【感想・ネタバレ】なぜ、「怒る」のをやめられないのか~「怒り恐怖症」と受動的攻撃~のレビュー

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Posted by ブクログ

日常の中のちょっとした怒りの感情を飲み込んでしまう、そんな人に読んでもらいたい1冊です。

具体例が多く載っており、難しい言葉もほとんどなくすごく読みやすい本です。
怒りの感情を「まぁいいや」で解決せず、捉え直すようにしたいですね。

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2022年04月27日

Posted by ブクログ

受動的攻撃について書かれて入手可能な唯一の書籍だったので購入。
「引き受けたことをやらないで人を困らせる」「何かを遅れさせて人を困らせる」「言ったことを忘れる」こういった攻撃方法や攻撃の理由、攻撃への対応について知ることができました。
オススメ。

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2017年09月04日

Posted by ブクログ

短気な自分に飽き飽きしていた。そこで手に取った本。

怒ることを前向きにとらえるという視点もあるのだ。

怒ることで自己評価を下げ、自責の念にとらわれ、さらに怒るというスパイラルに落ちている私には、まさに目からウロコ。問題なのは表現力。筆者のいう「受動的攻撃」は女性ならみな経験があるのではないか。私も攻撃者であり受け手でもある。

母親と自分、自分と娘の関係を見つめ直しながら読み進めた。

賛否両論あるだろうが、怒りをポジティブに受け止め、健全に表現する訓練をすることは、私には救いになりそうだ。

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2013年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間性を問われたり、人に嫌われたりなどを考えると「怒り」を表現することが悪いことのように感じられてしまうことがある。だから「怒り」を表現しない人が多が、多くの「怒り」は受け止めかたを変えても、表現しない限り消えることはない。
そして、この本にあるような「受動的攻撃」という形で、「怒り」を表現してしまうことが多いのではないだろうか。

「しない」「忘れる」「遅れる」「黙る」「正論を吐く」
自分を責めたり、謝ったりしながら、実は相手に「あなたのせいよ」と思わせたい気持ちが隠れている。「怒り」を表現していないから「攻撃」ではないと思われるが、受け取った側には強烈な「攻撃」となり、そして相互に受動的な攻撃が繰り返されていく。

この本を読んだ後、ふと自分の決断を考えると、実は相手に「こう思わせたい」など、伝えたい思いが別にあることに気づかされることが多かった。
それに気づいたら、立ち止まり、ストレートに表現することをこころがけたい。そして考えた結果、同じ決断になっても、その意志は能動的なものでありたい。

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2012年12月05日

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「受動的攻撃」という言葉を軸に、いわゆる「嫌がらせ」を言語化した一冊。

結論から言えば「今、自分が直面している局面には全く役立たない一冊」。
「受動的攻撃」なんて奥ゆかしいことは、もうちょっと余裕のある場所でやることであって、現状の日本では「見えるところでは『受動的攻撃』が行われていて、それをみなが”否認”してなんとかごまかしているが、楽屋では『直接的攻撃』の嵐で草生えるwww」なんだと思う。ただ…もう少しお上品な世界の人と会話をする必要があるときにはいい参考書となるかと。

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2016年02月20日

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ネタバレ

日本においては、聖徳太子の時代から「和を以て貴し」が美徳とされ、怒りの感情を表現することは「美しくない」という風潮で、しつけのなかで親や先生が子供に怒りを表出させずに抑圧してきた結果として、「怒り恐怖症」や、怒りが爆発して「キレる」こと、そして怒りを偽装する「受動的攻撃」など、複雑な形で抑圧された怒りが表出されていることが繰り返し述べられている。この怒りを醸成するのは「依存」「支配」「競争」という人間関係における形であり、そこから抜け出すためには抑圧的な「怒らない技術」ではなく、健全に「怒る技術」を身に着けることだという処方箋を示す。

 書いてあることは平易だが、これほどまでに複雑な精神病理が「怒り」を中心としたネガティブな感情と絡んでいることに驚いた。寺山修司の「怒りは排泄物のようなものなんだから、一日一怒」って慧眼だな。
 あとは、キュブラー・ロスの「喪失の受容」過程にも、実は怒りが重要な位置を占めるというのも改めて実感。死だけでなく、別離、失敗、挫折などの人生のいくつかの場面でも「否認」や「怒り」でとどまってしまっている人は実はとても多いのではないか? 
 同調圧力や親からの道徳の押しつけに代表される「子供を取り巻く環境(しつけ)の劣悪さ」を思うと、子供の時から自分の感情と向き合い、それを言語化する経験の重要性と、親子関係に焦点を当てた「カウンセラー」の役割の重大さを改めて痛感した。
 結局、当事者同士では、言語化することも憚れてしまう。「信頼できる第三者」が大きな意味を占めるのではないか、とこの本を読んでますますそう思った。

