感情タグBEST3
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知人の推薦で手に取ってみた。骨董に魅了された人々のドタバタ感が生き生きとユーモアたっぷりに描かれている。主人公が料亭経営にのりだした後に、狡猾な女性が登場してからますます面白くなる。実在の人物をモデルにしているが、主人公の性格がどこか自分と似ているような気がしてならない。
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井伏鱒二の名作の一つ、珍品堂主人の増補版と云うので早速手にしてみました。
「風が吹かないのに風に吹かれている様な後姿」と云う珍品堂主人は、井伏鱒二のこの文章そのもの。飄々として掴みどころが無いような、それでいて優しさや可笑しみをじわじわと沁みらす名文を、たっぷり楽しめます!
逸品に出逢った時、攫まされたと知った時、巧くいったとニンマリする時、失敗してトボトボと弱い背中を晒す時、珍品堂の姿をあれこれと想像しながら読むととても楽しめたのですが、増補版の増補部分に注意しなかった自分が恨めしい。巻末の追加分白洲正子さんのネタバレ部分に少し削がれました…おおう(笑)