【感想・ネタバレ】ナイルに死すのレビュー

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Posted by ブクログ

映画「ナイル殺人事件」、2021年公開に延期になったけど、見たいな~と思っているので原作を読んで予習。
舞台はエジプト、ナイル川を行く船の上なので、乗客の中に犯人がいる!というクローズドサークルもの。
最初の3分の1くらいは事件が起きる前の状況や人間関係を書いているんだけど、ここが伏線になっていて、後から「そういうことだったのか」と思う部分が多い。事件が起きてからは展開が速くて一気に読めた。とても面白かった。
アガサ・クリスティ―は昔、何冊か読んだことはあるんだけど、もっと読もうと思う。

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2020年12月03日

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ネタバレ

ミステリー初心者の私、まんまと騙された...笑
そして相変わらずのポワロの解決ぶりにまたもや虜になりました。これを機にポワロシリーズ読破したいなー!

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2024年03月19日

Posted by ブクログ

 クリスティ作品の傑作は山程あり、中には僕がまだ知らない作品もあるのだが、「ナイルに死す」は間違い無く僕が選ぶクリスティ作品の「A級」に当たる作品で、大好きな作品の一つだ(とは言いつつ殆どの作品がA級になるのだが(笑))
今作は冒頭のクリスティ含めた財団の人達の挨拶も素敵で一種の映画の様な、そんな気持ちよさまで感じてしまう。とある金持ちの女性を中心にイギリスの片田舎から渦を巻いてエジプトへと集約されていくストーリーは何度読んでも引き込まれてしまい、抜け出す事は不可能である。クリスティ自身も述べている様に、外国旅行物としてもっとも良い作品という事は紛れもなく、更にはエジプトを舞台としてとても美しい描写を楽しめる作品である。
 リネット、サイモン、ジャクリーンと三人の男女を中心に展開されるロマンスミステリー。と書くと印象が全く異なるが、今作はミステリーを土台に少しサスペンス的な恐怖を加え、ロマンスをミステリーの邪魔にならない様に全くの配合バランスで加えた構成になっており、始まりから終わりまで全く破綻のないスピードで進んで行く。ポアロの役割は勿論殺人犯を見つけ出す事により、真相を明らかにする事が求められているのだが、元来のロマンチスト、彼の出会った人達を幸せにするという考えかたから、とある犯罪を大目にみたり、結末としてああなってしまう事を推察しながらも認めていたりと人間的な心情がみて取れる(ヘイスティングスがいたら認めないだろう。レイス大佐である理由がこの部分だろう。)
大金持ちのリネット、彼女の親友のジャクリーン、恋人のサイモン。ジャクリーンはリネットにサイモンを紹介するが、リネットは彼に好意を持ちその後結婚する。ハネムーンでエジプトを訪れる夫婦の前に、都度ジャクリーンが現れて嫌がらせをする。ポアロはそんな様子に気づきジャクリーンを諭していくが、結局は無駄になり。その後、ナイルを降る船内で様々な事件が発生するが、登場人物達は皆んな曲者揃い。エジプトに集約され、ナイルにて事件が広がり、都市について事件が決着する。一連が凄まじい作品で出来栄えは群を抜いている。
 クリスティ作品で珍しく金があり溌剌としていて頭も良い女性がとても悲しい結果になっており、人生において彼女は皆んなから羨ましがられ、嫉妬され、波瀾万丈の短い人生だった。サイモンに出会う前の婚約をしていれば違っていたのだろうが、クリスティは恋愛の恐ろしさを書くのが上手く今作の完成度に大きく作用している。
 ナイルを降る怒涛のミステリー。クリスティの最高峰の一つだ。読み応えもあり、クリスティを堪能するにはもってこいの作品。

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2023年09月15日

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後半の疾走感が心地よい!
登場人物多すぎて何がなんだかって感じだけど、
面白いんだよなぁ。登場人物の個性が随所に
光りつつ、絶妙なテンポで楽しく読めました。

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2022年05月24日

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ネタバレ

ポアロシリーズで最長編、疲れた~。今回は序盤200頁まで何も起こらず。300頁で犯人予想。350頁で予想を変更したのが失敗。最初の予想が当たってた!悔し~い。超絶美人で金持ちのリネット。友人ジャクリーンと付き合うサイモン。リネットはジャクリーンからサイモンを略奪し結婚する。ナイル河のエジプトの船旅で拳銃殺人など3人が死亡する激しい展開。たまたま居合わせたポアロ、レイス大佐(再会が嬉しい)が犯人を追い詰める。今回は財産横取り、窃盗犯罪などのミスリードもありページ数に比例して犯人捜査を楽しめた。惜しかった!⑤

