【感想・ネタバレ】冬期限定ボンボンショコラ事件のレビュー

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Posted by ブクログ

ありがとう、小市民!
巴里〜が面白くて短編集こそ、このシリーズの持ち味が活きるじゃん!長編完結しても問題無いじゃん!なんて思っていたけど、いざ2人の物語が閉じられると、とても寂しい…。
自分はここ数ヶ月に一気読みしたニワカだけど、初期からの長年のファンの方の感慨は計り知れない…笑
とにかくそれくらい本作は傑作だった!
2人とのお別れの作品でついにオリジンが語られ、出会いと別れとが同時に訪れるような切ない構成。丁寧かつフェアに、一つずつ論理が積み上げられる密室。そしてなんとも言えない余韻に満たされる静かなラスト…。
短編集が出たとしても、きっと高校生活以降が描かれることはないだろうという予感があるけれど、また2人の活躍がどこかで見れたら嬉しい。

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2024年05月26日

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待ち続けて待ち続けて・・春期の頃に40代だった私は、既に還暦を過ぎてしまいました(藁)。生きているうちに、読めて良かったよ。
にしてもさすがは穂信さん。まとめ上げてきたね。嫌味な位(笑)。

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2024年05月26日

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四季を締めくくる物語において、ふたりの出会いを並行して描くというのがなんともイキ。解説で触れられている一見したところの矛盾について、まさに引っかかっていたのだけれど、その矛盾があえて書かれているところを見ると確かになあと思わされて、米澤穂信、ほんとにたまらないなと思った。

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2024年05月26日

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ネタバレ

春期から一気に読み返しての本作。長編で読みにくいのかと思ってしまったが(秋期は上下巻だったなw)、現在と過去が交互に語られ、どんどん引き込まれていく。少しずつ読み進めていたが、エモくなるか、ついつい読み進めいずれにせよ寝不足になったので、最後は一気呵成にいった。

高校生活は終わる。でも次が始まる。

「私の次善」。

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2024年05月25日

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ネタバレ

素晴らしかった…
3年前の事件と今回の事件が響き合いながらストーリーが進んでゆき、怒涛の解決編を迎える。「小市民」シリーズに通底する気づいたときには大きな事件に巻き込まれており、もう解決間際であるという読者を置いてきぼりにする解決編を今回も堪能できた。

中学生での2人の邂逅や心残りも明らかになり、まさしく掉尾を飾るにふさわしい作品だった。

最後に小山内さんが口にした「わたしの次善」。ここに二人の関係性が凝縮されているように感じてグッときた。「互恵関係」であり「小市民」を目指す2人の間でしか通じない言葉。今後も小説の外で2人の物語が続くことを妄想したい

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2024年05月21日

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ネタバレ

「小鳩くんが生きていてくれて、うれしい。そんなに大怪我してるのによかったなんて言えないんだけど、小鳩くんが生きていて、いまこうしてお話できること、わたし本当に、本当に喜んでる。……助けてくれてありがとう」

ついに刊行された「冬季限定」、小市民シリーズの(おそらく)最終巻。
なんか分厚い…!が最初の感想。「秋」の分冊はなんだったのか。
春期限定いちごタルト事件から早20年、そんなに経ったのか…と人生を振り返りたくなってしまいます。人生の半分は米澤穂信の新刊を待ちながら生きてきました。

さて、今回の小鳩くんは開始早々入院の憂き目にあい、安楽椅子探偵ならぬ寝台探偵となりました。
小佐内さんに出会ったときの事件と今回小鳩くんがひき逃げされた事件には多数の共通点があり、過去の事件の回想と現在とが交互に進むお話になっています。

互恵関係を標榜して小市民たらんとするふたりのビターでありながらスイートな関係と、濃厚なミステリを同時に味わうこの感覚、とてもとても好きです。

解説が愛に溢れていて的確でこれ以上言うことない感じですごい。創元の編集者?

堂島健吾の出番が冒頭にしか無かったのが少し残念。でも毎回こんなもんだったかな…?記憶が遠すぎてちょっと思い出せませんが。


この二人をもっと眺めていたかったですがものすごく奇麗に終わっているとも思うので、新たな門出をお祝いして、続編の希望は胸に秘めるに留めておこうと思います(大学生編読みたいな〜)(本編最終巻という言い方は、わたし、気になります)。

あ、アニメめちゃくちゃ楽しみです。

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2024年05月21日

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米澤穂信の「小市民シリーズ」完結編?の冬の巻。
小市民を目指す高校生:小鳩常悟朗と小山内ゆきが帰宅途中に轢き逃げにあい、小鳩が入院する事に!その入院中に過去の事件と向き合い、記憶を辿っていく過程と、轢き逃げ犯を突き止めていく過程を織り交ぜて描いています。
ちょっとツラい展開もありますが、クライマックスで一気に・・・
え?これで完結??ホントに???な感慨ですが・・・
これはこれで、まぁ・・良いのかな(^_^;)
7月のアニメ化がちょっと気になります。

