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Posted by ブクログ
表題になっている、大きな森の小さな密室と言う短編作品から始まる、
ミステリー短編集。 7作品・7種類のテイストの違うミステリーが
短編として収録されている。
表題作の大きな持ちの中に建てられた別荘に用があり尋ねた人たちが
主の面会を順番に待っている間に起きた殺人事件。
他、6作品ある。
7作品はテイストが異なりますが、ある一点のみつながっています。
すぐ気がつく人もいるでしょうが、そこが無理くりな感じもなく、
バランスを崩していないので、そういうところも楽しめる要因
の一つとなっていると個人的には思います。
短編だから1作品ずつじっくり読もうとすると、忘れてしまって、
ある繋がりに気づかないかもしれないので、
できればあまり間隔を開けずに読むのが良いでしょう。
Posted by ブクログ
短編集だった。
一つ一つの話は繋がってないけれど、連作?という感じ。
最初の話で徳さんが出た時、嫌な予感しかしなかった。
私は把握していないものも多いが過去の作品に出てきた人物が多く登場している。
収録作は
大きな森の小さな密室 犯人当て
氷橋 倒叙ミステリー
自らの伝言 安楽椅子探偵
更新世の殺人 バカミス
正直者の逆説 ??ミステリ
遺体の代弁者 SFミステリ
路上に放置されたパン 日常の謎
馬鹿らしくて好きなのは「更新世の殺人」かな。
遺体の死亡推定時期は150万年前って、何も考えなくてもあり得るわけないってわかるわ。礼都のツッコミがご尤も。
遺体の代弁者の死者の脳から最後に見た記憶を再生するという設定は清水玲子の秘密を思い出させた。今作はもっと、馬鹿らしい話だが。
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丹地陽子さんの表紙、久しぶり。「アリス殺し」が私的にはいまいちだったのであまり期待はしていなかった。 癖はあるものの、クスッと笑えるとこもあり、どれも面白かった。「正直者の逆説」(??ミステリ)が好き。あちこちに出てくる岡崎徳三郎、(通称徳さん).ときには鋭い探偵タイプなのに、どこかうすら惚けたとこがあったり…。
Posted by ブクログ
色々なタイプの事件の短編ミステリー集です。
・大きな森の小さな密室(犯人当て)
・氷橋(倒叙ミステリ)
・自らの伝言(安楽椅子探偵)
・更新世の殺人(バカミス)
・正直者の逆説(??ミステリ)
・遺体の代弁者(SFミステリ)
・路上に放置されたパン屑の研究(日常の謎)
「殺人鬼にまつわる備忘録」の謎をすっきりさせたくて読みましたが、直接関係はなさそうです。
「備忘録」にも出てきた岡崎徳三郎(徳さん)が「路上に放置されたパン屑の研究」にも登場します。田村二吉との普段からのやり取りがそのまま伺えます。
この短編を読んでから「備忘録」を読んだ方が、ほんの少しですが、ひっかかりがなくて良いかもしれません。
そして「進藤礼都」が出てきてとても興奮しました。
「クララ殺し」は後の作品なので、こっちが先ですが、年齢がかなり上でした。
性格はそのまま。何が気になるかはここには書けませんが、気になるっ。
「密室・殺人」にもこの2人は出ているようで、読んでみたいと思いました。
小林泰三という人の頭の中を覗いてみたい。
読むたびに想像つかない世界に招いてくれるので、読後、何だか開放された気分になります。
Posted by ブクログ
小林泰三のミステリ短編集です。
7篇収録されていて、それぞれが特定のテーマに沿って構成されています。
犯人当て、倒叙ミステリ、安楽椅子探偵、バカミス、??ミステリ、SFミステリ、日常の謎という7つのテーマになっています。
出てくる登場人物が、ほぼ変人なので、シリアス展開はほぼ無くコメディ展開になっています。
巻末には登場人物紹介なんてもついてたりしますが、超限探偵Σだけ説明がめんどくさいので作品見ろになってたりとか。
結構な箇所でニヤリとしたりクスリと来たりするところがあります。
1本1本は短いので読むのもお手軽ですね。
面白かったのはSFミステリですね。このまま展開して終わるのかと思ったらもう一段階あるとか、マトリョーシカかこれはという感じで。
ホラーのイメージしか無かったのですが、ミステリもなかなかおもしろいです。
