【感想・ネタバレ】さらば愛しき女よのレビュー

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Posted by ブクログ 2017年05月21日

チャンドラー長編2作目にして不朽の傑作。

私がこの作品と出逢ったことの最大の不幸は先に『長いお別れ』を読んでしまったことにある。もしあの頃の私がフィリップ・マーロウの人生の歩みに少しでも配慮しておけば、そんな愚行は起こさなかったに違いない。あれ以来、私は新しい作者の作品に着手する時は愚直なまでに原...続きを読む書刊行順に執着するようになった。
そんなわけでチャンドラー作品の中で「永遠の№2」が私の中で付せられるようになってしまったのだが、全編を覆うペシミズムはなんとも云いようがないほど胸に染みていく。上質のブランデーが1滴も無駄に出来ないように、本書もまた一言一句無駄に出来ない上質の文章だ。

マーロウが出逢ったのは身の丈6フィート5インチ(約195センチ)はあろうかという大男。大鹿マロイと名乗ったその男は8年前に殺人罪を犯して刑務所に入っていた。そして出所して早々かつて愛した女ヴェルマを捜していた。マロイはヴェルマを求め、黒人街の賭博場に入るがそこでまたも殺人を犯してしまう。マーロウは否応なくマロイの女ヴェルマを捜すことを手伝うことに。またマーロウは盗まれた翡翠の首飾りを買い戻すために護衛役として雇われる。しかし取引の場所でマーロウは頭を殴られ、気絶する。意識を取り戻すとそこには依頼人の死体が横たわっていた。

事件はいつもの如く、簡単と思われた事件で殺人に巻き込まれ、それがもう一方の事件と関係があることが解り、結末へという道筋を辿るのだが、この作品が他の作品と一線を画しているのはとにかく大鹿マロイの愚かなまでの純真に尽きる。昔の愛を信じ、かつての恋人を人を殺してまで探し求める彼は手負いの鹿ならぬ熊のようだ。そして往々にしてこういう物語は悲劇で閉じられるのがセオリーで、本書も例外ではない。 悪女に騙された馬鹿な大男の話と云えば、それまでだが、そんな単純に括れないと抗う気持ちが残る。
本書でもマーロウは損な役回りだ。特にヴェルマの捜索は無料で引き受けてしまう。だが彼は自分の信条のために生きているから仕方がない。自分に関わった人間に納得の行く折り合いをつけたい、それだけのために自ら危険を冒す。

本書の原形となった短編は「トライ・ザ・ガール(女を試せ)」だが、チャンドラーはそれ以後も大男をマーロウの道連れにした短編を書いているから、よっぽどこの設定が気に入ったのだろう。そしてそのどれもが面白く、そして哀しい。
そしてマーロウのトリビュートアンソロジーである『フィリップ・マーロウの事件』でも他の作家が大鹿マロイを思わせる大男とマーロウを組ませた作品を著している。つまり本書はアメリカの作家の間でもかなり評価が高く、また好まれている作品となっている。

あとなぜだか判らないが、忘れらないシーンとして警察署のビルを上っていくのをマーロウが気づくところがある。この虫はやがて18階の事件を担当する捜査官の机まで来ている事にマーロウは気づく。このシーンがやけに印象に残っている。その理由は未だに解らない。
本作の感想はいつになく饒舌になってしまった。そうさせる魅力が本書には確かに、ある。

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Posted by ブクログ 2013年10月04日

やっぱり・・・何度読んでも、この作品を越えるハードボイルド作品はないでしょう!あまりにもベタだけど・・・あはは
ハードボイルド作品を読むと、どうしても探偵の原型はマーロウからきていわねーって思っちゃうんですよねぇ><
他のチャンドラー作品も、「長いお別れ」は別として、霞んでしまいますもんね。
それだ...続きを読むけ私には本書が鮮烈だったわけなんです。ハメットもいいけど・・やっぱりチャンドラーかなぁ~。

なんといっても、主人公の私立探偵マーロウの人物像が魅力的すぎる。
これこそ男の鏡!みたいな考え方。決して幸せでも大金持ちでもない。でも彼の中には静寂があり、少しシニカルな物言いもなんだか全てが私にはヤバイのである!。あはは
女心をくすぐるんですねぇ~(´゚艸゚)∴ブッ
事件自体はそう複雑ではなく至ってシンプルだけど、翻訳物はやっぱり翻訳者にかかってきくるなぁ~って本当にそう思います。
清水氏の翻訳は素晴らしいと思います。マーロウの人物像を壊すことなく翻訳されているし。
そういえば、村上春樹が翻訳した本が出版されているんですよねぇ・・・。今のところ、触手は動きませんけど。どうなんだろう?

