【感想・ネタバレ】さよならもいわずにのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月27日

ある日突然逝ってしまった妻との別れは、作者の存在を根底からゆすぶるような衝撃をもたらした。その過程を詳細に描いたドキュメントだ。
上野は様々なマンガの技法をパロディ化して作品を組み立てていく、アプロプリエーションを身上とするギャグ漫画家だが、リアリズムに徹することで孤独感が恐ろしいほどひしひしと伝わ...続きを読むってくる。時として慟哭がリアリズムを超えてあふれでて、文字通りのシュールレアリズム的な表現に達している。
作者は現在、次の生活を見出していることも暗示されている。別れにしっかり向かい合い、弔いのプロセスを経ることこそが、次の一歩を踏み出すための近道なのだ。それは同じような境遇の人にも、力強いメッセージとなるのではないか。

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Posted by ブクログ 2018年11月05日

ある日突然妻に先立たれてしまった漫画家のノンフィクション。作者自身の自己治療的な意味合いが強い作品。雰囲気は重く読んでいて辛くなるが、作者の思いは伝わってくる。

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購入済み

先立つのが申し訳なく心が痛む

2016年03月03日

余命宣告されて後何ヶ月かハッキリせずとも父母、家内、息子、娘たちの多くの家族を残して旅立つことになりそうです。残される家族皆が優しくなり、皆の優しさに報いるためにも、治療を頑張って奇跡を起こしできるだけ長く生き続けることにこだわりたいのですが、残される家族の辛さがリアルに描かれたこの作品を見ると、先...続きを読む立つことが本当に申し訳なく思います。本当にゴメンなさい。ただ、私は体調や治療など辛いことがありますが、皆が優しくしてくれるのでとても幸せな人生のラストステージを送らせてもらっており、本当に幸せです。だから、私のことを心配しないで下さい。

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Posted by ブクログ 2016年01月31日

好きと形容するには少しずれている気がする。うまくいえないけど力のある漫画だとおもいました。また忘れた頃に読みたい。でも体力ある時じゃないと再読できない。

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購入済み

んぐぐ…

2013年11月03日

泣いた!!!!

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日常に潜むもの

2013年10月11日

妻の死亡を題材にした本人の体験したお話。

1ページ、1ページ重いですが、
死んだときに、残された者のつらさや、
だからと言って、止まるわけでもなく、
いつも神妙にするわけでもない。

ここら辺は、上野先生のギャグセンスのたまものです。

そして、最後には少しの希望を入れている。
...続きを読む
本当に素敵なお話。

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Posted by ブクログ 2013年07月28日

「ああ、誰かが、俺を狙撃してくれないもんだろうな」「誰かが自分たちを盗撮していてくれなかったろうか」

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Posted by ブクログ 2013年09月09日

「ああ……誰かが俺を狙撃してくれないもんだろうか」

全ての描写が衝撃的で
でも、決して激しいコトバや描写を使っているわけでもなく、ただただ大切なものが無くなってしまった絶望(それは井戸の無い砂漠かのよう)が伝わってきました。

「愛する人が戻ってきてほしい」読んでいるこちらに訴えかけてくるコトバは...続きを読む一つも無いにもかかわらず、こちらが必死にそう願ってしまうような、そんな風に展開は重くて苦しく、でも、涙を流すほどではなかったのは、
上野氏がすぐにまた漫画の執筆にとりかかる描写があったからではないかと思いました。
それは、そこにどうしようもない絶望があったから故の行動だとしても、自分のプロとしての意識と、娘との生活を守り抜いたのが傍目に気持ちよかったんだと思います。


どうでもいいんですけど、

2012年の当時付き合ってた人が、
わたしが買ってきて読まずに置いておいたこの漫画を読んで、あろうことか「なんだ〜夢オチか〜!」と言い、
"まだ読んでいない"本についてのネタバレを一方的に言われたことにわたしは、どうにも腹が立ち、怒鳴り散らし、すぐに別れたという事件がありました。

その怒りが1年立ってやっと治まってきて、
「夢オチ…」という言葉が自らの胸のどこかに存在していることを知りつつも、重い腰をあげてやっと読み始めてみた。
途中でやめてしまうことを恐れながら読むにつれ「夢オチってどういうことだ?」
という風に興味が変わり、読み進めることができて、よかったです。そこまで夢オチとか、単純明快だとはどうも思えなくて。

