【感想・ネタバレ】澁澤龍彦 日本芸術論集成のレビュー

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Posted by ブクログ

西洋式の、禁止の侵犯としてある、暗く神経症的なエロティシズムの芸術とは異質の、神と原罪の無い国の自由奔放さに満ちあふれた日本の浮世絵。
宗達の舞楽図が好き。
伊藤晴雨と月岡芳年の麻縄での緊縛それ自体の美的に完結した世界、日本的マゾヒズム。
中世12、3世紀の、仏教的輪廻観念からくる地獄絵。
もの自体ではなく、風景としてあらわれた観念。中村宏。風景は常に遠のいてゆく幻影。
日本的美学において写実主義と装飾主義は盾の両面。
『人間概念の拡張であり、あらゆるものに人間の肉体をメタモルフォーズする可能性を発見するということに、自分の舞踊の根本理念を置いている』
土方巽
古典バレエの伸びやかに上昇する身体と土方巽の大地へと凝縮する身体。
覗き見(ヴォワイユール)の、肉体(気質)が観念(アイデア)に先行している『密室の画家』たち。

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2010年07月12日

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