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Posted by ブクログ 2010年07月12日

多分女の子は「長いお別れ」よりこっちが好きだと思う。
熱烈なキスのあとにハンカチで唇を拭うマーロウに痺れました。新聞記者さんとの関係にもすっごいときめく。
ハードボイルド小説なのに、どっちかっていうとよこしまな楽しみ方をしてしまいました。

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Posted by ブクログ 2010年05月31日

マーロウの気の利いたセリフがかっこいい。
まだまだ読んでいないものが多いので、時間かけても読みたいな

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Posted by ブクログ 2010年04月05日

愛の在り方を考えさせられる。切ない結末に涙を禁じ得ない。チャンドラーのマーロウ物では押さえておいて間違いない作品だと思います。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

僕の理想。だったけど、今そう思うとすると途方もない目標になる
男、そしてその生き様。ゆで卵小説として最初に読んだこともあり、
思い出の一冊。

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

何十年ぶりの再読。
チャンドラーを読んだ人間と読んでない人間では、人生観が違うのではとまで思った少年時代。

今回あらためて読んでみて、筋を追うだけでは事件の全体像が最後の最後まで分からないので、終盤マーロウが何をしたいのかチンプンカンプンだし、読み通すのにめちゃくちゃ忍耐が要った。

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Posted by ブクログ 2019年03月27日

後半、一気に加速。

正直、かなりご都合主義的なところもあるけど
そこから注意がそれるほど、
ぐいぐいと気持ちを引っ張っていく。

たぶん、見落としているところも
多い気がするので
再読すると新たな発見がありそう。

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Posted by ブクログ 2019年03月10日

「さらば愛しき女よ」誰が訳したのか知らないが、心打つ名訳だ。1995年版ハヤカワ文庫
一度は読むべき本である。

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Posted by ブクログ 2018年10月15日

文体がとてもクール。やはり一気に読まないと話のスジがわからなくなる。村上春樹が好きというのもわかる。

再読 19951003

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Posted by ブクログ 2018年02月07日

翻訳がすばらしく、『さらば愛しき女よ』というタイトルだけでも飯が食える。チャンドラーはとにかく恰好よさと哀愁ただよう雰囲気を味わえればいいと思っているので、そういった点においては、やはり本書も傑作であった。

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Posted by ブクログ 2016年05月14日

私立探偵フィリップ・マーロウの二作目。

唐突な事件の始まり方、というか、巻き込まれ方が、
とてもハードボイルドっぽい。
というとハードボイルドに対する冒瀆だろうか、偏見だろうか。

富豪の枠美しい妻や謎の女、沖合に停泊すると賭博の船と、
まるで映画化してくれといわんばかりの設定のようの気がするのは...続きを読む
後の世からの後付けだろうか。

今回も銀行強盗で服役していたと男や、元バーの経営者の妻といった
個性際立つ登場人物が良かった。

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Posted by ブクログ 2015年04月05日

人物表現の多彩さにくらくらした。
正直、ミステリーはあまり好きではなく、今回も「どうなるのか?」てきな興味はなかったけれど、会話や比喩のお洒落さに惹かれてページをめくった。
村上春樹が影響を受けるのもよーくわかる。というか、ほぼ真似? と思われる箇所も。でも、いいのだろうけれど。
次は村上春樹が訳し...続きを読むた、別の本を読んでみよう。

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Posted by ブクログ 2014年12月17日

こんな有名な小説を、勘違いしていました。私。
ハードボイルドと言えばチャンドラー。
なのに。

フィリップ・マーロウ。
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」という台詞で有名です。
確かにある意味タフですし、優しいとも言えますが、想像とは全然違うキャラクターでした。...続きを読む

一人称で書かれている地の文の人称名詞が「私」なんですよ。
ハードボイルドなのに!
そして会話の中では自分のことを「ぼく」と言っています。
ハードボイルドなのに!

