【感想・ネタバレ】なんでコンテンツにカネを払うのさ? デジタル時代のぼくらの著作権入門のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年11月17日

著作権を守る事を職業にしている方と、著作権で収入を得ている方の対談を綴った本。
著作権を頑なに守る事に焦点を絞っているのかと思ったら、ユーザーの視点に立って意見を述べている事の方が多く、その点にまず驚いた。
「技術が進歩するほど著作権は守られていく」「著作権の期限を伸ばすことは必ずしも創作活動にプラ...続きを読むスにならない」「プラットフォームを握られることの怖さ」など、今まで気がつかなかった事が多く含まれていた。
また、音楽好きの自分にとって「自分たちが好きなバンドを支えているという喜びに対してお金を払っているのであり、コンテンツに対してではない」という下りにはまったくその通りだ、と感じた。
全メディアアーカイブの構想は、実現できるかは別として、自分の支払ったお金がクリエイターに届きやすくなるという点は良いと感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年04月29日

著作権について、オタキングと福井さんが対談
なかなか面白い
オタキングの発想がどうもカッ飛んでいる

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Posted by ブクログ 2012年04月28日

考えてることと、ほぼ同じことが書かれていて焦ると同時に実現するには賛同者が多いかもしれないという自信にもなった。

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Posted by ブクログ 2012年04月20日

昨今、ネットの普及で今まで敷居が高かった作品の発表が容易にできるようになり、ネット上には素人、セミプロのさまざまな漫画、小説、映像、音楽等の作品が溢れていて、初音ミクなど独自のムーブメントを起こしているものもある。
今後コンテンツで飯を食える人は非常に少なくなるので、一握りのプロ以外は兼業で作品を作...続きを読むっていけば良いというのが岡田斗司夫の考えである。確かにCDやDVDとか買わなくなったし、雑誌や本も売れてないもんなあと納得する部分が多かった。
両名ともコンテンツを愛している人たちなので、著作権を守ろうとする利権者のちからが強くなり過ぎたら、面白いコンテンツが生まれなくなることを憂いていて、その部分はすごく共感できた。
本が対談形式なので、堅い内容でもすごくわかりやすかった。

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Posted by ブクログ 2018年11月19日

 この本は、評価経済社会を唱える岡田さんと著作権の第一人者の福井弁護士ががっぷり四つに組み合って著作権について語り合う対談本です。著作権入門とありますが、堅苦しいところは全くなく、岡田さんの鋭い「書生論」に対して、福井弁護士が真剣に向き合って回答を出そうとする中で、デジタル化が進展する中で機能不全を...続きを読む起こしている今の著作権の問題点と今後進んでいくであろう姿がおぼろげに見えてきます。特に、岡田さんのぶっ飛んだ発想が面白いです。私的複製が許される範囲として、'自分自身や家族が使うため'という法律上の解釈を逆手にとって、養子を1万人取ったらどうか、などという意見を突然持ち出して、福井弁護士が目を白黒させたり…。
 結局、岡田さんも福井弁護士も、よりよいコンテンツが出てきて欲しい、そのためにコンテンツ制作者が生きるために収益を還元する仕組みが必要だという点では同じ考えですが実現する方法論が異なります。岡田さんは、コンテンツそのものから金を得るのは無理、作品の利用はフリーにして評価経済などで作者を支えていく仕組みを別に作るべきだという考えですし、福井弁護士は従来の延長線上で、流通の中からうまく作者に利益が還元される仕組みを作っていこうと考えています。互いに考えは違うものの、相手の言うことを理解しようとする姿勢があるため、とても読みやすくまとまっています。

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Posted by ブクログ 2013年06月14日

「コンテンツ」と「著作権」、この両者の結びつきが今ほど意識されている時代は無いのでは無いでしょうか。てまぁ、ワシの生きてきたこの数十年では、って意味での実感ですし、自分がそういうところで仕事をしているせいかもしれませんが。

そう、まさに仕事としても、嗜好としても、ワシにとって身近なのが「コンテンツ...続きを読む」と「著作権」。そのそれぞれの専門家、第一線で活躍されている二人の対談は、ひとつにはそれらの分かりやすい現状認識として、もうひとつには想定される、あるいは想定したい未来予想図の提示として、とても興味深く読みました。

