【感想・ネタバレ】ラザロの迷宮のレビュー

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神永学さん作家デビュー20周年記念作の『ラザロの迷宮』の概要と感想になります。

概要です。
新人賞を獲った若きミステリ作家の月島は、友人の永門と湖畔に建つ洋館で開催される謎解きイベントに向かっていた。一方で行方不明になった女性の事情を訊いていた刑事の美波紗和は、署に突然現れた血塗れの男性の「助けて」という呟きに困惑する。まったく異なる出来事は次第に1つの結末へ導かれていく。

感想です。
『心霊探偵八雲』シリーズが話題の神永学さんは今作が初読みですが、何回転したか分からなくなるほどの想像を超えた作品でした。ミステリ愛好家の読者さんは賛否両論あるかもしれませんが、夕木春央さんの『方舟』の作風が好きな方にはオススメします♪
(ネタバレではないので、ご安心下さい。)

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2024年05月09日

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面白かった。続きが気になって、どんどん読み進められました。ラストは衝撃で、驚きました。
読み応えのある小説でした。

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2024年05月08日

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初めて読むタイプのミステリーでした
「まさかそうなっていたとは…」と感じさせられる本でしたね
読みながら物語の流れを予想して読むのですが、今回は見事に全て外れましたよ
(せめて一部だけでも当たっていて欲しかったな)

あまりこのようなトリックのミステリーは無いのではないでしょうか?
ミステリ好きなら私は読んでみることを
オススメします

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2024年03月21日

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ネタバレ

湖畔の館のクローズドサークルに2場面進行と、本格ものの魅力満載で雰囲気からしてお気に入りだった。
登場人物の名前が「あ」から始まる人が多いところで、別人格説は思い付いたが、永門以外は会話が成立していたこともあり説明が付かないと思っていたら、まさか館での事件自体が催眠の中での出来事とは…!
かなりの変化球に驚いたものの、それがオチというのも物足りないと考えていたところ、そこからのどんでん返しに興奮した。
文章も読みやすく、ページを捲る手が止まらない作品だった。

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2024年03月10日

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ネタバレ

謎解きイベントと失踪事件の2つの軸で物語が進んでいきます。

ある人物や言動など途中までは考察できていたのですが、予想を上回る伏線に気づく度に「それもだったのか」と驚きながら読みました。

早く続きが読みたいと思うほど夢中になれるミステリでした。大変おもしろかったです。

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2023年12月22日

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ネタバレ

これは面白かった。
途中まで本当に誰が犯人なのかわからないし、どうなっちゃうの?と止めどきがわからないくらいだったし、むしろ読むのを止められないくらいだった。

ストーリーは、美波紗和が同僚の白井という警察官とともに友人ミオが失踪したから探して欲しいと警察にやってきたナミの話を聞いているところから始まる。そんな中、血塗れでナイフを持った男が警察にやってきた。誰かの血を浴びているこの男は自分の名前すらわからない記憶喪失。だけど、状況から何かの事件に関わっていることは明らか。紗和は本庁の久賀と組み、事件の真相を追っていく。

もう一人の主人公は推理作家の月島理生。大学時代の友人、永門に誘われて洋館で行われる謎解きゲーム『ラザロの迷宮』に参加する。その謎解きに参加している新城、愛華、亜人夢、アッシュ、夏野、玲。そこで本当の殺人が発生する。外に出ることのできない状況の中、犯人は誰なのか。月島は推理を始める。

この二人の主人公の視点で交互にストーリーが進んでいく。どちらの視点からもだんだん謎が明らかになっていったり、謎が深まったり。

いやー、最後までどんでん返しというか飽きさせない作品だった。400ページ超えとは思えない早さで読み終えました。



以下ネタバレなのでこれから読む方は注意!





別の二人の視点で別の事件を追っているはずなのに、絡み合うのが本当に上手い。紗和視点の記憶喪失の男が何者なのかがわかるまではドキドキだったー。そもそも何者なのか、犯人なのか、事件に巻き込まれただけなのか。それがまさかもう一人の主人公、月島だなんて。そして、月島のストーリーは久賀の催眠術の中のお話だなんて…!謎解きゲームに参加していた人たちはほぼ月島の別人格だったなんて。月島自体も、本人の別人格の一つであったというのにも驚いたし、本当の自分って何なんだろうとも思ってしまった。

