【感想・ネタバレ】わくらば日記のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

幼い姉妹の周りで起きる不思議で、ちょっと怖い毎日。

人や物が見た出来事の記憶を「見る」ことが出来る力を持った姉。優しく、しとやかで、体も心も傷つきやすい。

そんな姉を思いやる元気な妹。

姉が持って生まれたその不思議な力は、当然のごとく警察の事件解決に一役買うことになる。
幼い姉妹の心の葛藤と、犯人や被害者への思いがとても繊細に描かれている。

記憶をのぞき見ることで、知らなくてもいいような、人の心の内側が見えてしまうということがどういうことなのか。

非常におもしろいストーリーでした。

0
2018年04月25日

Posted by ブクログ

昭和30年代の日本の下町を舞台に、ひとの記憶を垣間見る特殊能力をもつ鈴音(ねえさま)と、お転婆なワッコの仲良し姉妹の活躍を描くシリーズ。

当時の風俗や背景が抒情たっぷりに描写されてノスタルジックな感傷に浸れる。

ワッコの一人称で丁寧に回想される物語は終始やさしい言葉遣いで語られており、ミシンやテレビの導入に一喜一憂する市井の人々の日常が、目にもあざやかに浮かんでくる。

そしてなんといってもねえさまが非常に魅力的。

やさしく美しく、どこまでも一途にひたむきに、損なわれた人の痛みに寄り添おうとするねえさま。
そのせいで自分が病んで傷付いても、彼女は人の根底の善性を信じようとする。
そのありさまが実に尊く胸に迫る。

収録された事件はどれも当時の社会問題や世相を映しており、戦争や差別や貧困が影を落とすものも少なくない。

だが決して後味が悪くないのは、ねえさまのやさしさに救われているから。
どんな不幸に見舞われても、悲劇に打ち砕かれたその中からきらきら光るカケラをすくい上げようとするねえさまの姿が澄んだ感動をもたらす。

ねえさまを支えるワッコはじめ周囲の人々も魅力的。
口が悪いエリート刑事にお調子者の巡査、のちに姉妹の友人になるミーハー娘まで、バラエティ豊かな人々が加わって物語を賑やかす。
全体通して切なく心温まるストーリーなのだが、個性的なキャラクターによるテンポよくコミカルな掛け合いが痛快で、吹きだしてしまった箇所も多い。

口から先に生まれたようなワッコはじめ、不在の父親に代わって大黒柱を努めるかあさまも出番は少ないながらシメるところをきちんとシメてくれて好感がもてる。

個人的に朝の連続テレビ小説にぴったりの原作だと思うのだが……

0
2017年08月24日

Posted by ブクログ

一気にわくらばファンになりました。貧しくとも健気に生きていた時代は素晴らしいですね。お菓子のきれいな個包装をとっておく…なんて子どもたちの文化を知りませんでした。今の子どもたちは、平然と300円のハーゲンダッツを買っています。アイスにそんな大金を変えられる金銭感覚が怖いです。最安値30円でありながら、忘れられないホームランバーの美味しさこそが子どもの感性を育むと信じてます。

0
2014年10月10日

Posted by ブクログ

サイコメトラーのような能力を持った鈴音とその妹である和歌子のお話。
読みやすく、シリーズとなっている。

0
2013年10月22日

Posted by ブクログ

朱川湊人さんにハマったきっかけであり、また、私の読書人生(?)を再スタートさせた本です。朱川湊人さんの書く、上品な女性の一人称で語られる話はとても読みやすいです。

0
2013年10月17日

Posted by ブクログ

『人や物の記憶を読み取る能力』を持つ姉さま。
昭和30年代の、そんな姉さまとの日々を妹の和歌子の回想でつづる。
読みやすいし引き付けられる文章っていうのかな…どんどん続きが読みたくなる物語だった。

その時代ならではの事件が起きたり、日常の様子が綴られてていてとても読みごたえがあった。
終戦直後、みんなが必死に生きていた時代。その雰囲気を味わえて良かった。
続編も絶対読む!