突飛ながら分析の的確な岡田氏と、堅実ながら柔軟な発想の福井氏。彼らが提示する「著作権」、ひいてはクリエイターを巡る経済の再構築は、示唆的で特に面白く勉強になりました。まぁワシも、その界隈で働いてますからその提示された概念に似たものは元々理解していたが故に、腑に落ちたってところもありますが。

現状、ここで語られる未来は、絵空事でしょう。でも、絵空事が無いと実現には至らないというか、現実は変わらない。次はこれを推進、そこまで行かなくとも検討していく力が必要だと感じます。

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Posted by ブクログ 2013年04月06日

【超共有】
デジタル状態でもっていればいいものに、著作権は不要であるとわたしも感じています。コスト、劣化を伴わずに複製できるものにお金を払う必要はないと思いますし、お金を求めてもいけないように思います。しかし、書籍やCDなどのように物理的に存在するものには、お金を払う必要性はあります。

無料でプロ...続きを読む顔負けのHPやブログを提供している方がたくさんいます。儲けようとはしていないのです。「情報の信頼性が・・・」という人もおられるかもしれませんが、信頼性はそのページを見ている人が決めていきます。信頼性のないものは自然淘汰される世の中です。
ただ、一番困ることが突然そのサイトがなくなることですね。ここはファンがしっかり支える必要があるのでしょう。

究極、デジタルコンテンツは全部共有すればいいのでは。(←ダメ?)

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Posted by ブクログ 2013年03月22日

読んだ。
p102 岡田「創作だけで食っていこうという態度が真面目じゃありません。」
は、一番強烈。賛否は分かれるだろうけど今後のデジタル社会ではほぼ間違いなく創るだけで終了というわけにはいかなくなるだろうなぁ。
既にそうなってるかもしれないけど。

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Posted by ブクログ 2013年02月28日

著作権について、専門家である福井弁護士と岡田斗司夫の鋭い視点が絡み合ってハイレベルな議論をしている対談本。普段自分が疑問に思っているようなこと(自炊、YouTube、違法ダウンロードなど)を題材に話が展開するので、とても読み易い。法律とどのように付き合っていくのか、これからどんな世の中になっていくの...続きを読むか、最終的にはどう生きていくのか、いろいろと考えさせられる本でした。

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Posted by ブクログ 2012年11月12日

これも、評価経済に移り変わっていく過程のお話みたいです。

ネットは、僕たちの社会をどこに連れて行くのだろう。こういう話をきくと、怖いんだけど、ワクワクする。
自分たちが乗っているこの時代は、実は、ジェットコースターで、幕末や戦国並みにおもしろい時代なのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2012年11月12日

「著作権反対派」の岡田さんと「擁護派」の福井さん(ほんとは違うけど便宜的に分類)との対談本。
お二人の話には8割同意で2割疑念ってとこかな。
「著作権を無くすことで社会が潤うならその証拠が必要だ」っていうけど、じゃあ著作権があることによって潤っているっていう証拠はあるんだろうか?
著作権でのマネタイ...続きを読むズが実質全員に不可能になったとき、現在の水準の表現の多様性は維持できるんだろうか?
などなどいろいろ考えさせられて、考えることが好きな人はかなり楽しめて読めるはず。
それにしても岡田さんの発想のぶっ飛びぶりは本当に面白い。好きだなあ。

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Posted by ブクログ 2012年08月12日

一般の人にも身近になりつつある「著作権」を中心に、オタキング岡田さんと弁護士福井さんが対談形式で議論します。

「全メディアアーカイブ構想」はぜひ実現して欲しいと思います!!

