【感想・ネタバレ】中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのかのレビュー

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Posted by ブクログ 2012年05月17日

日本と中国。

あらゆる方面で切っても切れない重要な関係。

お互いにそれはわかっているのに、人間同士の関係となると・・・

中国人に好感を持たない日本人が増えているという。

なぜか。

真剣に考えないといけない。

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Posted by ブクログ 2011年11月18日

本当にこんなすごい日本のかっこいいやつがいるのか。負けてられないな!ランディ・パウシュの次はこの人だ。なんか転換期が来てる気がする。

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Posted by ブクログ 2011年10月05日

【96/150】この人すごい!若干26歳でと思ってしまうが、中国という環境がこの人をここまでさせたんだなと感じる。

この本はもともと中国語で出版されている。その日本語版。文章は若干稚拙?のような気がしないでもないが、何より志がすばらしい。

「中国で最も有名な日本人」という帯が本書についている。2...続きを読む008年、胡錦濤主席が訪日の前に、わざわざ北京大学に彼を訪問しているという。

これからも彼をウォッチしていきたと痛切に思った。

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Posted by ブクログ 2011年09月27日

中国と日本の中立に立った視点で書かれています。
メディアでは知りえない中国の空気感が新鮮です。
加藤氏のプロフィールも併せて参照されたい。

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Posted by ブクログ 2011年09月07日

これはビジネスマンなら必読という感じ。
これだけ中国の存在が世界経済が影響を与える中、
その文化や習慣など、なかなか日本にいてはわからず
理解できない事をわかりやすく説明してある。

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Posted by ブクログ 2011年08月30日

簡潔な文章でしたが、若いのに(年齢は関係ないけど
自分の努力不足と相対的な反省含め)行動していてえらい。


揚逸の小説に記載されている内容と同じで、今の
中国人にとって必要なのは、生活であり安定なんだね。

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Posted by ブクログ 2011年08月21日

タイトルで購入してしまった本。そして期待を越えた本だった。日中の関係は、あらゆる部分で大きくなっている今、お互いを理解し、より実質的未来志向の問題において他を携えることが重要という。第7章の歴史認識での言及も著者らしい。最終章では、「日中両国民は’どうやってつきあうか’を明らかにする前に、まずは’ど...続きを読むうやってお互いを知るか’ということをかんがえるべきだ」という。両国民が、どのように相手と自分を知るかを考えなくてはならない。そして、他人への理解が自分の利益を決定せることもあるのだ。と言及している。最後のコメント「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いか」にこたえた部分がいい。

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Posted by ブクログ 2013年04月23日

今日、中国で最も有名な日本人と言われる、加藤嘉一氏の著書。
北京大学に留学して8年、今では北京大で教鞭をとる以外にも、
中国・香港メディアへの出演や、昨今では日本メディアへの出演も増え、
日中間を跨いだジャーナリストとしての活動をなされている氏だが、
著書の中では、中国に偏ってるわけでもなく、
一方...続きを読むで、日本の肩をもっているわけでもない。
いくつかの側面から、双方の立場を分析し、
どちらが良い・悪い関係なく、どちらにも尊厳を示しながらも、
正すべき点は明示さえ、自身の主張をはっきりの述べておられる。

その中で、個人的に注目した点の1つを紹介。

【中国は自由な国か、日本は自由な国か】
日本人の多くが「中国には自由がない。中国人には自由がない。」という印象を持っている。自分もそれは否定できない。ただ、氏は、何を「自由」とするのか、西欧や日本人の考える自由と中国人の考える自由は異なる、と述べている。 我々はたいてい、言論や宗教といったものにおける自由を考えるが、中国人のそれとは違うと。そもそも共産党が人々の生活に介入していることが常識化しているゆえに、政治に対しての自由を追求することは時期尚早であると考えている。それよりも今彼らが共通して目指しているのは、自由ではなく発展であると割り切っているのだ、と。
では、一方で日本人は自由なのか?氏はこのような問題を提起している。公の場における他人への配慮。厳格な法整備。これらによって、国の秩序が保たれている一方で、ある種の「空気」が日本人の自由を妨げていることも考えられないだろうか、と述べている。だからこそ、プライベートな空間に一端入ると、安心感がどっと湧きあがってしまう。