木枯らし紋次郎のようなクールガイだとばっかり思っていたハードボイルドな探偵は、至極真っ当な私立探偵。
目の前で起きた殺人事件。一応警察に協力はするけれど、自分の仕事が入れば当然そちらが優先。
しかし依頼人が自分の不手際から殺されて、自身も命が危険にさらされるけれど、あきらめずに真相を追い続ける姿はまさにハードボイルド。

見えない敵はどんどん巨大化していき、真相の片鱗が見えてくるのは本当に最後の最後。
死ぬかもしれない目に何度も遭いながら、止めてくれる人だっているのに、たった100ドルを払った依頼人のために行動する主人公がだんだん格好良く思えてくるから不思議。
「私」だろうと「ぼく」だろうと。

「探偵小説によく出ているような酔払いの探偵になるんじゃないでしょうね」
「なったっていいじゃないか。彼らはいつも、事件を解決しているぜ。」

くうう。
かっこいいじゃないか。

大鹿マロイもヴェルマも、自分の最期を覚悟して行動していたような気がするの。
気持ちの純粋さがせつない。

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Posted by ブクログ 2014年04月05日

ハードボイルドてわかりにくい。心理描写は少ないけれど、すべての推理が終わったときの、マーロウの心中描写は見事だった。いわゆる「砂の器」系の小説だと、すべて読み終えてわかった。誰にも知られたくない過去がある、と書くのは日本の推理小説家。「私は空しい冒険から戻ってきたお人好しのばか者だった」とチャンドラ...続きを読むーは何も語らないのに全てを語る。書き込めないのがおしいなー。名作。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年02月28日

フィリップ・マーロウとの付き合いは今後またまた深くなるに相違ない。
その実、「ロンググッドバイ」以前にも邂逅を果たしていた私であったがたぶんそれは渋柿信介という一少年にだいぶ昔出会ってしまっていたからだ。
私自身のこういったタイプの人間との出会いの原点がそこにはあった。
既存のという枠にはめられた人...続きを読む物像を推し量るには、やはりフィリップマーロウに立ち戻らねばなるまい。
そういった発見を再三もたらした今回の一冊であった。

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Posted by ブクログ 2013年12月22日

ハードボイルドはミステリーの一ジャンルであるわけだけど、この作品に謎解きもプロットも求めちゃいけないと思う。マーロウのかっこよさとセリフや喩えといった表現のすばらしさ、そして何より作品全体に貫かれているチャンドラーの美学を楽しむ作品。続きが気になると、次へ次へとページをめくるのてはなく、一字一句を味...続きを読むわってこその作品。

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Posted by ブクログ 2013年03月21日

今度のマーロウは、咽喉を締め付けられても薬中にされても諦めない

皆があっと驚くやり方で事件を一気に解決へと向かわせる

マーロウは分かっていたようだが、その推理は最後の最後になってようやく語られる

真犯人を警察に任せるのは、フィリップ・マーロウらしい

ということで、畳み掛けるようなラストは見応...続きを読むえあった

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Posted by ブクログ 2012年10月30日

男前すぎるセリフに、乾いた文書。これがハードボイルドなんだ、と納得。ちょっと臭すぎると笑いながらも憧れたりします。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

面白かった。
これも再読だけど、いいのか悪いのか結構筋を忘れていたのでドキドキしながら読めた。

前科者の大鹿マロイが昔の恋人を探すなかで殺人事件を起こしてしまう。それ追っていくマーロウだったが…みたいな感じ。

主人公のマーロウが逆境に立たされた時にでるセリフが面白かった。
大鹿のマロイと一緒にい...続きを読むる時とか、刑事といっしょにいる時とか、要するに自分より腕力とか権力とかが上の相手といる時ほどユーモアが輝いている気がする。感想を書こうと振り返ってみて、好きな場面が冒頭でのマロイの酒場襲撃に出くわす場面と、ランドールやヘミングウェイと話してる場面なことに気がついてそう思った。

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Posted by ブクログ 2010年11月05日

「Playback」より2.5倍くらい楽しめた気がする。
人をからかう皮肉屋でありながら人間臭さを失わない私立探偵フィリップ・マーロウ。彼はなんてマスキュリンな人なんだ…。

