【感想・ネタバレ】中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのかのレビュー

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Posted by ブクログ 2011年08月21日

タイトルで購入してしまった本。そして期待を越えた本だった。日中の関係は、あらゆる部分で大きくなっている今、お互いを理解し、より実質的未来志向の問題において他を携えることが重要という。第7章の歴史認識での言及も著者らしい。最終章では、「日中両国民は’どうやってつきあうか’を明らかにする前に、まずは’ど...続きを読むうやってお互いを知るか’ということをかんがえるべきだ」という。両国民が、どのように相手と自分を知るかを考えなくてはならない。そして、他人への理解が自分の利益を決定せることもあるのだ。と言及している。最後のコメント「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いか」にこたえた部分がいい。

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Posted by ブクログ 2013年04月23日

今日、中国で最も有名な日本人と言われる、加藤嘉一氏の著書。
北京大学に留学して8年、今では北京大で教鞭をとる以外にも、
中国・香港メディアへの出演や、昨今では日本メディアへの出演も増え、
日中間を跨いだジャーナリストとしての活動をなされている氏だが、
著書の中では、中国に偏ってるわけでもなく、
一方...続きを読むで、日本の肩をもっているわけでもない。
いくつかの側面から、双方の立場を分析し、
どちらが良い・悪い関係なく、どちらにも尊厳を示しながらも、
正すべき点は明示さえ、自身の主張をはっきりの述べておられる。

その中で、個人的に注目した点の1つを紹介。

【中国は自由な国か、日本は自由な国か】
日本人の多くが「中国には自由がない。中国人には自由がない。」という印象を持っている。自分もそれは否定できない。ただ、氏は、何を「自由」とするのか、西欧や日本人の考える自由と中国人の考える自由は異なる、と述べている。 我々はたいてい、言論や宗教といったものにおける自由を考えるが、中国人のそれとは違うと。そもそも共産党が人々の生活に介入していることが常識化しているゆえに、政治に対しての自由を追求することは時期尚早であると考えている。それよりも今彼らが共通して目指しているのは、自由ではなく発展であると割り切っているのだ、と。
では、一方で日本人は自由なのか?氏はこのような問題を提起している。公の場における他人への配慮。厳格な法整備。これらによって、国の秩序が保たれている一方で、ある種の「空気」が日本人の自由を妨げていることも考えられないだろうか、と述べている。だからこそ、プライベートな空間に一端入ると、安心感がどっと湧きあがってしまう。

このように、相手を批判することがあっても、自分自身、自分の国についてしっかり考えることを怠っていた、ということを改めて認識した。日中間における貿易依存度は高まり、ヒト・モノ・カネの流動はより進んでいくであろう今だからこそ、相手の影の部分だけを見つけてはつつくのではなく、双方の立場をしっかりと理解し、受け止め、尊重すること。自分の常識を、相手に求めること自体間違っている。時には日本を、時には中国を、鋭い論調で示しながらも、相互の関係が、「結果として」良好に向かうことを願っている氏の今後の活躍を期待したい。

自分個人のこれからの北京留学に向けての、貴重な一冊となった。

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Posted by ブクログ 2012年05月31日

高校三年になり、地方の大学に行こうかどうしようかと悩んでいるだけで精一杯のわたしからすれば、北京大学にスカウトされるよう自己PRするだなんて、よくそこまで行動できたなぁと敬服する。しかも中国語も話せないし知り合いもいない、お金もないときた。よほど強い意志がないと、できないことだと思う。

本書は中国...続きを読むで出版したものを、大幅に加筆修正して日本語版として出版したもの(ちょっと古い)。中国版を翻訳したからか、文章が少し読みにくいが、よく中国のことを勉強しているのが窺える。しかし、その一方で本当に日本のことを客観的にしか見てくれていないのだな、という印象を受けた。
まず「ぼくたち自身が選んだ総理大臣がなぜころころ変わるのか」とあったけど、わたしたちが直接首相を選ぶことはできない。直接選ぶことができないから、どの人が首相になっても同じだと思い、ますます政治離れが進む。

