【感想・ネタバレ】彼方から 6巻のレビュー

2人の出会いが世界を変えていく、大河ラブ・ファンタジー。

少しおとぼけ気味の平凡な女子高生・典子は、ある日下校途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、異世界へ飛ばされてしまう。
見知らぬ森の中で化け物に襲われ怯える典子を救ったのは、渡りの戦士・イザーク。
イザークがそこにいたのには実は理由があって……

素直で一生懸命な典子が、クールでなんでもできるけれど、大きな苦痛を抱えたイザークの心をほぐしていく様子がとても丁寧に描かれています。
イザークが初めて笑ったときには、典子と一緒に感激してしまいました。
また、人々の心の中の光が持つエネルギーの大きさもこの作品の主題のひとつ。
不安や不正が蔓延る世界を変えていく力は、一人ひとりの心の中に既にあるものなのかもしれません。
現代にも通じる「大切なこと」を諭すように教えてくれる良作。
この物語の優しい結末を、ぜひご自分の目で確かめてみてください!

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Posted by ブクログ

 ラチェフ様が好きだ。
 「だが どんなに上りつめようと この欠落感は消えなかった」うんうん、気づいているんだね。でも、自分でどうしたら良いかわからないんだ。
 なんて人間臭い、なんて向上心のある、なんて淋しい人なんだろう。育つ過程で歪んでしまったのか、歪みごと受け入れてくれる人との出会いがなかったのか。イザークとの違いは、どこだったんだろう。
 考えて、考え抜いて、上を目指して、でも満たされない。今のお気楽アニメの主人公にはない、悩む姿に感動を覚える。

 いや、主人公と光の方向の方が理解はできるけど、強い心の持ち主って、自分には無理だと。共感できるのはどっちかという話です。

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2023年01月05日

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