確かに、「あく」が強くて、すれっからしで少々グレた女性は小説の世界に
欠かせませんな。

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Posted by ブクログ 2011年07月31日

清水俊二訳をやっと読みました。やっぱり、村上春樹訳「さよなら愛しい人」よりも、クールで、タフで、ハードボイルドなフィリップ・マーロウがいます。素晴らしい。また、この大男で、無骨なマロイの純粋な愛情。なぜか、今回気になったのが、老富豪グレイル氏のやはり同じく純粋な愛。こんなにも愛される女の存在は驚異で...続きを読むす。でもいいな。

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Posted by ブクログ 2022年10月10日

「レイモンド・チャンドラー」の長篇ミステリー作品『さらば愛しき女よ(原題:Farewell, My Lovely)』を読みました。

『チャンドラー短編全集3 待っている』に続き「レイモンド・チャンドラー」作品です。

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前科者「大鹿マロイ」は、出所した...続きを読むその足で以前別れた女を捜し始めたが、またもや殺人を犯してしまった。
たまたま居合せた私立探偵「マーロウ」は、警察に調べられる。
その後、「マーロウ」は、高価な首飾りをギャングから買い戻すための護衛を依頼されるが、自らの不手際で依頼人を死なせてしまう。
苦境に立った彼を待っていたものは……。
全篇に流れるリリシズムとスリルと非情な眼は、既に探偵小説の域を超え独自の世界を創り上げている。
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「レイモンド・チャンドラー」の私立探偵「フィリップ・マーロウ」を主人公とする長編シリーズ全7作品のうちの第2作目(1940年発表)… 一般的にイメージしているミステリー作品とは違い、トリックや犯人捜しを愉しむというよりは、「マーロウ」の生き方、独特の世界観や美学を愉しむ作品という感じでした、、、

物語の根幹から外れた枝葉の部分や洒落た科白で、独特な愉しみがあるものの、「マーロウ」の価値観が理解できないと面白味が半減してしまう、そんな作品でしたね… 警察官が汚職に手を染めていたり、悪党の首領が紳士的だったりと、敵味方の区別がつきにくいのも本シリーズの特徴ですね。

刑務所から出てきたばかりの大男「大鹿マロイ」は、昔の恋人でナイト・クラブ「フロリアン」の歌手だった「ヴェルマ」を探しに酒場「フロリアン」を訪ねるが、酒場の主が何も答えようとしないのでカッとなり、再び殺人を犯し逃亡する… 偶然、仕事で現場に居合わせて「マロイ」と話しこんでいた私立探偵「フィリップ・マーロウ」は警察に尋問されるが、「マロイ」を捕まえたいならまず「ヴェルマ」を見つけることだという勧告を警察が受け入れないので、自ら「ヴェルマ」、「マロイ」探しを始める、、、

そんなとき「リンゼイ・マリオ」という男から、盗まれた翡翠のネックレスを買い戻すことに立ち会ってほしいという怪しげな用心棒的仕事の依頼が「マーロウ」の元に舞い込む… その取引の最中に「マリオ」は殺され、「マーロウ」もまたなぜか命を狙われる中、「ヴェルマ」がかつて雇われていたナイト・クラブ「フロリアン」の元女主人「ジェシー・フロリアン」も殺される。

麻薬漬けにされて「ソンダボーグ」の病院に監禁された「マーロウ」は、脱出する際に病院内に「マロイ」が匿われていることを突き止め、「ヴェルマ」に会わせると伝えて「マロイ」を自宅に呼びだす… 「マーロウ」の指示で別室に身を隠す「マロイ」のもとに現れたのは翡翠のネックレスの持ち主である「グレイル夫人」だった、、、

明らかになる真相、そして最後の悲劇が訪れる… 愛する女性、8年間も追い求めていた女性に、ようやく出会えたのに、女性は彼を待っておらず、女性は彼に銃を向ける。

うーん、哀しい結末でした… 「マーロウ」は、どんな結末を予想して二人を引き合わせたのかな、、、

「マーロウ」は捜査を手伝ってくれた「アン・リアードン」と良い雰囲気になって… というエンディングなので、ちょっとなぁ って感じはしましたね。

後味がスッキリしない感じがしましたが、、、

「マーロウ」を主人公としたハードボイルド作品として割り切れば、この結末もありなのかな… と思います。

先日読んだ、短篇集『チャンドラー短編全集3 待っている』に収録されていた『犬が好きだった男』が、この作品の骨子となっているらしく… 「マーロウ」が麻薬を注射されて病院に監禁されたり、賭博船に侵入するシーン等は、ほぼそのまま流用されていましたね、、、

