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600ページを超える大作。なのに、続きが気になってあっという間に読破してしまった。
現在起きている事件と、過去の冤罪疑惑の事件。この2つの事件の真相がどう暴かれて行くのか下巻が楽しみ。
RIKOシリーズでは端役だった登場人物がメインで出てきたりしてるのも面白い。山背さんとか及川さんとかね。思ったよりも及川さんのキャラがぶっ飛んでるのも良き。
何より麻生と山内の2人の関係。心を通わせたと思ったら離れて行ってしまったり、もどかしい!!
作中でも描写されているけど、麻生はすごく良い男なのに、その鈍感さが時に残酷で。RIKOシリーズから読んだ身としては、その麻生の鈍感さが本当にもどかしい。早く下巻を読みたい!
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東日本連合会春日組大幹部・韮崎誠一の死体が発見された。容疑者として名が上がったのは、複数の愛人の中でもひときわ美しい男娼あがりの男・山内練。彼こそは、警視庁捜査一課の麻生龍太郎が10年前に婦女暴行容疑で逮捕した大学院生だった。麻生の知らない山内の10年に一体何があったのか、そして韮崎を殺した犯人とは・・・?
登場人物が多く、また非常に複雑に人間関係が絡み合っているので、メモを取りながら読み進めました。
・・・が、めちゃくちゃ面白い。ストーリーはもちろんのこと、キャラクターが魅力的で引き込まれます。上巻640ページがあっという間でした。
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登場人物が上巻だけで凄く多い。
一人一人、名前と注釈をメモなどしながら読むことをおすすめしたい。
過去と現在を行き来しながら、物語が進むので、とてつもない長い期間のように感じてしまうが、事件が起きてからはたった9日間しかたっていないことに読後に驚く。
麻生と練の過去と現在と共に、複数の容疑者が伏線やミスリードを散りばめるので、うっかり読み落とせず、上巻だけでやや満腹ぎみ。
麻生も練も一筋縄ではいかない人生を送っていて、下巻でどういう関係性になっていくか楽しみ。
裏社会の独特の後ろ暗い中でも、純粋に欲しいものを追い続けてもがいてる二人、っという感じで悲壮感は少なく、力強く生きてる男たち、女たちが生き生きと描かれている。
興味があるのは、練の白檀のような香りの体臭、嗅いでみたい、、、。お香の白檀の香りは記憶にあるが、同じような香りなのだろうか?
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読み終わるのが勿体なくて、ずーっと部屋に飾ってた本。でも、明日・・・死んだら後悔するから泣く泣く読み始めた!それくらい、練と麻生が好き♪下巻に突入するかな。あぁぁぁ~読むの勿体ない(笑)
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重いハードボイルド系〜!この本は上下巻両方とても内容が濃くて、それぞれのキャラクターとその背景まですごくいい!けど!内容が内容なだけに、友達には勧めにくい!!笑笑 隠れた名作だと思う。
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練が切なすぎてうわあぁ…文庫版に併録された短編を読んで号泣。麻生は麻生で不憫でかわいそうというか気持ちはわからんでもないけど練の歩んだ人生を思うともっと寄り添ってあげてほしい…。シリーズ通して読んで、練というひとの存在の切なさとかやりきれなさに何度も泣いた。
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互いに殺したいほど相手を憎みながらも、執着し、依存していく不器用な男達。
メインの2人がとても魅力的。
人間の罪と罰、人が人を裁くということについて考えさせられます。
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すごい内容だ……。あまりにもつらい過去で目を背けたくもなったけども、同時に練の人生を見守っていこうとも思った。
警察小説としては濃厚なストーリー。警察組織や麻生班や及川たち警察官としての意地やプライドも表現されてる。その辺りがおもしろい。
中盤あたりからおもしろさが加速する感じ。被害者を取り巻く人間関係も見所かと。
サイドストーリーには胸が締め付けられた……。
はやく下巻に取りかかります!