「世にも奇妙な物語」で光一さんが出演してた「昨日公園」の作者さん!

0
2013年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和30年代の前半はこんなだったのかな

映画、「三丁目の夕日」(西岸良平さん原作マンガの映画)を見たときは、隣の知らないおばちゃんに負けないほど懐かしさや感動に号泣してしまったけれど•••

こちらはもう少ししんみりしている。

30年ほど前に亡くなった姉を慕う私(妹)の懐古連作、5作。

「姉さま」はフシギな能力を持っていて•••その能力に焦点を当てた①と②。その能力を前提にした③と④。そこまで行くか、という⑤。

僕が好きなのは③と④。いい!!

やっぱり、このラインからは逃れられないな、僕は。

【あらすじ(冒頭部)】
①追憶の虹
幼い私は、交番の秦野巡査の気を惹くために、姉の秘密『透視能力』を話してしまう。15歳の優しい姉は、私の頼みをきき、友だち『杉べえ』の弟が車に接触した場面を透視し、秦野巡査に手柄を立てさせてくれたのだが•••。

②夏空への梯子
昭和33年、『なべ底不況』と言われていた、とても暑かった夏、ある新聞社に、「自分は人を殺した」と告白する電話がかかってきた。

③いつか夕陽の中で
昭和33(1958)年9月26日、台風22号から避難していた一晩で、村田のおばちゃんに連れられて避難していた茜ちゃんと姉と私は親友のように仲良くなった。台風一過、20歳の茜ちゃんは、洋裁を私の母に習うため、家に通ってくるようになり、私(12歳)は嬉しくて仕事中の茜ちゃんに毎回じゃれついた。

④流星のまたたき
茜ちゃんが手品の賭けに負けて100円取られた、と駆け込んで来た。相手は同じアパートの笹森という学生で、シャッフルした3つの空のはずのマッチ箱の中に、どれがマッチ棒が入っている箱かを当てるものだった。その賭けに姉は1回目の勝負で勝ったのだが•••。

⑤春の悪魔
母と同じように裁縫で生計を立てているクラさんの家へのお使いを姉も私も茜ちゃんも嫌がる。礼儀に厳しく、口うるさいからだ。そのクラさんの家に、姉の代わりに私は出かけたが、クラさんは留守で、しばらくすると割烹着を着た、挙動不審なクラさんが帰ってきて、私を追い出して、鍵をかけた。

0
2023年01月20日

Posted by ブクログ

「わくらば」にはよく知られている、病気におかされた葉を意味する「病葉」と草木の若葉を意味する「嫩葉」という正反対の意味がある、とは本書の解説で知った。
であれば本書の主人公、活気溢れる妹の和歌子と病身の姉、鈴音の対照的な姉妹の姿が浮かんでくる。
本編ではわからずに解説でなんとか著者の深い意図がやっとわかる。ちょっと恥ずかしい。

0
2017年11月19日

Posted by ブクログ

昭和30年代。まだ日本が貧しかった頃の物語。
古き良き時代・・・と言っていいのかわからないけれど、今よりも不自由な(当時の人たちにはそんな認識はなかったと思うけれど)中に、人の優しさが息づいていた時代。
現実は厳しく、ときに残酷だ。
けれど反面愛しくて優しくて、ときに泣きたくなるほどに切ない。
ほんわりとした語り口で、穏やかさとあたたかさが描かれている。
不思議な力を持つ姉と、姉を慕う妹。
柔らかな印象なの凛とした美しさも感じさせる姉・鈴音は、病弱なところも含めて憧れ的な存在なのかもしれない。
二人をしっかりと見守る女丈夫な母親の果たす役割も大きい。
そして全編を通して感じるのは、甘く切ない何か。
たぶん鈴音の持つ能力はサイコメトリーと呼ばれるものだろう。
「サイコメトラーEIJI」のEIJIと同じ能力だと思われる。
鈴音はその能力によって事件解決の手伝いをしたり、身近な人の悩みを解消したりすることもできる。
けれど、同時にその能力によってもたらされるマイナスの部分も鈴音が引き受けなければならない。
特異な能力を持ってしまった人間は、普通よりも過酷な運命を辿りやすい。
少なくとも物語の中ではそういう設定のことが多い。
どんなに哀しい運命でも、「人生は無意味なんかじゃない」と思いたい。
たとえこの世のすべてが寂しく虚しいものに見えてしまうときがきたとしても・・・。
朱川さんらしい味わいのある物語だった。

