【感想・ネタバレ】小説東京帝国大学(上)のレビュー

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Posted by ブクログ

明治終盤、私立大学哲学館に文部省の立ち入りが入り、倫理学のテストでの一学生の解答をもとに、師範の免許剥奪が行われた、いわゆる「哲学館事件」をもとに、その解答をした学生、工藤の激動の人生を追う。

上下巻に分かれているようだけど、元々は1巻だったらしい長編のため、また忘れかけた頃に下巻に手を付けることとする。

もともと哲学館事件を知らないで読み始めたのと、舞台は東京帝国大学と思いきや、全く別のところで始まり、別のところでストーリーが進行するため、やや拍子抜けと言う感じ。まあ、上巻はこの程度なのであろう。

Wikipediaによると、かなり実史に近いようで、教官などの名前も同じである。

なお、上巻中盤部から、怪しげな人物が活躍し始め、やや読者置いてけぼり感があり(いずれも実在)、ストーリーもあまり進まなくなってくるため、ややだれた状態である。

でもまあ、当時は教育者と政治家って、ほぼ同義だったのだなあと思えるのは興味深い。今もそうだって?たしかに。

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2019年03月25日

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