【感想・ネタバレ】伊藤潤二傑作集 1 富江 上のレビュー

美麗な絵と卓越したストーリーテリングで数々の名ホラー作品を世に放ってきた伊藤潤二氏。氏の最大の功績は、ホラーでありながらシュールな笑いを誘う……ホラーギャグというこれまでにない新しいジャンルを打ち立てたことだろう!
その代表がこの「双一」シリーズである。主人公の双一少年は、日常的に釘を噛み、気に食わない奴に向かってペッペと吐きつけては、兄の公一さんに怒られ、「ホラーな目にあわせてやる……」と捨て台詞を残して、勝手に呪いをかけては毎回失敗し、自分が痛い目にあって終わるという、チャーミングな男の子。呪いの力は本物なのに、子どもであるが故にうまくいかず、じたばたするところがまた可愛らしい。
ガチホラーは怖くて読めないけれど、ホラーギャグならいけるかも……という方にぜひお手にとって欲しい。ちなみに『HUNTER×HUNTER』作者の冨樫義博氏も伊藤氏の熱心な読者というのは有名な話。

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艶美で魔性の乙女 富江

絶世の美女でありその美しさから人々を
惑わせ虜にしてしまう

男は皆彼女を欲し
狂愛し自らの手で彼女を殺めてしまう

しかし、それは性なのか?
この世に対する執着なのか?

切り刻まれた彼女の細胞は増殖し続け
新たな富江として生まれる

彼女が訪れる先々で起きるトラブル
接的な繋がりはあるものの
オムニバス形式で綴られる物語

彼女の魅力に取り憑かれた者は
自我を失い身も心も捧げてしまう
そんな女性がこの世にいたら?

男である私は二次元の虚構である彼女に
既に魅了されているのかもしれない
読み進める手が止まりませんでした

#シュール #怖い #ドロドロ

1
2022年09月28日

Posted by ブクログ

絶世の美女あらわる!あなたも魅了されてみませんか?

男なら必ず誰もが振り向き、魅了され、心を奪われる。そんな女性がいたら?
その名は『富江』
男たちは女性を我が物にしようと必死!奪うためにはなんでもする!富江は何人もいる?人間ではない?性格がとても悪い?謎が謎を呼ぶ美少女をめぐり血で血を洗う争いが巻き起こる!

もしもあなたが出会ってしまったらどうするでしょう?女性だったらそんな男性が存在したならば・・・。恐ろしい話です。

ちなみに同じ作者で[死人の恋わずらい]という作品には内容は違いますが条件の近い美少年が登場してます。

0
2014年10月30日

Posted by ブクログ

レミナ読んでからの富江。
めっちゃ面白くて絵が綺麗。富江綺麗!
だけどレミナの世界観のほうが好きかもー

0
2013年09月27日

Posted by ブクログ

やはり面白い。これは伊藤潤二傑作集ということで一連の「富江」の話が初期のものか順に収録されている。あとがきを読んで知ったけどこの「富江」が伊藤潤二のいわゆる処女作であったらしい。なので伊藤潤二の最大の特徴の一つである非常に緻密な作画というのはこの頃にはまだ見られない。それでも話数が進んでいくにつれてみるみる画力が向上していくのが目に見えて分かった。

この人の作品はどれも妙に現実味があるのだけど、その中にものすごく荒唐無稽というか頭のネジが外れたような展開が盛り込まれているのが非常に面白い。話自体はとにかく現実離れしてるのになぜか説得力というか真に迫るものがあるのだ。

グロテスクなシーンもあるしジャンルとしてはもちろんホラーだとは思うけど想像もつかないようなオチや突拍子もない展開は漫画作品として面白い。まだまだ続くので先が楽しみ。

0
2012年04月28日

Posted by ブクログ

美貌・不死のおばけに翻弄される人々…という設定は現実離れしてるけど、腹オチ感がある。のは、実際の美貌の周りで起こりうる不幸のバリエーションが網羅されてるから。なさそうだけどありそう。どうでもいいが後半ほど富江が美しくなっていきます

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2011年03月21日

Posted by ブクログ

 いまさら語るものでもなし、映画化もされた『富江』の原作。ぽこぽこ増えて行ったりするところはすでにギャグだとおもうの。←
 シュールでグロテスクでいびつな美しさ。

0
2014年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美しすぎる富江。富江を巡って色々な人が不幸になっていく。殺しても殺しても増える、現れる富江。よくあるホラーと言うよりは、増えると言うあたりがぞくっとする。一人じゃなくたくさんいる富江に。富江同士の戦いもちょっと印象的。
絵は初期はやっぱり時代を感じるものもありますが、読むにつれて違和感もなく、後半になればそれだけ美しくもなります。
殺したくなっても、不幸になっても富江という女性を見て見たいとは思ってしまいますね。

0
2014年04月28日

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