とりあえず、どうでもいいんだけどそいつとは別れて大正解だった。

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Posted by ブクログ 2013年05月25日

漫画家にしろ小説家にしろ映画監督にしろ表現者達の業のなんという深さか。 えぐり込むように作者の内側をさらけ出したかと思うと、次のページではゾッとするほど客観的に突き放したような描写があったりと控え目に言っても異常である。 愛する人が居なくなった後に、時間が経ったとはいえ一つの作品として落とし込む事が...続きを読むなんで出来たのだろうか。 張り詰めた緊張感と虚無感、そして執着と愛情。 美しい物語であると同時に、とても「おそろしい」作品だと思う。 ラスト15頁に渡る展開に涙、訳も分からずに涙。

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Posted by ブクログ 2014年09月06日

読み終えた後に表紙を見ると、それだけで胸が痛くなる。最愛の妻との死別を時に淡々と、時にえぐるように描く。「出会ったからには生き別れるか死に別れるしかない」という言葉がまだ三十代の自分にも刺さる一作。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月24日

突然最愛の奥さんを亡くしてしまったたマンガ家の
悲しみを描いた実話。

本屋で表紙を見たときから、たぶんいい作品だと
思ってたのだけど、きっとつらそうだから
読むのを少しさけていた。

でも「このマンガがすごい」に載っていて
やっぱり読みたくなり、買った。

勘は当たっていた。
いや...続きを読む、予想以上にすばらしい作品だった。

読んだあと胸がいっぱいになってしまい
余韻がしばらく残っていた。

だんなが帰ってきたときに
「ん?どうした?」って言ったくらい
なんだか本当に胸にきていた。

今のだんなとの生活を本当に大切にしようと
心から思った。

「ただいま」「おかえり」が言える幸せを
忘れちゃいけないと。

途中何度も泣いてしまった。
胸にせまってくるシーンがいくつもあった。

たぶんこの作品はこれから何度も何度も
読み返すことになるだろう。

そして読むたびに、日々の幸せを
確認していくような気がする。

こういう作品に出会ったときに
本当によかったな、と思う。

ぐっときたシーンはたくさんある。

まず生きていたキホさんをだんなさんが
最後に見たシーンのアップの顔。
これがなんとも言えない表情。

キホさんがだんなさんに「いいシリしてまんなあ」とか言って
2人であそぶところ。なんだか本当に切ない。

お通夜に友達が「キホちゃん寒いといけないから」と
青いショールを持ってきてくれて、だんなさんの
張り詰めていた糸が切れてしまうところ。
ここはつらかった。

喪中はがき。
「奥さんのいる人は大切にしてあげてください。」という
のがとても切なかった。
天国で大好きなカニを食べている奥さんの絵がとてもよかった。

そして、一番印象的だったのが、
キホさんのいろんな「おかえり」を集めたシーン。

料理しながらだったり、布団に入りながらだったり
ゲームしながらだったり。。の「おかえり」

とてもリアルだった。
涙が出た。

だんなはもし私がいなくなったらこんな風に
いろんな「おかえり」を思い出すんだろうか?

私はだんなの「ぅいー(ただいま)」を
思い出すのだろうか?

そんなことを思うとまた涙が出てきてしまった。

とにかく本当にいい作品だった。
作者の方は書くのがつらかったと思う。

でも書いてくれてありがとう、と心から言いたい。

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

最も自分に近しい人が、突然いなくなる。
予測していないことが、当然のことのように起こることに筆者は戸惑う。

事実に対する違和感からこの世のことと受け止められない感情と、喪失感が混ぜ合わさった、妻を亡くした風景を切り取った、悲痛でいて、客観的にななめ上から自分を観察しているようなクールさがどこかにあ...続きを読むるような、不思議な力のある作品。

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購入済み

考えることがつらい

2021年09月17日

家族が自分よりも先立ち残されることへの恐怖と、自分が先に行った時のことを同時に考えて心が揺さぶられる漫画でした。
都市ボーイズの早瀬さん(かなりの愛妻家)というyoutuberの動画を見て購入してみましたが、想像していたよりもかなりリアルな内容でした。

#切ない #エモい #深い

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月17日

「最愛の家族と突然の別れ」どの家庭でも一度は考えたことがあるのではないか。
心の準備ができないまま、話しかけても答えてくれない・反応してくれないのはなんとも辛い・・・

