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Posted by ブクログ
現場を自分の目でみることが状況を理解するには一番の近道というのを地で行った感じのレポート。
日本で見るニュース、報道では伝わってこない問題点がパレスチナ現地の生々しい生活から伝わってくる。
どんなに紛争に巻き込まれても常に笑顔でいるタフさには感服した。
「UNRWAとイスラエルの協定により国際的な援助のもとに運営している学校などはイスラエルは攻撃しないと定めているが、イスラエルは爆撃した。これに対してフランスはイスラエルに対して請求書を送るといっているのに対して、一番援助している日本の政府はこういうことに抗議しないのか?」という現地の人の指摘には同じ日本人として恥かしくもなる。
パレスチナのインティファーダは「進行を受けて壁に大きな穴が開き外から丸見えの部屋で人々はコーヒーを飲みながら家族や友達との過ごす穏やかな時間を楽しんでいる 普段通りの暮らしを続けること」
そこには決してあきらめているわけではなく、ただ人間として平和に暮らしたいという思いがあった。
Posted by ブクログ
2002年春以降、9.11に悪乗りしたイスラエル・シャロン政権の野蛮。著者はフレネ教育を実践したいた普通の市民。広河隆一と知り合いだったりするから決して「普通」ではないかもしれないが、職業的なジャーナリストではない。
西岸もガザも、自治区の現状はイスラエルの圧倒的な軍事力に蹂躙されている。町も村も難民キャンプも破壊され、虐殺され、男たちは連行される。多分世界中の人たちは、知らない。パレスチナというと「自爆テロ」であり、イスラエルが被害者である・・そんな報道が一般的なのである。
イスラエルのやっていることは多分国家によるテロである。
それでもパレスチナの人々はユダヤ人に対して憎しみを抱いているわけではない。よき隣人として暮らしていこうと考えているのだ。ユダヤ人はどうやらパレスチナ人との共存を望んでいないようであるが。
「知る」ことが重要である。パレスチナの人々は言う「無反応でいるということ、無関心であるということ、無視されつづけるということは、軍事攻撃を受けるのと同じように私たちを苦しめ続けます」