0
2017年03月01日

Posted by ブクログ

この世で一番悪いことは、人の命を取ることです。その次に悪いのは、信頼を裏切ることです。

自分が信じられていることに、誇りを持ちなさい。信じられたからには、もう自分の体ではないのだと思いなさい。

信じた方が悪いんだなんて、口が裂けても言ってはいけません。あなたを信じた人は、あなたを愛した人でもあるんですから。

0
2016年10月04日

Posted by ブクログ

人や物がもつ記憶を読み取る能力がある“姉さま”とその妹“ワッコちゃん”。昭和30年代の東京を舞台に、人と人とのつながりや温かさ、少しの哀しみが沁みる連作短編小説。

時を経て、40年ほど前の子ども時代を、ワッコちゃんが柔らかな語り口で回想するかたちでストーリーは展開していきます。盗難事件や殺人事件、悲しい出来事が続きますが、姉さまやワッコちゃんを始めとした人間味溢れる登場人物のおかげで悲しいだけは終わりません。
この作品には「善か悪か」を読み手に問うシーンが多く登場し、ひとつの大きなテーマになっています。犯罪自体は悪です。しかしなぜ犯罪に手を染めなければならなかったのか、その背景には本人が苦しんだ過去や嘘や事実が隠されている場合もあり、悲しさと切なさが綯い交ぜになりました。
事件ものが多いなか、『流星のまたたき』は切なくも淡い恋模様が描かれとても優しい気持ちになります。

夕日が照らす土手や煙突、部屋に響くミシンの音、三つ指揃える礼儀など、古き良き昭和の情景が鮮やかに広がりノスタルジックな気分に。
『わくらば』の意味は追々分かってくるのでしょうか。続編も楽しみ。

0
2016年06月01日

Posted by ブクログ

昭和30年代東京下町が舞台。活発少女の主人公、礼儀に厳しい母、不思議な能力を持つ姉、姉妹の様な茜ちゃん、交番のおまわり秦野さん、爬虫類顔の神楽刑事、全てのキャラが魅力的で心が温まる。今現在の主人公が過去の"アノ頃"を語り口調で振り返る連作短編だが、既に姉は若くして亡くなっているという設定により終始懐かしさと寂しさが付き纏う。この何とも言えない哀しい気持ちが肝なのだ。貧しい中でも精一杯前向きに生きる姿に心打たれ、川原で母が茜ちゃんを戒めるシーンは涙を誘う。『辛いからこそ優しくなれる』。筆者の優しい文体がそれを見事に表現している。

0
2016年02月29日

Posted by ブクログ

最近僕の中で重要になりつつある朱川湊人さん。昭和レトロを愛する者としては捨てては置けない作家です。今回もやはり昭和、30年代なので僕は生まれていませんが、この空気感はとても落ち着きます。

人の記憶が映像として見える美貌で病弱な優しい姉。活発で姉を慕う愛嬌のある妹。10代の多感な時期を共に過ごし、姉は27歳で他界してしまいます。優しい姉を思い出しながら妹は姉がその能力で関わった事件を語り始めるのでした。
続編も有るようなので入手します。