このように、相手を批判することがあっても、自分自身、自分の国についてしっかり考えることを怠っていた、ということを改めて認識した。日中間における貿易依存度は高まり、ヒト・モノ・カネの流動はより進んでいくであろう今だからこそ、相手の影の部分だけを見つけてはつつくのではなく、双方の立場をしっかりと理解し、受け止め、尊重すること。自分の常識を、相手に求めること自体間違っている。時には日本を、時には中国を、鋭い論調で示しながらも、相互の関係が、「結果として」良好に向かうことを願っている氏の今後の活躍を期待したい。

自分個人のこれからの北京留学に向けての、貴重な一冊となった。

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Posted by ブクログ 2012年03月21日

今や「中国で最も有名な日本人」と呼ばれる筆者の日本語デビュー作です。洞察力ある筆致で論じる日中社会比較エッセイで「結局、中国人は、心の中では何を考えているのか?」という疑問へのヒントになると思います。

この本は今や『中国で一番有名な日本人』と呼ばれる筆者が初めて日本語で執筆した著作です。この本の...続きを読むもとになったものは既に中国語で出版されているそうですが、それに加筆訂正を施したのだそうです。内容は現代中国と日本とのいわば『比較文化論』です。

「結局、中国人は、心の中では何を考えているのか?」
この疑問の一端に答えてくれるものとして、入門書としても 意味合いになるかと思います。現代中国は何年かのペースでそれこそがらりと変わるという話を以前聴いたことがありますが、この本の中にはそんな激変を続ける中国の『今』が描かれているなと感じました。筆者が籍を置く恋愛や勉強をはじめとする北京大学をはじめとする学生の様子や微妙な問題をはらみ続ける日中の歴史観に関する話。「ウチ」と「ソト」に関する日中の人間の捉え方の違いなど、さまざまなことに関する筆者の『中国ウォッチャー』としての視点が記されていてその辺が面白かったです。

しかし、18歳で単身中国に行ってそれ以来ずっと中国を拠点として活動している方なので日本の社会に関するところは職場の習慣に関しては僕も一概には言えませんが「?」と思う箇所がいくつかありましたが、これも日中の習慣や文化に関するものだと考えればある程度は納得がいくことでありました。興味があるという方は一読されてみるのもいかがでしょうか?

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Posted by ブクログ 2012年01月27日

この本を読んだのは、著者の加藤嘉一さんの公開インタビューが大学で行われたのを聴きにいったのがきっかけ。

そのまたきっかけが、NHK『爆問学問』に“中国で今最も有名な日本人”として紹介されているのを観たから。

でそのまたまたきっかけが、彼が知り合いの知り合いで、以前から話を伝え聞いていたから。

...続きを読む
今、中国中国って世界中が話題にしていて、確かに経済とか?教育界とか?進出?しているような気がするけどさ・・・←はい全然わかってないー^q^

実際に中国でリアルに何が起きてるかを知ってるひとって、なかなかいないんじゃないかな・・・そんで、それを聞く知る機会って、わたしたちもあんまりないんじゃないかな・・・・・・。それが、高校卒業とともに中国に留学してから8年間滞在している彼の独自の視点から、私たちは覗き込むことができる。

ただ伊達に8年間滞在してるだけじゃないよ。

もんのすごい洞察力だよこのひと。
そんで言ってることが明瞭でわかりやすい。

中国人って日本人のことどう思ってるの?
日本人の私たちは、中国人のことどう思ってるの?
中国人は反日デモするくせに、家には日本のメーカーの商品があふれているのは何故?
ほんとに反日なの?
そもそもなんでそんなに反日なの?
中国って、これからどうしたいの?
そのために、どんな戦略をたてているの?
中国の人は今どんなことに希望を見出し、どんなことに不安を抱いているの?
中国人女性って、なんで“強い”イメージがあるのだろう?
中国のいう”エリート”って?
中国と日本の大学生は、どんな意識のちがいがあるの?
・・・・・・・・・・


大学の近くのマックやカフェでゆっくりしてるとさ、必ずと言っていいほど中国人留学生が熱心に勉強してるんだよね。
英語のw日本にきてるのに英語で話してるし、話しかけてくるし。
日本語しゃべれー゜―゜ぷん
みんな、欧米の大学院目指してるって雑誌で読んだけどほんとかな?
でも、なんでそんなに欧米に憧れるの?
てか、なんでそんなに勉強してるの・・・・?