目次ベースですが、特にここら辺が面白かった。
「電子書籍の自炊はいけないこと?」
「法律で遊ぶのは大人の務め」
「人はデジ...続きを読むタルというパンドラの箱を開けてしまった」
「マネタイズを諦めれば、奴隷から解放される」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月09日

誰もが簡単に、デジタルでコンテンツを作れて、他人の著作物を簡単に複製できるようになった昨今。
コンテンツに著作権はつきものですが、今の世の中の有りように、上手く対応しきれていないようです。
そんな著作権について、色々な切り口で解説されています。

面白かったのは、著作権についてよりも、これからのクリ...続きを読むエイターの有り方や『全メディア・アーカイブ構想』などと言った、これからの新しい仕組みについての話でした。
現行の制度に対して文句を言う前に、試行錯誤を繰り返して何かを作り上げて行く方が良い事を教えてくれました。
デジタルはあくまでも道具であって、全てではないと、改めて思いました。

対談として書かれているので、硬そうなイメージの著作権がやんわりと説明されています。その分、ちょっと読みづらかったです。
入門編なのでコレくらいが丁度いいのかも知れません。

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Posted by ブクログ 2012年08月09日

デジタル時代のぼくらの著作権入門』:岡田斗司夫・福井建策(11.12)
ネットで簡単に同じものがコピーされていく時代の著作権。
もはや誰にとっても身近な問題なのだと思った。
プロにとって怖いのは、違法にコピーされることよりも
多くのアマが無償で作品を発表することなのかもしれない。
今ある著作権の形態...続きを読むを見直しつつ、
どうクオリティを保つのかが最大のポイントだな。
ネットを通じて膨大な量の作品が流れていく中で
むしろライブの希少性が上がる、というのは確かにそうだと思う。

岡田斗司夫が言う「作品は趣味で、お金は仕事から」なんて
まずちゃんと仕事がなければ成り立たないし。
そしていくら作品が基本だとしても、
発表の場を提供するプラットフォームが絶大な力を持っているのも確か。
アカウントを取り消されたらなすすべはない。
考えることはたくさんあるなあ。
福井建策という人の本はもう少し読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2012年07月30日

昨今の著作権がらみの議論から、評価経済の話にまで広がる。その辺りの前提知識がある人には面白く読める本かも。
コンテンツに関わる人なら一読してみては。

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Posted by ブクログ 2012年06月19日

岡田斗司夫さんと、著作権法に詳しい弁護士・福井健策さんの対談本です。

電子書籍の自炊について理解してたつもりだったけれど、よくわかってなかったんだな、ということがわかった。この本を読んで、なるほどと思った。
あと、「僕たちが欲しいのはコンテンツではない」「人はライブの体験にお金を払う」というのもよ...続きを読むくわかる。
岡田斗司夫さんのコンテンツビジネスの発想も面白いし、非常に考えさせられるものがあった。

恥ずかしながら、2008年にmixiが公表した規約規定をめぐる騒動があったことも知らなかったけれど、規約を読むと著作権法にあるキーワードがしっかり入っていて、このまま認めちゃったらあり得ない感じがわかって面白かった。
読んでよかった。とても勉強になった。

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Posted by ブクログ 2012年06月07日

かなり面白かったです。これを読んでから、著作権や知的財産についてかなり興味が出ました。
本屋アルバイトする身としては、確かに電子書籍とかが出てきている今、本屋の持つコンテンツにはたして人々がお金を払うのかというと…という感じでずっともやもやしていました。
本屋さんの新しい活路はここだろう!と思いまし...続きを読むた。(実現可能かは別として)

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Posted by ブクログ 2012年05月11日

岡田斗司夫さんと、福井健策さんの著作権についての対談集。

この本の面白いところは、法律の専門家である福井さんに、コンテンツビジネスのことを考えまくっている岡田さんが、かなりインサイドギリギリの危険球を投げまくっているところ。岡田さんの突飛だけれど本質を突く質問に、福井さんは法律の専門家として真摯に...続きを読む答えているところが面白かった。

結論から言えば、コンテンツで稼げる人間は日本で10000人くらい、というのはかなり的を射た数字じゃないかと思う。現在はプロとアマの境目が限りなく薄くなり、素人が大人気になる一方、玄人はつねに厳しい目に晒されてオワコン化していく……

そういうなかで、文化でご飯を食べていくための「著作権」や「それ以外のビジネスモデル」について、さらには国際的な競争力の維持について、物凄く細かく幅広く論じ合っているところが面白かった。結論は、やっぱり「クリエイティブは趣味でやったら?」に尽きるのかなぁ。それが歴史的に観ても伝統的な在り方だし、現在に至って吟遊詩人が復活する世界というのも、それはそれで面白い。

