感情タグBEST3
心の底にある靄を具現化したような漫画でした。人を虜にするカリスマを持ってると思います。表紙の次に出てくるものすっごい細かい文様がぎっしりの絵はどんな気持ちで描いたのだろう。
圧倒的な画力と、圧倒的な世界観に終始時間を忘れて読みふけってしまいました。それぞれ魔女にまつわる短編集で、内容が似たり寄ったりするのではないかと心配してましだが、全くの別の内容で安心したと同時にそれぞれが破格の面白さで驚きました。
Posted by ブクログ 2010年11月08日
本屋で表紙の子の瞳に引かれて購入。素晴らしい画力と世界観で感動しました。海獣も猴もはなしっぱなしも好きだけど、魔女は五十嵐さんを知るきっかけになった本なので思い入れは格別。読んだ人しか分からない感覚があると思います。
Posted by ブクログ 2010年06月01日
まず第一にこの著者の絵柄が大好きです。それだけで自分には読む価値が大いにありました。
次に迫ってきたのは世界観、強いメッセージ。厭世感に共感しつつも自身も批判されているようななんともいえない気持ちになりました。まだ第1集しか読めていないので次巻もはやく読みたいです。
Posted by ブクログ 2009年12月23日
とにかく圧倒されました。
独特の世界観。独特の絵柄。独特の物語。
けれどもそれが、全ていい!
面白いを超えた、伝える力、伝えたい思いのある漫画です。
Posted by ブクログ 2009年10月27日
この人の描く白と黒は、濃密だ。
膨大な数の生物が、蠢いている不純さがある。
小さなコマの小動物の視線に「ぎくり」とする。
五感にクる。五十嵐大介の漫画、おすすめです。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
「まいった」はい。「魔女」を通して語られる壮大な宇宙の物語。言葉の外側にある世界のほんの一握りをそっと掬って目の前に差し伸べられたような、抱擁と絶望。やられてしまった。怖い、とてつもなく怖い作品だと思います。10代の頃に出会っていたら、僕はきっと違う人生を歩んでいたに違いないでしょう。それほどまでに...続きを読む強い力をもった作品だと思います。「魔女2」も必読。
Posted by ブクログ 2009年10月30日
様々な人種の、様々な文化圏の、様々な少女達が魔女となり得ます。
不思議な雰囲気も魅力ですが、五十嵐大介氏の作品は、作中の食べ物がとても美味しそうで、その点も見所です。
Posted by ブクログ 2012年11月25日
アニメ映画「魔女の宅急便」でキキは友人ウルスラに、魔法は血であることを告げるシーンがある。
魔を司る女たちの血。受け継がれるのは知識だけではないということを、この作品もまた訴えかけてくる。端正ではないがその極めて泥臭く見せかけているコマの中に詰め込まれた情報量の豊かさは特筆すべきだろう。
世の...続きを読む中に漫画は恐ろしい数存在するが、この作品のように「漫画でなければ成し得なかったであろう表現の仕方」を見せつけてくる作品はとても貴重だ。
こんな内容はとても文や映像では表せないだろう。
あくまでも「魔」ではなく「女」に焦点を当ててみせるのが上手い。読みだしたら止まらなくなる上、何度でも読み返してしまいたくなる。
絵柄の好き嫌いはあるだろうが、人に勧められる漫画として私はいつもこれを筆頭に挙げている。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
世界観がすごすぎる作品集第1巻。深く、広く、”世界”を感じさせてくれる。絵画を連続で観ているかのような、聖書を読んでいるかのような。1コマごとの、1文字ごとの圧力が”ものすごく”、美しい作品。
Posted by ブクログ 2009年10月08日
私が「糸紡ぎ」…スピンドルに興味を持った直接のきっかけ。といえる漫画。
五十嵐大介って、圧倒的な画力と、登場人物が地に足ついて生きている(自給自足の生活をしている…という意味で)ところがとても魅力的。
そして、「人間はこの世界の頂点に立っているのではなく、この世界の一部分でしかない」「人が敵わない大...続きを読むいなる存在がある」ということを描いてるのがこの『魔女』なのではないか…?なんて思っている。
現在2巻まで発売中。
続刊があるかどうかは謎。(現在同誌で別の連載(『海獣の子供』←これもすごい!)をしてるので)
個人的には続刊希望!
Posted by ブクログ 2009年10月04日
総合芸術。
漫画は芸術だと思っているけれど、ここまで来ると、もう言葉も出ません。
NHKのマンガ夜話で取り上げられた時は、ホント!?ってビックリしたんですけど、
これについてせつせつと語る専門家たちにはついて行けず若干引きました。
絵がどうとか、メッセージ性がどうとか、コマ割がどうとか、
...続きを読むそんなの全部抜きにして、これはもう、芸術です!
システィーナ礼拝堂の大天井画を見上げた感動がココに!!(っていうのは大げさかな?)