タイトルのラザロの伏線回収も良かった。ラザロはキリストによって蘇った。そんな名前がついたタイトルで、これは死者が死んでないパターンかと思ったらそんなことはなく。まさか、死んだと思っていた玲が玲じゃなかったなんて。これは騙されたというか全く気付かなかったー!そして、最初に出てきた失踪事件のミオが玲だったのに、入れ替わって玲はナミとして人生をやり直すなんて。何だかもうラストが怒涛の展開すぎた。


多重人格や催眠術とか、そんなことある?みたいなトリックというかネタもあったけど、全体的に二つの話がこんなにも絡んで一つになっていくのが本当に面白かった。

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2023年12月11日

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二つのストーリーが繋がっていくのは予想内ですが、想像を遥かに超える世界観でした。
まさに迷宮!最後にタイトルの意味がわかりました。
凄く考え込まれた素晴らしい作品でした。

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2023年11月29日

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面白かったー。
複雑だったけど二転三転あり、最後の最後まで騙された。
まったく!予想できず、、、(⁠+⁠_⁠+⁠)
現実ではちょっと考えられないけど映画とかにはなりそう。

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2023年11月11日

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きっちり騙されました。途中まではあっていたのに、違和感もあったのに、どんでん返し続きで最後には予想もつかない結末へ。
大きなトリックが好きだから、これくらい大胆にやっていただけて大満足です。

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2023年11月05日

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先が気になるあまり、ページを捲る手が止まらなかった!
拙い頭で推理してはみたものの、ドツボに嵌っただけのようで、明かされる真相にただただ興奮した。
振り返ると『脱出ゲーム』らしく、ヒントはしっかり散りばめられていたように思う。
もう一度読み返して、悔しがりたい。

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2023年11月03日

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ネタバレ

脱出型のミステリーかと思いきや多重人格とカウセリングする刑事の解決を期待したが、刑事にも妹を殺されている暗い過去があったり、玲子とナミの関係が最後にどんでん返しでひっくり返されたのは本当に驚きました。完全に騙されました

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2023年10月24日

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ネタバレ

永門がそもそも…っていうのはかなり序盤で気づいたが、あとは何も当たらず。

最終章もちゃんとダマされたけど、救いある終わり方でよかった

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2024年05月04日

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あおり文句のように話が進むにつれて展開を予想させるような数々の手がかりが出てくるが、最後まで決定的な核心をつかず、二転三転と話が動くので読む手が止まらなかった。

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2024年04月12日

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ネタバレ

謎解きイベントに参加するために湖畔のペンションに訪れた月島と永門。そこで参加者である新城、アッシュ、夏野、愛華、亜人夢、玲、篤に出会う。しかし、3件の連続殺人事件の謎を解かなければペンションから出られないという状況になってしまう…
警察署に突然現れた記憶喪失の血まみれの男。その男の対応をした紗和と本庁からの久賀がコンビを組んで催眠療法を用いながら記憶を辿っていく。それと同時に、紗和の同期である白井のもとにナミという女性が一緒に住んでいたミオという女性が行方不明になってしまったという事件が舞い込む…

途中から月島と一緒にいる永門は月島のイマジナリーフレンド的なものだと思った。月島としか話していないし、月島がピンチな時も助けに来ないし。でも永門=久賀は思いつかなかった。そもそもペンションでの出来事は全て催眠療法による事件の再演であり、敦也(月島)が性同一性障害で別人格を多数持っており久賀が事件の記憶を持っている別人格を引っ張り出すために行っていたものだった。ペンションにいた6人は敦也(月島)の別人格という設定は面白かった。最後のほうは事件の内容が二転三転してこんがらがってしまった…
ミオがナミと入れ替わっているのは驚いた。ミオは父親が殺人犯という過去を捨てて生きていきたかった。結果的にミオ(玲)は死んだと思っていたのに、ナミという女性にすり変わり復活を遂げた。幼少期の経験はその後の将来に良くも悪くも大きく影響するのだなと思った。

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2024年03月10日

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湖畔に建つ洋館を舞台にした謎解きイベント、なんてミステリー好きの私にはワクワクしかないなと思いながら読みました。途中から、もしかして?と思ったことが正解でしたが、帯に書いてあった「驚愕のラストに備えよ!」は流石に分かりませんでした。読み始める前に思っていたのとは印象が違う話でしたが、最後の締めがうまかったですし、面白かったです。

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2024年03月01日

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途中で時間軸が複数あるのかと思い、終盤にその疑問が解決され、最後は驚きの結末。初めて読んだタイプの小説で、とても楽しめました。この作家の他の作品も読んでみようと思います。

