【感想・ネタバレ】粘菌 その驚くべき知性のレビュー

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Posted by ブクログ

粘菌にどうやって迷路を解かせたのか分かった。
粘菌恐るべし!

知性とは何か?意識は?

考えさせられました。

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2015年10月11日

Posted by ブクログ

イグ・ノーベル賞を受賞した粘菌研究者による本。

内容非常にわかりやすく書かれており、粘菌の魅力が伝わってくる。
研究自体は非常にしっかりしたもので、知性とは何かというものを考えさせてくれる。
生物も化学反応の塊にすぎないということが良く意識でき、生物以外の研究者にも身近に感じられる内容であった。

こういう科学書は読んでいて非常に楽しくお勧め

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2011年01月21日

Posted by ブクログ

単細胞生物である粘菌が、あたかも「考えて」いるように振舞うのがおもしろい。迷路を解くという部分がクローズアップされることが多いが、個人的には刺激を周期的に与えたときに、その刺激の周期を記憶することが興味深かった。
また、粘菌の振る舞いの裏側にある決まりごとを仮定してシミュレーションモデルで実証するのも面白かった。迷路の解法も単純な法則を適用することで得られる。シミュレーションモデルを構築する際のアイデアも非常に参考になる。得られた解法をJRのネットワークの効率性の面で検討してみたり、カーナビの経路検索に用いたりと、応用の方法もユニークだと感じた。
PCの演算などで主に用いられている集中管理方式に対する、生物の持つ一般的な性質である自律分散方式のシステムはこれからもっと脚光をあびるだろうが、生物の振る舞いから仮設を立ててシミュレーションで実証するというのは、一般的なアプローチになるのだろうと思った。

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2010年06月20日

Posted by ブクログ

2010年のイグ・ノーベル賞を受賞した研究者本人による、最新の粘菌研究に関する新書。粘菌研究と言っても、生態学的な領域に止まるものではなく、粘菌の細胞のダイナミクスをシミュレーションモデルに落とし込み、簡単な原理から複雑な情報処理能力が導かれることを明らかにしている点が、非常に興味深い。そして何より、著者の粘菌愛がすさまじい。

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2014年05月05日

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粘菌の知性を紹介する過程で、組合せ最適化、ネットワーク、動的最適化、認識論、複雑系の適応現象、創発現象、自己組織化など色々な示唆がされていて非常に興味深く読める。

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2012年11月17日

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「粘菌 その驚くべき知性」
粘菌とは脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系も無い、単細胞でアメーバ状生物である。しかし、その粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断をする。これは立派に知性を持つと言えるのではないだろうか!


粘菌とは面白い生き物です。この本ではその粘菌の凄さ、不思議さ、そして可能性を議論しています。


例えば、粘菌は何でも栄養とすると思いますが、実はアーモンドや醤油を餌とするとそれらにはよってきません。恐らく油や塩分を避けていると思われます。また、粘菌の餌を獲りにいく経路は駅の路線と酷似することは有名ですし、実は匂いも結構良い匂い(柑橘系?)だったりします。


そして、私が一番面白いと思った所は著者も言っていますが、この単細胞でアメーバ状の生物がイグノーベル賞(認知科学賞)で認知生物対象と認められたことです。


粘菌には当然脳も無いし、神経系も無いので、例えば栄養摂取には何も考えも無くただ栄養の所へ延びていっていると思われ続けていました。しかしその考えていない行動が餌を認知した上での行動と認められるなんて・・・。まぁ面白い!