本書で著者が繰り返し言っている、中国とは切っても切れない縁だということも、だからこそ両国を理解することが、良い関係を築くうえで最も重要だということも、だいたいはうなずけるんだけど、理解できたからといって信用はできない。スパイ疑惑があったばかりだし、中国を知ることはできても、そのぶん不信感が募ってしまう。メディアを通して、知れば知るほど嫌な国に見えてくる。テレビでも新聞でもネットでも、中国が批判されるのにはそれなりの理由があると思う。

とはいえ、今回この本を読んだことで、いろいろと考えるきっかけにはなった。

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Posted by ブクログ 2012年05月27日

文章自体の洗練度は高くないので、読んでいてちょっと冗長な部分が沢山ある。

しかし、著者の観点、とりわけ日中それぞれの文化・メディア・国民性・政治構造というマクロ的な観点から、実際に起こった事件に関する日中間の対立構造の裏側を解き明かして行く部分は興味深く読ませてもらった。

マスメディアの報道を通...続きを読むして事件を把握すると、こと感情論先行型で受け止めてしまいがちだが、一旦冷静になって咀嚼しなおすことも大切だと思う。

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Posted by ブクログ 2012年01月19日

著者とは同い年。
以前日本のテレビに出演したときに初めて名を知った。この分野でバランスよく日本と中国を見ている評論家の1人で、個人的にこの人の発言はだいたいにおいて信用できると思う。

著者の本を読むのはこれが初めてだが、テレビで見たときの印象とは違い、本は若干、読みにくかった。個々の見出しで提示さ...続きを読むれている問題にきちんと彼自身の答えが出されているものが少なく、事例は理解できたが何を言いたいんだという印象がぬぐえない。話題が途中からずれていくのも読みにくさの一因となっている。もっとも、まだ本書の半分ほどしか読んでいないので、これですべてを評価するには難ありだが。

個々の事実(あるいは事例)についても、若干、詰め切れていない感がある。両国どちらか問わず、確かに著者のいうような事実はあるが、それは一面でしかないのではないかと思わせる場面も多かった。あくまでも「加藤嘉一氏の見方」であって、客観的にそうなっているとは思えない事例もあった。

とはいえ、本書半分を読んだところで、非常に印象に残った指摘が「中国の社会には価値体系がない。これがカオス状態をもたらしている」ということ。本当なのかは考え詰める必要があるものの、言われてみればそんな気もした。

若手評論家であるだけに、今後も本を出されれば読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2012年02月19日

だいぶ前に読んで、なんとなく中国の価値観がわかった本。
雰囲気や中国若者のものの考えからに触れるにはいいと思います。
あんまり深い内容でもなかった。

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Posted by ブクログ 2011年08月14日

内容抜粋”中国人が無秩序に見えるのは、拠り所とるする公的良俗規範がないからだ。欧米人はキリスト教、日本人は世間様がそれにあたる。”

グローバル化の中で、日本人が“世間様”という規範背景を捨てた時、日本人の価値観・生活etc…はどう変わるのだろうか?

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Posted by ブクログ 2013年01月24日

中国人にとっての「公共の場」の価値観や、「計画は変更に追いつかない」といった計画大好き日本人とは根本的に違う考え方など、単身中国に渡った著者ならではの視点で。
もうちょっと期待してたんだけども。もっと色んなエピソードあってもいいんじゃないかい。

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Posted by ブクログ 2011年06月05日

中国で最も有名な日本人として、取り上げられている加藤嘉一さん

現在の中国像がみえてきます

日本からみた中国

毒入り餃子事件で中国への不信感は、とてつもなく酷いものだと思います

マナーが悪い、気性が荒い、僕が持つ中国への印象

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