っていつも頭のどこかで思ってたところがあったから、興味津々で読んでしまった。

面白かったのが、中国人と日本人の「世間」に対する意識のちがい。
日本人には「世間様」という、決してないがしろにしてはいけない、できない大きな存在(概念)がある。だから、「世間様」の目に触れる公共の場では、他人に迷惑をかけないよう、他人から”浮かない”よう、細心の注意を払う。そのため、世間様の目を気にしなくても良い”ひとりの時間”には思いっきりくつろぐし、部屋が汚くたって、身なりが汚くたって、だらしなくたって構わない。「世間様」に対して面目を保っているのだから、それくらいしないとやっていけない。   って発想。

でも中国はその逆。日本人は中国人に対して”横柄”とか”自分勝手”とかいうイメージを持つ人が多いみたいだけど、意外や意外・・・
家のなかではきっちりしているんだって。(そりゃいろんな日本人や中国人がいて例外はあるけどネ!)
プライベートでは遠慮深くて、控えめ。理性的。公共の場では無遠慮なのに。

なぜか


プライベート空間は”自分の一部”と思っているから。公共の場は”弱肉教職の舞台”。
中国人だって無秩序でルールを無視する他人の行為にはイラついているみたい。だからって、ルールに従おう  とはならないみたいだけど。。

日本人のストレスは、ルールに従うことからくるものが多く
中国人のストレスは、ルールのない無秩序な環境からきているものが多い。

って、加藤さんは言ってる。

そりゃ極端な意見かもしれないし、真実ってのはわからないけど、たしかに彼独特の洞察力とかものの見方に寄り添ってみると、なかなか面白い。

加藤さんすごいよ。まだ27歳だよ?
ゼロから1年で中国語を同時通訳できるレヴェルまでもっていくとかさ。
あとね、講演いって生で彼を見たからわかったけど、めっちゃスタイルいい←
これ関係ないけどね^^笑

東京マラソンに出るらしいから、陰ながら応援~^p^

とにかく、この本は何も考えずにすらすらすら~って読めるからオススメ。
中国いきたくなっちゃうかもよん❤
願わくば、北京に行ってね、生でね、煮えたぎる中国のなかで毎日を過ごすアツイ中国人を生で見てみたい。
でも、噂の“暇人”も見てみたい。
北京大学に潜入してみたい。
とにかく、中国の空気のなかに身を置いてみたくなった><
正反対?、全然違う?そんなイメージがあるからこそ、そんなイメージを自分で払拭したいからこそ、行ってみたい。

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Posted by ブクログ 2011年12月11日

大変、参考になった。
普段、中国人と会話をしているが、彼のようには未だ入り込めていないことを実感した。刺激になった。

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Posted by ブクログ 2011年11月02日

筆者は高校を卒業してすぐに中国へ渡り、北京大学に在籍しながら中国メディアでコメンテーターとして活躍している。本書では日中の歴史観の捉え方や政治の違いについても言及されている。本書で1番気になった問題提起は「日本は本当に自由なのか、中国は本当に不自由なのか」である。改めて考えてみると、日本には言論の自...続きを読む由が確保されていながらも閉塞感が漂っている。筆者はこれは日本独特の暗黙の了解、つまりは空気を読むという文化に起因していると説いている。
今後日中の関係はますます重要になってくるため相互理解は欠かせない。しかしながら、両国民同士のお互いの信頼関係はまだまだ紆余曲折している。そんな中、年も1つしか変わらない筆者が中国で奮闘していることに敬服すると共に刺激を受けた本であった。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

【ポイント】
28/公共の秩序というものが存在しないというより、人々がそれを重んじていない。
 だから秩序が生まれない。(遠慮のない中国人)
31/公共の場での道徳教育は、子供に対して、ことの是非をわからせる最も  効果的な方法(日本)
32/日本人は、公共の場で礼儀正しい自分を演じ、周囲の...続きを読む人に対して細かく 気を払う。
 公共の利益と良好な秩序を何よりも優先している。

 敗戦後は特に、周りに遠慮する、気を遣う、空気を読むという習慣の形  成に力を注いできた。
 それは、国民一人ひとりが個人の自由と引き換えに形作ってきた妥協の産 物かもしれない。