Posted by ブクログ
七つのミステリのお題を集めた短編集。犯人当てや倒叙、バカミスにSFミステリ、テーマが先に明示されたところに一筋縄ではいかない小林泰三ワールドが炸裂する。バカミスの『更新世の殺人』はバカすぎて笑う。あり得ない謎にとんでもない解決。そしてそこからの『正直者の逆説』の流れが素晴らしい、こちらはテーマを伏せてあり、趣向が突き抜けていてかなり好みだった。各作品とも他作品に登場する人物がいたりして、小林泰三入門編と言えるだろう。巻末の『小林泰三ワールドの名探偵たち』で気になったキャラを追うのも楽しみが広がる。
Posted by ブクログ
死亡推定時期は150万年前という「更新世の殺人」など、それぞれに特徴(クセ?)のある短編ミステリー7編からなるオムニバス。
もはや何でもありだな。。と笑ったのが「正直者の逆説」。
ロジック遊びの感もある作品ですが、結構楽しめました。
ミステリを読み飽きていて、ちょっと変わった毛色の作品を希望されている方にはお勧めできそうです。
Posted by ブクログ
感想
登録前
1どうして密室にしたかではなくどうして密室にしたのか
たしかに明らかな殺人を示している場合密室にするメリットは現実的には限られてくる
2氷のトリック
The王道ミステリって感じ
3めちゃくちゃ王道な安楽椅子探偵。好き
シリーズで読みたい(※シリーズらしい)
テンポがいい
読者にも推理できる可能性があるヒントを残してくれている
ただ犯人の「水の言葉だと思わなかったんですか?」笑っちゃった
思うわけないけどここでこの言葉が出てくるのって探偵役を心底バカにしてるか水の言葉云々に関しては本気で信じてるか……
4あえてバカミスを冠するに相応しいバカミス
まともな人が少ないとまともな人の方が狂人なの可哀想で笑う
5シグマ……
6日常ミステリだからほのぼのハッピーエンドとは限らない、ってコト!
Posted by ブクログ
「小林泰三(こばやしやすみ)」のミステリー連作集『大きな森の小さな密室(Muder in Pleistocene and Other-Stories)』を読みました。
「小林泰三」作品は初めて読みますが、元々はホラー系で著名になった作家で、SFも含め、幅広いジャンルの作品を発表されているようですね。
-----story-------------
会社の書類を届けにきただけなのに。
森の奥深くの別荘で「幸子」が巻き込まれたのは密室殺人だった。
閉ざされた扉の奥で無惨に殺された別荘の主人、それぞれ被害者とトラブルを抱えた、一癖も二癖もある六人の客……表題作『大きな森の小さな密室』をはじめ、死亡推定時期は百五十万年前! 抱腹絶倒の『更新世の殺人』など七編を収録。
ミステリお馴染みの"お題"を一筋縄ではいかない探偵たちが解く連作集。
(単行本版タイトル『モザイク事件帳』を文庫化・改題)
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ユーモアたっぷりの、以下の7篇のミステリ作品で構成されています。
■大きな森の小さな密室……犯人当て
■氷橋……倒叙ミステリ
■自らの伝言……安楽椅子探偵
■更新世の殺人……バカミス
■正直者の逆説……??ミステリ
■遺体の代弁者……SFミステリ
■路上に放置されたパン屑の研究……日常の謎
■小林泰三の名探偵たち
■解説 福井健太
表題作の『大きな森の小さな密室』は、密室殺人事件の犯人当てモノ、、、
森の奥深くにある別荘等、現実味のない設定に、別荘に居合わせた6人の男女(容疑者)の不自然な会話、殺人事件発覚(死体発見)時の妙に落ち着いた行動等、リアリティのない展開で感情移入し難かったですが、その分、ゲーム感覚で愉しめる作品でした。
返り血を浴びたことを隠すため、捜査を攪乱させようとしたという密室作り(密室を作ることそのものよりも、扉を押し開けたあとの行動が目的でしたけど… )の動機は面白かったですね。
『氷橋』は、最初に犯人が判明しており、徐々に犯行が暴かれて行く倒叙ミステリモノ、、、
編集者の「乙田三郎太」は、不倫関係にあった作家の「二ノ宮里香美」を氷の板(橋)を使ったトリックで殺害… 完璧なアリバイを作るが、探偵役の弁護士「西条源治」の執拗で巧みな誘導尋問に、ついついトリックのヒントとなることを吐露してしまう。
