【感想・ネタバレ】伊藤潤二傑作集 6 路地裏のレビュー

美麗な絵と卓越したストーリーテリングで数々の名ホラー作品を世に放ってきた伊藤潤二氏。氏の最大の功績は、ホラーでありながらシュールな笑いを誘う……ホラーギャグというこれまでにない新しいジャンルを打ち立てたことだろう!
その代表がこの「双一」シリーズである。主人公の双一少年は、日常的に釘を噛み、気に食わない奴に向かってペッペと吐きつけては、兄の公一さんに怒られ、「ホラーな目にあわせてやる……」と捨て台詞を残して、勝手に呪いをかけては毎回失敗し、自分が痛い目にあって終わるという、チャーミングな男の子。呪いの力は本物なのに、子どもであるが故にうまくいかず、じたばたするところがまた可愛らしい。
ガチホラーは怖くて読めないけれど、ホラーギャグならいけるかも……という方にぜひお手にとって欲しい。ちなみに『HUNTER×HUNTER』作者の冨樫義博氏も伊藤氏の熱心な読者というのは有名な話。

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Posted by ブクログ

うーんやっぱり最高。この人の作品読んでると別の世界に飛ばされてしまったかのような錯覚に陥る。奇妙奇天烈で摩訶不思議

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2013年09月16日

Posted by ブクログ

本書収録の短編の中でも『道のない街』がすごく良い。寝ている人の枕元で囁くと、相手に恋心を抱かせるという「アリストテレス」という行動。そこから始まる“アリストテレス事件”。何故か突然狂い始める家族と、そこから逃げ出す主人公。逃げた先は、嫌な夢がそのまま目の前に現れた様な奇怪な街。こうした悪夢をビジュアル化する、作者の手腕はスゴイ。ただ、そのストーリーも夢の様に支離滅裂で、オチはない。

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2011年04月17日

Posted by ブクログ

かつて職場の後輩女子が「超おススメですよぉぉぉ」と言って
貸してくれた一冊。
いや、その、なんか微妙に好みと違うんですけど(^^;)
でも「ファッションモデル」の衝撃は凄まじかった。
あの異形の存在がモデルをやっているという、
普通絶対に考えつかない設定が凄い。
未だに、ふとした瞬間、淵さんの面貌が瞼に浮かびますよ……。
ちなみに、貸してもらったのは古い版だったけど、
ジャンルが「本」扱いになっていて、修正申告が面倒なんで、
こちらの2011年版を登録。

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2012年05月17日

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