【感想・ネタバレ】グイン・サーガ外伝22 ヒプノスの回廊のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

グイン・サーガ、本当の本当の最終巻。

この本に、「ヒプノスの回廊」と「アレナ通り十番地の精霊」が載っているのは、いいチョイスだなとちょっと思った。

「ヒプノスの回廊」は、グインが、これまでのこだわり続けてきたランドックの世界を否定して、今のこの世界に生きることを宣言する話。
ここからは、彼は、ランドックのグインではなくて、ケイロニアのグインであり、中原のグインである。
彼が彼自身を見つけたと感じる物語であり、本当の物語のはじまりでもあります。

そして、「アレナ通り十番街の精霊」は、英雄そのものを否定する話。どんなに英雄が凄かったとしても、世界を動かしているのは、煙とパイプの人々や、そこに集う人々なんだというグイン・サーガそのものを否定してしまうようなお話。
ものすごく、できすぎたありがちなお話で、でも、この1編で、確かにグイン・サーガ150冊に匹敵するだけの力を持っている気がします。*1

完結しないグイン・サーガのでもこれは、2つの回答でもあるなぁと思いながら読みました。

さてあとは、ローデスとマルガか。

0
2012年04月01日

Posted by ブクログ

星マイナス1は、未完だから。
予告通り100巻で終わっておけばなぁ。と思ってしまいます。
(「ランドック」ってなんだったの。「アウラ」って何だったんだぁ!!)

0
2023年03月02日

Posted by ブクログ

栗本薫の手による、最後のグイン・サーガ。
確かに後期のグインは、グダグダ感が否めない。
この短編集に限って言えば、アウラがアレはちょっとがっかり。
前夜のリンダはよかった。素直で可愛いレムスも。ものすごい久しぶり……。

この大河を追ってきた人間としては、この先が見たかった。
だがこの世界の彼らは、生き、死んで、命の営みを続けていく。
たとえ他の作者の手によってでも、その先が見られるなら望外の幸せだ。次の短編集にも期待している。

0
2011年04月17日

Posted by ブクログ

作品集未収録作品6編。表題のヒプノスの回廊が面白い。グインが地球に来る前の話が分かるストーリーになっている。栗本さんは、ここまで準備していたんだね。きっと、本編は200刊でも終わらなかったかも。楽しいグインを残してくれてありがとう。

0
2011年03月21日

Posted by ブクログ

やはり、ヒプノスの回廊はかなり今までのグインの謎に付いて明らかにしている話になっていますが、だから、本編の続きはどうなのかには
まだ関係はないことで、本編がどうなるかがますます気になります。
今回の話は5人の魔術師と同じようにグインの背景について語っていることはファンに少し安心感を与えてくれたと思いますね。

0
2011年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作者没後に書籍化されてなかった短編を集めたもの。これですべて書籍化されたよう。
「前夜」これが最後の作。モンゴールがパロへ攻めいる前の平和なパロ王家。身体痛いのに、書いたらしい。
「悪魔大祭」倒錯系かな。1982年にJUNE掲載だし。
「クリスタル・パレス殺人事件」ナリスの舞踏会で殺された娘。もちろんナリスが解決する。
「アレナ通り十番地の精霊」ゴタロ死にそう、嫁子供生まれそうなゴタロ一家に現れた精霊。めちゃいい話。おかゆくらいタダで現げたほうがよい。
「ヒプノスの回廊」グインが豹頭で現れる前がわかる話。もうグインは地球にとどまりたいのだ~。
「氷惑星の戦士」ヒロイックファンタジーを書きたかった作家。美獣シリーズ(高千穂遙)に先を越され、1972年にあわてて出した作品。これを出して反省し、構想を練り直し、できたのがグインサーガ。

0
2023年02月25日

Posted by ブクログ

残念だが覚えてない。
備忘録として登録。
 
栗本薫さんのグインの最後の本。
とりあえずこれで自分が読んだグインはすべて本棚に入れることができて満足。
実際の本は結構前に古本屋に売却してしまったので。
残しておきたかったが、スペースが……。

