感情タグBEST3
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順番間違えたけど私にはそれがよかったみたい
結末知らなかったら塩の中盤あたりまでのギスギス感で投げ出していた可能性がある
日下部先生は魚住くんの持つ深い負のオーラに巻き込まれちゃった人なんだなあ・・
マリさんが言っていたまんまだった。
夏の子供の方でも名前がよく出たさちのちゃん、
父親がキャリア持ちでそこから母子感染ってことなのか。
さちのちゃんの話では泣いた、葉書の破壊力。
ツライ
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(´・ω・`) ネタバレアリ〼
上下巻であることを知らずに、先に夏の子供を途中まで読んでしまいました。だからさちのちゃんが亡くなることも知っていたし、二人が晴れて結ばれる場面も読んでしまっていました。
だけどそれでも、とても心に響きました。魚住の置かれていた環境、マリやサリーム、濱田さんがどういった存在で、久留米がどれほど魚住のことを大切に思っているか。幸福をうまく感じられずに生きてきた魚住が、彼らと過ごす中でやっと人間らしくなっていく様子。
BLという、人によっては抵抗を感じてしまうジャンルで括られるのは、とてももったいないと思いました。ページを繰る手が止まらず、すごい早さで読み進めたので、BLと知って見守っていた同居人は多分引いていたと思う。でも、こんなに純粋な愛(恋愛、友愛、親愛)の話なのに。同性で愛し合うことの何がいけないんだろうと、少しかなしくなります。
そしてそんなBL要素ですが、魚住と久留米のそういうシーンはとにかく甘い。同性ゆえの、あと一歩踏み出せない歯痒さが切なく、読んでいてこっちが恥ずかしくなって、ひとり頭を抱えながら読んでいました。すごく好きでした。
これから、改めて夏の子供を最初から読もうと思います。
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全体を通して人物がとても魅力的でした。BL小説では蔑ろにされがちな女性陣も、この小説の中ではキャラが立っていて凄く素敵でした(マリちゃん大好きです)。スピンオフのような形でそれぞれの人物に焦点を当てた話もその人物の成長が感じられて面白かったですね。
いろいろと問題を抱えた魚住と不器用過ぎる久留米との話ではあるのですが、この2人の恋愛を通してそれぞれの人物がどのように大人になっていくのか、正直BL小説という括りだけでは勿体ない気しかしないです。
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魚住真澄はいろいろあって味覚障害。しかし、大学時代の友人、久留米充の家に転がり込んでから、徐々に変化していって――。
****
なんやかんやでBL商業小説を読むのは、ほとんど初めてじゃないかなあ。漫画のスピンオフとかは割と読んでるんですけどね。とにかく、繊細な描写やキャラクターの魅力、脇キャラたちのお話、いろいろ絡み合って綺麗な世界を覗きこめました。綺麗かどうかは主観になっちゃいますけど。
もちろん、魚住くんが儚げで不安定で面白い子なのも、久留米が大雑把で気にしない性格なのもいいんです。でも、わたしが一番「うわーこんな人いたら楽しい! 友達になってみたい!」と感じたのは、マリさんです!!