デジャヴュを感じながら読み進めた感じでした。



以下、主な登場人物です。

「フィリップ・マーロウ」
 私立探偵。

「大鹿マロイ」
 身長2メートル近い大男で、腕っ節が強い。
 銀行強盗で8年間オレゴン州立刑務所に服役する。
 恋人のヴェルマ・ヴァレントを探してセントラル・アヴェニューの黒人専用のレストラン兼賭博場「フロリアン」に立ち寄り、殺人を犯す。

「ヴェルマ・ヴァレント」
 元ナイト・クラブ「フロリアン」の歌手。マロイの昔の恋人だった。

「ジェシー・フロリアン」
 ナイト・クラブ「フロリアン」の元経営者マイク・フロリアンの妻。
 マーロウはヴェルマの情報を求めて彼女の元を訪れる。
 不潔で自堕落な生活を送り、アルコール中毒でもある。

「リンゼイ・マリオ」
 マーロウの依頼人。モンテマー・ヴィスタに住む。
 盗まれた翡翠のネックレスを買い戻す一件で、マーロウに護衛を依頼する。

「アン・リアードン」
 元ベイ・シティ警察署長の遺子(一人娘)。フリーライター。

「グレイル夫人」
 病身の富豪を夫に持つ上流婦人

「ジェームズ・アムサー」
 神経病医。

「セカンド・プランティング」
 アムサーに使われている用心棒で体臭の強いインディアン。

「ソンダボーグ」
 病院を経営している怪しい医師

「レアード・ブルーネット」
 暗黒街のボス。賭博船を二隻持っている。

「ナルティー」
 77丁目警察署の警部。

「ランドール」
 ロスアンゼルス警察署殺人課の警部。

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Posted by ブクログ 2018年12月14日

(108)比喩の訳わからなさにイヤにならなければ面白く読める。メガネさんに鍛えられていれば大丈夫。中国茶のように云々。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年01月14日

 これぞハードボイルド!黒人街のバー、謎の依頼人に謎の女、富豪、宝石泥棒、賭博の停泊船…あんまりミステリーを読んでなかったわたしでも、「ミステリーっぽいーー!」ってなる要素がそこかしらに散っている。
 マロイが切ない。なんとも言えぬ哀切な感情が胸に残る。

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Posted by ブクログ 2016年01月21日

時間がかかったけど何とか読めた。粗くざらついた文体にユーモアのある比喩がキラキラ散りばめられている。日本文学では得られない独特な雰囲気がありアメリカの風を感じたような読書体験だった。朴訥としていて哀れな大鹿マロイが気に入った。

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Posted by ブクログ 2014年05月18日

翻訳が読みにくいと思うこともあり、一気に読まないといろんな登場人物の相関性がわからなくなることも。。。でも、とてもきれいな文章だと思いました。大鹿マロイ、グレイル婦人、グレイル氏、それぞれ形の違う愛があり、客観的、冷静に物事を見極めつつも、情のあるマーロウは多くの人が言うように、やっぱりかっこいい。...続きを読む
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))
レイモンド・チャンドラー
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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年07月30日

探偵フィリップマーロウが良い味を出していて、ウィットの効いたセリフが読み進めて飽きさせない。ストーリーや展開はテンポがあり読みやすい。ミステリーの中に人情や人間味が溢れる作品。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

あまりに有名なチャンドラーの作品。
今まで一度もフィリップ・マーロウを読んだことがなかったことに気づいて古本屋で購入してみました。

読んでいて物価の違いに驚きます。書かれた時代がしのばれるなあ… あまりに有名な作品なので気負って読んだ感があるのでそれでちょっと評価が低くなりました。

それに...続きを読むしてもアメリカもあの時代は飲酒運転が厳しくなかったんだなあ…

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Posted by ブクログ 2010年09月09日

2009/4/28ジュンク堂似て購入
2009/

26夜

レイモンド・チャンドラー万歳!!

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