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Posted by ブクログ 2019年05月12日

前、読んだ漫画を
もう一度、読み直してみる巻 Vol.11


何度読んでも「リアル」だな。。。そして心の中で泣きました。

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Posted by ブクログ 2018年11月24日

こちらはただ読んでいるだけなのだけど、愛する人を亡くした感覚や感情が、淡々と進む生活とは裏腹に生々しく伝わってくる。 気迫のある作品。

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Posted by ブクログ 2018年01月28日

鬱病と喘息で療養中だった愛妻が心筋梗塞でうつ伏せに倒れたために窒息による突然死。幸せな家族を突然襲った不幸の中で、葬儀や事務的なことをこなす悲しみの日々と新しい幸せの私小説漫画。お勧めと紹介されてたので読んだ。
個人的好みでは、もっと客観視できるようになってから描いた方がいい作品だと思った。突然死の...続きを読む怖さや準備のない死の受け入れがたい悲しみとつらさは伝わった。

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Posted by ブクログ 2016年07月15日

刺さる。
怖い。ホラー的な演出だけでなく、語り手の執念が恐い。
作中では語られなかった、家族でいる以上孕まざるをえない愛憎が、想像できることが、恐い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年03月16日

家族のピースが一つ欠けただけで、世界がグルッと変わってしまう恐怖が痛い位に刺さる。自責の念に囚われ、すぐに前を向くことは難しい・前進できない日常にもどかしさを感じながらも生きて行かなくちゃいけないのは辛い。死とは魂との別れ。「この体にキホはいない」今生きているうちに、伝えられるうちに精一杯やっていか...続きを読むなくてはいけないと思った。

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購入済み

匿名 2013年02月04日

重いけれど、読んで良かった。

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Posted by ブクログ 2012年08月08日

「つらい時につぶやける名前があるのは素敵なこと」
そんな人を見つけることができただけで、人生きっと、儲けものなのでしょう。

結局、上野さん個人の記録にしか感じられなかった私は感受性がないのでしょうかね。

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Posted by ブクログ 2012年04月07日

内容紹介
「最後には祈りのような清々しささえもたらす」夏目房之介、絶賛! 心が引き裂かれる“音”を、聴け。 ささやかだけれど、幸せな家庭を築いていた漫画家に、突如訪れた、悲劇。妻の突然の死。 最愛の人との最後の日々を、繊細で果敢に描き尽くす。 ギャグ漫画界の鬼才が挑んだ渾身の新境地、愛と悲しみに満ち...続きを読むた、ドキュメントコミック。

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Posted by ブクログ 2012年02月24日

我が身に照らし合わせても、30代にもなるとポツポツと生活圏の人間が自然の摂理で亡くなっていくものらしく、
彼や彼女とは偶然の触れ合い、他愛の無い会話を最後に二度と逢う事は無いわけです。その唐突であることにしばし呆然としてしまうわけですが、
この物語の様に過ごした時間と愛情が深ければ、相手を唐突に亡く...続きを読むす不条理が如何程の猛威を振るうかと。
想像しがたい苦痛を体験し、それが仕事故に紙面に写し込む。稀代の特殊漫画家によるノンフィクション×錯乱のビジョン。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月01日

この漫画がすごいで紹介されていた漫画
ネカフェで読んだ
喪失感が伝わって来て読んでてつらかった
最後は涙が出てしまった
多様なカメラアングルと表現方法で
どうしようもない悲しさに襲われた
この漫画化は知らなかったけど
普段はギャグを描いてるそうで驚き

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年12月06日

奥様を亡くされた作者様のノンフィクション。
闘病記ではなく、あくまで亡くなった後の作者の作品。

この本で一番好きなところは「表紙」である。
読み終わった後に本を閉じて気がついた。


表紙に涙の痕がある。


生まれたときから涙に濡れている作品。

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Posted by ブクログ 2016年10月28日

残されたものの悲しみよと言うか半端無い喪失感がただただ残る。
今は支えてくれる人がいるみたいですが当時はよくこれ書いたなって思います。
これを読んで号泣するとかそういう事はあまりないと思うのですが、それなりに覚悟はして読んだ方が良いと思います。