0
2016年02月16日

Posted by ブクログ

朱川作品二作目でした。私は平成生まれでこの昭和三十年代のことは実際に体験したことがあるはずない。それなのにこの懐かしさは何なのだろうと『かたみ歌』に引き続き思いました。
清廉潔白で心優しい鈴音と少しおてんばだけどまた心優しいわっこちゃん。怖い見た目とは裏腹に百合丸なんていう可愛い名前の神楽さん。とにかく自由奔放で強い茜ちゃん。ひとりひとりのキャラクターがとても愛おしかった。
ものごとにはいろんな背景があって、自分から見える側面だけが真実ではない。普通の人は自分の側面からしか見えなくて、真実はあやふやになる。それを飛び越える力を持った鈴音。でも、見えることは本当に幸せなことなのか。すごく考えさせられた。色んな側面があって見方が違えば、色んな形がある。本当におばけ煙突そのものだなと感じた。
残酷な事件も扱っているのに読んだ後、暖かくなるのはなぜなのだろう。こんなあたたかい心を持ちたい。礼儀とかも大切にしたい。この時代と今の時代をああ昔はよかったなんて言葉では片付けたくないし、片付けられない。けど、どうしても羨ましく感じてしまう。

0
2014年11月29日

Posted by ブクログ

朱川作品は「かたみ歌」以来、2作目。
昭和初期のなんともノスタルジックで不思議なお話に
心がザワザワしたのですが、今回も背景は昭和初期。
いわゆる戦後の貧しくとも活力に溢れていた時代。
特殊なところといえば、語り手である和歌子の
病弱で美しい姉が、人や物の記憶を読み取る事が出来るという
不思議な能力を持っていること。
しかし、その力を使う事は激しく体に負担をかけることになる。
優しくて大好きな姉の為、マネージャー的に姉を支える妹?
楽しくて悲しくてやるせない色々な思い出をまとめた回想録。

0
2014年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノスタルジーには希望だけでなく悲劇前の哀しげな追憶も含むことがあって、最近の昭和ものにはその暗い側がないがしろにされてるよなぁ。

って思ってたんだと、改めて思い出さされた本でした。
主人公と幸薄そうな美人の姉、厳しくとも優しい毅然とした母の家族に、娼婦あがりの茜さんという女性たちが、まだまだ戦争の傷跡が残る昭和の日本で生きていく姿は読んでいて心に沁みる、ミステリー要素や姉の能力がまた絶妙に効いた小道具で飽きさせない

父親の謎、予想される悲劇(なんだろうなぁ)と続編にも期待できる。

ただ、やっぱり、それでも楽しい話が好きなんだよなぁ俺は…

0
2014年01月27日

Posted by ブクログ

懐かしさと虚しさがつまった回顧録。
ストーリーは嫌いではないが、短編集なだけに無理矢理な感がある場面がみられる。

0
2022年09月09日

Posted by ブクログ

星3.5って感じかな?
お姉さんの持つ特殊能力が活躍する話だけど、ちょっと続きが気になるな。って感じ。
お姉さんは、見ようとしないと見れないからいいけど、これ、勝手に見えるだったら辛いだろうね〜と思いつつ。

0
2022年02月09日

Posted by ブクログ

「あの時代は、物質的な豊かさが幸福感に直接繋がっていたからです。(中略)何かを買い、財産を増やすことが、あの時代の幸せだったのです。」

不思議な能力を持った姉さまとの日々を綴った回顧録。

「超人的能力」と聞くとハードボイルドさを想像してしまうけれど、本作はどこかノスタルジックでほのぼの。

物質的に豊かになっていく昭和の幸せも垣間見れて、続編への期待感も膨らみました。

0
2021年09月19日

Posted by ブクログ

哀愁を感じるノスタルジックな作風。
朱川湊人って感じだ。
ホッとする連作短編。
気持ちが穏やかになった。

0
2021年04月15日

Posted by ブクログ

他人や物から過去を見られる力はチョッピリ羨ましい気もするが…
人は必要以上なものには気付かない方がしあわせなのか。
これは人の永遠の課題なのかも。
心優しい姉妹、私が生まれる前なのに何故か懐かしさが伝わってくる。
まだ明かされていない秘密もあるようだから、続編も買おう。

0
2016年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昭和30年代、不思議な力を持った姉との話。「流星のまたたき」で姉さまが流星塵を力を使ってみたところになんか、えらく私も感心した。