37/公共の場は、社会のメンバー全員が共有するもの。みな平等に空間を享 受する。だから、
 どんな行動をしても問題にならない。(中国)

38/中国人にとって公共の場とは弱肉強食・ゼロサムの舞台。
 自分のほしいものを、手段を選ばず手に入れようとしなければ、バカを見る。
 だから、中国人は公共の場で何一つはばからず、自らの利益を最優先する。

39/日本人は、無意識に公共のルールがあたまの中にあり、それを守るのが 当たり前になっている。

40/日本人の公共の場とは、お互いが譲歩し、妥協することで良好な秩序が 維持できる空間。
 国民は、「秩序ある状態こそが、社会全体の利益に合致する。」と考え、 行動する。

 日本人は、「世間様」から排除されるという局面を最も嫌うから、公共の 場で注意深く振舞う。

67/日本には「謝って済むなら警察はいらない」。軽々しく謝るのではな  く、自分を律することで、
 問題の本質を見つけ、解決方法を探すべきの意味。

68/この理屈を中国人に理解して欲しいと願っているが、中国の友人から「ごめん」と何回聞いても
 何一つ改善されたことがない。

74/中国の若者「八十後」は、人としての修養過程をおろそかにすることと 引き換えに、勉強漬け
 の日々で大学入試資格を得ようとしている。
 結果、情緒的にも幼く、わがまま・幼稚で、他人と協力することをしらない。
123/西側諸国には「キリスト教」、日本には「世間さま」という社会に安定 と秩序をもたらす価値体系が
 あるが中国にはない。これらを構築しなければならないことは認識している。
 社会秩序の安定やマナーは日常的マターであり、行政力の強制で行うもの ではない。

131/若者の愛国意識の形成
 ?言語(抑揚・スローガン)?学校・社会教育 ?社会環境(チベット、五輪)
141/中国の若者特にエリートは、愛国主義と欧米崇拝を困惑しつつ同時に抱いている。
  日本の若者、エリートは愛国主義も欧米崇拝も持っていない。

146/多くの日本人は、日本が第二次世界大戦で中国に負けたと思っていない。
 アメリカに負けたのだと思っている。日本は降伏し負けを認めたが、日本 国民は戦争の加害者であると同時に被害者でもあると・・。

149/中日戦争は中国人の中では重要な位置を占めるが、日本人の認識では、 アメリカとの戦争が悲惨だったこともあり、日中戦争の占める位置はそれ ほど重要ではない。
  ←これが日中戦争をめぐる認識ギャップの根源

150/日本人は、中国人が日中戦争で受けた被害の深さを理解するよう努め、 中国人は、日本人の
 第二次世界大戦観が複雑なものだということを理解するように努めること

151/今日直面しているのは「歴史問題」ではなく、「歴史認識問題」、歴史 的事件をどう認識するかの問題。

153/当時、中国のリーダーは戦争を指揮した一部の軍国主義者と一般国民を 「区別」することで自国民を納得させ、賠償を放棄し、国交正常化にこぎ つけた。中国のリーダもリスクをしょっていた。

154/中国は自国の歴史に関して、多様な価値観を一切認めていない。

159/日中の歴史認識問題の解決には、日本人が戦前の歴史をどのように認識 するかと同時に、中国人がどのように戦後の日本を認識するかがかぎになる。

170/自由と民主主義を制度として担保しているのに、これほどデモや集会が おこらないのは日本。国民は満足していないのに、アクションをおこさな い国民性、自由への鈍感を指摘。

185/日本社会の規則は国民の間の「暗黙の了解」で成り立っている。

187/中国には「いじめ」という文化はない。★中国社会は嫉妬文化でなりた っていないから。 

189/中国では「出る杭は打たれない」。常に前だけをみて、根回し、告げ口 なく、アグレッシブに走り続ける人間だけが評価される。攻撃最大の防御 が中国。

198/中国人は★段取りというプロセスを知らない。物事を事前に決めない。 どうせ決めてもすぐに変わる

201/今の中国にとっては、安定が特別に重要。 経済成長が安定をもたらし ていると国民は思っている。

205/米国の対中輸出は資本投資、しかし、日本は中国社会の安定が日本経済 の未来と中国の雇用問題に密接に関わっている。

277/日本では、ブログアクセスが1000回で多いが、中国では普通に10万から50万回という

322/中国には、年功序列とか終身雇用という文化はない。
 弱肉強食の現場において求められるのは、周りの空気を蹴散らすスピード 感と批判や圧力に動じない気合がだった。 