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2024年05月19日

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ネタバレ

『春期〜』『夏期〜』『秋期〜』『巴里〜』と随分長きにわたって小鳩くん、小佐内さんのこの小市民シリーズを楽しんできた。
この、甘々な題名にそぐわず、ちっとも甘くない関係にずっとツンとした、でれっとした思いを抱いていた。
ふたりの出会いのきっかけと互恵関係を結ぶ事件の記憶の中での推理。伏線回収的な今回の事件。そのふたつが繋がった時、思いがけない真相が見えてきた。
ミステリー的にもこのふたつの事件は層が深く重なり合い小鳩くんのさり気ないけれど鋭い推理と小佐内さんのひねった簡潔なヒントの提示の仕方に相変わらず舌を巻く思い。
これでコンビ解散となってしまうのかと思うとザンネン。
ずっと先でも良いので一年遅れで大学生となった小鳩くんとのふたりでまた新たな謎解きをスイーティーな味付けで読んでみたい。

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2024年05月19日

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ネタバレ

長くなりそうですので悪しからず。

巴里マカロンを挟むとはいえ、「秋期限定…」刊行からなんと15年…さすがにシリーズ全巻再読してから取り掛かることにしました。

ところが…枕元に積んでおいた中から春夏と続けて読んで、秋を手に取るときに、うっかり下巻から読んでしまったんです。

結果的にいえばこれはとても有益なハプニングでした。一度読んであるからこそなのですが、米澤穂信作品の伏線の多さは半端ではありませんよね。それをストーリーの結末をしっかり把握した段階から回収して回る…この読み方は上下巻だったからこそできたことですが、それはそれは楽しかった。

と同時に、今作を最初から読んでいくための絶好のリハビリになりました。

今作はもう…一言で言うと
「小市民シリーズここに極まれり」です。
人間物語としての深さにしてもミステリーの良質さにおいても、私の中では絶賛の嵐です。

…にも関わらず、ですよ。

このシリーズ、終わらせたくない。終わってほしくない。

最後まで読んで、高校を卒業してからの小鳩と小山内を見たいと思わないシリーズ愛読者はいないでしょう?

もし続くとすれば…舞台は京都ですよね?
ならば一年先に行く小山内は、京都中の絶品スイーツを片っ端から食べ歩き、後から必ず来るはずの小鳩をあちこち引っ張り回せますよね。

新しい春夏秋冬、それはスイーツの世界の広がりとしても、2人の関係の進展としても、目が離せない物語の新たな始まりになるのではないでしょうか。

米澤先生、本当に、心から、シリーズの新展開を読ませてください。10年でも20年でも、私の命続く限り、お待ちしています。


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2024年05月18日

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前回が短編だったのでもう完結したのかと思ってました。ちゃんと冬があって良かったです。最初に春を読んだ時に、色々分からなくて何かの続編なんだろうか?と思いながら読みましたが、それがこの冬でちゃんと説明されてて、もう一回春に立ち戻って読み直したくなりました。あと、解説の方のミステリの紹介が上手で、色々読んでみたくなりました。

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2024年05月15日

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ネタバレ

小山内さんが忍者みたいな設定でシュールだったけど、なかなか面白かった
中学時代の轢き逃げ事件解決について、中学生探偵団らしくわかりやすい推理で物語が進んでいってよみやすい。なのに解決編のストーリーは衝撃的
小山内さんとの出会いも、なぜ小市民を目指そうと思ったのかも綺麗にまとまっていて、シリーズラストに相応しい1冊だった

「ひき逃げ犯は車をどう処理したのか」についての真相が少し残念だった
「コンビニの店員が画像データを偽装していた」とか「車を川に沈めた」とか、もうひとひねり欲しかったなあ

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2024年05月15日

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遂に冬が来た!
嬉しくも寂しい小市民の高校生活が終わったのかな。
続編期待したいけど、高校生で終わってもらいたい気持ちも。

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2024年05月14日

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とうとう終わった。最後の締めくくりに、小市民を目指した事件と絡めてくる。面白かったです。小市民ロスになるけど、7月からのアニメに期待します。

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2024年05月14日

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小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい・・・。

読み終えるまではもどかしくて、読み終えたら放心状態で。本当にあっという間に読み切った。時系列は高校3年の冬ですが、エピソード0の話が交互に明かされるので、ふたりの過去を振り返りながら、甘くて苦い3年間を噛みしめる時間でした。術後の話もリアルだから完全に騙されましたし、そもそもボンボンショコラのネタは全然気が付かなかった。小佐内さん流石すぎるし相変わらずキュートにやることが怖いです(笑)あくまで互恵関係に過ぎなかったふたりが、お互いをかけがえのない存在として認識する、そして次善という言葉ではありますが次に進んでいく予感を残す終わり方がとても良い。切ないだけでなく、良かった!と思えた。今度はふたりでいちごタルトを仲良く食べて欲しい。