あんなにカッコイイ人はなかなかいませんね。考え方もハッキリしていて、すっごく好みです。振り回される方は大変かもしれませんが……ハッキリしない方が苦手なので、すぱーっとしたマリさんにベタ惚れでした(笑)
しかし、ちゃんとBLとしても胸がきゅっとなる要素満載の「夏の塩」。ぜひぜひ春夏秋冬問わず読んで見て欲しいです。
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ハードカバーの装丁がとても綺麗。
大雑把でヘビースモーカーな一社会人である久留米と、美しいけれど生活力ゼロな魚住の、スローテンポな愛のお話。
ふたりの他にも、近所に住むインド人留学生サリームや、魚住の友人で放浪癖のあるマリ、魚住の上司である微あて馬な濱田など、まるでこの日本のどこかで本当に呼吸をしていそうな生きた人物が存在する。
本が離せなくなってしまうような流麗でやさしい文章が脈々と流れている。最後のページまで言っても、まだまだずっとかれらの日常を覗きたいと思えるような、余韻に浸れる小説。とてもすてき。
哀しいほど暗い過去を持つ魚住と、それを無自覚ながら丸ごと受け入れてしまう久留米がすこしずつお互いに寄り添っていく様子が丁寧に描写されています。
綺麗な文章にひとめぼれして以来、何回も読み返しています。続編の「夏の子供」と一緒に。
俗にいうBL小説の中でもここまで洗練された文章力や安定した世界観、立った登場人物を持つ小説はめずらしいです。
「こんなにすごい小説を書く方がいるのかあ」と思って作者さまを尋ねてみれば、これが榎田尤利さんのデビュー作と知って、信じられない気持ちになりました。まさしく文壇の鬼才と言うべきでしょうか。
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読んだ後一番に思うのは、主人公を含め、登場人物が皆愛しい。そう思えるのはきちんとそれぞれの抱えるものが細やかに書き込まれているからだなと思います。取り上げている題材は表面だけでは理解できない重たいものばかり。でも物語全体は読んでいてとてもあたたかいです。読んで本当に良かったと思えるお話でした。
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不幸な魚住君と男らしい久留米君が気付くまでの話です。
ぺらぺらな本じゃなくて、どちらかというと、現実味を帯びさせた故意が感じられる作品でした。
可哀想といわれる魚住君は、周りの人を不幸に引き込むと分析されていましたが、読者の私も彼に惹き込まれていました。
ですが、下巻を読もうとはあまり思えないです。
この薄い幸せのまま、この作品を愛そうと考えています。
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完読しました。
文庫全5巻が、ハードカバーで上下巻になってます。
喪失に重なる喪失で、自分を無意識に追い込んできた魚住と、
それを支えることもしない、出来ない久留米との不器用な恋。
魚住たちを取り巻く人物が本当に魅力的で、誰一人として
ご都合主義的役回りを演じない。
マリにサリーム、響子に濱田、其々が其々に沢山の物を抱え、悩み、
それでも誰に依存するでもなく淡々と物語が進む。
ストーリーの随所に泣きどころがあり、それは読む人間によって、
其々全く異なる場所であると思う。
本当に些細な一言で、ぼろりとくる。
御涙頂戴的展開なら、きっと上巻の『夏の塩』の方がぼろ泣きできると
思うが、私は幸福感が生まれて来た下巻『夏の子供』の方で沢山
涙した。
そして今回の復刻にあたり書き下ろされた話で物語が締められて
いたが、これがまた涙腺直撃。
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BLか??と思いきや、ほとんどそんな描写はなく。
ほろほろと泣けて、大切なものは何かに気付かされる、そんな物語。
魚住のまわりにいる、久留米や、マリさん、サリーム、濱田、それぞれがやさしくて、あったかい。
久々にいい本を読んだなぁと思った。
Posted by ブクログ
これは・・・・・・感動したー! 一気読み。
おもわずファンブックも買ってしまった・・・・・・
これでもかというくらいの不幸を背負った主人公、魚住。
過去のみならず、同時進行でもこれでもかという出来事が襲う。
(読み進めながら、そこまで負わせないであげて! と懇願したくなるくらいの不幸っぷり。)
本巻の最後なんて、思わず本を握りしめながらひぃっと叫んでしまったほどだ。
それでも読むのが嫌にならないのは、魚住その人が感情を強く押し出さず(まあ出せないんだけど)淡々としていることと、自覚なしでその包容力を披露する久留米があっけらかんとしていることが大きい。
それに、二人を取り巻く主要登場人物たちの折り重ねる群像劇的ストーリーが明るみを与えて本編が暗くなりすぎないのを助けている。
そして、最後にはちゃんと救いが待っている。
シリーズ完結までに7年をかけたというだけあって、最初はちょっと読みづらいかな、と文章に違和感を覚えたのだけど、それも後半になるにつれて滑らかになっていった。
それにしても、免疫、ゲイ、男の娘、HIVなど飽きさせない、関心深い要素がわんさかでてくる。作者はアンテナの広い人なんだなあ、と感心した。それに対する(登場人物たちを通じての)考えも公平で、好感を持てた。
一般向けじゃないのがもったいないくらいだけれど・・・・・・世間一般ではまだまだ受け容れられにくいジャンルなんだろうなあ。残念。
Posted by ブクログ
BLという括りがあるのが本当に惜しいくらい、是非BL好きでない方々にも読んでいただきたい。人として未完成すぎる男「魚住」と、その周りの人々と関わってゆく中での成長過程を描いた物語。読み終えたらきっとやさしい気持ちになると思う。そしてこの作品に出て来る女の子がどの子もいい味だしてて読んでてとても気持ちいいです(笑)
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泣いた。魚住に萌えた。胸がいっぱい。無邪気さがたまらない。
始まりは滑稽なぐらい不幸体質にニュートラルな魚住で…いや、味覚障害だの本当は壊れまくりなのに…久留米大好きなんだよね…ぁあ言葉に出来ないっ!