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2022年02月19日

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ポワロが言っている考古学的な発掘の話そのままの作品。
発掘で何かみつかると、そのまわりを広く整理をして、くずれた土はとりのぞき、その物体に別のものがついていたら、ナイフできれいに削り落とし、最後にその物体だけぽつんと取り残されているようにする。
絡まり合っている複数の事件が丁寧に解かれていった。

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2020年12月31日

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いくつもの謎が絡み合いあっと驚く結末。序盤は登場人物の多さに圧倒され読みにくかったが、後半は一気に読んだ。エジプトの描写も細かく行ってみたいと思った。

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2020年08月17日

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エジプトに旅行行く予定があり、エジプト繋がりでたまたま読んだだけだが、読んで良かった。面白かった。
残念ながらコロナのためにエジプトは行けませんでしたが(-_-)zzz

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2020年08月20日

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いくつかの愛がそれぞれ対照的で、人物像へフォーカスした前半のストーリーが個人的には興味深かったし、面白かった。

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2020年05月04日

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大富豪の美人女性とその夫、元親友で恋人を奪われた女性のドロドロな愛憎劇で起こる殺人事件。
そりゃ殺人もおきるよねって言うくらいのドロドロ具合なんだけど、事件はそんなに単純じゃなかった。
登場人物が多いから殺人事件とは別の事件も起こったり、一癖二癖ある人が居たり。
でも素敵な女性も複数いたので彼女達は幸せになって欲しいな。

会話上に伏線があって、ポアロがちゃんと誰の言葉が怪しいか教えてくれてるけどやっぱり分からなかった。
オリエント急行のようなクローズド・サークルでの殺人は、捕まらないという自信が無ければできないと思う。つまり犯人はとても頭が切れて有能。
ポアロがいなかったら容疑者から外されていたはず。
タイトルが「ナイルの殺人」では無いところがもの悲しいなぁ。

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2020年11月08日

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ネタバレ

映画を見たので犯人は知っていた。行動に至るまでの経緯とかはすっかり忘れていたので楽しめた。途中までエジプト旅行記なので、殺人事件が起こるまではゆったりしている。リネットは悪人ではないが、個人的には同情できる被害者ではなく、逆に3人殺したジャクリーヌ(+サイモン)の方に共感してしまう。

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2024年02月04日

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ナイル河での船旅の中でおきた殺人事件の話。

乗っている人たちのくせが強い中、1番目立っていたのが、新婚旅行で来たお金持ちの美女夫婦。

しかもこの美女、親友の彼氏を奪って夫にしたので、もうそれだけで興味津々。

ただ、途中で犯人がわかってしまった自分。

しかし、さすがクリスティで、最後まで目が離せないな内容になっています。

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2023年12月20日

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ポワロさん、さすがですね。
途中まで全く展開が予想できませんでした。
財産管理人だとばかり…
愛の強さって並外れた力を持っているんだとつくづく感じさせられました。

オリエントと同じく緩くも特急でもないストーリー性がしっかり読者を考えて作られている、そんな作品でした。

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2023年11月13日

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ネタバレ

⚠️2022年放映の映画版についても言及があるため、未視聴の方は軽いネタバレにご注意ください⚠️

今回の教訓:愛は人を変える
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エジプトのエキゾチックな景色の後に後半バタバタと展開していった映画版と違い、小説ではウィンドルシャム卿とリネットの結婚問題にページが割かれていたため、リネットがサイモンを奪うまでの過程が見られ、じわじわと迫り来る嫌な空気を味わうことができました。

ジャクリーンとの友情が壊れるだろうことは予測できたのですが、まさかジョウアナまでリネットを脅かしていたとは……油断ならないリネットの身の上を思うと、せつなくなります。映画を観てからかなり経っているため記憶が朧気なのですが、映画ではジョウアナについては確かあまり触れられていない(というかアラートン親子も出てこない)ため、船上にいない人物の話が度々出てきて伏線となっているのも、小説ならではだなと思いました。(私が覚えていないだけかもしれない)

とても巧妙なトリックで舌を巻くばかりなのですが、あまりに複雑すぎて自分の理解が追いつきませんでした。話は5点満点ゲージ突き破ってますが、悔しかったので私情で-0.5です笑

個人的に自分で考えながらじっくり読み進めたい方には原作、エジプトの景色を目で楽しみたい方(本の事件とは対比的なエジプトの雄大且つ神秘的な情景描写もお見事でしたが)、比較的サクッと話を楽しみたい方には映画がおすすめかなと思いました。