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2024年05月14日

ネタバレ 購入済み

小市民シリーズ完結 残念です

今回は甘味成分がボンボンショコラだけで、他の話と比べるとスイーツ度が少ないけれど、密室の謎あり最後に犯人との対決ありと、このシリーズでは一番推理小説らしくて面白かった。これでシリーズ完結らしいけど、米澤作品のヒロインでは小山内ゆきチャンが一番好きなので、ちょっと残念です。京都を舞台に大学生編も読んでみたい気もするけど、蛇足かな?でも、マカロンみたいにこれまでの事件の間に起こった事を短編で出して欲しい気もします。

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2024年05月07日

po

購入済み

小市民シリーズ、完結

ショッキングな事件、小鳩君と小佐内さんの馴れ初め、緊張感のあるラストと、シリーズ完結作として文句ない出来。
アニメも盛り上がって最後までやってもらえたら、そして他のシリーズもこれくらい綺麗に完結してもらえるといいなぁと思います。

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2024年04月30日

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ついに終わってしまった...エピソードゼロは大好物なのでその時点で面白いのに、過去と現実が交差するのがたまらない。ぞくぞくした。

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2024年05月26日

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「小市民シリーズ」完結編。これまでの話よりちょっと構成が違っていささかヘビーな展開。まあでも小鳩・小山内のコンビは健在で「もう付き合っちゃえよ!」としか言いようがない。

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2024年05月25日

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ネタバレ

小鳩くんが轢き逃げされた!
しかも命に関わるかなりの大怪我…過去の事件との関わりも浮上して、病院のベッドの上で考え込む小鳩くんと、なかなか会えないものの轢き逃げ犯を単独で追う小山内さん
中学の頃の経験が小市民を目指すきっかけだったのだなと納得(過去も現在も謎を追った結末はしんどい…)
小山内さん、小鳩くんのことを“次善”と言っているけれど実は最善なのでは?と思ってしまう

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

面白かった!そして読みやすかった。
犯人の動機だけが、ぼんやり納得がいかなかったけど、細かく散りばめられた伏線が、なかなか良かった〜
シリーズの他の作品も読みたいな。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

「主人公が轢き逃げの被害に遭う現代編」と「小山内さんとの出会いを描く過去編」の同時並行で両方とも面白い。

明らかに不自然な描写には気付いていたのにまんまとミスリードされていて、不意打ちの真相に驚かされる。

当初はこのシリーズそこまでハマってなかったんだけど、気が付けば主人公も小山内さんも好きになっていた。これで終わりは少し寂しいから、短編集くらいはこれからも出して欲しいな。

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

20240523
こてこてのミステリーは全く読みませんが、古典部と、この小市民シリーズだけは追い続けています。
今回の事件は、これまでとは違い本当の事件(!)で、なんと警察も出てきます。
結末は哀しかったけど、最後に小佐内さんの胸のうちを少し知れた気がしてほくほくしました。
続篇はあるのでしょうか?
ひとまず既刊も読み返します。

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

高校生ミステリあるあるの「日常に潜む謎を高校生が運を使って解き明かす」系から一歩先を行ったと思う。だからこのシリーズは好き。で、長編が面白い!アニメは観ないと思う!笑

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった. ここ3ヶ月くらいは、毎日1冊本を読んでいたのが嘘のように本が読めなくなっていたが、本作を読み始めると、常に面白く展開が気になった. 読ませる力は本当にすごいと思う. 結末は、正直あまり好きではない(御都合主義&ありきたりなので...)が、人間ドラマは愛おしすぎる. どことなく「GOTH」が想起されまた読みたくなった. アニメ楽しみの気持ちにはかなりなった.

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2024年05月26日

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小佐内さんの心境の変化……!もう少し一緒にいたいってことでしょうか。

