感情タグBEST3
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捜査共助課、広域班と見当たり班にそれぞれ所属する刑事たちのお仕事。
雑踏で所在不明の指名手配犯たちを発見するメモリーアスリートの見当たり捜査班。
わずかな手がかりを頼りに手配犯を全国で追う広域班。
か、過酷・・・。
めちゃくちゃ面白かった。やっぱ乃南さんの警察ものはじみじみとよい。
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警視庁捜査共助課の2人の女性刑事、見当たり捜査班・小桃と広域捜査共助係・燈(あかり)の物語です。
2人の女性刑事の仕事と私生活に密着といった感じです。
2人の喜怒哀楽がとても楽しませてくれます。
そして、お二人のパートナーとの関係性についてもリアルに表現されてて、とても面白かった。
仕事と家庭の両立について考えさせられる物語ですね。
乃南さんの音道貴子シリーズが大好きだったので、久しぶりに乃南さんの刑事ものに興奮しましたね。
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警視庁捜査共助課という部署を舞台に女性刑事2人の人間ドラマを描く。1人は見当たり班、小桃。通称メモリーアスリートと言われる記憶力の達人で、指名手配犯を雑踏から見当てて確保する。もう1人は広域班、燈。情報網を駆使して指名手配犯を追う。2人は班も年齢も違えども友達だ。彼女たちが特殊な任務に就いてバリバリ能力を発揮しているのとは裏腹に、プライベートの悩みは普遍的でそのギャップがよかった。ちょうど自分が小桃と燈の中間くらいの年齢なのでどちらにも共感できた。ただ装丁がもっとオシャレだったり可愛かったらなお良し。
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警視庁刑事部捜査共助課に勤務する2人の女性を軸に指名手配犯を捜査する逮捕劇。
「見当たり捜査班」で4人1組のチームで動く、川東小桃。
けっして派手さはないのだが、「目元」だけで動く人の中からひとりを見つけるのは容易ではなく、集中力が必要。
見当てたときのゾクゾク感、快感なのか武者震いなのか身体中の血液がすごいスピードで巡る感覚は、たまらないんだろう。
待つ、ひたすら待つ、、、
頭の中でスーパーの鮮魚コーナーで流れている
サカナ サカナ サカナ
サカナを食べると〜
読みながら思わず口にしてしまう…
「広域捜査共助係」でペアを組み動くのは佐宗燈。
粘り強く地道な捜査で、気づかれることなく張り込みを続けるのも体力がいる。
ペアの相手である岩清水との相性も良い。
この2人の女性の活躍も見応えがあるが、私生活の問題もいい具合に挟んでくるので退屈せずに楽しめる。
しかしながら、小桃の結婚生活も呆気ないほどの結末ではあるのだが、この仕事をしてると仕方ないのだろうか⁈
もちろん仕事だけではないのだろうけど。
燈のほうも別居生活になり、どうなるのかとこちらも気を揉んでしまう。
いくつもの逮捕が交互にあり、プライベートも気になりながらマックスに「緊立ち!」で熱くなった。
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警視庁捜査協助課に勤務している女性刑事の話。それぞれの仕事の内容が少し違っているが仲が良い。家庭内にそれぞれ悩みがあり事件解決にも忙しい。犯人逮捕で東奔西走する毎日は大変だ。ただもう少し犯人像に深掘りすると良かったかな?
さらっと読めました
乃南さんの新作に久しぶりに手が伸びました。
あらすじを読んでみて、内容が重そうではなかったので。
昔、音道貴子シリーズを読んで女性警察官ものに共感するようになりました。他の作家さんの女性刑事ものもいろいろ読んできました。しかしこのごろは、昭和から平成にかけての女警の覚悟みたいなものの重さに、読むのにも覚悟がいるようになってしまっていました。
でも、この作品はそうでもないらしいと読んでみました。その通りで、さらに令和のこの時代の夫婦の姿が見えてきて、興味深いものがありました。自分と似たような年取った親を抱えた夫婦、子どもたちと同じ年頃の若い夫婦、刑事ものと夫婦ものの二本立てがうまく織りなされていて、あらすじから抱いた感じに間違いがなかった満足のいく内容でした。あくまで、私個人の感じですが。
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指名手配犯を追う二人の女性刑事を中心に描いた警察小説。
一人はメモリー・アスリートと呼ばれ、秀でた記憶力と鋭い観察力を武器に手配犯を探し出す。
もう一人は細い糸を手繰り寄せながら地道に手配犯を追う広域捜査共助係。
過程は違えども、被疑者逮捕へ向かう情熱と努力に感服する。
犯人逮捕に至るまでの緊迫感と確保した時の解放感。
その落差がスリリングで楽しめた。
女性刑事達が抱える問題も織り込まれ、仕事と家庭を両立する事の難しさに溜息が漏れる。
緊急立ち回り情報を意味する「緊立ち」。
終盤の大捕り物は圧巻。
読み応え十分な警察小説。
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燈と小桃の女性刑事シリーズ 第1作
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
エピローグ
ともに警視庁捜査共助課に属する、見当たり捜査の川東小桃と、広域捜査の佐宗燈の活躍。
小桃はカメラアイの能力を発揮すべく、日々街中に立ち、燈は指名手配犯を丁寧な操作で追い詰める。
しかしプライベートでも女性の苦労があり、それぞれの道を選択することに。
女性刑事の苦悩と職務を全うしよとする姿勢が、乃南節で読みやすい。
シリーズ化してほしい。
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緊立ちという題名に惹かれて読んでみた。
なかなか奥の深い内容で読み進める程に味が出て来た。
ただ事件解決でのハプニングが進めば進むほどあるとなを良かったかも
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捜査共助課に属する橙と小桃の2人の女性刑事が主人公。緊立ち、と言うからには切羽詰まった動きや情報を期待したが、主人公達の私生活や思いが多く、ミステリー性が今一で退屈だった。
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燈と小桃が所属する捜査共助課には『広域』と『見当たり』がある。メモリー・アスリートの小桃の能力には驚愕。仕事に矜持と信念を貫く姿に共感したが、私情を吐露する場面が冗長だった。
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久しぶりの乃南アサ作品。
「音道貴子シリーズ」が好きで、久々の警察物、それも女性刑事ものということで期待して読んだ。
だけど、音道シリーズが事件8:主人公の内面2くらいの比重だったのに比べ、この作品は事件3:女性刑事の内面7くらいの比重で、あまりにもサラッと事件が解決しすぎるし、2人の女刑事の内面重視の感じが期待外れだった。
カメラアイを持つ見当たり捜査班の川東小桃と広域捜査共助係の佐宗燈、2人の刑事の、離婚や介護など私生活の問題をメインに据えた物語。
燈の考え方には納得がいくし応援もしたくなるけど、小桃の自分本位で身勝手な考え方や振る舞いには全く同情もわかず、小桃目線のパートはかなりイライラしながら読んだ。
扱う事件が多く連作短編のような作りで、事件解決の醍醐味を味わいたい人には薦められない。
「凍える牙」〜「風の墓碑銘」のようなヒリヒリするミステリ長編をまた読みたいものです。