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登場人物も多く文体も好みのものじゃなくて、読みはじめはページをめくるのに苦労した。中盤を過ぎてから、徐々に盛り上がりを見せている。下巻を読むのが楽しみ。横山秀夫と松本清張を足して二で割ったような印象。
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いつも柴田よしきさんの世界観には打ちのめされる。
上巻の終わりで山内練の過去がようやく明るみになり、
その絶望の深さを知ってなんか色々と納得。
個人的に、人って経験や年齢や色んな因果によって
めまぐるしいくらい、予想もつかない方向に
変わっていくものだよなぁとか思っていたりするので
気弱でわりとぼんやりしてそうな草食系インテリ青年が
あんな風に結果として“変われた”のはそれはそれで…
よかった…ような気がするよ、いやでも…
いやでもあんなの凄まじい地獄の日々ですけどね、ガクブル…
展開がするするっとしてて、会話が軽快なので
リーダビリティーの高い小説だなぁと柴田さんの小説を読みながらいつもそう思います。
構造もややこしいし、事件も交錯しまくりで
頭の中ではどうやってこれ考えてるんだろう。
すごいと思います…!(小並感)←一度言ってみたかったこれ(笑)
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本編は再読。バレンタインが近づくたびに思い出す本。警察ものとしても、ミステリとしても、愛憎劇としても楽しめる傑作でした。短編は本当に切ないにもほどがある。運命のいたずらという言葉で片付けるには、あまりにも悲しい。
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上巻だけでこのボリューム感。
すごいです。こういうしっかりしたミステリーに最近再び惹かれる傾向が出てきているので、思い切って読みました。
内容もページ数に比例してすごく重厚?です。
長い割には、先が気になるのでどんどん進み、思っていたほど時間はかかりませんでした。
キャラクターもいい味出してますね。
麻生さん、練はもちろんですが、及川さんも結構好きです。
警察なのにどう考えても練よりやばい人にしか見えないあたりが(笑)
あと、あれだけ愛されている韮崎さん。善人じゃないけれど、やっぱり、すごい人であったのだな、と。
個人的に、練と麻生さんの、韮崎のお通夜のシーンがすごく好きです。
練の悲しみ方が、読んでいるこっちまで苦しくなってくるようでした。柴田さん、初めて読みましたが、はまりそうです。
それ以外にも、会話などのシーンが、全体的に緊迫感があったり、信頼が感じられたりしてよかったです。
下巻にも期待です!
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一般ミステリー。
初読み。
ヤクザの幹部殺しの関係者の中に居た男は自分が10年前に逮捕した男だった…。
登場人物が多く、過去の話と現在の話が交互に出てくるので、その彼らと彼らのエピソードが繋がる迄時間がかかった。
上巻最後でやっとその繋がりが見えてきた感じ。
それにしても。
久しぶりの一般書の読書でしたが、登場人物達の生きてきざまをきっちり書いてあって内容が深い。
これだけ人物がしっかりしていたら話も面白くなるよな、と思いました。
複雑に絡み合った人間とその彼らを取り巻く事情と…。
やっぱり冤罪だったのね。
這い上がれないよね…。
Posted by ブクログ
2012.03.11-2012.03.15
山内に惹かれました。言葉じゃ簡単に言えない魅力的な人物です。
ストーリーがどんどん進んでいき、面白くてハラハラドキドキさせられました。分厚いのにそれを感じさせない程の深さがあります。
サイドストーリーも良かったです。山内の過去のお話。そんなことがあったから今(サイドストーリー当日)の彼があるんだなぁと思いました。
この先どうなるのか…下巻が楽しみです。
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暴力団の幹部が殺される事件と過去の冤罪かもしれない暴行事件、登場人物が多く過去と現在で複雑に絡み合っているが、スピード感ある展開で手が止まらない。麻生と山内の関係性がなかなかもどかしい。
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ボリューミーなミステリーが読みたくて手に取った本書
面白かった
なかなか衝撃的な部分もあり おっかなびっくり読み進めるも どんどん引き込まれた
知らなかったけどシリーズものの続き的な感じ?