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Posted by ブクログ 2020年02月28日

中国の人達の国民性がよくわかった。外では戦って(席取り、並ばないで割りこめたことに喜びを持つ)家では、穏やかにすごしている。日本人は外で我慢、内弁慶ということになるほどーと思った。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

中国論というと、想像か抽象論がほとんどで、正直よくわからん、という気がするが、本書は若い著者の等身大の体験で描かれているので、イメージがしやすいし、わかりやすかった。
本著者のような人が多く現れて、日中関係が前向きに、建設的に進むことを切に願う。

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Posted by ブクログ 2014年02月27日

さすが第一人者という活躍っぷり。ただ、スゴイ人の文章がスゴイかどうかは全く別問題という典型的な例かも。

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Posted by ブクログ 2013年12月29日

こんな人がいたんだ。

・中国人と日本人の仕事の上でのほとんどの違いは、「計画」と「変更」をどう処理するかという問題に関係しているのではないかと思う。中国人はほぼ100%「計画は実行に追いつかない」という諺を知っている。

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Posted by ブクログ 2012年07月10日

われ日本海の橋とならんの方が面白い。。。

が、刺激を与えてくれる一冊にはなる。

近代史について、じっくり勉強したくなった。

何かについて自分の言葉で意見を言えるというのは素晴らしいことだ。

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Posted by ブクログ 2012年05月31日

高校三年になり、地方の大学に行こうかどうしようかと悩んでいるだけで精一杯のわたしからすれば、北京大学にスカウトされるよう自己PRするだなんて、よくそこまで行動できたなぁと敬服する。しかも中国語も話せないし知り合いもいない、お金もないときた。よほど強い意志がないと、できないことだと思う。

本書は中国...続きを読むで出版したものを、大幅に加筆修正して日本語版として出版したもの(ちょっと古い)。中国版を翻訳したからか、文章が少し読みにくいが、よく中国のことを勉強しているのが窺える。しかし、その一方で本当に日本のことを客観的にしか見てくれていないのだな、という印象を受けた。
まず「ぼくたち自身が選んだ総理大臣がなぜころころ変わるのか」とあったけど、わたしたちが直接首相を選ぶことはできない。直接選ぶことができないから、どの人が首相になっても同じだと思い、ますます政治離れが進む。

本書で著者が繰り返し言っている、中国とは切っても切れない縁だということも、だからこそ両国を理解することが、良い関係を築くうえで最も重要だということも、だいたいはうなずけるんだけど、理解できたからといって信用はできない。スパイ疑惑があったばかりだし、中国を知ることはできても、そのぶん不信感が募ってしまう。メディアを通して、知れば知るほど嫌な国に見えてくる。テレビでも新聞でもネットでも、中国が批判されるのにはそれなりの理由があると思う。

とはいえ、今回この本を読んだことで、いろいろと考えるきっかけにはなった。

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Posted by ブクログ 2012年05月27日

文章自体の洗練度は高くないので、読んでいてちょっと冗長な部分が沢山ある。

しかし、著者の観点、とりわけ日中それぞれの文化・メディア・国民性・政治構造というマクロ的な観点から、実際に起こった事件に関する日中間の対立構造の裏側を解き明かして行く部分は興味深く読ませてもらった。

マスメディアの報道を通...続きを読むして事件を把握すると、こと感情論先行型で受け止めてしまいがちだが、一旦冷静になって咀嚼しなおすことも大切だと思う。

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Posted by ブクログ 2012年02月12日

意外にお隣の中国について知らないことや誤解をしていることが多いことを実感。日本は「出る杭は打たれる」中国では「出る杭は打たれない」逆に出ないと打たれる…
日本と中国での自由に対する認識の違いも意外なものであった。意外にもお互いを理解しようとしていないのは我々の方かもしれない。もっと隣国について学んで...続きを読むみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2012年01月19日

著者とは同い年。
以前日本のテレビに出演したときに初めて名を知った。この分野でバランスよく日本と中国を見ている評論家の1人で、個人的にこの人の発言はだいたいにおいて信用できると思う。