その他の登場人物も魅力的だった。どの人もいないと違う空気になってしまうような。マリちゃん凄いし。
久留米が王子様的に助ける役じゃないとこも好き。魚住を可哀そうとか思ってなくて、呆れながらも見てると面白いって感じの久留米がいいな。しょうがない、放っておけない、だけど少しだけ見せる喜ぶ姿とか楽しんでる感じが。
次は夏の子供。眠らず読みたいんですけど、どうしてくれるの。
Posted by ブクログ
シッカリした人物設定、出てくる女子がカッコいい、主人公の男2人の愛すべきキャラ、出てくる食べ物が美味しそう、もどかしいくらい2人の関係は進まないのにエロくてドキドキする
ってトコが星5つの理由。
BLでこんなに泣くとは。そもそもこれはBLなのか?完璧だと思う
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すごく良かったです。変な言い方かもしれませんが、BLを読まない人にも胸を張ってお奨めできる作品ではないかと。主人公2人だけの閉じた恋愛物語じゃなくて、登場する沢山の人たちがちゃんと奥行きを持った人間として描かれていて、それぞれの絆があって。色々な事を考えさせられる作品です。
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おそらく十年ぶりに読みました。「魚住くん」の完全版。BL小説がこんな風に1冊のハードカバーで出るってそうそうないよな、ということに改めてこの本の人気をしみじみと感じました。色んな人の心にもこの本が響いているってマジマジすっげー嬉しいですね。
十年ぶりに読むと、最後が決まっていて、それに向かって書かれていた本なんだなとしみじみしました。
そしてやっぱり十年前と同じところにドキドキしたりぐっとしたりした。
「お前のこと好きなんだ」辺りはもちろん、「久留米が呼んだんだ」のところにいつも泣きそうになってしまいます。後者は泣くところじゃないかもしれないのに。こっちはもっと硬質だけど、文章の書き方とか影響受けているかもとハッとしました。第三者が見たら残念なくらい似てないけど(笑)。
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文庫で追っていたものが、一冊のハードカバーになりました。
出てくる登場人物たちがとても愛しい。
みんなでご飯を食べるシーンはとても幸せ。
なんでだろうなあ、と考えますが、一つは混ざりたいなあっていう希望かな。
偏見なく、信頼はしているけれどもたれることなく、同じ食卓を囲むように、日々の付き合いがあります。サリームと一緒にご飯つくりたい。
さちのちゃんと一緒に、ご飯食べられたらいいのにな・・・。
ネズミランドでもさちのちゃんあんまり食べてなかったし。
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ハードカバーの重みが愛しくて、買ってよかったなと思いました。
期待していた書き下ろしラブラブは読めませんでしたが。笑
ずっしりとした重みは、人生の重み。愛の重み。
BLというカテゴリに収まらない、深い人間愛のお話。
こうして手に入ったので、安心してゆっくり大切に読もうと思います。
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「おまえが泣くところ見してみ」
なんだかんだで世話焼きサラリーマン(久留米充)・何かと不幸な院生(魚住真澄)
魚住が久留米の家に転がり込むところから始まる、生と死と友と愛のお話。
魚住くんシリーズ復刻版…だったのですね。知らなかった。
何気なく買ってみたら、大当り!あー新品買えばよかった(笑)
いくつかの区切りのよいお話しで構成されてますが、どれもこの人たちの世界を知るうえで欠かすことのできないお話しだなぁと思いました。魚住くんが様々な人と関わることで成長、、というか人間らしくなる様が微笑ましかったです。そして鈍い2人がもどかしい!そのもどかしさも一興。最後のお話しは涙無くして読めませんが、大切なものについて考えさせられる感慨深いお話しでした。
文句なしで殿堂入り!
