【感想・ネタバレ】リカバリー・カバヒコのレビュー

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カバヒコの存在、泣き笑いの表情が疲れた心を癒やしてくれる。
誰でもリカバリーできる!
前向きになれるお話でした。

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2024年05月10日

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あっという間に読み終えてしまった!まだ続きを読んでいたい、終わるのがもったいないって思える。
自分がリカバリーしたいことはいっぱいあって、周りに合わせて自分を演じている紗羽の気持ちも分かるし、いつもずっと不安っていうちはるの気持ちもよく分かりすぎて、毎度自分に向けて書かれた本じゃないかと思うほど的を得ていてグサッとくる。そして素敵な言葉の数々!私は誰にも代わることのできないたった一人の自分で、このリアルを生きているんだ!年に抗うことはできないけど、全部に焦点合わせなくても、見たいものだけ見てたとしてもそれでよし。全部見ようとするほうが傲慢、か。なるほどというか納得。力強くて説得力あるんだよなぁ。
最後うるキュンしちゃったよ。

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2024年05月06日

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さすが青山先生。連作短編もそろそろ飽きちゃうかな、と思いながら読み始めたが、まんまと没入してしまった。本当は教訓めいた本は好きじゃないのに。なんだか共感できちゃうんだ。経験と記憶を蓄積してリカバリーして自分をアップデートさせるって、素敵。
優しい小説で、読みやすく、誰にでもオススメしたい1冊。 

・奏斗の頭・紗羽の口・ちはるの耳・勇哉の足・和彦の目

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2024年05月01日

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青山美智子さんの作品だから間違いなく癒される、そう思って 読み始めました。5つの短編の 5人の主人公たち、どれにも自分がいて同じような経験をして生きてきたなと思いました。 それを“ 共感 ”と呼ぶのであれば、青山作品はいつも、読者と共に感じあうことを底辺に据えていると思います。

クセのない読みやすい文章は読み手との距離感を近くし、装丁に描かれた夕暮れの公園のカバヒコと、5人の主人公を小さく描いた絵も目に優しい‥。

その5人の傷つきを、叱咤激励するのではなく、カバヒコの頭を撫でるように 「いいこ、いいこ」していく。それが結果的にリカバリーになっていくのでしょう。

私は保育士をしていたのですが、転んで泣いてる子を立ち上がらせるのに「大丈夫、 たいしたことない、泣かないの!」って励ますよりも、「 痛かったね、 つらかったね、 ヤダよね‥」と言って、体をさすってあげる方が気持ちの回復が早かったように思います(笑)

それって 、リカバリー・カバ ヒコだったんですね!

そんなことを温かく思い出す 作品でした。

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2024年04月29日

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自分自身を振り返りながら、読み進めることができた。身近な悩みだから気軽に読め、感情移入してしまう。
特に不安について描かれている章が印象的でした。先ず、自分の気持ちを見つめる、ごまかしのない自分でいられるように。わかってはいたけれど再認識した次第です。
カバヒコが何かしてくれるわけではない。ただそこにいて、向き合うきっかけとなってくれている、自分自身と。人はやはり心が弱っているときは、すがりたいのだ。
少年が立ち上がっていく姿が絶妙に描かれている、勇哉の足は絶品でした。結末は見えているのに、目頭が熱くなる。誰もこうして成長してゆく。小学生から読める、読んだほうがいい。
今回もじんわり温まらさせていただきました。タイトルがいい。カバだけに。
凄くリカバリーの力、輝きを感じた作品でした。
自分なら、透かさずカバヒコの目に触れるだろう。すがりたいんですよね。
個人的に、目の不調により読書を休んでいます。でも時々読んだ本の感想を綴りたいなぁ。

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2024年04月27日

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装丁からもカバヒコが公園にいるアレなんだろうなぁ~
とは想像していた。
だけど、アレが”アニマルライド”というとは
知らなかった。。。