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2023年08月05日

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異国のラブロマンスを読んでいるようだった。
エジプト旅行をしている、とまではいかなくても空気感は十分伝わってくる。
ミステリーだということを忘れそうになった頃、事件は起きる。
資産家のリネット、夫のサイモン、元恋人のジャクリーン。
この三人を中心に物語は展開するが、いつもどおり意外な真相が待ち受けていた。
読み終わって思うのは、愛は恐ろしいってこと。

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2023年07月05日

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イギリスの作家「アガサ・クリスティ」のミステリ長篇『ナイルに死す(原題:Death on the Nile)』を読みました。

『ひらいたトランプ』に続き、「アガサ・クリスティ」作品です。

-----story-------------
美貌の資産家「リネット」と若き夫「サイモン」のハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。
突然轟く一発の銃声。
「サイモン」のかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていたのだ。
嫉妬に狂っての凶行か?
…だが事件は意外な展開を見せる。
船に乗り合わせた「ポアロ」が暴き出す意外きわまる真相とは。
(解説 「西上心太」)
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1937年(昭和12年)に刊行された「エルキュール・ポアロ」シリーズのミステリ長篇… 「ポアロ」が船上での怪事件に挑むという、クローズド・サークルものの傑作のひとつです、、、

『東西ミステリーベスト100』で海外篇の99位として紹介されていた作品ですね。


大富豪の娘「リネット・リッジウェイ(リネット・ドイル)」は「ウィンドルシャム卿」と婚約していたが、何事も自分の思い通りにしたがる性格のため、結婚に躊躇していた… ある日、親友の「ジャクリーン(ジャッキー)・ド・ベルフォール」がやってきて、自分の婚約者が失業中のため、「リネット」の屋敷で雇って欲しいと頼んでいった、、、

そして後日その婚約者である「サイモン・ドイル」を連れてきたところ、「リネット」は彼に一目惚れしてしまい、「ジャクリーン」から奪うようにして結婚してしまった。

エジプトに新婚旅行に出たリネットらは、しつこくつきまとってくる「ジャクリーン」にいらだたされる… 偶然エジプトに来ていた「ポアロ」は、「リネット」から頼まれて「ジャクリーン」をたしなめようとするが、彼女は全く聞き入れないどころか、小さなピストルを取り出して、これで「リネット」を撃ってしまいたくなる、と言った、、、

「リネット」らは「ジャクリーン」から逃げるようにしてナイル川を遡る観光船に乗り込んだが、そこにも「ジャクリーン」の姿があった… そしてある晩、展望室で事件が起こった。

泥酔した「ジャクリーン」が「サイモン」と口論になり、「ジャクリーン」が「サイモン」の脚を撃ってしまったのだった… 医師の「カール・ベスナー」が「サイモン」を介抱し、ヒステリーを起こした「ジャクリーン」を看護婦の「バウァーズ」が部屋に連れて行った、、、

そして次の朝、「リネット」が部屋で死んでいるのが発見された… 寝ている間に頭を撃たれたのだ。凶器は「ジャクリーン」が持っていたピストルらしいが、そのピストルは展望室での事件の後、どこかへ行方不明になっていた。

しかも「ジャクリーン」が夜中に部屋を出なかったことは「バウァーズ」が証言している… では、いったい誰が「リネット」を殺害したのか? 船上の殺人事件に、名探偵「エルキュール・ポアロ」と友人の「レイス大佐」が挑む、、、

登場人物が多いのですが、序盤は、エジプト旅行ののんびりとした雰囲気の中で、それぞれの性格や事情、人間関係等が丁寧に描かれるので、頭の中にしっかり人物像を作ることができて戸惑いは少なかったですね… 何せ最初の殺人事件が発生するのが265ページですからね、リゾート地への旅行のように、ストーリー展開ものんびりした感じでした。

殺人だけでなく、別な犯人による宝石の窃盗(すりかえ)事件があったり、アルコール中毒という家族の秘密を隠そうとして偽証したり、犯行に気付いた人物が真犯人を脅迫して殺されたり… と、重層的な仕掛けて埋め込まれており、600ページ近いボリュームを長いと感じませんでしたね。