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Posted by ブクログ 2021年08月09日

10年前の本だけど、示唆に富んでいると思う。
ファンコミュニティの話、贈与経済の話は今まさにブロックチェーンを使って実行しようとしている企業もあるようだし、この本で語られているようなことがこれから動き出してくるんじゃないかと感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月14日

岡田斗司夫さんが好きな人はいいと思う。コンテンツはフリーで流通させ、マネタイズは別の手法(ライブグッズのように)で行うのが理想という点は納得。余談だが、どうして音楽業界では無料公開のMVで曲を聴かせつつストリーミング等で購入可能にするというモデルが浸透しつつあるのに、漫画や小説で同じことをすると未だ...続きを読むに目立つのかなーと思った。あと、消費税や所得税のことを考慮してリアルマネーよりポイントシステムを使いたがるということは大きな気づきだった。絵や本の権利を守るために生まれた著作権が、300年たった今無限にコピーできるデジタルコンテンツまで擬似的に一つ一つの物として扱おうとして機能不全を起こしかけているというのは本当にそうだと思う。

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Posted by ブクログ 2017年04月06日

本来、著作者の権利と利用者の最大化を目的とした著作権が、デジタル社会によって足かせになってきている現状を踏まえ、その打開策として極論を交わしている。話としては面白いが現実味はほとんどない。個人的にはベーシックインカムをクリエイター生き残り策として挙げているところが面白かった。

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Posted by ブクログ 2018年02月05日

著作権が万能ではないことはよく分かった.
大義名分を信じてはいけないってことだな.
コンテンツで食うとかCGMとか結構胡散臭い.
自然に最適なシステムが出来上がっていくという考え方もできるが,やはりネット社会になって,簡単に国をまたがってしまうので,ちょっと解決は簡単ではなさそうな気がする. ...続きを読む
ここでもTPPが関連するのか.
アメリカの思うがままに世界が支配されるのかな?

2回目:自炊に関する考えや捉え方は大きく変化した気がする。意識されなくなったというのが正しいのかも。

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Posted by ブクログ 2014年05月31日

★『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』
「著作権法の第一人者」と言われている福井健策氏による”著作権”に関する最新の説明を聞きたいと思っていた時に、目にしたのがこの本。根っからの岡田斗司夫ファンの私は、『一挙両得』と思いながら手に取り、読み始めた。感想は『この本で良かった』です。
福井氏を知っ...続きを読むたのは、インターネットニュース番組の「ビデオニュースドットコム」にゲストとして登場した時。論の鋭さと、”著作権”という特化したわかりずらい法律を取り扱う法律家、と言うより、芸術や文化のコンテンツを愛している匂いのする方だという印象を持った。だから、福井氏の著作物を探していたのだが、実際に彼の文章を読んでいると、やはり法律を生業にしているだけに、難しい。内容は非常に役立つ話しなのだが、一般人には馴染みにくい言葉の運び、言葉の選択なのだ。そこで、岡田斗司夫のマジックなのか、天然なのか、福井さんの持ち味を上手い具合に引き出してくれる。引き出すというと、福井さんの論が主というイメージだが、そうではなく、岡田斗司夫が勝手な想像力を働かせながら、現在のコンテンツに関わる矛盾点をついて、自分の理想の国家(≒拡大型家族)を作り上げる方向に話しを進めると、合間合間に現実的な”著作権”や
米国コンテンツ・プラットフォーム産業のあり様やその法の体型などを解説してくれる。岡田斗司夫はそれでも、それに怯まず(というか実際はかなり福井氏を巻き込んで)自分の、描く未来像の論の補強に、福井氏の法的知識を活用していく。
なんか、読み終わると岡田斗司夫ワールドに付き合わされて居酒屋で相槌を打つ、”著作権”の論客という絵が浮かんでくる。
でも、前半の「プラトンとアリストテレスとダイエット」の章の著作権の大陸法的解釈・英米法的解釈、そして今日の日本の解釈的立場あたりの話しは、実にためになった。居酒屋談議ではあんな話しは出てこないなぁ。