「西条源治」は、好きになれないキャラですが、犯人を追い詰めるスキルには感心しましたね。
『自らの伝言』は、コンビニでアルバイトとして働いている探偵役の「新藤礼都」が現場を訪れることなく事件を推理する安楽椅子探偵モノ、、、
同じコンビニでアルバイトをしている「睦月早苗」の友人「長柄宮菜穂子」の交際相手が殺害され、「礼都」が事件を解決に導きます。
殺された「秋葉猛士」は、超地球サイエンス研究所に勤め、怪しい研究(水の潜在能力の研究)をしており、研究をするために低温の研究室で実験をしている際に殺され、死亡時刻が特定困難という状況… 第一発見者の「菜穂子」に容疑がかかることを恐れた「早苗」は証拠隠滅を図るが、その行動には不審な点が、、、
「猛士」が、使い捨て携帯電話という不法な商品を扱っているところも真相究明のヒントになっていましたが… それにしても、「菜穂子」の無知で世間知らずな言動は苛立たしいくらいでしたね。
これじゃ、騙されても仕方ないような感じがします。
タイトルは、”水からの伝言”という馬鹿げた研究テーマをパロったようですね。
「礼都」のクールな探偵ぶりが、なかなか良いですね… 『氷橋』に登場した「西条源治」も、チョイ役で登場しています。
『更新世の殺人』は、発掘現場から発見された死亡推定時期が百五十万年前という女性の絞殺死体の謎を解く馬鹿馬鹿しいミステリ(バカミス)モノ、、、
生々しい死体なのに、更新世(百五十万年前)の地層から出土したから、更新世の死体に違いないという論拠… どう考えてもあり得ない状況を信じ、真面目に、そして論理的に謎を解こうとする馬鹿馬鹿しさ、真面目に読んじゃダメですね。
「探偵Σ」の論理的な迷推理と、『自らの伝言』に続いて登場する「礼都」のクールな推理が対照的な作品です。
良く言えば『裸の王様』的な内容… まっ、息抜きできる作品でしたね。
『正直者の逆説』は、雪で閉ざされた山荘で起こった資産家「金盥狆平」殺人事件を、その場に居合わせた自称探偵でマッドサイエンティストの「丸鋸遁吉」、助手の「わたし」、「金盥」の甥「怠司」、姪の「難美」、タクシー運転手の「平平平平(ひらだいらへっぺい)」、召使の「綾小路」、医者の「梅安」の七名が、お互いを疑いながら犯人を特定していく物語、、、
うーーーーん、謎解きのための文章がややこしくて(論理的なのかもしれませんが…)、途中から読む気力を失ってしまい、かなり読み飛ばしてしまいましたね。
繰り返し読まないと理解できない文章はイライラしちゃうんですよねぇ… 好きな人には堪らない作品なのかもしれませんが、マニアック過ぎて面白さがわかりませんでした。
『遺体の代弁者』は、殺人事件の被害者の海馬をスライスしたものを脳に移植することで、被害者の記憶を脳内で再生することができる「スピーカー・フォア・ザ・デッド・システム」が登場するSFミステリモノ、、、
『正直者の逆説』に続きマッドサイエンティストの「丸鋸遁吉」が登場し、「丸鋸」に脳を改造された「田村二吉」が、被害者の記憶を再生しながら真相を究明しようとします… 「スピーカー・フォア・ザ・デッド・システム」の機能を逆手に取り、被害者の海馬が入れ替えられていたりというトリックは、なかなか愉しめました。
でも、自分の頭を改造されて、他人の海馬を接続されるなんて… グロテスクな姿ですよねぇ、、、
映像化したら面白そうな作品ですが、グロテスクな描写をどうするかが課題でしょうね。
『路上に放置されたパン屑の研究』は、殺人事件等の大掛かりな犯罪ではなく、日常の謎(どうでもいいような事象)がテーマとなっているミステリモノ、、、
『遺体の代弁者』に続き「田村二吉」が前向性健忘症という設定で登場し、『大きな森の小さな密室』で探偵役を務めた「岡崎徳三郎(徳さん)」と二人でのやりとりで、物語が終始します。
「徳さん」が、「田村二吉」が前向性健忘症ということを知りながら何度も同じやりとりを繰り返す目的は… ちょっと無邪気だけど、ブラックなオチでしたね。
全体的にはまずまずでしたかね。
Posted by ブクログ
「アリス殺し」を読んでから「クララ殺し」を探しているのだが、中古本屋の本棚になかなか並ばず、代わりにこの本を買ってみた。
犯人当て、倒叙、安楽椅子探偵、バカミス、メタ、SF、日常の謎といった様々な趣向の短編ミステリー集。