精霊や魔女の世界。そんなものこの現実にはありえないけど、
もっと、ミクロな世界、あるいはもっと大きな宇宙全体の世界の中で、それは
確かに生を持って蠢いているのかもしれない。
そんな、漠然とした巨大なものの中で自分がちっぽけなものに思える。そんな作品。
そう、これは『作品』です。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
繰り返し読みたくなる漫画。絵もストーリーも大変カッコいいです。目に見えないものが、本当は世界を動かしている・・・。そういうことです。女の強い思いは、魔的なものとなり、恐ろしい力を生み出す。「本当の秘密は、永遠に秘密のまま・・・。」
Posted by ブクログ 2010年10月05日
短編がちょっと苦手な自分には不得意分野。
でも相変わらず世界観は秀逸。
一方、物語が難しすぎる。1回しか読んでないからもう一度読み返すと良さが分かるかも。1度で言いたいことが分かる人は少ないんじゃないかなあ。
Posted by ブクログ 2010年09月18日
凄い画力。その一言に尽きる。見開きの画なんて見てて気分が悪くなるくらいの描き込み。素晴らしい。これボールペンとかで描いてんのかな?定規とか使ってなさそう。短編集ではあるけどどれも読み応えのある物語ばかり。癖になりそうだな。
Posted by ブクログ 2009年11月17日
異界を見通す「魔女」をモチーフにしたオムニバスの幻想譚。怖さと美しさと温かさが程好く混じりあってる感じ。絵のミクロとマクロとのダイナミズムが、読書行為を揺さぶって、運動感を与える。
細い線で病的なまでに描き込まれた幻想表象がイメージに溢れていて独創的。
そうした大ゴマや見開きで描かれるクライマック...続きを読むス(最も幻想性が強く発露する場面)までの構成も実に巧み。コマ割りなんかを工夫して、一旦抑圧してから、ページをめくると同時に一気に異界がその姿を露わにするように構成されている。
また、視覚にだけ訴えかけるのではなく、五感全体に訴えかけるような表現も怖さを募らせる。特に気になったのが聴覚。虫の鳴き声の描写などで見られた、変わった手書きのフォントによる擬音の高まりが妙に怖い。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
怖いマンガ。ホラー的な意味ではなく、生理的にぞわりと来る様な。
言葉で示せる有限な世界と、言葉では示せない無限な世界。魔女は後者の世界の生き物。
魔女に見えている世界ってなんなんだろうね? ハテ。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
以前、吾郎の日記にコメントした時の『魔女』。
オレ、ここに載せてると思っていたのだが(苦笑
この世界もまた独特だよな。
オレ雑誌ってあんまり読まないのだが、IKKIって雑誌の表紙に惹かれて買ったときに載っていたのが『KU A RU PU』
精霊とか魂とか、あんまり気にした事がないのだが妙に納得。
...続きを読む目に見えない世界ってのを見るのは怖いけども楽しそうだ。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
森が舞台だったり、絵のゴチャゴチャ加減のせいでしょうか?
わたしは、似てるなと思ったのは、諸星大二郎や、水木しげるの作品。
内容的にも、そんな感じかなぁと思います。
ということで、短編だからこそ生きる話だと思いつつも、短編なのが、若干もったいなく感じました。
Posted by ブクログ 2012年09月13日
図
頭空っぽにして絵を眺めているだけでファンタジーな雰囲気を汲み取れる。
普段読んでいる漫画は週間少年紙が多いため背景の書き込みなど不思議な感覚。
内容に関しては「・・・」。
自分には向いてないと思われる。
Posted by ブクログ 2011年01月31日
これも非常に絵が独特な漫画。
タイトルと表紙絵から、女の恐ろしい嫉妬心とかを描いた様な漫画かと思ったけれど、そうではなく、
自然の神秘を独特な絵と哲学的な視点で描かれた物。
基本的にはファンタジーで、良くも悪くも独特です。
どこか洗練されていないような、素人臭い絵のタッチやストーリーの様な気もしまし...続きを読むた。
この「魔女」という作品については、全てボールペンのみで描かれているとの事で、
そういうところが何処と無く、“絵の上手い人の落書き”みたいな独特なタッチになるのだろうと思う。
作品よりも、作者の経歴に惹かれます。
すごく深くてスピリチュアルな話・・。という評価が多いけれど、
良くも悪くもそれほど深く重い話というわけでもないように思いました。
けれども、作品中にいくつか教訓めいた言葉がちりばめられていて、それは意味深で美しく良かった。
何処と無く小説の「アルケミスト」を漫画にした様な作品だな・・とも思った。
それにしても色々な才能があるものだなあ・・。
Posted by ブクログ 2010年06月22日
一巻と二巻をわざわざ別にレビューすることは滅多にないのだけれど…
そもそも「魔」という文字が、単独でもまがまがしい意味合いに捉えられやすくなったのは何故だろう。
「悪魔」でさえわざわざ「悪」を足しているのに。
きっと理解できない、したくないものを「魔」だとしてきたからなんだろう。
でも、目をそ...続きを読むらしたくなるところにこそ、見なくてはいけないものがある。
人が自然を魔ではなく神とした意味と、それが具現化された人間を魔とした意味。
まあそんな小難しい話じゃないんだけどね。
大事なものは、時として多くには受け入れられないんですね。っつう感想。
Posted by ブクログ 2010年02月05日
うーん。一読のみでは私にはこの本の魅力がさっぱり分からない…。好み?
もうちょっと読みこなさないダメみたい。他の人のレビューが熱烈なものなだけに期待しているけれど。