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2012年04月27日

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読みやすい文章です。参考になります。
生き物(生存システム)に興味をもつきっかけになる一冊だと思います。
高校生のころに読みたかった。。。

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2011年03月29日

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それ知性でなくて物理現象では?と思っていたが、最終章でやられた。そもそも人の知性だって物理現象の積み重ねでできてんだから、じゃあその境目ってどこよっていう。人類全体を通してみたとき、実は物理現象に沿ってるかもっていうフラクタルも新しい。生物学・物理学・哲学が楽しめる一冊。★4

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2018年10月20日

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すてき!!
こういう科学の本質的な楽しさとか美しさを大切にしとる研究者っていいなぁ(^u^)

入戸野先生:粘菌が心理学に登場→というよりは、今まで心理学の中にあったものが、本当は物体の物理的な本質だったという風に、とらえなおされている。ということらしい。学際領域・・・

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2010年11月11日

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粘菌という単細胞生物に、私たちと同じものを感じる。
もともとはここから始まったんだ。

私たちは私たち自身を一つの塊みたいに感じているけど、本当はたくさんの物質から出来た集合体だ。

その一つ一つが生きていて、私たちの毎日を無言で手助けしてくれていることに気づく一冊。

やっぱり、人は1人じゃ生きれないんだ。

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2010年10月18日

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危険最小化経路を最短性と連結保証性の関係を考慮して粘菌が経路を導きだすことには驚いた。最短性だけでも高度な知能を感じるが、それ以上となるとやはり「知性」とでも言っていいのではないかと思う。粘菌の自律分散性のメカニズムの考察は「生物現象は物理現象(機能)」と論じる著者の考え方を表し、物理的なことが色々述べられ、難しかったですが、説得力のあるものに思えました。

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2010年10月17日

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粘菌に餌を与えると、あたかも意思があるかのように合理的な
動きをすることに着目して研究している結果やなぜ?
という疑問にわかりやすく解説している。

また知性に対する日本人と欧米とのとらえ方の違いについての
記述箇所は文化それも、無意識レベルで受ける感覚の違いと
とらえると、欧米の知性に対する感覚が分かって面白いと思った。

この本を読んでいるときに、著者は2010年の自身2度目の
イグノーベル賞を受賞した。

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2010年10月04日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
「知性とは発達した大脳皮質をもつ生きものだけが持てるものである」。
この常識に日本人研究者が「待った!」をかけた。
脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系もない、単細胞でアメーバ状生物の粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断をする。
立派に知性を持つといえるのではないか!
この驚きの結果は、いま世界中で注目の的。
知性とはなにか、意識とはなにか、身体とはなんなのか、大きな波紋を投げかけている。

[ 目次 ]
第1章 単細胞の情報処理
第2章 粘菌とはどんな生きもの?
第3章 粘菌が迷路を解く
第4章 危険度最小化経路探索とカーナビへの応用
第5章 餌場所ネットワークの多目的最適化とインフラ設計
第6章 周期変動の予測と想起
第7章 迷い、選択、個性
第8章 intelligenceと知性

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年07月13日

Posted by ブクログ

ハイテクとか、いろんな情報詰め込みすぎて
複雑になってるだけで、答えは全て、シンプル。
…と様々なことにいえるなぁと思わされました。
文明が発達、なんて、たかだか人間世界のちっぽけなことで、
自然界では文明なんてどうってコトないのね〜。

著者の粘菌ラヴ☆な感じが伝わってきます。

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2010年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゾウリムシに知性はあるのか?カテゴリーの新書。知性として認識されるもののメカニズムは意外と単純なものの中にあるということを、粘菌を通して探っていく。最短経路の算出を行う実験、このネットワーキングがどのようなアルゴリズムによって行われるのか?分散処理の総体としての知性の表れ。後半は、学習、逡巡といったさらにチャレンジングな課題に挑んでいく。たぶん現在進行形の研究も多いため、特に後半部分は考え方のアイディアレベルの紹介が多いがとても楽しめる。刺激による周波数の選択と位相の揃い加減。まあ世の中が波しかないとしたらそこだよね。

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2014年11月13日

Posted by ブクログ

粘菌の集合体は、迷路も解くし、カーナビの最短経路に近しい道も見つけ出す。
んー、それぞれは単細胞なのに、集合体では解いてしまう。
なんか、すごい。

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2011年03月08日

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