感情タグBEST3
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雑誌で大好きな小西真奈美さんがお薦めしてたので読んでみた作品。疾走感に加えて青春小説ならではの切なさもあってストーリーを満喫しました。シリーズものらしいので他の作品も読んでみようと思います。
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「とにかく、俺は自分の頭で考えて、目で確かめて、まえに進んだんだ。~要は、信号が変わるまで待っているほうが、めんどくさくなくて楽なんだよ」
が、とても印象に残った。
私は、どちらかというと、最初の佳奈子。
面倒くさくて、楽じゃない方を選択していく様な人間になりたい。
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大切な人が死んだ。その死に関わってるやつがいる。そいつは今でも平然と生きてる。だったら、そいつをぶっ飛ばす!
よくある話。よくある物語。
悪を懲らしめるっていう"平凡"なお話。
それだけなら。
この『SPEED 』には、作者からのメッセージが込められていると思う。
アギーは言う。「こんなもんか、なんて思って闘いから降りちまうのは、ババアになってからでいいじゃねぇか」
自分がおかしいと思ったら、闘う。
ジジイババアになるまでは、闘う。
主人公の女の子を介して、ザ・ゾンビーズが読み手に尋ねる。
「で、おまえはどうするよ?」
負けちゃいそうになったときは、この本を読む返す。
また、闘うために。
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『犬神家の一族』の「佐清(スケキヨ)」が可笑しくて、ほかの本でその描写に行き当たるたび、笑ってしまった時期があります。スケキヨ死亡のシーンはご存じの方がほとんどでしょう。湖面からズボッと2本、突き出た足。かの有名な「波立つ水面から突き出た足」のシーンです。
この『SPEED』は映画化された『フライ,ダディ,フライ』(2005)と同じく、落ちこぼれ男子高校生たちが活躍する“ゾンビーズ”シリーズ第3弾です。ヒロインの女子高生を救うため、他校に侵入した彼ら。メンバーのひとりに必ず何かやらかしてしまう山下くんという子がいて、このときも見事作戦成功かと思いきや、山下くん、行方不明。発見された姿は「校舎脇の植え込みに、逆立ちするみたいに頭から刺さっていた」。メンバーの声にふきました。「スケキヨを助けに行くぞ!」
こんなピンポイントな感想ですみません。(^^;
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いいなあ。いいなあゾンビーズ!
弾ける、いやもう爆ぜるような青春。
飛び抜けて突き抜けて、こんなふうに生きていけたらどれだけ楽しいだろう、と思う相変わらずの彼らの生き様に、今作でもにやにやさせられっぱなしでした。
今回はそこにひとりの女子高生が混ざるのですが、これがまた良い化学反応を起こしてやっぱり爆発してる。うーん最高!愛してるぜ!
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このゾンビーズシリーズ大好きです。
世の中のルールに縛られず自由に生き生きと飛びまわる主人公たちが素敵です。
なにかと鳥肌物のシーンが多いのも特徴です。
良いこと言うなぁーって部分が多々あります。
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こんなに格好良くて気持ち良くて清々しいものが他にどこにあるんだろう?
私が思いつくものの中にはない。
赤信号の話、私と全く同じことを考えてた。びっくりした。
山下をちゃんと大切な存在だと考えているのが素敵。
ヒロシは生きてたら多分シュショーになっていたと思う。
スンシンは相変わらず強くて格好良くて、優しい。
アギーはチャラくて、スマートで、ちゃんと遠くからみんなを見ている。
萱野も南方も絶対イケメンで信用できる熱い仲間。
岡本さんも、仲間だ。
自分が女の子であるというコンプレックスに涙が出そうになる。
それでも俺らは友達だ、仲間だ。
約束って凄いなぁと思った。
こんな中にいたらいつ死んでもいいと思えると思う。
だからアクセルを思いっきし踏むことができたんだ。
そして彼らは死なない。
ゾンビーズだからだ。
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事件に巻き込まれた女の子人称で書かれた本作品。彼女自身はあくまで仲間として…だったようだけど、彼女の眼を通して疑似体験した読み手の私は、すっかりゾンビーズのみんなに惚れてしまった。 男としても人間としても上等な奴ら。山下君もね♪ で、真面目な話、どう頑張っても肉体的に彼らと肩を並べて跳べない「女の子」なんだと突きつけられる心情がよく描かれていて、切ない。リアルではその切なさが恋情に転じたりするわけだけど…。なので読後感は爽快であると共に、永遠の切ない片想い。
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ザ・ゾンビーズシリーズの三作目にあたる作品。
フライ・ダディ・フライ→レボリューションNo.3→SPEED
と、順序を無視して読み進めてきたけど、どこから読んでも楽しめるのがいいところかな、と思います(*^^*)
簡単に言ってしまうと、女子高生が新しい世界へと飛び込んでいく話。
同年代の主人公だったこともあり、(最近まで女子高生だったし、同年代って言ってもいいよね?)また金城さんの文章が自分に合っていたこともあり、さくさく読み進めていけました。
今回もザ・ゾンビーズはむちゃくちゃにやってるけど、やっぱり爽快感があっていいなあ。
あと、ステキな台詞が要所要所にでてきて、いっそう本作をキラキラさせている気がします。でも、クサい言い回しじゃない。どこまでも爽やかな印象…かな?
