感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
最初から最後までとても読みやすかった。
まりあの気持ち、すごくわかる。
自分だけ苦しいと思ってても人ってみんな何かしら抱えてる。でもそれをシェアできるのがその人を愛していることって言っていて納得。
最後小野寺くんがいきなり出てきて、?ってなったけどもう少し何か欲しかった〜続きが読みたかった!
登場人物全員、そして島の流れる空気感、好きだった。
Posted by ブクログ
え?最後、え?ん?
さらっとやって来たな、旦那よ笑
全体的にゆったりとした流れの話で、メンタルデトックスによかったなぁ。こんな生活が理想だなあ。ただ俗世に塗れすぎて、無理かな笑
Posted by ブクログ
小野寺まりあ
夫が失踪し、一人で南の島へ行く。
クリスマスの日の朝、教会の入り口のひさしの下にへその緒が付いた状態で捨てられていた。教会のあった市の市長によりまりあと名付けられる。乳児院や児童養護施設で育つ。小学校四年生のときに安西夫妻に引き取られた。高校生の時、家庭教師の小野寺に恋をした。安西夫妻には交際を反対され。高校卒業を待って家出するように安西家を飛び出し、小野寺と暮らし始めた。
小野寺
まりあの夫。失踪した。
つるかめ先生
鶴田亀子。つるかめ助産院の院長。千葉の産婦人科病院勤務時に失踪した患者がおいていった宝くじが一億円当選していた。仕事を辞めて船旅で最初に南の島につき、浜辺で出産しようとしていたカップルに手伝ったことがきっかけで、南の島に助産院を開くことを思い立ち、しつるかめ助産院を開業した。
パクチー嬢
ベトナムから来ている研修生。日本の看護学校で看護師の資格を取った後、滞在可能な期間の期限がくるまで、つるかめ助産院で経験を積んでいる。
長老
助産院近くの集落に住む漁師。ボランティスアタッフとして助産院の雑用を手伝うこともある。
サミー
アサミ。つるかめ助産院のボランティアスタッフ。置いてもらってる代わりに、畑仕事を手伝ってる。
エミリー
助産院のベテランスタッフ。何年か前に夫を亡くし、島内のアパートで一人暮らしをしている。
ハジメ
パーラーさすらいというラーメン店を経営している女装の男性。開店当初亀子が毎日通っていたので亀子とは親友になった。
艶子
内地から夫婦で島に短期滞在して助産院で女児を出産するか死産だった。
安西夫妻
まりあの里親。小学4年生のまりあを引き取る。引き取る10年前に実子の聡子を海の事故で亡くす。まりあを海に近づけようとはせず、聡子と同じようにバレエを習わせた。
Posted by ブクログ
小川糸さんの小説を読むと、
誰かの手作りご飯が食べたくなる。
ふと空を見上げてみたくなる。
深呼吸をしたくなる。
自分を大切に生きようという気持ちになる。
などなど、色々な効能がある。
小説からマイナスイオンが出てるんじゃないかってくらい癒し効果が高い。
個人的には南の島も大好きだし、妊娠・出産って(自分はそこまでしたくはないけど)本当に素敵で尊いものだと思っているので、この小説は本当に私得な、最高な組み合わせだった!
そんな最高な組み合わせで、ひとつひとつの描写がとても素敵だっただけに、最初と最後がちょっと残念だったかなぁ…
「実は妊娠してました」と途中からわかるとか、出産のシーンでそれまで行方不明だった旦那が登場するのは、あまりにも急展開でびっくりしてしまった。
どちらかというとそのまま島でみんなとのんびり子育てする方が嬉しかった気がする。
ストーリーの違和感はありつつも、ゆるりとした島の風景や、おいしそうなご飯たち、逞しく豊かに生きる島の人々の描かれ方は最高でした。
Posted by ブクログ
正産期に入り、妊娠、出産の物語を読むと涙腺が緩くなってしまう。
捨て子で本当の母を知らず、誰からも愛されてないと感じている主人公のまりあ。
島の人々との触れ合いで最終的に前向きに出産に望めて本当に良かったと思う。
自分が着ていた産着を我が子に着せて島を後にするラストシーンには感動して胸が震えた。
行方不明だった夫の小野寺くんも、タイミング良く出産に間に合い、再会できて本当によかった。
涙がどばどば止まらなくなってしまった。
お腹の子がまりあを励ますシーンが何度かあったが、我が子も話しかけると胎動で返してくれることがよくある。
出産まで秒読みだから、それまで夫婦でいっぱい話しかけよう。
とはいっても、何故、小野寺くんは家出したんだろ???
まりあも結婚してた割には、仕事しない、料理しない…
「もっと仕事終わりの小野寺くんを支えていれば」とよく呟いていたけれど、本当に何やってたの???
何もせずゴロゴロしてるまりあに愛想尽きて、小野寺くんは姿を消したのかなと本当に謎だった。
Posted by ブクログ
いいお話だった
けれど、小野寺君が急に消えて急に戻ってきたのが、ちょっと出来すぎていて評価は3にした
全体に優しい人たちの話なので、読むと心は癒される
Posted by ブクログ
妊娠出産シーン、色んな出産があるんだなぁ、と自分の子の時を生々しく思い返すことが出来た。
自分で書いた出産記録とはまた違った生々しさ。
同じ出産はないという尊さ。
自分で選んで生まれてくる、きた、という尊さ。
そういうのを思い出させてもらった。
独特のあだ名がついた登場人物も愛おしい、が、小野寺くんのいなくなった理由や突然現れた背景の謎(理由は語られてるけどそれまで姿を消してたのになぜ…っていう)がちょっと消化不良というか、、
いなくなったままの結末を期待してたかも…
悲観的だったまりあちゃんが自然の中で生活することで心が解放されて、周りの人の背景が見えるようになっていったところがよかった。
自分が辛い、ってだけじゃなく、周りの人の背景も想像したり実際に聞いて、配慮できる人になりたい。