感情タグBEST3
Posted by ブクログ
上野氏の著作は3つ目になるが、最も良い。もっとも内容はかなり類似しているが…
一般人向けに分かりやすく、興味を惹くように作られている。それに対する批判もあるが、私はこれによって法医学に興味を持ったし、重要性も感じた。
私の中では数少ない星5である。
Posted by ブクログ
監察医 上野正彦による死体にまつわるノンフィクション『死体は生きている』(’89)
本書は、ご自身の検死の体験を語った『死体は語る』(’88)の反響を受けて出版されたもので、『死体は知っている』(’94)と併せて三部作とされているようだ。
上野正彦さんの本はどれも読みやすくて面白い。『解剖学はおもしろい』も同様のタッチで書かれていた。
幾つか他書と重複する話もあるのだけども、描き方が違っていたりする。
本書には、事実を基にして小説化された『炎の画策』も納められているのだけども、これも検死のリアリティが全面に出ていて面白い作品になっている。
”面白い”と表現するのもいささか不謹慎な気もするのだけども、それは楽しむものとは少し違って、生命の不思議や儚さ、尊さを感じるっものであることはこの書を読めば分かると思う。
死を遠ざけるのではなく、もっとも身近にみた人だから描けるものだと思う。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
変死体を検死していくと、喋るはずのない死体が語り出す。「わたしは、本当は殺されたのだ」と。死者が、真実の言葉で生者に訴えかける!突然死や自殺か他殺か不明の変死体を扱って34年。元東京都監察医務院長が明かす衝撃のノンフィクション。
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【目次】
匿名の電話
不倫
いたずら
ためらい創
安易な対応
蹴とばされた女
理と情の間で
子供の事故
転落
誤診
証拠隠し
危険な演技
死因は戒名
ほか
あとがき
「死体は生きている」文庫化に際してのあとがき
解説(西丸興一)
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Posted by ブクログ
これ、すっごい面白かった。
犯罪ものの本や番組が好きな私にぴったり。
死体を通して、いろんなことを知り、いろんなことを学べるとは思わなかった。
でも、死体解剖を実際したら、怖くて気持ち悪いだろうな~。
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監察医が明かす、衝撃のノンフィクション。
時間が経つのも忘れ読み入ってしまった。
口も聞けない死体が語りたかったことを、一生懸命分かろうとしてあげる、監察医は奥が深いんだって思った作品。
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「法医学は、死者の声を聞く学問でもある。」
これまでに解剖5000体以上、検死20000体以上の死体を見てきた死体の専門家。(wikipediaより)
上野正彦さんによるノンフィクション
また読みたい
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平成8.11.25 1版 460
変死体を検死していくと、喋るはずのない死体が語り出す。「わたしは、本当は殺されたのだ」と。死者が、真実の言葉で生者に訴えかける!突然死や自殺か他殺か不明の変死体を扱って34年。元東京都監察医務院長が明かす衝撃のノンフィクション。(解説 西丸與一)
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監察医として検死した経験を元に、死について書かれた本。
自殺か他殺か、死に至った原因は何だったのか?
物言わぬ死人が語りだす死と生。
そして死人を取り巻く人々の死生観。
スラスラとあっ言う間に読み終わってしまった。
とても興味深かったので他の著作も読みたい。
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元東京都監察医務院長が、現役時代の貴重な経験を記したエッセイ。20数年ぶりに再読。
著者の著作は興味深く、数冊読んでおり、他の作品もこれを機会に再読をしてみるか。
「監察医制度は、変死者の検視、解剖をしているだけではない。データは必ず、生きている人に還元される。そして、予防医学にまた衛生行政に役立たせている」
「監察医は人間の終局の姿を直視する仕事でもある」
「法医学は死者の声を聞く学問である」
著者の法医学という研究及び仕事に対する矜持、自負が表れる言葉である。
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法医学の重要性が確立され出した時代の、監察医が語る検死のあれこれ。
「よく死体を見た後でご飯が食べられますね、と聞かれることがあるが死体を見ないと私はご飯が食べられないのですよ」と返したというブラックジョークの通りで、こういう仕事をしている人も世の中にはいるんだ、という根本の部分が書かれている。
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変死体を検死していくと、喋るはずのない死体が語り出す。「わたしは、本当は殺されたのだ」と。死者が、真実の言葉で生者に訴えかける!突然死や自殺か他殺か不明の変死体を扱って34年。元東京都監察医務院長が明かす衝撃のノンフィクション。
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監察医の方の体験談と、考えについて。
「死者の人権をどう守るか」と言う内容が興味深かった。
死んだ後のことなんてと思う人もいるだろうが、その死んだ後の処理をする人は必ずいるのだ。
随分オブラートに包まれているけど、基本グロ寄りなので万人にはお勧めしづらいが、作り話と違った生々しさは中々他にはない。
Posted by ブクログ
元監察医の著者が、検視にまつわるエピソードを綴ったもの。エッセイ集のようなものになっているので、著者が監察医だからこそ言いたい何かがいまいち伝わってこない。
同性愛や女性の性倫理について書くときは、どこか現在のポリティカルコレクトネスからはみ出していそうで危なっかしい感じがする。
Posted by ブクログ
全く知らない世界の話で、内容も興味深かったが、特に印象的だったのは遺族との対話の部分。
「説明には、論理だけでなく相手に対する思いやりが必要」 という内容。
相手が本当に納得するとは、どういうことなのか。
人に接するとき、大切にしたい視点だと思った。
Posted by ブクログ
法医学のテスト前に読んだ。娯楽としては決して面白くはないが、死体現象などの知識はテストにかなり生かされた。法医学に親しむための入門書としては面白いと思う。
Posted by ブクログ
「死体は生きている」3
著者 上野正彦
出版 角川文庫
p143より引用
“一生の終わりである死が、理由もはっきりしないまま
葬られるのは、やはり心もとないことだとおもうのである。”
元監察医である著者による、
自身が担当した数多くの事例を集めた物と、
事実を基にした小説をまとめた一冊。
1996年に同社から出版された物の文庫版。
30年間勤め上げた著者の、
監察医としての経験が存分に生かされています。
上記の引用は、
行政解剖についての項の締めの一文。
解剖と聞くとどうしても、
各臓器ごとにホルマリン漬けにされてしまう様に思っていましたが、
そのような事が無いとこの本のおかげで知ることが出来ました。
まぁでも、
誰から見ても分かりやすい穏やかな終わり方が出来れば、
それに越した事は無いと思います。
サスペンス好きな方に。
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