2014.05.21

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Posted by ブクログ 2018年10月20日


ただでさえクソ長いと思ってた著作権の保護期間死後50年。これが70年に延長される動きがあると知って愕然とした。またディズニーを嫌いになる理由が増えてしまった…。それ以外にも、疑問を感じるような、いや、正直言ってクソみたいな著作権関連の動きは多い。CCCD、コピーワンス、ダビング10、録画ネット裁判...続きを読む、各種DRM。これのせいで、テレビが故障したら録り貯めた番組が全部見れなくなったり、ネットから家電の動画を再生できなかったり、気軽に貸し借りができなくなったり、時には再生すらできなかったりすることさえある。もちろんマジコンP2P海賊版その他違法サービスに対応する必要はあるとは思うが、そのせいで普通に出来てたことが出来なくなる本末転倒な技術の進化方向には、到底納得出来ない。
本書は、そんな迷走して見えるデジタルコンテンツと著作権の行く末を探る一冊。現在の利用者VS”権利者"の構図ではなく、利用者と"クリエイター"がうまくやっていけるシステムは、どんなカタチが考えられるのか。岡田斗司夫の論はトびすぎててちょっと実現性に欠けるが、思考してみるなら、あるべき論を考えるにはそれぐらいの方が楽しいかもしれない。著作権を学ぶ本でも、今の戦いをどうするかについて考える本でもないが、近くだけ見て疲れた時は、こんな風に遠くを見て目を休めることも必要だろう。

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Posted by ブクログ 2013年11月06日

ちょっと縁が遠い著作権の話を深く掘り下げた内容。著作権を厳しくすると逆に売上が減る話など色々ゼロイチでいかない話が多く面白かったです

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Posted by ブクログ 2013年10月29日

ふつう。
対談形式で著作権論議を展開。岡田氏の斬新な発想に対し弁護士の福井氏が現実性をコメント,という具合。
提案自体は面白いものもあれば,共感しづらいものも。

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Posted by ブクログ 2013年09月15日

著作権とは何か?コンテンツにカネを払うとはどういうことかというその是非を問う話にはじまって、縦横無尽に、それこそあらゆる角度から岡田斗司夫と福井健策の両氏が語りつくす対談本でございます。

著作権のほうで有名な弁護士と、「オタキング」こと『フリックス』という新しい経済概念を提唱する岡田氏が対談形式で...続きを読む『著作権とは何か?』ということを徹底的に語り合っている一冊でございます。話題は本当に多岐に渡っていて、『自炊』と呼ばれる既存の書籍をデジタル化するということの是非や、コンテンツのマネタライズ。さらにはフェイスブックやツイッターなどの米国発のプラットフォームの絶大な影響力。情報と経済のありように至るまで、様々な角度から語りつくされております。

著作権に対する姿勢というのは世代世代によって違っていて、個人的にはある程度のコンテンツはお金を払って手に入れるものだという認識があります。しかし、最近の『デジタルネイティブ』と呼ばれる世代と人たちは、コンテンツとはネット上に『落ちている(違法合法を問わずアップされている)』ものであるという話を聞いて本当に驚きました。

『デジタル化』と呼ぶある種の『パンドラの箱』をあけてしまったがゆえに、著作権という何百年もかけて作られたものが機能不全のようになっている、というのが現在の状況だとここでは語られておりまして、それについては本当によくわかる話でございました。

『著作権』というものや、コンテンツというものに以下に対峙していくか?そういったことを考える点で参考になる一冊でございました。

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Posted by ブクログ 2013年05月10日

エヴァンゲリオンで有名なアニメ製作会社 GAINAX の元社長で現在は評論等で活躍している 岡田斗司夫 と著作権を専門に扱う弁護士 福井健策 が著作権とコンテンツの今と今後について語り合う対談本。「家族1万人いたら自由に私的複製してもいい?」「プロとして食えるのは日本で1000人」「救うべきは貧乏な...続きを読むクリエイターではない」などなどコンテンツビジネスの最前線を経験している 岡田斗司夫 の大胆で奇抜な発想に 福井健策 が次々に答える。本書を読めば著作権に対する考え方やイメージが変わるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2013年04月07日

インターネットが出現して、コンテンツの在り方がかわった。今後のコンテンツの流通について考えさせられる一冊。

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Posted by ブクログ 2012年09月10日

岡田氏の人となりはあまり好きになれないのだが、氏の提示するものはブレストレベルと斬って捨てるには惜しい魅力がある。
どこかで聞いたような、現実味が無い、といってる間に気がついたら仕組みになっているかもしれない。

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