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Posted by ブクログ
実の両親から病弱であるために、厄介者扱いされて育った澄音は、命を落としかけたところを遠縁の親戚である宇梶宗佑に救われる。
それ以来、澄音には宗佑しかおらず、また、弁護士となった宗佑も、澄音を溺愛と言えるほどに大切にしていた。
ところが、澄音は次第にそんな関係にだんだんとしんどさを感じ始めるようになった。
澄音の宗佑に対する想いは肉親に対する愛情ではなく、欲情を伴うものに変わっていってしまったからだ。
そんな状況に煮詰まってしまった澄音は幼馴染みの月花と付き合うことにした、と告げてみても逆にあっさりと応援されてしまう。しかし、自棄になって自宅を飛び出しかけた澄音は、宗佑に押しとどめられて、抗うこともできずに抱かれてしまい、という話でした。
えーっと、最初はただひたすらに澄音が病んでる話だったと思うんですけど、読み進めてみれば、病んでいたのは澄音よりも宗佑だった……というかなりホラー要素の強い話になってしまいました。
なんだかすごく要素だけみれば王子様なんですけど、まったく王子様ではない、どろどろの束縛王でした……怖い。
なんだかもう、依存が依存を呼んでしまった話だと思うんですが、ただひたすらに束縛攻めが好きな話がお好きな方にオススメします。
ちなみにこれはコミックスと文庫のコラボしている話だったりもするので、ぜひコミックスも読んでみたら謎が解けてすっとするところもあるかもしれません。