しには「この小説には作中で解明されていな...続きを読むい秘密が隠されています。その秘密に気づいたあなたは、なぜ事件が起こったのか、本当の理由を知ることでしょう」と気になる文章が!!結局なんだったのかわかりませんが(ぐぐってもわからず仕舞い…)まぁそのなんだかわからないところがまた不気味でいいなと思いました。ミステリにはきちんとした回答を求めてしまいますが、ホラーには別に明確な答えを期待して読んでいないので。しかし「解明されてない秘密」って、何一つ事件の謎は解明されてませんよね!完全丸投げですよね!やっぱり気になります。読み終わった後「かしでえんまなおえましん」と実際に21回つぶやいてみたりしましたがわかりませんでした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月27日

都市伝説「虫とりのうた」になぞらえて、次々と殺されていく人達。

一体何を誰を信じて良いのか、わからなくなる。
小さな少年が「おかしい」だなんて誰も最初は気付かない。

肝心な「かしでえんまなおえましん」という呪文。
言い辛いと思うのは私だけか?二十一回も繰り返したら、舌噛みそうなんだが。

「作中...続きを読むで解明されてない秘密」多いに気になるなぁ・・・。

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Posted by ブクログ 2009年12月29日

メフィスト賞。ミステリ3割ホラー7割、という印象です。都市伝説、不気味な唄、いわくありげな一族、と道具立ては充分。スリルたっぷりでぐいぐい惹きこまれました。ラストに向けてのホラー的展開も、盛り上がりたっぷり。恐怖の余韻も残って大満足です。
唄の不気味さもさながら、「かしでえんまなおえましん」という呪...続きを読む文が印象的。この意味も明かされますが。その頃にはもう頭に焼き付いちゃって離れません。うっかりと口ずさんでしまいそう。既にこの呪いに囚われているのでしょうか……。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月03日

2009年。第41回。
ホラー。
主人公は作家志望の男。そのため安定した職場を辞め、妻からイヤミを言われる毎日。
助けを求める少女、うさんくさい自称父親の味方をする大人たち。始まりからなんか怪しい。
由貴子がこわい。そして死んでしまう。息子の真喜男もこわい。結婚も策略だったんだね。
そして広まってい...続きを読むく呪い。

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Posted by ブクログ 2015年09月28日

『シンクロニシティとは「意味のある偶然の一致」のことで、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが1920年ごろから本格的に研究を始めた。

生きていれば、さまざまな出来事に遭遇する。それらのほとんどは、なんらかの原因があっての結果で、因果関係がはっきりしている。

ところがときとして、まったく無関...続きを読む係のものが一致した状況を見せることがある。』

メフィスト賞の中でいうと、乾くるみの『Jの神話』や真梨幸子の『孤虫症』に近いジャンルかな。それなりのホラー。

“作中で解明されてない秘密”があるとか帯にあって、その秘密が何なのか全然分からないもどかしさなんかもいいとこなのかな。かなりもやもやするけど。

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Posted by 読むコレ 2013年02月21日

メフィスト賞受賞作品。ホラーとミステリが
バランスよく配分されていると思います。
良くも悪くも新しさはないけれど、
安定感のある読みやすい作品。

「虫とりのうた」の歌詞にそって
主人公の周辺で事件が起こり、その歌詞にある呪文に
隠された謎と事件を追って行くのだが...
と、ストーリ...続きを読むー自体は王道。
謎の呪文もアナグラムであるのは明確なので
その気になれば解ける。

だがそこまでは分かっても、表紙の折り込みに
書かれた作者からのメッセージが...解けない!
んーモヤモヤする!

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Posted by ブクログ 2012年10月16日

歌の通りに人が死ぬ「虫とりのうた」にまつわる都市伝説ホラー。


…のはずなんだけど、思ったより「虫とりのうた」が人々に定着してない(笑)
むしろ中盤よりラストの時の方が噂が蔓延しているという。


サクサク読めて面白かったんですけど、都市伝説が社会に大きく広まってるとこを読みたくて開いたので「むし...続きを読むろこっからでしょ!!」感が否めません。はがゆい。

リングが観たかったのにらせんが出てきた感じ。いやこれ前日譚でしょ、みたいな。


かしでえんまなおえましん

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Posted by ブクログ 2009年12月23日

都市伝説をモチーフにしたホラー
怖いかも・・・と思ってたらオカルトと分かり怖さ急降下

著者いわく「解明されていない秘密が隠されている」とのこと
どれのこと!
息子にパパと呼ばれて、お父さんと呼びなさいとしつこく言うこと?フッ
あれもこれも投げっぱなしって感じ

童謡とか呪いとか正統派(?)和風ホラ...続きを読むーって感じで
映画にできそうだけど
その時は、たくさん練り直さないといけないね

( ・_ゝ・)< 横溝 正史って、すごいんだなぁ 

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Posted by ブクログ 2009年12月07日

メフィスト賞受賞作品。ホラーとミステリが
バランスよく配分されていると思います。
良くも悪くも新しさはないけれど、
安定感のある読みやすい作品。

「虫とりのうた」の歌詞にそって
主人公の周辺で事件が起こり、その歌詞にある呪文に
隠された謎と事件を追って行くのだが...
と、ストーリー自体は王道。
...続きを読む謎の呪文もアナグラムであるのは明確なので
その気になれば解ける。

だがそこまでは分かっても、表紙の折り込みに
書かれた作者からのメッセージが...解けない!
んーモヤモヤする!

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Posted by ブクログ 2009年11月07日

第41回メフィスト賞受賞作。
メフィスト賞受賞作ではあるが、ミステリ要素はほとんどなく、ホラー要素がメイン。
やや説明的な文章・会話が多く、リーダビリティーに欠けるように思えたが,途中からの展開が怖さを強め,それなりに面白かった。
作品中で解き明かされない謎があるらしいが,結局分からずじまい。

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Posted by ブクログ 2010年03月16日

“悲鳴に似た声が背後から聞こえた。
振り返ると、小学校高学年くらいの少女が、私のすぐ近くまで走り寄ってきた。
少女の白いブラウスは泥で汚れていて、頬には引っかいたような擦り傷がある。髪はぼさぼさで何日も洗ってないように見えた。少女は訴えるような目で私を見つめ、後ろを指差した。
「助けてください。あい...続きを読むつが追ってくる」
少女の指した方向を見ると、男がこちらに向かって走ってきている。
「あの人がなにかするのかい?」
少女が怯えた表情で頷き、私の袖口にしがみついた。
「あいつに捕まったら殺されちゃう」
「殺される?」”

怖い。
恐怖とスリルが体を包み込んでくる。
続きが気になってページをめくる手が止まらない。
「虫とりのうた」に隠された秘密。
謎の呪文「かしでえんまなおえましん」。
謎を追いかける先々で起こる奇妙な殺人事件。
そして衝撃のエンド。
誰が嘘をついていて、誰が味方で、誰が犯人か。
呼んでいる途中で急に後ろを振り向きたくなるような。
そんな恐怖とスリルが詰まった第41回メフィスト賞受賞作。
読み応えは、十分。

かしでえんまなおえましん。
取り付かれたのは一体だあれ?

“かしでえんまなおえましん
呪文があれば大丈夫”

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