0
2021年12月30日

Posted by ブクログ

「前夜」の予定調和。外に広がらず、中に閉じていく自動書記。
題材のみならず、文体でも、「悪魔大祭」の重厚と「ナリス事件簿」の軽薄の落差の大きさ。
ほんと、あるところで別人になったんだと実感する。
別の作家さんがこの世界を語り継ぐという。ハードルを下げて追ってみたい。

0
2013年12月14日

Posted by ブクログ

最後の短編集。
これまで雑誌やハンドブックなどで発表されて本になっていなかったもの6編を収録しているため、初期作品もあれば晩年の作品もあり、妙な感じ。
本編では久しく登場していないキャラに最後に会えたのはちょっと嬉しい。
しかしグインの謎の一端が明らかにされている表題作は、これは謎は謎のままの方がよかった気もする。

0
2012年09月01日

Posted by ブクログ

これまで雑誌やハンドブックなどで発表され、グイン・サーガの作品集に収録されなかった全作品(6篇)を収録したシリーズ最終作品。

とくに表題作は、ランドック、アウラ・カーなど、これまでシリーズの中で断片的に現れていたキーワードに対して、大きなヒントになっている作品でもあった。初出は2006年の「PANDORA」であったとの由。5年前にこれを読んでいたら、晩年の倦怠感は、もうちょっと払拭できていたんでないかとも思えたのに。今更の感ではあるが。

(2011/6/14)

0
2011年06月28日

Posted by ブクログ

完結したら読もうと思っていたグイン・サーガ。
読む本のストックがなくなり、完結前の2007年11月から読み始めることになったけど、途中、作者の栗本薫さんが亡くなり、最終巻「豹頭王の花嫁」が書かれることなく終わってしまいました。

そしてこの外伝22巻「ヒプノス回廊」がグイン・サーガシリーズ最後の1冊
グインの謎!?にかなり迫った話もありましたが、結局、ほとんどが謎のまま終わってしまったという感じ。
せめて最終巻だけでもきちんと書き上げて欲しかった。
それがとても残念です。

0
2011年05月16日

Posted by ブクログ

グイン・サーガの外伝短編集です。
黒竜戦役の前夜を描いた「前夜」
グインの活躍する時代の遙か昔の時代を描いた「悪魔大祭」
ナリス事件簿「クリスタル・パレス殺人事件」
トーラスのオロ家族を描いた「アレナ通り十番地の精霊」
星船からノスフェラスへの転送前の一瞬の夢を描いた「ヒプノスの回廊」
栗本薫がグイン・サーガの構想を得る前に執筆したヒロイック・ファンタジー「氷惑星の戦士」。
中でも、表題の「ヒプノスの回廊」はグインの謎を一気に解決してしまうような内容です。
ちょうど、アモンとの星船での戦いの時に垣間見えたランドックやアウラ・カーの謎が結構解明されています。

0
2011年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

栗本薫
グインサーガの最後の出版です

前夜・・・いつまでも幸せが続けばよかったのに・・・
ここからすべての話が始まったと思ったのですが、今回初めて見たヒプノスの回廊って、ネタ晴らしのような作品ですね
でも、でもでもでも、読めて良かったです

0
2011年02月28日

Posted by ブクログ

栗本薫氏が書いた「最後の」グイン・サーガ短編集。
アニメDVDに特典として収録された本編の前日を描いた「前夜」や、物語の根幹に潜む謎を覗き見た表題作「ヒプノスの回廊」など、本編、外伝に未収録の6編を収録。

表題作「ヒプノスの回廊」は物語の始まりから提示されていた「アウラ」という言葉の意味や、物語の収束先の一部を垣間見ることができます。
栗本さんがマイルストーンと呼んでいた一つの作品になるものだったんでしょうね。

コアなファンは既に既読のものもあるでしょうし、1冊の短編集のまとまりとしてはもう一つなのは、著者が亡くなっておられるので仕方がないと思います。

オリジナルのグイン・サーガはこれでおしまい。
5月刊行の「グイン・サーガ・ワールド」に期待したいですね。

0
2011年02月26日

シリーズ作品レビュー

「SF・ファンタジー」ランキング