この作品は、日本語学校で教師をしている海野凪子先生と外国人生徒たちの日常を描いたマンガ調のエッセイです。
エッセイの中では、凪子先生に日本語の質問をする外国人生徒たちの様子が面白おかしく描かれているのですが、「初めて日本語を学ぶと、そういうことが気になるんだ」という驚きがたくさんありました。
また、日本語学校の授業のなかでは、私たちが毎日何気なく使っている日本語の由来や正しい使い方、時代による変化などが漫画で分かりやすく解説されているので非常にためになります!
作品に登場する外国人生徒たちのキャラの強さも魅力です。
任侠映画マニアのフランス人マダムやルパンが大好きなアメリカ人、自国との漢字の違いに苦戦する中国人など、様々なバックグラウンドをもつ生徒が揃っており、日本語学校のにぎやかさが伝わってきます。
そんな彼らの会話を聞いていると、それぞれの文化の違いが見えてきて面白い!!
国が変わればジェスチャーの意味が変わったり、お見舞いのルールやマナーが違ったり、子供が描く太陽の色が違ったりするなど、聞いたことがない文化が沢山ありました。
私たち日本人も知らなかった日本語の一面を教えてくれるだけではなく、日本の文化について見つめ直せる本です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年12月28日
2巻に続いて面白さ満点。卒業編ということでラストは寂しさもあり、応援したい気持ちもあり。章末の「外国人が日本で初めて見たもの」には今回も興味津々。なるほどね~と思ったり。このシリーズ、もっと読みたくて、ずっと続いてほしいけれど、次巻で関係なのかな。次行ってみよう。
Posted by ブクログ 2020年03月22日
3になっても爆笑パワーは落ちない。どうも日本編はこれで終わりのようなので(4は外国編)、とても残念だ。
日本語の話題だけでなく、それぞれの国でのいろんなことの違いなどの話も出てきて面白い。たとえばクリスマスのことだと、イギリスでは、サンタクロースとは言わずファーザークリスマスと言い、服が緑だそうだ。...続きを読むイタリアでは、魔女が来て、良い子にはお菓子を、悪い子には石炭をくれるという。ロシアでは、マロースおじさんというのが孫も連れて来るとか。ドイツでは、悪い子をさらっていく黒いサンタがいるそうで、ああこわ。
蛇蔵さんのマンガはなかなか上手で愉快で、とてもいい。
Posted by ブクログ 2020年05月23日
前作に比べてより説明が多くなり、コミック部分を楽しみたい人にはちょっと物足りないかな?
生徒のキャラが面白いのはもちろんだが、それを上手くネタにした作者とコミック化した漫画家のユーモアセンスが光る。
Posted by ブクログ 2021年06月13日
日本人より日本語学校の生徒の方が絶対語彙が多いと思う。話し方なんかも。日本語で話しかけられたら日本語で返すわ。なんで逃げる?あと「やさしい日本語問題」これ大事。役割語が面白かった!ちゃんときっかけがあったんだ。