あ~、青山さんの小説だわ!
読み始めてすぐにそう思った。
5編の連作短編で各話の主人公は
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒルの住人。
読み進めていくと、
私の凝り固まっているところを
絶妙なタッチで押してもらっているような感じで…
最初は優しく、どんどん強く!
身も心ももみほぐされた私はラストで涙腺崩壊~
私は青山さんにリカバリーしてもらった。。。

心に響く、とてもいい本だった。

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2024年04月27日

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文学書評
読書レベル 初級
ボリューム 234頁
ストーリー ★★★★★★!
読みやすさ ★★★★★★!
ハマリ度  ★★★★★
世界観   ★★★★
知識・教養 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
一言感想:
心が温かくなる本を探している方、人生を豊かにしたい方、同著者「お探し物は図書室まで」が好きな方、さらに読書初心者の方に超オススメな作品です!

さすが本屋大賞2024ノミネート作です!本屋大賞の順位に関係なく本当に素晴らしい作品です!

とにかく読みやすい。短編集で難しい語彙もないので、ほとんど小説を読まない小学6年生の娘も「面白い!」と言って夢中になって読んでしまうほど読みやすくてハマりやすい。小学生にも安心して読ませられるストーリーの短編集であることもポイント高いです!男女間のドロドロ表現、ギャンブル、薬も出てきません(笑。

国語や道徳の教科書で取り上げればいいのに。子ども達が本を好きになるのに。

最後にこれだけは言いたい、、、最終話が秀逸過ぎる!ツボにハマる人とそうでない人といるかもしれませんが、自分自身は涙出てきました、、、

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2024年04月24日

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ずっと本は読んでいたけど、ここのところ感想を書きたくなるような本に出会わなかった。
けれどもさすが、青山美智子さん!
隅から隅まで優しさに溢れていて、とにかく読みやすい。短編集だけど、カバヒコやマンション、クリーニング店で登場人物がゆるやかに繋がっていて楽しい。みんなどこかしら共感でき、読みながらがんばれ!って励ましたくなるけど、それはきっと自分へのエールになっている。温かく優しい気持ちになれる読後感。こんな本にまた出会いたいから本を読むのが大好き。

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2024年04月24日

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面白かった。
ハートフルなストーリーで心がポカポカするそんな話でした。
日々に疲れている人にオススメです。

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2024年04月22日

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心がほっこりするストーリー。相変わらず青山先生の作品は癒される。カバヒコのような存在が身近にいてほしい。

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2024年04月22日

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新築マンションの住民たちによる連作短編集。
それぞれに悩みを抱えた人が公園に集まり、古いカバの遊具、通称「リカバリー・カバヒコ」に触れることによって好転していく。
カバヒコに触れ、悩みと向き合うことが自分自身を見つめ直す良い機会となり、自分の力でリカバリーすることができる。
その結果、それぞれが前へ進んでいけるのだけど、みんなカバヒコのお陰だと信じている。
また最終章のカバヒコの由来がとても素敵。
これからもカバヒコはずっと公園にいて、悩みや葛藤を抱えた人が来れる場所であってほしい。
人生は自分次第でいくらでもリカバリーできる。

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2024年05月13日

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ネタバレ

言葉の捉え方を間違えて負のループに陥っているのあるある
嫌なことが起こるとよろしくないフィルターをかけてしまうので落ち込んでる時のコミュニケーションは気をつけなければ

大事で傷つけたくないから遠くから見守るのと、弱いところを見せないように一人で頑張ってしまうお母さんの気持ちめっちゃわかる

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2024年05月12日

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カバヒコ伝説の由来が素敵。
全体的に読み応えはないけれど、最後の話の落ち着け方が、やっぱり青山さんを感じます。
読みやすくて、気付くと各章が終わるごとに微笑んでいる自分がいる。
そして最後は、温かい気持ちで本を閉じられます。