小鳩くんは今回災難でしたが、得るものがあったようでよかったです。

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2024年05月22日

Posted by ブクログ

小市民シリーズ完結。
前作から1作スピンオフは挟んだが、「秋季限定くりきんとん事件」からは、すでに13年経っているとのこと。
でも、今作は何と小鳩君が小山内さんと下校途中にひき逃げにあってしまう。
小鳩君は重体。
全編を通して、病院のベッドの上。
小鳩君がひき逃げにあったことで、小山内さんとの出会いのきっかけになった中3の時にも起きた、同じ場所でのひき逃げ事件を思い出す。
まだ小市民ではなかった二人は、ひき逃げ犯を探そうとするが、悉く周囲の反対にあり、真実にたどり着くことはなかった。
一方、小山内さんは小山内さんのやり方で、小鳩君を気遣い、小鳩君のひき逃げ犯を探そうとする。
ラストの真相解明では、高校生相手にそんなことする?と思う場面もあるけど、離れていても小山内さんと小鳩君のコンビネーションは読んでいて、心地いい。
高校3年生と言うことで、小市民シリーズは一旦ここで終了。
小鳩君は残念ながら、浪人することになってしまったが、いつか大学生になった二人の作品も読んでみたい。
長い間、いつ出るか?と楽しみさせていただいて、本当にありがとうございました。

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

ついに読み終わってしまった・・・。

2004年発売の【春期限定いちごタルト事件】から始まった『小市民シリーズ』も足かけ20年今作【冬期限定ボンボンショコラ事件】で遂に完結!!

内容も現在と過去を行き来して楽しめましたし、小鳩君と小佐内さんの原点(過去?)も知ることが出来て大満足。

相変わらずホロ苦い思いもしながらも、2人に会えない寂しさもありますが、全て読めて良かったです!

自分自身洋菓子店で働いているので、1番身近に感じたシリーズかもしれません。

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2024年05月26日

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轢き逃げ事件をきっかけに中学時代の同様の事件を振り返り、過去と現在を行き来しつつ真相に迫っていく。高校生活の小市民時代が終わってしまうが、小山内さんの思いを受け、小鳩はどんな進路を目指すのか見てみたいと思う。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

中学生2人が轢き逃げにあいその事件の謎を解こうと奮闘する物語。3年前の事件と照らし合わせながら推理していくが2人とも中学生とは思えないような行動力ややり方で思考も中学生では考えつかないだろうな。と度々現実離れしているなぁと思ってしまった。ストーリーはどんどん読み進めていきたくなるほど面白く最後はそんな所にも鍵が隠されていたのかと一気読みした。

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

「名探偵」ことにコージーミステリなどに多く現れる「素人探偵」なる存在は、自分の頭の良さを見せびらかしたいという、自己顕示欲丸出しの動機で、他人の不幸に土足で踏み込んで果てはコサックダンスでも踊ろうかという人種である。これはある意味犯人よりも罪深い。故に「名探偵の業」を問題として取り扱うミステリも数多く書かれているわけで(例えば阿津川辰巳氏の〈館四重奏〉シリーズとか)我らが小鳩くんもそうした「名探偵の業」の憑かれた人物である。彼の陥ったシチュエーションはそこまで絶望的とは言えず、むしろ善意が必ずしもよい結果を生むわけではないという、世界の不条理に突き当たったと言うべきなのかも知れないが、それでも重い。ミステリ読者は名探偵の事後従犯みたいなもんだから、人ごとにはできないしね。とはいえ描写はあくまでも軽やか。探偵役二人のオフビートな会話の妙には惚れ惚れしてしまう。ラストは密室の謎をミステリとしてはあるまじき形で解く、と言うか踏み潰す。苦くて甘いね、これは。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

春・夏・秋と続いた小市民シリーズ最終巻。小鳩君が轢き逃げに逢うショッキングな場面から始まり、小鳩君と小山内さんの出会いのきっかけとなった過去の事故の回想と、現在が絡まり合いながら2つの事故の謎が最終的に解明されます。回想の小鳩君の虚栄心や自信過剰な姿にあああ…と痛々しさを覚えたり、ん?と引っかかるところがありつつ読んでいて、最後まで読んでなるほど、だからか!と納得させられる気持ちよさがあったり、素敵な余韻があるラストなど、いろんな気持ちを呼び起こさせられる本でした。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

シリーズ最新刊で最終巻。らしい。身に覚えのない悪意って怖いなという感想。まぁ犯人からしたらやった方は忘れてもやられた方は忘れないんだよ、という事なんだろうけど。個人的にはこのシリーズのヒロインがあまり好きになれないタイプなので、見込まれてしまった主人公は大変だなぁという感想。まぁ永遠の二番だし、都合の良い人みたいな事を言われても喜んで従いそうな辺り、割れ鍋に綴じ蓋なのかもしれない。

そして詮索好きって怖いな。無自覚に人を傷つけているかもしれないこともあるし。その辺りは自分も気を付けないとな。

それにしても入院中の息子の携帯が壊れて、本人確認が取れないと新しい携帯を取得するのはムリなのか。とは言え、シムカードだけ変えて貸し出しとか親はその辺り便宜を図らないものなんだろうか。もしくは本の差し入れの一つもしないんだろうか。彼と彼女のお話なので、他の人間は意図的に削除されているのかもしれないけど。なんか閉じられた世界って怖いなと思いました。

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2024年05月26日

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