最後、姉さまと茜さんが亡くなったのが次回わかるのかな・・・。気になる。

0
2016年11月25日

Posted by ブクログ

見る力のある美しい姉さまは、優しさゆえに磨耗する。特に1話目は、それが辛くてなかなか読み進められなかった。
知らずとも懐かしく感じる戦後すぐからの日本がなんだか美しくて。
けれど姉さまが早くに亡くなる事がわかっているせいか、そして語りが老年に入り昔を懐かしんでいるせいか、ずっと物悲しくて。
なんだか寂しくなるお話でした。

0
2016年11月23日

Posted by ブクログ

あらすじ(背表紙より)
姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。お転婆な子供だった私は、お化け煙突の見える下町で、母さま、姉さまと3人でつつましく暮らしていました。姉さまは病弱でしたが、本当に美しい人でした。そして、不思議な能力をもっていました。人や物がもつ「記憶」を読み取ることができたのです。その力は、難しい事件を解決したこともありましたが…。今は遠い昭和30年代を舞台に、人の優しさが胸を打つシリーズ第1作。

0
2015年12月12日

Posted by ブクログ

和歌子ちゃんが語りながら話が進んでいっていた。不思議な能力をもっているお姉さまとのお話。お姉さんが最期まで心が美しくてよかった。いろんな事件や人を見ていたのにいつまでも心が美しいのはすごいな。流星のまたたきが好きだった。笹森さんの最後のトリックが素敵だ!神楽さんもいいキャラだー!

0
2014年10月19日

Posted by ブクログ

初の朱川作品でした。昭和30年台を舞台にしたノスタルジックな雰囲気が漂うちょっと不思議な物語。人や物の記憶を視ることができた姉のことを妹が回想する連作短編。切なく優しい語り口に好感触。みんな優しい人ばかりだなぁ。神楽さんが好き。

0
2014年03月31日

Posted by ブクログ

ある特殊能力を持った主人公の姉が様々な事件に遭遇し、解決していきます。
昭和のノスタルジックな風景と優しい語り口がとても心地良いです。
事件は重いものばかりですが、どこかに愛を感じさせる素敵なエピソードばかりです。特に【いつか夕陽の中で】の、母親が河原で茜たちを巴投げしながら世の中の善悪を説くシーンにジーンと来ました。
ベストは【流星のまたたき】。切ないエピソードに意外性が加味されているので一番好きです。

0
2014年07月27日

Posted by ブクログ

小笠原さんからお借りしたもの。
戦後の東京下町に母と姉と共に暮らしていた子供時代を妹の視点で語ったホラーミステリー?
日本人離れした美しいお姉さんの秘密があった。それは人から無機物まであらゆるものの記憶、過去の風景を見ることができる、いわゆる千里眼の能力。
その能力を妹が憧れの交番のお兄さん・秦野さんに話したことをきっかけに、本庁の刑事・神楽さんの耳に入り、迷宮入りしかける事件の捜査を手助けすることになる。

・エノさん
・でもめちゃくちゃ繊細で、能力を使った後は体力的にも精神的にもやられてしまい倒れてしまう程
・エノさん…

0
2014年01月28日

Posted by ブクログ

人や物の記憶を「見る」ことができる姉への思い出語りをする妹。子供時代だからしょうがないのかもしれませんけど、「いらんことしい」です。妹さん。あんたが余計なことを(ry

短編集なのでサクサクと読めますが、若干ボリューム不足な感じも。ラノベほど軽くはないですが・・というくらい。

続編・・・があるんでしょうね。この感じからして。いろいろ思わせぶりな伏線が放りっぱなしだからなあ。。はじめからシリーズを意識してあるあたりがラノベ風味でちょっとなあ・・・・

0
2019年01月16日

Posted by ブクログ

お得意のノスタルジック・ソフト・ホラーですが。。。。
ミステリー仕立てにしたために、何だか作為的と言うか、いかにも作られた物語になってしまった気がします。不思議な能力を持つ姉が、美しく病気がちで、それを支える妹が元気で活発なのもありがちな設定ですし、人物で言えば意外性を持った神楽刑事と母親が面白かったくらいです。
一般的には高評価の作品ですが、アンチ・ミステリーの傾向を持つ私には合いませんでした。

0
2016年08月05日

「小説」ランキング