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BL小説まさかのハードカバーですよ。
榎田さんの作品ということで、ハズレはないだろうと思い購入したらハズレどころか大当たりでした。
顔はいいのに精神的・身体的に問題ありまくりな魚住と、優しくはないけど魚住にとって一番一緒にいて楽な存在の久留米の物語です。
BLの癖にまさかの一巻にエロシーンがない!という驚きと、読み終わったあとの充足感に色々と吃驚させられた作品です。ていうか、両思いにすらならないのかよ、みたいな(笑)
あ、これは1巻で、2巻は「夏の子供」です。
BLだからと敬遠せず、沢山の方に読んでもらいたい作品です。
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名作。BLで号泣するとは。文庫を全部もってるから買うの迷ったんだけど(高いし)、書き下ろしが入ってるっていうから買っちゃったー。ずるいなあ(笑)
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「夏の子供」と同時に発売になった、魚住くんシリーズの豪華版です。
ハードカバーと総集編・・・・というより、
話の書き下ろしと、茶屋町さんのイラストが見どころだと思います。
イラストも、書き下ろしも少ないのですけど、魚住君シリーズを好きな人なら拝見する価値は絶大だと思っています。
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ーー味覚を失ったのは、生きる意味を見失ったから?
今と全然違った文体で驚きました。あえて周りに合わせたレベルで書いてるのかな…。宝の持ち腐れ。そして榎田尤利曰く「自分が一番書こうとしていた作品の内容に一番近かったのが当時のJUNEだった。」らしいです。
とりあえず、涙が止まらなかった。あと、全体的に死が近い。なんだか読み返したくなってうずうずしちゃう本。久留米が死ぬとこ見たくないから先に死ねばいいんだって、その不安定さが愛おしい。
BLのカテゴリに収まりきらないくらい多面性のあるドラマが盛り込まれています。好きだ〜告った〜付き合った〜(笑)的なノリは一切なく、不遇な生い立ちから感情をしまい込む習性がついてしまい精神面に多々問題が降りかかる不安定な魚住を取り巻く友人たちとのある意味友愛モノ、互いに惹かれ合っている久留米とは微妙な距離感のまま。魚住が体験し見てきたことを知るうちに、なるほど、まともに受け入れるには悲劇が多すぎる。さらにある少女の事故により再び「死」の呪縛にかかり心神喪失してしまう件は辛すぎました。生きることは結果死と隣合わせでありいつ何時誰の元へ訪れるかも分からない、当たり前のことをでも改めて再認識させられますね。
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【あらすじ】
味覚障害の青年・魚住真澄は、学生時代の友人・久留米充のアパートに居候している。味覚を失ったのは、生きる意味を見失ったから?インド人の血を引く隣人サリームに、久留米の元彼女のマリ。日常に潜む生と死、哀しみと喜びの物語。
【感想】
魚住くんシリーズ上巻。マリちゃんの存在感が際立っています。
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味覚障害の青年・魚住真澄は、学生時代の友人・久留米充のアパートに居候をしている。味覚を失ったのは、生きる意味を見失ったから?