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2024年02月20日

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予想を上回るどんでん返し!みたいなレビューが多かったのでワクワクしながら読みました。
月島の身に起きていること、ペンションがどこに存在するかなどなど大体予想通りで、あれ?思ってたほどじゃなかったかも…なんて思っていたけど最後の最後にどんでん返しが待ってた…!冒頭の詩の印象がひっくり返る。
ラザロの伏線回収にゾワーってなった。

後半、月島が久賀と一緒に再びペンションに向かうくだりはすごくワクワクした!
伏線が沢山散りばめられていて、推理しながら読むのが楽しかった1冊でした。

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2024年02月14日

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ネタバレ

途中で解離性同一障害のインナースペースかな…とは思ったけど、真犯人と真相は予想外。
どの人格が犯した罪かを問うのは新発想!言われてみれば確かに納得。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

ミステリー書評
読書レベル 初級〜中級
ボリューム 478頁
ストーリー ★★★★
読みやすさ ★★★★★★!
トリック  ★★★
伏線・展開 ★★★★★★!
知識・教養 ★★★
読後の余韻 ★★★★
一言感想:
特殊設定ミステリが好きな方、ガツンと打たれるような刺激的な展開が好きな方にオススメの一冊です!

こんな展開もありかーっと。特に第五章で、「んっ?」、「えっ??」、「えーーっ!」となること間違いなし!ノンストップで最終章まで突っ走る感じでページを捲る手が止まりません(笑。「ラストの衝撃」に備えた分かりやすい伏線も何箇所かあるので、勘のいいミステリ好きの方なら気付くかも。

文章は、難しい表現もほとんどないので、読書初心者の私でもサラサラっと読めました。ただ、最後の解決編あたりから、「ラストの衝撃」を味わうためか、犯人当てのフーダニットがあっけなく解決してしまったなーと感じました。

(私の知識レベルですが)読後に何となく、「シックス・センス」「白夜行」「エレファントヘッド」を思い出しました。共感していただける方がいたら嬉しいです。

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2024年01月30日

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シチュエーションが好き

洋館での脱出型の謎解きイベント

とかそれだけでワクワクする

館の外部パートが十角館を思わせる

面白かったんだけど
正直、またこのパターンか
と思うところもあった

★3にしようかと思ったけど

最終章で

そういえば回収されてない伏線が
あったな

とヤラれた感が強かったので

★4にパワーアップ

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2024年01月03日

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最後の最後までまさに迷宮。
予想はしていたがそれのはるか上を行く結果だった。
面白くて一気読みです。

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2023年12月02日

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ネタバレ

現場と捜査が交互に書かれていて、「どう繋がるんだ」とワクワクしながら読み進められた。
催眠療法のイメージの中の出来事というのは、うーんよくわからんというのが本音だけど、予想を裏切るような結末で面白かった!

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2023年11月27日

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館での脱出型の謎解きゲームのはずが… 凝りに凝った構成とストーリーが秀逸なミステリ #ラザロの迷宮

■あらすじ
推理作家である主人公は、友人と脱出型の謎解きゲームに参加するためペンションを訪れていた。発生する事件の謎を解くといった趣旨のゲームだったはずが、発見されたのは凄惨な死体だった。
一方、とある警察署に、全身が血みどろになった男が意識朦朧の状態で入ってくる。事件の関係者もしくは被害者か、刑事たちは尋問を試みるが、彼は記憶喪失になっているようで…

■きっと読みたくなるレビュー
かなり凝ったプロット、読者を楽しませる工夫がいっぱいですね。神永先生の力がこもった作品だと思います。

シンプルかつストレートな描写やセリフが多く、淀みなく世界観が脳みそに入ってきます。登場人物のイメージもつきやすく、人間関係も分かりやすいのが魅力ですね。

本作の一番の推しどころとしては、やはりストーリーです。館もの+警察ものかしら? と思いながら読み進めることになるのですが、いや待て… 途中からは想像してなかった道のりを歩むことになるのですが、詳しくは読んでのお楽しみです。プロットの組み方、筋の通し方、伏線、複雑な人間関係を描き切ったのは、まさに作家デビュー20周年のプロの技でした。

物語の出来がよいので忘れがちなんですが、事件の裏にある背景が筆舌に尽くしがたい。現実にここまでの悲劇は少ないのでしょうが、近い事件は現代でも、たびたび聞く内容です。情報化社会が生み出した口実としての正義… 人間の厭らしさや下品さには際限がなく、ほんと反吐がでそうになる。

