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Posted by ブクログ
食生活の「五十五年体制」崩壊へという第1章を見てそうかと思った。それは、米や味噌汁、煮物などの和食から、著者曰く「カタカナ」の食べ物が入り込んですっかり定着して、人々の食生活ががらりと変化したことを表している。
学校給食に欠かせないものの一つとして牛乳が挙げられる。牛乳は栄養によく、カルシウムが豊富に含まれているからいいとしてまるで栄養の方このように語られてきた。ところが著者によると、「あくまで牛の赤ちゃんにとっての完全栄養食品だ。しかも、ビンや紙パックに入ったものではなく、母牛の乳房から直接飲んだ場合に完全栄養食品としての価値がある」と述べている。
しかも、牛乳、牛乳と牛乳信仰の信者にならずとも、日本人は、ひじき、わかめなどでたくさんのカルシウムを取ってきたともある。著者のほかにも、新谷弘実著「病気にならない生き方」(サンマーク出版)などでも牛乳信仰への警鐘が鳴らされている。
当然、酪農、牛乳業界からかみつかれて公開質問状が出される騒ぎになったとある。不都合な真実を突き付けられて困ったと言ったところか。
著者は、昨今の健康法ブームに警鐘を鳴らしている。「これを飲めば、健康になる」、「これを食べるとはつらつとしていられる」などと言ったうたい文句で人々の関心を引く飲食物やサプリメントがテレビCMやインターネットの広告でよく目にする。
これさえ摂ればもう安全などと単純なものではなく、いろいろな食材を摂り、睡眠、ストレスなど多様な要素がうまく組み合わさって初めて健康でいられる。物事を単純にして一見わかりやすり論点で語られると、つい飛びつきたくなるが甘い言葉には注意だな。
「カタカナ」食品よりも「ひらがな」食品で健康をと著者は説いている。サンドイッチよりもおにぎり、サラダよりもお浸し、スイートポテトよりも焼き芋と言った具合だ。ただし、おにぎりの場合、マヨネースがこってりつけられているコンビニやスーパーのものは体によくないので避けた方がいい。
頭や体がキレるよりも神経がキレてすぐに感情制御不能になってしまう人の原因の一つとして食生活がある。甘いものを飲み食いしていると、血糖値が上がりインシュリンの過剰分泌で精神衛生上よくない状態になると指摘している。非行に走ったり、交通事故の原因になったりと社会生活を送るうえで困ったことになる。
食べ物と生活は密接につながっていることがこの本を通してわかる。何を口に入れるかは本人の選択でどうにもなる。健康に生きていくためにも何を口に入れるのかよく考える必要がある。
Posted by ブクログ
出産、母乳育児、離乳食開始にあたり、いくつか本を読んでいるうちに、改めて自分を含む家族の「食」について、見直すようになり、この本を手に取った。
今、日本で蔓延しているアトピー、アレルギー、成人病は、肉や乳製品を積極的に取り入れる欧米型の食生活による影響が大きいと思われる。 精製食品を減らし、戦前から日本人に親しまれてきた風土に根ざした、伝統的な穀類中心の食生活をすすめている。
肉や牛乳などの乳製品の摂取量を減らし、和食を中心とした食生活を心掛けたいと思う。
是非、たくさんの人に読んでほしい本!
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個人的にパンとかはすぐお腹が空いてしまうので嗜好品と同じ類いにしてたけど、日本人の体質に合わないからと思うと、何となく納得。
ダイエット本もレシピ本を読むのは好きだが、それを実践となると、栄養のバランスやらお金がかかるやらで、考えて行動するのが面倒だと思っていた。
けどカタカナ→ひらがな食品、旬の野菜を食べるは、分かりやすいし取り組みやすくて良い。
Posted by ブクログ
海外では日本食がブームとなっている昨今、それとは裏腹に日本国内では日本食離れが進んでいるように思う。
そのような状況下では、意識しないと粗食を実践するのは難しいのではないだろうか。
よって、本書のような日本食や粗食の素晴らしさを提示している本を定期的に読み、有用な情報にアクセスするよう心掛けることが大切だと思う。
著者が提唱する粗食とは、いわゆるマクロビオティックのことである。
けれど、特段面倒なものでもなく気軽に始められるだろう。
まずは、「カタカナ食品」を「ひらがな食品」に変えることから始めてみようと思う。
また、個人の健康だけでなく「地球の健康」という面からも主食を米にすることが必要という。
先進国が消費する穀物の量が増えているのだが、それらは家畜に与えるためのものである。
しかし、「人間が穀物を直接口にした時と比べると、その穀物を家畜に与え、肉なり牛乳なりを口にした場合では、カロリーでは七パーセントから二十一パーセント、タンパク質では一〇パーセントから三二パーセント程度しか確保できなくなってしまうのだ(p121)」という。
この効率の悪い摂取の仕方以前に、それらの穀物を飢えに苦しむ人たちに届ければ、どれほど地球全体が健康になるだろうか。非常に考えさせられた。
食というと、個人的な話に思えるがもっと視野を広くして、考えたいと思う。
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■食べる
A.卵を多く食べる人は、卵の中のタンパク質だけを見ている。卵を食べない人は、卵のコレステロ
ールだけを見ている。卵の一部分(栄養素)だけをとらえて、善し悪しを決めているのである。
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病は口から入ると言われるように、食事は生きていくうえでとっても大事なもの。
日本人は日本人らしい風土にあった食事が一番なんだね。
無理やり欧米に合わせた食事をする必要はないし、日本人は日本人に合った玄米と味噌汁と季節の野菜を中心とした食事が良さそうな感じでした。
栄養素がどうとか、難しい話はまったくなくて、「不自然な食事はやめよう!」ってことみたい。
ジャンクフードや乳製品たっぷりの らじ家の食生活を見直すよいきっかけになりました。
明日から玄米をたっぷり食べようっと♪
Posted by ブクログ
これまで教わってきた栄養神話は、無駄に知恵を巡らすだけだったのか…。どの食物にも一長一短があるから、ひとつの面だけみて騒ぐのは愚かなこと。日本人が馴染みのある食事、ご飯に味噌汁、漬物を基本とした和食=粗食が、無理なく身体にもお財布にも優しい。やっぱり日本人ならお米だよ!と、とても共感できる内容だった。ただ、「粗食」という言葉のイメージは、実際以上にみすぼらしいと言うかひもじく感じるから、何か別な呼び方ないかなぁ…。素食…とか?
Posted by ブクログ
日本人には日本人に適した食事がある。
特に玄米を中心に昔ながらの食生活をすることが最も健康的であると言及している。
自分は昔から大食だったので、近年は野菜を多く食べ、ご飯はほとんど食べていない。
バランスを考える上でも、次の段階へ行くためにも、またご飯を食べる習慣をつけていきたいと思わせていただきました。