インド人の血を引く隣人サリームに、久留米の元恋人のマリ。日常に潜む生と死、悲しみと喜びの物語。
手に取りやすい上製本になっていたので、購入。読まないともったいないという評判通り、ヒューマンドラマでした。
過度に悲しんだり、喜んだりするのではなくて、確かに現実ってこんな感じです。
悲しいままだと生きていけないから、魚住くんはああなってしまったのだなあとしみじみ納得。
魚住くん名前がぴったりだなあと思っていたのですが、あまりに水が澄み過ぎていると、魚って住めないんだったと思いだし、複雑な気分です(笑)
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BLと明記されているBL小説を読んだのはこれが初めてかな? でも挿絵も少ないし(見た目の)BLっぽさもあんまないし読みやすかったな。なんとなーく、BL小説はちょっと…と思ってるので…BLっぽいのは読み漁るくせに…
勧められて読んだけど、あらすじを聞いて思い浮かべた魚住くん像とはだいぶ違って、最初の方はアレ、と思ったり。自分の勝手な想像で。もっと悲壮感に溢れたキャラかと思ってた。こんなふわっふわのキャラとは思ってなかった。
でも読み進めていくうちに魚住くんにのめりこんでいくわけで…前半はあまりBL臭も無く、どっちかっていうと魚住くんについて、って感じなのでおいしかったな。最近ガッツリよりちょっと匂うぐらいの方が好きになってきたもんで。
それでもやっぱりBL、久留米とのもどかしい関係とかもちゃんと書かれてて、かわいかったなあ。
脇役(って言っちゃだめかな)もいいなあ。マリさん最初ウワーって思ったけどなんだこのオカン…サリームも重要キャラだし。
何と言っても濱田さんです。濱田さんと魚住くんの絡みが一番好き…襲いかけたあたりから好きになった…濱田さんが魚住くんの世話焼いてるの微笑ましすぎてもう。保護者第二号のような濱田さんいい人超いい人。
単行本読んだの久々で、文が二段になってるのも久々だったなあ。結構読み応えあったと思う。良くも悪くも、わたしの中でBL=サラっと進んでサラっとやってサラっとハッピーエンド、なので、こんなに丁寧に描かれてるとは。じっくり恋をしてる感じがしていいな。
で、最後の章は予想以上の重さでびっくりした。魚住くんそういうタイプじゃないと思ってた。というか、こういう話題の本をしばらく読んでなかったので不意打ちだったというか。
面白い。面白いんだけど、ここまでの流れを全部断ち切って一刀両断するとしたら、すごい中二病だ!とも言い換えられるのかもしれない(笑)
いや、ここまで生と死を描かれてるとそういう枠じゃないのかな、でもこんなにコッテコテに不幸で完璧なキャラって初めて見たかもしんない…(笑)
だからこそ割り切って、貪り食うように読んだけど。
夏の子供ではじっくりじっくり愛を育むの…か…?
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軽いテンポでサクサク読めるし、短編連作型だったので、とても読みやすいです。
個人的に文字の使い方?がやらが、あんまり好きではないところがあったけどまあ、話としては面白い。
魚住がひたすらにかわいい。大きい大人。こどものまま大人になった青年、そんな言葉がピッタリ。
重いテーマを中心に芯を置いてるけれど、そこまで暗くはない。
エロがなく、ひたすらなまでに惹かれ合う過程やそれに対する葛藤を描いてくれているのが個人的には嬉しい。
エロはいらん、過程見せろという過程厨にはたまらないかと。
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10年ほど前、大学生の時に読んだものがハードカバーで出ていた。再び手に取った。
うまく生きていけないけど、生きていると、まわりの人と心を通わすことができる。
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味覚障害があってEDで、そして生活能力の全くない男・魚住と大学時代からの友人・久留米、そして彼らの周りにいる人間を巻き込んだ話…、多分。
―――重かった。重くて吐きそうになった。
不幸な育ちやトラウマはBLによくあるけど、今も更に追い討ちを掛けるような不幸って、しかも死にネタ。
勘弁してほしい。
上手いし、よく出来た小説だし、二人それぞれが、相手を男であるがゆえにその気持ちを認めることが出来ずにぐるぐる、じりじりするのは物語的にアリなんだけど、その二人を結びつけようとするトラップを死にネタにしちゃいけないと思う。
読んで幸せな気持ちを味わいたいわけですよ、BLというジャンルには特に。
なので、これはいけないと思う。
☆2にしてもいいくらい。