人は小さくも大きくも悩むことがあるけれど、悩みを言葉にすることで、ハッと何かに気付き解決の糸口が見つかるときがあります。
小説はカバヒコが悩みを聞いてくれたけれど、私は、それが紙とペン1本でも同じ効果があると思う。
自分の気持ちを整理してフカンして見ることって、やっぱり大切なんだよね。
なんて、そんなことを思いました。

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2024年05月08日

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人々の体や人間関係の不調をリカバリーしていく。回復させるとはいえ、同じようには戻らない。 経験と記憶が、前とは違う自分を作る。

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2024年05月07日

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ネタバレ

2024年本屋大賞ノミネート作品、第7回未来屋小説大賞第2位。
新築分譲マンションのある街の一角にある小さな公園にあるカバの遊具。そのカバの遊具には、都市伝説がある、体の治したいところと同じ部分を触ると、回復するという。
人呼んで、リカバリー•カバヒコ。カバだけに。
読みやすく、ふんわりと包み込んでくれる温かさがある作品。

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2024年05月06日

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3章ちはるの耳で、不安を抱きやすいのは、想像力が豊かであるということ、が印象的であった。
自分自身も、物事を多角的に捉えて、悪い面だけ見て思い悩むのではなく、良い面を見ることができるようになりたいと思った。

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2024年05月03日

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毎晩、1話カバヒコを読んだ 読みやすかった
年季の入ったカバヒコ
カバヒコ伝説の伝承者のクリーニングのおばあちゃん
人の少しの優しさで生き方がかわる事があるんだなぁと感じたお話

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2024年05月03日

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 ある公園に昔からあるペンキの剥げているカバのアニマルライド。このカバを撫でると、その撫でた部分が良くなる、という、ありがたい仏像のような効用があるとの噂。人呼んで「リカバリー・カバヒコ」ネーミングの由来は明らか。カバだけに。
 このカバヒコの近所に住んでいる住人たちが心に抱えた悩みを、カバヒコに打ち明けにきて、再生していく話。そんなに深刻な悩みじゃなくても、誰かに打ち明けたら楽になる、程度の悩み。 
 この程度の悩みでいいんだよ、小説のテーマって。あんまり重いと嫌になっちゃうし。

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2024年04月30日

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相変わらず青山さんらしい良い話だった。
個人的には「赤と青のエスキース」がとても良かったので少し物足りなさは残ったが考えさせられるところが多かったし
カバヒコを探しに行きたくなりました。

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2024年04月27日

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ネタバレ

団地の公園にあるカバのアニマルスライド(触ったところを治す伝説がある)を主軸に世代もバラバラな人が出てくるオムニバス作品。
みんな身体の不調と自分のことを向き合いながら生きていてとても温まる作品でした

1番好きなのは足を怪我したと嘘ついた男の子の編に出てくる同級生(ちびまる子ちゃんの山田くん風)
やってみないと分からない。やるからには楽しもうという精神が好きです

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2024年04月27日

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ネタバレ

登場人物それぞれの物語な短編になっていて読みやすかった!
そして全部の話が心が温まるような内容で良かった。

リカバリーカバヒコ!カバだけに。
静かな公園に佇むカバの遊具。
治して欲しいところを撫でると悩みが解消されるという。

それぞれが持っている悩みをカバヒコに相談すると不思議な事に快方に向かっていく。
それは己の力によるものであろうが、カバヒコのおかげでもあるのだった。

カバヒコは動き出したり喋り出したりする訳ではないけれど、そこに行けば変わらずいて、皆んなの心の拠り所になってくれる大事な存在。今にもコミカルに動き出し、相棒として活躍してくれそうな感じが好きでした!

