【感想・ネタバレ】おおきくなりませんのレビュー

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Posted by ブクログ

過去に読んだ本。白倉由美さんの小説である。

大人になるということについて考えさせられた。大人になるってどういうことなんだろう。

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2011年10月07日

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あなたは、おおきく、なれましたか?


引きこもり歴10年。小説家の月哉さんとひっそりと暮らす麻巳美。
子供っぽく、大人になりきれていない彼女は35歳。

そんな彼女が、あることをきっかけに、突然女子大生になっちゃった!
しかも、「今日から私、18歳」とか言っちゃって…。

日々、いろいろな人々と出会い、少しずつ「おおきく」なろうとする麻巳美。

物語が進むにつれて明らかになる彼女の過去、月哉さんとの関係。

「大人になること」って何だろう。


著者は、麻巳美と同じく元漫画家で、30代になってから大学に通って、小説を書き始めたそうです。
文章がみずみずしく丁寧で、所々に挟まれる風景描写も奥行きがあり、読んでいてとても快かったです。

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2010年06月23日

Posted by ブクログ

 引き蘢り生活を続けていた35歳の麻巳美が、「今日からわたし、18歳!」と云って女子大生に変貌!? それを見護る売れない小説家の恋人「月哉さん」の視点で物語は進む。18歳の頃、漫画家生活をしていて大学に行けなかった麻巳美は「わたしはまだおおきくなれないの」と主張して、色々な些細な、でも無視したままではおおきくはなれない過去の痛みを、少しずつ癒してゆく。恋人、月哉さんもまた同じように、ゆっくりとふたりでおおきくなってゆく──。

===

 高校時代、これを文芸誌の連載で読んだとき「おおきく」ならないといけなかったわたしはとっても胸が痛かった。19歳の頃「おおきくなれないんじゃなくて、なろうとしていないんだ、わたしは」と云った友だちがわたしの傍から離れていって、とてもとてもかなしかった。そして今「おおきくなりません」宣言をして月哉さんに庇護されている麻巳美を(狡いな……)と羨む程度にはわたしは「おおきく」なったみたい。でも麻巳美は狡い、と思うくらいにはわたしはまだ「おおきく」なれてないままみたい。
 文体は稚拙だけれど、放り出せない何かがわたしの心に雫を落とす。

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 もしこの本を読むならば、帯の言葉に騙されないで、核心を、単なるピュアネスではない傷が付いた純粋を、優しくするためには単なる無垢では居られないということを、感じて欲しいと思います。みんな優しいひとだから。きっと。

(鶴田謙二先生のカヴァと口絵のイラストが嬉しい!)

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2010年11月02日

Posted by ブクログ

主人公が30代半ばで、でも大人になりきれていない繊細な少女のような人で、大学に入って18歳に戻って(戻ったつもりで)やり直すというストーリー。
久しぶりにこんな、乙女っぽいスイートな物語を読んで、甘い、ほんわりした気持ちになりました。

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2009年11月30日

Posted by ブクログ

タイトルのインパクトに惹かれて買った本。
あと、女の子が仏頂面の表紙もちょっと好きです。

40代手前の"僕"と、30代・でも心は少女な
ひきこもり女性(←と称する割に大学へ通い始めたりする)
の同居生活がだいぶファンタジックに
描かれています。

ヒロインのやることなすことがとてもツボです。
『ぐりとぐら』の巨大コピーを切り抜いて
家の壁中張り巡らす……というのはちょっと
挑戦したいかも。

ノベルズ、ではありますが、実際のところは
著者の白倉さんとその旦那さんの
半実話なのだそうです。
こんな人たち現実にいたら周り困らないの…?
と思いつつも、天真爛漫な生き様が
少しうらやましくもあります。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いわゆる、ジュニア小説の類かな。自分をある程度モデルにして書いたと思われる内容ですが、その割に、嫌味なリアリティが無くて読みやすかったです。フシギちゃんなのはいいんだけれど、超常現象も含めていいんだろうか……。まぁいいか。
白倉氏の漫画家時代の作品は、「贖いの聖者」と「グレーテルの記憶」の2冊しか読んでいませんが、ちょっと味付け違うような……と思ったら、「贖いの聖者」のほうは、大塚英志氏原作でした。うっかり。

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2012年02月13日

Posted by ブクログ

多重人格探偵サイコに何かと縁深い白鳥さんの作品。
「おおきく」なれない人たちの物語。
BGMはもちろん、ロリータ℃の歌う「世界が文学ならいいのに」と「うしなう」

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2010年01月10日

Posted by ブクログ

 ぐりとぐらの章、気に入っちゃった。私も部屋にぐりとぐらをペタペタしようかと一瞬本気で考えました。笑 最後のおはなしがこわかったよ〜

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2013年01月03日

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