【感想・ネタバレ】もし「源氏物語」の時代に芥川賞・直木賞があったら 小谷野流「日本文学史早わかり」のレビュー

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Posted by ブクログ

勉強になる
 かるく日本文学史が語られてゐて、著者の好みもありおもしろい。なにより小谷野を模した小谷崎(谷崎潤一郎の大谷崎を対比させたのかと勘繰りたくなる)に垂髪きらりが添へてあることで対話形式になり、客観的に捉へられて露悪的なかんじがなくおもしろい。丸谷才一がソクラテスの対話をほめてゐたのをおもひだした。郷右近聖は本郷和人かな。
 惜しいのは、だんだん垂髪きらりが大したことをいはなくなって、へえへえをくりかへすところ。もしこのふたりのかけあひがもっと見られるなら見たいとおもった。
 ところでほかのひとは敬称略なのに、なぜか丸谷才一は丸谷さんと書いてゐた。

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2023年11月11日

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