【感想・ネタバレ】ラザロの迷宮のレビュー

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Posted by ブクログ

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湖畔の館のクローズドサークルに2場面進行と、本格ものの魅力満載で雰囲気からしてお気に入りだった。
登場人物の名前が「あ」から始まる人が多いところで、別人格説は思い付いたが、永門以外は会話が成立していたこともあり説明が付かないと思っていたら、まさか館での事件自体が催眠の中での出来事とは…!
かなりの変化球に驚いたものの、それがオチというのも物足りないと考えていたところ、そこからのどんでん返しに興奮した。
文章も読みやすく、ページを捲る手が止まらない作品だった。

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2024年03月10日

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謎解きイベントと失踪事件の2つの軸で物語が進んでいきます。

ある人物や言動など途中までは考察できていたのですが、予想を上回る伏線に気づく度に「それもだったのか」と驚きながら読みました。

早く続きが読みたいと思うほど夢中になれるミステリでした。大変おもしろかったです。

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2023年12月22日

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これは面白かった。
途中まで本当に誰が犯人なのかわからないし、どうなっちゃうの?と止めどきがわからないくらいだったし、むしろ読むのを止められないくらいだった。

ストーリーは、美波紗和が同僚の白井という警察官とともに友人ミオが失踪したから探して欲しいと警察にやってきたナミの話を聞いているところから始まる。そんな中、血塗れでナイフを持った男が警察にやってきた。誰かの血を浴びているこの男は自分の名前すらわからない記憶喪失。だけど、状況から何かの事件に関わっていることは明らか。紗和は本庁の久賀と組み、事件の真相を追っていく。

もう一人の主人公は推理作家の月島理生。大学時代の友人、永門に誘われて洋館で行われる謎解きゲーム『ラザロの迷宮』に参加する。その謎解きに参加している新城、愛華、亜人夢、アッシュ、夏野、玲。そこで本当の殺人が発生する。外に出ることのできない状況の中、犯人は誰なのか。月島は推理を始める。

この二人の主人公の視点で交互にストーリーが進んでいく。どちらの視点からもだんだん謎が明らかになっていったり、謎が深まったり。

いやー、最後までどんでん返しというか飽きさせない作品だった。400ページ超えとは思えない早さで読み終えました。



以下ネタバレなのでこれから読む方は注意!





別の二人の視点で別の事件を追っているはずなのに、絡み合うのが本当に上手い。紗和視点の記憶喪失の男が何者なのかがわかるまではドキドキだったー。そもそも何者なのか、犯人なのか、事件に巻き込まれただけなのか。それがまさかもう一人の主人公、月島だなんて。そして、月島のストーリーは久賀の催眠術の中のお話だなんて…!謎解きゲームに参加していた人たちはほぼ月島の別人格だったなんて。月島自体も、本人の別人格の一つであったというのにも驚いたし、本当の自分って何なんだろうとも思ってしまった。

タイトルのラザロの伏線回収も良かった。ラザロはキリストによって蘇った。そんな名前がついたタイトルで、これは死者が死んでないパターンかと思ったらそんなことはなく。まさか、死んだと思っていた玲が玲じゃなかったなんて。これは騙されたというか全く気付かなかったー!そして、最初に出てきた失踪事件のミオが玲だったのに、入れ替わって玲はナミとして人生をやり直すなんて。何だかもうラストが怒涛の展開すぎた。


多重人格や催眠術とか、そんなことある?みたいなトリックというかネタもあったけど、全体的に二つの話がこんなにも絡んで一つになっていくのが本当に面白かった。

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2023年12月11日

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脱出型のミステリーかと思いきや多重人格とカウセリングする刑事の解決を期待したが、刑事にも妹を殺されている暗い過去があったり、玲子とナミの関係が最後にどんでん返しでひっくり返されたのは本当に驚きました。完全に騙されました

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2023年10月24日

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永門がそもそも…っていうのはかなり序盤で気づいたが、あとは何も当たらず。