自身の作品に生み出した探偵たちを再び登場させ作者自身が楽しんで書いているよう。
いずれも肩肘張らずに楽しめるが、話の面白さでは「路上に放置されたパン屑の研究」が一番。探偵としては進藤礼都に魅力。「正直者の逆説」は考えても分かりそうにない。
Posted by ブクログ
クララ殺しやアリス殺しのような誰が誰なのかを論理的に推測するような話ではなく、それぞれのテーマに基づいて構成された世界観を楽しむお話のように感じる。
だからトリックがどうだとか、動機はなんだと言ったことをまじめに追求したくなる人にはあまり合わないのかもしれないが、どの話もメタ的で皮肉が含まれているような仕上がりになっている。
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至って真面目にメタをやるミステリー小説。
独特な世界観は好みが分かれるギリギリを攻めている感じ。世界観に浸ったまま一気に最後まで読み進めるのがオススメです。
Posted by ブクログ
この独特な世界観。
ミステリといえども内容はかなりコミカル。
だけど玩具修理者に通じるものがある。
くせ者しかいない短篇集。
良いのか悪いのか、謎解きよりもアクの強い登場人物たちに意識が向いてしまう。
個性的な推理ものを読みたい人はより楽しめそうな作品。
Posted by ブクログ
初読み作家さんのミステリ連作集。
登場人物が随分ユニークでキャラが立っていて面白い。
人気ミステリーといえば、名物探偵、とか、でてきますもんね。
短編集だけあって、それぞれ主人公がいるのですが、1番好きなのは超限探偵Σでしょうか。論理的な天才。
等身大な、一緒に頑張って謎を解いていくタイプもいいんですが、小説ならではの超天才キャラって、いつも惹かれちゃいます。安定感と安心感が抜群。
さて、肝心のミステリーですが、どうでしょうか。
短い物語だけあって、謎解きゲームのような味わいです。
それにSF要素も混ざった、ユニークな仕上がり。
死亡推定時期は150万年前…とか、随分と飛躍した要素も出てきて最初は面喰ったりもしたんですが、そういうものだとわかって読むと楽しめます。
他の作品も読んでみたい。
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トリックと謎解きはあまりひねりがないかなぁと思いました。
シチュエーションとキャラクターの個性重視でストーリーが進んでいく作品。
ただ、最後まで読んで欲しいと思いました。
最後まで読んで、やっと面白さがわかる話だなぁと。
序盤は後半のためにある。
欲を言えば、各話につながりがもう少しあると面白かったかなぁ。
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ミステリのお約束をテーマにした短編集。同じ系統の作品に東野圭吾「名探偵の掟」があるが、あちらがミステリへの皮肉満点なのに対して、こちらはいたって真面目にミステリをやっている。とは言えいつもの小林泰三で、表題作のミスディレクションや、日常の謎に隠れた悪意にくすりとさせられる。
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・更新世の殺人
「だから、突っ込むとこはもっと他にあるだろうが」
…安心して「これはバカミスなんだ」と楽しめる空気になるまでが長い、最後の爆発力勝負
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『アリス殺し』『クララ殺し』から本書を読みました。
短編集。物語の中に入りづらかったというのが正直な感想ですが、「遺体の代弁者」「路上に放置されたパン屑の研究」は楽しめました。『アリス殺し』『クララ殺し』のようなノリ?、ちょっとしたグロさを感じました。
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全編を通して大真面目な悪ふざけ感が満載で、帯にある"コナンや金田一が好きな人"は読んでるうちにぶちギレそう。小林泰三氏が好きな人なら楽しめます。
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小林さんの本だからもっとおどろおどろしいモノを~と勝手に想像していたら、なんとこれは!