そして終盤にかけては、本書の装画のように美しく幕間を引いていく。事件に関係したすべての人たちが、これからの人生、幸せになってほしいと願いました。

■ぜっさん推しポイント
私はこれまで、大きな事件や事故に巻き込まれたことはありません。日々流れてくるニュースを見ても、胸が痛むことはあっても、実害はまったくなく、無責任に言いたいことを言っている。こんな安定した生活を送れているのは、ただ運が良かっただけなんだろうと思っています。

もし家族や友人が事件に巻き込まれてしまったら、自分はどんな人間になってしまうか、どんな行動をしてしまうか、想像だにできません。強く生きることの難しさが胸に沁みました。

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2023年11月08日

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余りにも多くの人間が絡み合っているだけでなく2つの物語がどこで重なって1つになるのだろうと考えながら、さらに殺人犯は?等々そして最後には大きなドンデン返しまであって実に楽しかった。何回か読み直す必要があるかも!帯までドンデン返しだとは!凝っている。

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2023年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ストーカーにつきまとわれていた女性の失踪事件、警察署に現れた血まみれでナイフを持った青年の事件、そして友人と脱出ゲームに参加することになった月島が巻き込まれた事件。

表紙の裏にもショートストーリーがあり、本ならではの仕掛けが凝っている。

……某児童ミステリ作家のとある作品を思い浮かべてしまい、驚きが少なかった。どんでん返しにも慣れたすれた読者なので、最後の真相も想定内。

まったく本筋とは関係ないが、加害者家族や被害者家族に絡む人の感覚が理解できない。二次被害を生み出すだけなのに何が楽しいのか。そもそも自分を省みたとき、人に石を投げられる資格がある人っているのかな。(そういう人は石を投げないと思うけど)

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2024年04月07日

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ネタバレ

とりあえず表紙は差し替えようかw全く本文と乖離しすぎていてイメージも減ったくれもない。
さて、解離性同一性障害がモチーフであるというネタ晴らしが中間地点で公表されるまでのチープなミステリー構成に大変読みつかれた。ストレスによって。なんだこの名探偵少年コナンよりもひどいキャスティングに白けた会話、ネタをばらされることでようやく一息つけた瞬間にオチが全部わかってしまいページをめくる毎の衝撃とかいう見出しがまったくの誇大広告に思え、表紙、帯にことこん騙されまくった意味ではしっかり裏切られたオチと言えるかな。
それでも解離性同一性障害とわかってもう一度読むと無駄なく納得するかわりに、じゃあ、円卓の意義やマネキン、絵画がとってつけたような装飾品となりこれはこれでまったくの無意味となり作者はどうしたかったのだろうとこちらが悩む羽目となってしまった。
無駄な演出や過剰なもの知らぬ馬鹿さ加減の登場人物をもう少し調整すれば面白くなりえただけに残念な仕上がりでした。

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2024年02月28日

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これってミステリなのかな?
「犯人は誰か?」という視点で読むと、肩透かしを食らうかも。
「この違和感はなんだ?」という点を考えながら読むと面白いかも。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画「アイデンティティー」と設定も犯人もほぼ一緒
これを見てなかったら星5
最後の「ラザロ」の謎が解明されたから星3
登場人物のセリフが多くて読みやすい

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

面白かったです。
ペンションでの謎解きイベントと警察という2つの場面が同時進行しながら話が進みます。ペンションの方が登場人物が多くて名前が覚えにくいのと場面の切替えが頻繁に起こるので最初は少し読みにくい感じでしたが、途中からはドキドキハラハラしながら読み進めました。この2つの場面がどう繋がるんだろうというところで騙されたのと、ラストでの2回騙されました。が爽快です。

途中で警察側での場面で「解離性同一障害であれば犯行を行なった人格を特定してその人格に罰を与えるべき」と言う話が出てきたのが印象的でした。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

面白くて、一気読み。
伏線と思われる箇所から予測するよりも、先を読みたいという衝動が勝ち、何も考えずに最後まで読み切った。

違和感から考えれば、ある程度の想像は付くと思うけど、それをさせない展開力が凄い。

「謎解きイベントが何処で行われたか」これだけは全く予想出来なかった。

装丁が凝っていて、表紙、裏表紙も含めて一枚の紙になっていた。
青依青さんの絵も綺麗だった。

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2023年11月28日

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