最終章もちゃんとダマされたけど、救いある終わり方でよかった

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2024年05月04日

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謎解きイベントに参加するために湖畔のペンションに訪れた月島と永門。そこで参加者である新城、アッシュ、夏野、愛華、亜人夢、玲、篤に出会う。しかし、3件の連続殺人事件の謎を解かなければペンションから出られないという状況になってしまう…
警察署に突然現れた記憶喪失の血まみれの男。その男の対応をした紗和と本庁からの久賀がコンビを組んで催眠療法を用いながら記憶を辿っていく。それと同時に、紗和の同期である白井のもとにナミという女性が一緒に住んでいたミオという女性が行方不明になってしまったという事件が舞い込む…

途中から月島と一緒にいる永門は月島のイマジナリーフレンド的なものだと思った。月島としか話していないし、月島がピンチな時も助けに来ないし。でも永門=久賀は思いつかなかった。そもそもペンションでの出来事は全て催眠療法による事件の再演であり、敦也(月島)が性同一性障害で別人格を多数持っており久賀が事件の記憶を持っている別人格を引っ張り出すために行っていたものだった。ペンションにいた6人は敦也(月島)の別人格という設定は面白かった。最後のほうは事件の内容が二転三転してこんがらがってしまった…
ミオがナミと入れ替わっているのは驚いた。ミオは父親が殺人犯という過去を捨てて生きていきたかった。結果的にミオ(玲)は死んだと思っていたのに、ナミという女性にすり変わり復活を遂げた。幼少期の経験はその後の将来に良くも悪くも大きく影響するのだなと思った。

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2024年03月10日

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途中で解離性同一障害のインナースペースかな…とは思ったけど、真犯人と真相は予想外。
どの人格が犯した罪かを問うのは新発想!言われてみれば確かに納得。

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2024年02月10日

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現場と捜査が交互に書かれていて、「どう繋がるんだ」とワクワクしながら読み進められた。
催眠療法のイメージの中の出来事というのは、うーんよくわからんというのが本音だけど、予想を裏切るような結末で面白かった!

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2023年11月27日

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ストーカーにつきまとわれていた女性の失踪事件、警察署に現れた血まみれでナイフを持った青年の事件、そして友人と脱出ゲームに参加することになった月島が巻き込まれた事件。

表紙の裏にもショートストーリーがあり、本ならではの仕掛けが凝っている。

……某児童ミステリ作家のとある作品を思い浮かべてしまい、驚きが少なかった。どんでん返しにも慣れたすれた読者なので、最後の真相も想定内。

まったく本筋とは関係ないが、加害者家族や被害者家族に絡む人の感覚が理解できない。二次被害を生み出すだけなのに何が楽しいのか。そもそも自分を省みたとき、人に石を投げられる資格がある人っているのかな。(そういう人は石を投げないと思うけど)

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2024年04月07日

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とりあえず表紙は差し替えようかw全く本文と乖離しすぎていてイメージも減ったくれもない。
さて、解離性同一性障害がモチーフであるというネタ晴らしが中間地点で公表されるまでのチープなミステリー構成に大変読みつかれた。ストレスによって。なんだこの名探偵少年コナンよりもひどいキャスティングに白けた会話、ネタをばらされることでようやく一息つけた瞬間にオチが全部わかってしまいページをめくる毎の衝撃とかいう見出しがまったくの誇大広告に思え、表紙、帯にことこん騙されまくった意味ではしっかり裏切られたオチと言えるかな。
それでも解離性同一性障害とわかってもう一度読むと無駄なく納得するかわりに、じゃあ、円卓の意義やマネキン、絵画がとってつけたような装飾品となりこれはこれでまったくの無意味となり作者はどうしたかったのだろうとこちらが悩む羽目となってしまった。
無駄な演出や過剰なもの知らぬ馬鹿さ加減の登場人物をもう少し調整すれば面白くなりえただけに残念な仕上がりでした。

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2024年02月28日

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映画「アイデンティティー」と設定も犯人もほぼ一緒
これを見てなかったら星5
最後の「ラザロ」の謎が解明されたから星3
登場人物のセリフが多くて読みやすい

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2024年02月02日

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