著者の本を読むのはこれが初めてだが、テレビで見たときの印象とは違い、本は若干、読みにくかった。個々の見出しで提示さ...続きを読むれている問題にきちんと彼自身の答えが出されているものが少なく、事例は理解できたが何を言いたいんだという印象がぬぐえない。話題が途中からずれていくのも読みにくさの一因となっている。もっとも、まだ本書の半分ほどしか読んでいないので、これですべてを評価するには難ありだが。

個々の事実(あるいは事例)についても、若干、詰め切れていない感がある。両国どちらか問わず、確かに著者のいうような事実はあるが、それは一面でしかないのではないかと思わせる場面も多かった。あくまでも「加藤嘉一氏の見方」であって、客観的にそうなっているとは思えない事例もあった。

とはいえ、本書半分を読んだところで、非常に印象に残った指摘が「中国の社会には価値体系がない。これがカオス状態をもたらしている」ということ。本当なのかは考え詰める必要があるものの、言われてみればそんな気もした。

若手評論家であるだけに、今後も本を出されれば読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2012年01月16日

中国という国を内側から見た詳細が書かれていた。国の制度や取り巻く状況、文化や社会的背景を知らないと、その人たちの行動を理解できないころもある。自分の国の常識の中で、他国の人を判断する前に、相手国のことを知ろうとする努力をしなければならないと感じた(当然のことかもしれないが・・・)。
前回読んだ本と重...続きを読む複していると感じる部分もあったので、★3つ。

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Posted by ブクログ 2012年02月19日

だいぶ前に読んで、なんとなく中国の価値観がわかった本。
雰囲気や中国若者のものの考えからに触れるにはいいと思います。
あんまり深い内容でもなかった。

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Posted by ブクログ 2011年11月04日

日中の文化や国民性の違いから、経済的政治的側面からの日中関係について、易しい言葉で客観的に説明している。著者自身の真っ直ぐかつ冷静で客観的な意見にとても共感できる。

内容どうこうよりも、グローバル社会で日に日に重要性が薄くなっている日本には他人に影響を与えながら希望と共に前へ前へと進む力を持つ、彼...続きを読むのような若者が今こそ必要なのではないか。

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Posted by ブクログ 2011年09月08日

中国在住の日本人である著者が、内側から見た中国と外側から見た日本。
中国の普通の人(特に若者)がどんな感じかっていうのは、今まであまり耳にしたことも無かったし、新鮮だった。
翻訳したものだからなのか、文章がちょっと、たどたどしいかも。

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Posted by ブクログ 2011年08月14日

内容抜粋”中国人が無秩序に見えるのは、拠り所とるする公的良俗規範がないからだ。欧米人はキリスト教、日本人は世間様がそれにあたる。”

グローバル化の中で、日本人が“世間様”という規範背景を捨てた時、日本人の価値観・生活etc…はどう変わるのだろうか?

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Posted by ブクログ 2013年01月24日

中国人にとっての「公共の場」の価値観や、「計画は変更に追いつかない」といった計画大好き日本人とは根本的に違う考え方など、単身中国に渡った著者ならではの視点で。
もうちょっと期待してたんだけども。もっと色んなエピソードあってもいいんじゃないかい。

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Posted by ブクログ 2011年06月05日

中国で最も有名な日本人として、取り上げられている加藤嘉一さん

現在の中国像がみえてきます

日本からみた中国

毒入り餃子事件で中国への不信感は、とてつもなく酷いものだと思います

マナーが悪い、気性が荒い、僕が持つ中国への印象

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Posted by ブクログ 2011年05月13日

朝生でよく見かける中国通の加藤嘉一さんの日本語でのデビュー作。中国のことをもう少し知った方が良いと思い、書店で見かけた際に購入。

加藤さんは、中国ウォッチャーと呼ばれているようだが、確かにそんな感じだなという内容でした。彼は、特定の分野の専門家ではないし、特別なキャリアを積んでいるわけでもない。彼...続きを読むが分析しているのは、学問的なものではなく、もっと中国の市民に根付いた空気感のようなものなのではないかと思う。

この本では、そうした中国ウォッチャーの立場から、その空気感を提示している。ただ、そこを学問的な知見によって分析しているわけではないから、どうしても深く切り込めていないという印象を受けた。
大雑把に現代中国の空気感を感じ取るには良い書だと思います。

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