下巻を制覇したらそちらも読んでみたい
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柴田さん作品はこれがはじめての作品だったし全然背景を知らずに読み始めたからストーリーに入り込むのに時間がかかった。
全体的に登場人物の愛情が歪んでいる。けどそれがいい。
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まだ警察官だった麻生龍太郎サイドの話はもちろん山内が羽化していった過程が切ない。元々の資質に加え色々な偶然や外圧が重なった結果なるべくしてなったというか・・
韮崎も見方を変えれば健気だよね。
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ミステリ要素と愛憎こもごもの人間模様が絡み合いぐっと盛り上がったところで下巻へ続く。
山内練というキャラクターは柴田先生に愛されているキャラクターだけあってとても魅力的。
体臭が白檀の香りで男妾あがりのインテリ893という設定に少しでも心惹かれたら読んで損は無いはず(多分)
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ハードボイルドの刑事物であり、
男同士の恋愛物でもありといった感じです。
中途半端な内容ではないので
それぞれの角度から見ても満足出来ると思います。
個人的には及川がとても魅力的でした。
山内の転落、犯人達の憎しみ、
麻生の後悔。
運命というありきたりな言葉が重くのしかかってきます。
ミステリーとしての面白さもさることながら、
登場人物それぞれの複雑な心情が入り乱れて、
繊細な恋愛小説の様相も呈しているように感じます。
皆が口を揃えて悪魔だと言う練が、
麻生の前ではあどけない子どものような
不安定な面が見え隠れするのが切ないですね。
Posted by ブクログ
再読。麻生と練の微妙な関係は何度読んでも、興味深い。
しかし、何度も読んでると、ホモ小説に思えてくる。以前はその辺は気にならなかったのかなぁ。
過去とシンクロしながら、進んで行く物語はさすが。
Posted by ブクログ
ここの評価が高かったので試しに、と思って上巻を読んでみた。
一気に引き込まれてしまい、夢中で読んだ。
ヤクザと同性愛という何とも馴染みのないものばかりが出てくるのですが、それでもすーっと読めた。
上下巻で買えば良かったなぁ。
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この本、だいぶ前に買って、一度読み始めたんです。
だけど、どうにもこうにも、なんというか、性描写というか、そういうところがなじめずに「う~む……」と本を閉じてしまったのです。
それからずいぶん経ってもう一度読み始めたら、前回嫌だった部分がそんなに気にならない(私も大人になったのか?)。
そして、気にならなくなったらミステリーの部分がそれはもう面白い。
続きが気になって、ずっと手元において、暇があれば開いて読んでました。
Posted by ブクログ
柴田さんの作品にしてはテンポが遅くて少々まどろっこしかった。他の作品でも過激なものはあるけれど、性描写にしろ暴力シーンにしろそれほど具体的には書かれてなかったように思う。本書はそれがかなり克明に描かれているので、ナイーブな人にはお勧め出来ない。
麻生さんは好きなキャラだけど、ここに出てくる彼はちょっとMでセコい。反対に山内が実刑に至ったいきさつには同情を禁じえない。
Posted by ブクログ
東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟…それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと堕ちていくー
Posted by ブクログ
ここ最近ではかなりな長編もの。1週間、通勤時間にどっぷり楽しみました。警察小説として知り読みましたが、恋愛ものとした方がいいのでしょう。暴力・性描写はかなりきつめでした。
星3つの理由は、麻生のキャラが私的にあともう一つだったのと、練の不運な過去や心の闇に比べ、犯人側の苦しみはいまいち書ききれていなかったこと。自分の子供を殺した人間ならいざしらず、その周辺にいた人間までを焼き殺す、そこまで狂気的な気持ちになるには3人が3人とも説得力がなかったのでした。ある夜のある犯罪を起点につながるさまざまな人物の恋愛小説として面白く読みました。そうはいっても登場人物はちょっと多すぎ。