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2013年11月26日

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精神科医師、片田珠美氏の著作。人間の自然の意思表示である怒りを周りを怖がって表現できずに怒り恐怖症となり受動的攻撃につながる。悪質ないじめに向いたり、はたまた自傷行為、自殺につながっていく。
幼児期の環境が(親子関係)影響している場合が殆どであるがまず怒りを恐れずに怒りを排出すべきである。①いい子ぶらない。②ユーモアの持ち合わせ。③~してくれないはダメ。④怒っている理由をキチンと伝える。⑤瞬間湯沸かし器ではなく(0か100でなく)60~70でうまく排出せよ。

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2012年12月06日

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「NEXT READING」
(怒りは悪い感情なのか)・・・怒りは喜怒哀楽の感情の一つ、感情に良し悪しはない。怒りとは「今何かうまくいってないことがある」というサイン、生きるうえで非情に重要な感情。怒りを出すことに伴うリスクを避けようとするあまり、怒りを押し殺してしまう「怒り恐怖症」こそが諸悪の根源です。
(怒りの抑え方は)・・・怒りをうまく相手に伝える術、”怒る技術”、①「あなたが何に腹を立てているのか言うべき」、相手にどうしてほしいのか、「はっきり」、「きちんと」、「礼儀正しく」言うべき、②相手の立場を考慮する(相手の話を聴く)、③「伝わらないこともある」・・・そんなときはあきらめる。
(怒りとあきらめのつながりは)・・・「自分が正しい」と思い込んでいる人を前にしたら、「仕方ない、相手にした人が悪かった」とあきらめること、明らかに見るしかない、それでも”伝えた”けれどだめだったとあきらめがつく。

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2012年11月21日

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精神分析の見地から怒りについて書かれた本。
精神分析に関する本は興味深く読み物としては面白いが、自分で日常生活に役立てられるかというと少し難しいのではないか。
ネット環境などなかった10代の頃、心理学の本で面白かったのは精神分析の本だったが、現実的に私を助けたのは20代になって知った認知行動療法だった。
3章の受動的攻撃あたりから気分の悪くなる様な事例が沢山出てくる。
こんな言動と感情が異なるコミュニケーションを取ろうとしてくる相手とは深く関わらない方がいい(過去の私だ)。
怒っているのに自分の意識ではその感情に気づいていないまま相手を褒めて嫌味にしかなってない、みたいな奴は危険だ。
言動と感情の乖離度が高いほど危険度が増す。
丁寧な嫌味になど付き合う必要はないので気付かないふりをしてやり過ごすのが最善だ。
しかし自分にとって重要な人物から受動的攻撃を受けた場合は、本当に攻撃なのか直接聞いて確かめ、やめて欲しいと要求する必要があるし、その後も改善されなければ重要な人物の枠から外す勇気も必要になってくるだろう。
「怒り恐怖症」への対処方法については6章で述べられており、具体的な「怒る技術」については239ページから246ページの8ページ分しかないため、実践的な部分はコーチングやソーシャルスキルトレーニングなどをあたった方が良い。

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

受動的攻撃という言葉は最近精神科医のYouTubeで出てきて知ったワードだった。
この本を読んでより理解が深まった。主に受動的攻撃の種類や例となぜそのような怒り方をしてしまうのかの話だった。最後の数ページに処方箋があるけどこれを読んで本人が改善できたり被害に遭ってる人が改善できるかといったらそうではない。

幼少期の環境が大きく影響しているらしいので解決するのは難しいと思った。そもそも自分が受動的攻撃をしているという自覚を持つのが難しいと思う。

怒りそのものをみっともないと思う社会だし同調圧力の強い教育システムだから日本人に多い現象だろうなと思った。

ただ夫婦間の受動的攻撃はどこの世界でも多そうに思えた。正しい怒りの処理を自分の中で行い、相手と話し合うことは難しいと思う。

よくある話の例が多く身近にあるものだと認識できたこと、難しい説明や単語がなく分かりやすかった点が良かった。

過食、拒食症やリストカットなどの外に向けるはずのものを自分にぶつけることによって生じる話はとても納得のいくもので重要な場面で約束を忘れる(忘れたふり本人に自覚がないことが多い)などの妨害行為も確かになぁ…と思うことが多かった。

よく聞く話や心の動きをこうやってカテゴライズして深掘りしてくれるのはありがたい。

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2022年11月28日

Posted by ブクログ

「抑圧されたものは回帰する」
「いい人」でありたいと思う人ほど怒りを隠そうとする。いいところを見せたかったり、罰を下すのがめんどくさかっまり、あとで復讐されるのが怖いから。虚栄心、怠惰、恐怖の賜物。

「自己非難とは愛する対象に向けられた非難が方向を変えて自分自身の自我に反転したものだ」

「我々の美徳という仮面の下には悪徳が隠されている」

フレネミーと遅刻への考えが面白かった

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2018年03月14日

Posted by ブクログ

20140821

人間とは、ワガママで勝手な生物だと言うことを、コンコンと説明している。

色々な「怒り」を紹介してある。
こんなことで怒る人いるんだ、と感じた。
とは言いつつも、私も怒って損している人間だ。

怒りの発散方法、対処法が至極少ない。

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2014年08月21日

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