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2024年04月25日

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青山さんの本は心がとても温かくなる。人生はこんなに上手くいくとは限らないけど、わたしも希望を捨てずに信じてみようかなって思える作品。なんとなく先が読めてしまうところもあるかもしれないけど、読み進めたくなる。
耳の話、とくに手紙の内容は涙なしでは読めず電車の中で泣いてしまった。

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2024年04月23日

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毎年本屋大賞にノミネートされてる著者の作品。今年(2024年)は7位で例年より低い順位だったが、最後にうまくまとめられて私の評価は上がってしまった。一見バラバラな話がなんかうまく繋がってるんだよね。去年の「月の立つ林で」もそのパターンだったね。本当にうまい。2024年のノミネート作品読むの6冊目だが、成瀬に次いで私の評価は高い

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さくさくとあっという間に読めちゃう 軽めの一冊。
表紙の絵や挿絵があって、楽しめる。
まあ、読んでいて面白いし、いい話。でも どれもいい話過ぎて あんまりワタシの心には残らなかったりする。
しょせん物語・・・であるのは分かるけど、ちょっと作りこみすぎ感はある。

児童書ではないけれど、これは小学生高学年からでも読めると思う。実際、うちの子も読んでたし。
クリーニング屋のおばあさん、途中までは、すっごい人生悟った優しくて素敵なおばさん ってイメージだったのに、最終話では実は 頑固ばばあ で、そこは面白い。

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2024年04月22日

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見たくないものがあれば、見えなくなり
聴きたくないものがあれば、聴こえなくなる…
人の身体は、本当に正直だ。

カバヒコに触れることで癒やされていく彼ら。
でも結局のところは、クリーニング屋のおばあちゃんや整体師さんなど、誰かとの出会いによって自分を見つめるきっかけを掴めたのだと思う。

自分を苦しめているのは自分自身なのだと気づけたら、気づいた時には痛みもなくなっている。

わかっていても、渦中にいるとなかなか気付けない。そのことを再確認させてくれた。

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2024年05月07日

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団地の中の小さな公園「日の出公園」
茶色に近いくすんだオレンジ
ところどころ剥げた
上目使いの大きな瞳のカバ
自分の体の治したい部分と同じところを触ると快復する
「リカバリー.カバヒコ」

優等生だったはずの少年
ママ友付き合いに日々びくびくしている女性
ストレスで休職中のウエディングプランナー
校先でついた嘘が本当に?な少年
編集長和彦の老眼と母との関係

傷が癒されて勇気が貰える

「ちはるの耳」が一番印象に残った
少し泣きそうになった

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2024年05月06日

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ネタバレ

2024年本屋大賞7位。やはり短編では大賞は取れない「成瀬は」は短編ではないのかと言われそうだが「成瀬は」の話は継続している。公園のカバ遊具を触るとその部分が回復すると言う話だが、どちらかと言うとマンションアドヴァンス・ヒル住民の悩みと言った方が良かったのではないのか、人間は受け止め方ひとつで良くも悪くもなると言いたかったのかな、本作はいつもよりキレが悪かったように感じた。

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2024年05月02日

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優しい話。
それぞれの年齢にあった悩みを抱え、カバヒコとカバヒコに関わった事のある人達との繋がり。少しの考え方、捉え方の変換によって別の道が開いていく。
ほっこりしたいい話だった。

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2024年04月30日

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公園にある古ぼけたカバの遊具、カバヒコには、自分の治したいところに触れると回復させてくれるという都市伝説がある。近くの新築分譲マンションに住む人々は、さまざまな悩みを抱えてカバヒコのもとにやってくる。ただの迷信か、それとも…?
ままならないことにぐるぐる悩んで、前に進めなくなることは誰にでもある。でも、それ自体は解決できないとしても、ちょっとしたことで別の道が見えてきたりもする。黙ってそこにあるだけのカバヒコだけど、彼(?)がつなぐささやかな縁が心をじんわり温めてくれた。疲れたときでも安心して読めるおなじみの青山ワールド。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

リカバリー・カバヒコと呼ばれる公園の遊具と、その周りの人たちの繋がりの短編集。
どの話の主人公も痛みを抱えながら、カバヒコや人との関係の中で気付きを得たり成長したり。
ほっこり系ストーリーで文章が読みやすくさらっと読めたが、個人的にはあまり印象には残らなかった。

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2024年04月22日

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