まさかの「ぎゃふん」まで。
☆三つは楽しませてくれたから、だけど壁本かな?解説を見るとこの探偵たち他のご活躍もあるそうで、読みたいような、二度と会いたくないような~
Posted by ブクログ
SFや倒叙ミステリ、安楽椅子探偵などなど、様々なミステリの短編集。
それぞれの短編の個性的な登場人物達が、7つのテーマで楽しめます。
死亡推定時刻は、150万年前など、奇想天外のストーリーに、あっという落とし所が...
楽しめます。
Posted by ブクログ
ミステリってよりは論理パズルか言葉/文章遊びという印象で、読後感は…ちょっと捻りのあるショートショートを読んだときのそれに近い感じがしました。
自分的には絶対にオススメできない類のやつですが、最後のパン屑の話をニヤリと愉しめるなら、そして気楽手軽な変化球(というか暴投に近い気もするがw)を求めて受け入れる容量があるなら、こういうのもアリかなと思います。
Posted by ブクログ
7つのテーマに沿ったミステリ短編集。
ミステリのくくりだけど、肝心の謎解きはちょっと・・(笑)
どちらかというと、シチュエーションやキャラを楽しむ感じかな。
かなりお遊び要素の強い、実験的な作品。
最後のパンくずのは面白かった
Posted by ブクログ
かなりクセのある作品だった。
7編の中にそれぞれ探偵役をつとめる個性的な人物が登場。
その人物が次の編にも出てくるという、なかなか凝ったつくり。
中にはトリッキーすぎて、少々キツイものもあるが、
変則的なものが好きな人なら楽しめるかもしれない。
Posted by ブクログ
ミステリ作話手法を使って、それぞれをテーマに持ってきた短編集。
倒叙、犯人当て等々からバカミスまで。
それぞれ書き分けもされていたら刮目ですが、通してゆる軽い感じの小作品なので、読み応えがイマイチ。
脇役にはなれそうもない、クセの強いキャラクターが並んでいます。
幾つか、他作品のオマージュなのかな、と思ったり。
Posted by ブクログ
ミステリーを馬鹿にしたミステリー短編集。とでも言えるか。
良い意味でくだらない。
良い意味で、とは、個性的な探偵役のキャラクターを潰さない程度で、ちょうど良くくだらない、ということ。
どちらかというとキャラクターメインなのだろう。
普段ミステリーを読まない人にオススメしたい。
Posted by ブクログ
7編収録の連作短編集で、登場人物は一部共通するもののストーリィとしての関連は特に無し。タイトルに「犯人当て」「倒叙ミステリ」などど付記されている通り、パターン別のミステリをまとめている訳だが、如何せんおふざけが過ぎて、少々興冷め。ミステリの読み始めの人なら楽しめるかもしれないが、この種のテーマでは多くの傑作があり、パロディにするにしても東野圭吾の某作に一歩も二歩も劣る始末。終始メタ的な視点がちらついており、それが好きかどうかで判断が分かれるかもしれない。