舞台がエジプトだったので、いつも以上に現実逃避しながら読めたのも良かった… 面白かったです。



以下、主な登場人物です。

「エルキュール・ポアロ」
 私立探偵

「リネット・リッジウェイ(リネット・ドイル)」
 美貌で金持の若い女性

「サイモン・ドイル」
 リネットの夫

「ジャクリーン(ジャッキー)・ド・ベルフォール」
 リネットの親友。サイモンの元恋人

「ルイーズ・ブールジェ」
 リネットのメイド

「ジョウアナ・サウスウッド」
 社交界の貴婦人。リネットの友人

「ミセス・アラートン」
 ジョウアナのいとこ

「ティモシー(ティム)・アラートン」
 アラートン夫人の息子。リネットの友人

「サロメ・オッタボーン」
 女流作家

「ロザリー・オッタボーン」
 サロメ・オッタボーンの娘

「マリー・ヴァン・スカイラー」
 金持ちの老婦人。アメリカ人

「コーネリア・ルス・ロブスン」
 ヴァン・スカイラー夫人の遠縁の娘

「バウァーズ」
 スカイラーの看護婦

「アンドリュー・ペニントン」
 リネットの財産管理人

「スターンデイル・ロックフォード」
 ペニントンの共同経営者

「ジェイムズ(ジム)・ファンソープ」
 カーマイクル甥。弁護士

「ウィリアム・カーマイクル」
 ジムの伯父

「ギド・リケティ」
 考古学者

「カール・ベスナー」
 医者

「コンラッド・ファーガスン」
 社会主義者

「フリートウッド」
 カルナック号の機関士

「ジョニー・レイス」
 大佐。陸軍情報部部長。ポアロ友人。途中から船に乗り込む

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2023年04月28日

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長編だったけど、構えていたよりもとても読みやすかった。登場人物のエピローグ的な序盤は特に煩わしさは無く、それが事件への動機候補に混在して面白かった。王道ミステリーのアガサクリスティ、本当にすごいな。
映画を観てないので、映画も観たい。

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2023年02月05日

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いわくつきな登場人物たちが織りなすドラマ、誰しもが怪しく見える書き方。クリスティの雰囲気が存分に楽しめる長編。加えてエジプトの異国情緒さやクルーズ船という閉ざされた空間での殺人事件とくれば自ずとテンションもあがる。ダイナミックさも本書の特徴で殺人事件が発生するまでは旅行気分で読んでいたのだが後半以降のスピード感は先へ先へとページを進める。クリスティの凄さとしては登場人物の無駄のなさを感じた。これだけの人物にドラマとバックボーンを付け惜しみなく回収していく。事件そのものも楽しめるがそこも魅力かと。

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2023年01月20日

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 ちょっと前に映画「ナイル殺人事件(1978年版)」を観て、ここは、アガサ・クリスティーの「原作」も読んでみようという気になりました。
 ネタバレになるとまずいので、内容には触れませんが、読み終わっての印象は、彼女の代表作のひとつということもあり、流石にしっかりとした構成の密度の濃い作品だと感じますね。(少々欲張り過ぎのような印象も受けますが・・・)

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2022年08月11日

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映画「ナイル殺人事件」原作。1978年版、2022年版ともに未視聴。中近東が舞台になる長編ミステリー。

本の半分近くまで事件が起こらないが退屈ではなく、旅情豊かに描かれる人間模様が面白くて、ぐいぐいと引っ張られるように読み進めた。分厚いのに読みやすい小説と評されることが多いのはこれのおかげだろう。本筋となる殺人以外にいくつもの事件が絡み合っており、どんでん返しのような衝撃はないものの、人間模様の濃厚さも相まって結末の余韻がいつも以上に味わい深い。というか、基本的にはラブストーリーといっていいんじゃないかと思う。推理部分の緻密さは相変わらずすごいが、本作は多様な愛の形を見られたのが特に印象に残った。名探偵ポアロのヒーローっぷりがさらに光るのも読みどころ。

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2022年05月19日

Posted by ブクログ

登場人物が多く長い割には
サクサクと読みやすかった。
犯人は後半戦には予想がつきやすく
あとはどのようなトリックなのかなーと楽しんだ

ポアロは人の手紙を平気で読む癖がある、みたいな描写があり、ちょwポアロwと思わず吹きました

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2022年02月12日

Posted by ブクログ

映画化されるみたいなので。長い。そして前半が特にゆったりしすぎていてまだ~?って感じ。映画で見たら人物の区別が付きやすかったり、登場人物にもう少し感情移入できたりして、入り込めるかな?