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Posted by ブクログ 2015年08月29日

娘と前妻キホとの日常、突然の死、見送り、喪失感の1年。

突然の死がもたらす衝撃の大きさ。言葉とは違う表現、社会にとっての財産。事前体験、追体験として。

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Posted by ブクログ 2015年02月23日

いつか身近な人が亡くなってしまう時の為に。

大好きだった人が突然亡くなってしまい、ただただ絶望する。という気持ちが幾通りにも表現されていて、「ああ…こんな気持ちになるのか…」と思った。

書き手の「ほら!ここ!ここで泣け!」みたいな押しつけがましい波もなく、なんとなく実用書のような淡々とした側面も...続きを読むあって不思議な雰囲気の本。

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Posted by ブクログ 2014年09月05日

最愛の妻を亡くした漫画家の何とも言えない悲しみ。34歳で亡くなるなんて、そりゃ予想もしてないよね…。

後を追ってしまいかねない程の絶望と喪失感。

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Posted by ブクログ 2014年06月21日

突然妻を失ったギャグ漫画家が描く、異色のドキュメンタリー。上野顕太郎にしかできないかなしみの表現、悲哀の中にも笑いの心を忘れない漫画家としての矜持が垣間見えて、読み終えた後に清々しい気持ちが残る。
作者はさよならも言わずに遠くへ行ってしまった奥さんに、漫画を通して別れの言葉を言えたのではないかと思う...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月19日

なんだろう。
年末には死にたくなるような何かがあるのか?
死なれる方にとってはすっごいめいわく!はぁ…。

自殺じゃなかったとは意外だ。読む前までこの漫画は自殺がテーマだとなぜか思い込んでいた。
生きることを恐れている人の血管は詰まりやすかったりするのかもね。

死者の思い出は、生きているうちに何を...続きを読む消費したかになってしまった。

伊藤左千夫 奈々子

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年05月05日

・「誰かが俺を狙撃してくれないか」
大切な人を亡くした時に自分も思った事だった。
・電車の車輪が大きく描かれている場面も。自分も逝きたい。なのに後追いできない情けなさ生きている苦しさ。次の場面にただ真っ黒な塗りつぶしで表された作者が自分と重なり涙が出た。
・どうにもならない悲しみ どろどろと溶けてい...続きを読むくような表現。人の形を留める事ができないくらいの絶望感。
・前向きに生きていこうという終わり方では無かったと思う。遺されたもの相手の死を受け入れるしかない。
・家族や恋人を大切にしようだとか妻が生きた証とか、そういうのを伝えたかった漫画では無いのではと思う。「心が裂ける音」ただそれを聞かせたかったのでは、と自分は思う。

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Posted by ブクログ 2012年10月28日

某ブログにて知った作品。

著者の実体験をつづった作品だけに、
現実感が生々しい。

生涯のパートナーを失ったことへの
その直前の。直後、一ヶ月後と事細かに書かれているのだが、
日を追うごとに主人公の心の葛藤が実に人間味がある。

冒頭にこの物語はハッピーエンドでないことを語っている通り、
読んだか...続きを読むらといって何かを得られるわけでもないのかもしれない。

ただ、今まわりにいる人たちが当たり前のようにいることが、
それだけで幸せなんだということに気づかされた。

もう一度時間をおいてから読み直したい一冊。

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Posted by ブクログ 2012年06月15日

自殺を考えていた時に
出会った本です


「さよならもいわずに」
死んでいくなんて、
悲しいと
思いました

遺された者の気持ちを
考えたら、
簡単には
死んではいけなぃと
思えました‥‥

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Posted by ブクログ 2012年01月12日

久々の漫画。

最愛の人が、突然いなくなる。
きっと誰もが一度は想像したことあると思う。
で、その度あまりの痛さに、見なかったことにしてる。

もし、その現実が突きつけられたら、どうやって生きていけばいいんだろう?…って、お話。
実話だし、夫婦の、ずっと一緒にいるふたりにしかわからない会話とか、すご...続きを読むくリアル。
他愛ない冗談とかね。

いなくなってしまった、という事実に、救いは来ない。絶対に。
だけど、人は、それでも生きていくしかないんだね。

大切な人を見送るのと、見送られるの、どっちが辛いだろう。。

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購入済み

期待は裏切られた

2016年03月27日

う〜〜〜ん。
奥さんの死を題材にしたマンガで、他の人のレビューが良かったので購入。

喘息なのにタバコを吸ってるし
容姿も良くないし、鬱病だし。

全く入り込めなかった。
感動もなかった。
残念。
すぐ削除しました。

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