……山下w
ネタバレになっちゃうとこれから読む人によくないかなーと思うので、内容に深く踏み込まないで書きましたー。
おそらくぼんやりした印象しか感じないと思うけど、気になったらぜひ本作品を読んでみてくださいね(^^;
すぐにさーっと読める。けど、どれも内容がペラいわけじゃない。やっぱり金城さんの作品、すきです♪
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ザ・ゾンビーズ・シリーズ第三弾。
定番の流れで、やや無茶のある設定ですが、引き込まれました。
とある事件に巻き込まれた?女子高生が殻を破るまでの話。
フライ、ダディ、フライが良かったので、これも好きな流れです。
弱者が泣き寝入りするしかない世の中の仕組み。
そういったシステムへの疑問を投げかけています。
高校生の時に読んでいればまた違う感想を持ったのかな。
今は親目線で見てしまう自分に年齢を感じます。
何かに夢中になりたい時に読み返したい本です。
人間はいくつになっても変われる。そう信じたいですね。
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青春小説!
金城さんの本は読後がほんとにスカッとする!
高校生の女の子が、歳が近かったからすごく感情移入した。
ちょっと最後のほう涙が出そうになった・・・。
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タイトル通りのスピード感とテンポに乗せられて、あっという間に読み終えてしまった。主人公の佳奈子はごく普通の、どこでもいる高校生。日常に対して特に不満を抱いていなかったが、家庭教師の死、『ゾンビ―ズ』のメンバーと出会いを機に変わっていく。その様子は、萎れていた植物が、水をもらい生き生きとするような、瑞々しさがあって、気持ちがよかった。
「頭で納得できても心が納得できなかったら、とりあえず闘ってみろよ」
は、登場人物の言葉だが、私たちは「こんなもんか」「しょうがない」と思うことがなんと多いことだろう。
佳奈子のように、あることがきっかけで、当たり前と考えてきたことに対して、疑問を持つというのは、震災後の私たちに重なるものがあるな――と思ったりもする。
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『敵が見下したような笑みを唇の端っこに貼りつけた。くやしい。でも、その笑みを奪い取る方法を、わたしは知らない。』
『神様なんていない。サンタだっていない。奇跡だって起きない。分かってる。わたしはもう16歳なんだから。』
『店内に入ってすぐ、膨大な数のCDをまえにして途方に暮れてしまった。選択肢が多過ぎるのだ。わたしが求めてる答えはひとつかふたつなのに。』
『泣きたい、なんて思ってないのに、目から涙がこぼれ落ちた。絶望と涙腺は直結しているのかもしれない。』
『あの連中なら、きっと守ってくれる ー それは、数式とか文法とか公式とか理論とか、そういったものに決して当てはめられない本能的な確信だった。』
『「顔色が悪いんですけど、だいじょうぶですか?」たとえ顔が緑色になっていようと、だいじょうぶと答えるつもりだった。』
『あんたのせいでクラスでシカトされてるのよ』
『おまえがクラスの連中をシカトしてやれよ』
『当たり前のことをやってるうちは、真実には近付けないよ。絶対に』
『おまえ、「ゴッドファーザー」のパート2を観たことある?』
『「ゴッドファーザー」って名前は聞いたことあるけど』
『主人公のセリフで、こんなのがあるんだ。「この世界で確かなことがひとつある。歴史もそれを証明してる。人は、殺せる」』
『で?』
『この世界で確かなことがひとつある。歴史もそれを証明してる ー 女は、オトせる』
『アギーはどうして欲しい?』
『俺がどうしたいかじゃなくて、おまえがどうしたいかだ。自分から逃げようとするな』
『あんたたちとおんなじ。停学』
『なんだよ、そんなことか ー 学校公認でさぼれるんだぜ。よかったじゃないか』
『パンチでもキックでもいいから、身を護る方法を教えて ー 自分の身は自分で護りたいのよ』
『当分のあいだは頭で納得できても心が納得しなかったら、とりあえず闘ってみろよ。こんなもんか、なんて思って闘いから降りちまうのは、ババアになってからでいいじゃねぇか』
『とにかく、俺は自分の頭で考えて、目で確かめて、まえに進んだんだ。ほかの車にぶつかる可能性も、人を轢く可能性もないと思ったからな。でも、たいていの奴はあの場面でも信号が青になるまで待つだろう。それが世間にまかりとおってる常識だし、百パーセントの安全が確保できるし、それに、誰かに信号無視を見られて避難されることもないだろうしな。要は、信号が変わるまで待ってるほうが、めんどくさくなくて楽なんだよ』
『俺たちを動けないように縛ってるのは信号機じゃなくて、目に見えないもんなんだよ。中川はその操作の方法がうまいんだろ、きっと。でも、俺とか南方もか舜臣とか萱野とか山下は、自分たちの目と頭が正しいって判断したら、赤信号でも渡るよ。で、おまえはどうするよ?』
『跳躍は、自分がいる場所から出ていきたいって象徴なんだよ。』