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2022年02月06日

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ネタバレ

推理は大方当たっていた。豪勢な登場人物たちに、エジプトの雰囲気、素敵でした。色々な角度から登場人物を描写して、本質を隠すのが本当に上手。脱線の散らばらせ方も見事。

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2021年05月13日

Posted by ブクログ

再読
エジプトナイル観光船内で起きた殺人事件を
たまたま居合わせた名探偵が見事に解決するミステリ
古典作品として後世数えきれないほど模倣なされたゆえに
登場人物の型にも事件展開にもなんなら謎自体にも
新しみはないけれど
新しみがないのにひきこまれ
最後まできちんとよませて満足と共に本を閉じ
唯々作者の力量に感服する

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2021年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新訳のため、読みやすかった

トリック自体はそこまで難解ではないものの、
話に引き込まれて先の展開が気になる

ファーガスンが面白いキャラクターで印象的
ティムとロザリーは応援したくなった

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2021年01月03日

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友人の恋人を略奪する形で結婚した資産家の美女。エジプトへ向かうそのハネムーンの間、ずっと友人に付け回されることになり、さらにはナイル川で乗り込んだ船の中で起こる事件。事件は起こるべくして起こったという印象ですが。とにかく複雑。そして登場人物がどれもこれも怪しい! 読み応えたっぷりのミステリ。
トリックも印象的だし、ストーリーも惹きつけられるし、そこここにちりばめられた伏線や各登場人物が抱えている問題など、読みどころはあまりに盛りだくさん。そんな中で数々の可能性を潰しながら真相へと至るポアロの推理が実に見事なのですが。しかしよくよく考えるとこの事件、犯人側からすれば災難すぎますね(苦笑)。あれだけ綿密に計画していたのに、いちいち見られるってそりゃないわ! 下手すりゃエンドレス? 多大なストレスだっただろうなあ……とやや同情を禁じえません。

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2020年11月04日

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旧装丁の文庫版を再読。ポアロ物の一つではあるが、独立した作品として充分評価できるクリスティの名作。事件が起きるまでの人間関係や経緯をたっぷりと描いているところが特徴で、いざ事件が起きた時には、被害者にも疑わしい人物たちにも読者はすっかり馴染みが出来ていて、閉ざされた人間関係の中で疑惑にとらわれる仕組み。舞台となるエジプトの風土も非日常的で、ストーリー、設定、殺意の原動力となる人間の“欲求”の在りようなど、あらゆる面で興味をそそり逸らさないドラマティック・ミステリ。

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2020年12月18日

Posted by ブクログ

最近ミステリーを読んでいなかったので熱が高まっていたことと、映画化されるということで読んだ。
序盤からしばらく事件らしい事件は起こらず、登場人物のひとりがあわや落石に巻き込まれてもしばらく登場人物と旅行の描写が続く。このままエジプト紀行が続くのも悪くないかと思い始めたあたりで、唐突に資産家の女性が殺される。この緩急の付け方がまず小説としてお見事だと思う。

彼女に好いていた男をとられた別の女性が当然の成り行きで一番怪しまれるのだが、彼女には事件当時に完璧なアリバイがあった。事件の直前にその男の足をピストルで撃って興奮状態にあったため、一晩中看護師に付き添われていたからだ。ここから話がいきなり動き出し、立て続けに二人が死亡する。そのうちの一人はなんと事情聴取をしているポアロの目の前で射殺されてしまうのである。...その割にポアロやほかの登場人物は悔しがったり動揺したりしないのだが、あまりに殺人が連続したので感覚が麻痺してしまったのだろうか。

その後は名探偵たるポアロが鮮やかに事件を解決して見せるわけだが、クリスティーは決定的な情報を読者に気づかれないように隠したり、関係ない人物がさも犯行に関係しているように思わせるのがとても上手だ。読んでいると全く気付かないのに、解決編を読み終わって振り返ると、自明だったはずなのになぜ気づかなかったのだろう?と感じてしまう。さすがミステリーの女王である。この作品が名作と言われているのは、ナイルの旅の描写に加えて事件だけでなく物語にもきちんとオチをつけてくるところにあるのだなと感じた。かなり長いと思った旅行パートにも伏線が張り巡らされていたことにも後から気づいて二度おいしい。これから公開される映画も楽しみに待ちたい。

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2020年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クリスティの長編で一番長い作品らしい。正月休みに読もうと思っていたが、その後の三連休に読み終えた。
犯人、動機、は大体目星がついたものの、トリックの肝が分からず、ポアロの種明かしでカタルシスを得る。
基本的な構図は坂口安吾の『不連続殺人事件』と似ているかも。(発表は勿論クリスティが11年早い。)

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この前に読んだ、「オリエント急行」「そして誰もいなくなった」「ゼロ時間へ」「アクロイド殺し」と比べると、結末に意外性はありませんでした。
ただ、みんなが何かしら秘密を隠しており、それが順序よく明かされていくのが、読んでいて楽しかったです。映画版がもうすぐ上映開始なので、そちらも見てみたいなと思います

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2021年01月12日

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