『バレエのジュテもおんなじだよ。むかしのヨーロッパはしゃれになんないぐらいの階級社会だったからな。伝統とか因習とか習慣とか、そんな自分たちを縛りつけてるもんを重力に見立てて、バレエダンサーがそれに逆らってどれだけ高く飛べるかを観て観客は感動してたんだ ー 』
『なんか大学が最低の場所に思えてきた』
『なんで? ー 俺たちのまわりでいつでも起こってるようなことが、大学っていう狭い場所でも起こってるだけのことだろ。人が集まるところで起こることなんて、そんなにヴァリエーションがあるわけないよ』
『そこから逃げてもいいし ー 逃げるのも楽しいよー。とにかく、俺たちは自分で思ってるよりかなり自由なんだぜ』
『…要は、赤信号では停まるなって話でしょ?』
『なにそれ? 赤信号は危ないから停まったほうがいいよ』
『学校を退学になろうと、警察に捕まろうと、自分が始めたことをきちんと終わらせるのだ。明日から先のことは、明日の夜の眠るまえに考えればいい。とにかく、わたしは生まれて初めて赤信号を渡るのだ。』
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ゾンビ―スも第三弾ともなると、驚きよりも また派手にやってるなあっと思いつつ、愛すべきキャラの仲間達の活躍が 読後の爽快感を増幅させる。
やってることは無茶苦茶だけど、そんな無粋なことは言いたくない。
現代は、不寛容で安定志向で、再チャレンジの機会も少なく 一度のミスで多くのものを失ってしまう世の中になってしまっているけど、打算なく自らの手で未来を切り開く彼らの姿は勇気を与えてくれる。いい本です。ワンツー!
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今作も悪いやつをやっつけてくれてスカッとした!中川へのパンチ、金ばらまき、車爆走の流れは最高です。ラストの"彼らに追いつけない、一緒にいられない"と線を引いてしまう気持ちは分かるなぁ。かなこちゃんがまた彼らと再会できますように。
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名門進学女子高一年の主人公。慕っていた家庭教師の女子大生の死で、彼女を取り巻くすべてが変わる... ゾンビーズシリーズとは知らずに読みましたが、4人の個性がはっきりしてて魅力的。会話もセンスある。敵キャラは、ほんとにこんな怖い奴いたら嫌だなーって男でした。ボクシング、ジャズ、映画、韓国人と、金城氏の世界観がまた登場するので親しみやすい。
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シリーズ第3弾
今回は、ある女子高に通う女子高生が平穏な生活から、朴などいつものメンバー
率いる仲間とひょんなことから出会う。
大学という自治の中での出来事に切り込んでいく、
読んでいてさわやかになる1冊
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ゾンビーズシリーズ3作目
慕っていた家庭教師のお姉さんの自殺に違和感を感じた主人公(女子高生)
ひょんなことから知り合った男子高校生たちと共に
死の真相へと迫る。
決戦は大学の文化祭
流れとしては2作目と近いのだけれど
今回はアギーもフル活躍!(笑)
なんだ、アギーも熱いヤツだったんじゃないか(笑)
読後感爽やかなシリーズで大好き
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痛快で爽快。
理不尽なことはたくさんあるけど、「こんなもんか」じゃなくて「頭で納得しても心が納得出来なかったら取り敢えず闘ってみろ」っての、良かったな。
私も走ったり踊ったり、体を動かしたくなりました!
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ザ・ゾンビーズシリーズ。
愛すべき高校生たちの物語。
読後感のよい作品でした。青春。
相変わらずかっこいいなー
こんなに粋で頼れる高校生いるんだろうか。笑
登場人物それぞれが愛おしい。
みんなの世界までは、あとこぶし二つ分。
佳奈子がはやくまたみんなと同じ世界でいっしょに笑えますように。
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いいヤツと悪いヤツがはっきりしているので、するする読めた。
登場人物の決断や成長の描写がさわやかだし、純粋な勧善懲悪モノなので読後の爽快感がすばらしい。
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友情、信念を貫く高校生もそーだけど、彼らを見守る母親が素敵だった。娘や息子を信じて、静かに見守る姿勢はなかなかできるものじゃない。「いろんな世界にダイブして、どんどん変わっていくのを考えるとすごく楽しい」と言うアギー母のコトバ好き。
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あはっ! ゾンビーズ読むの3作目。今回も、あっという間に読み終わりました。本の中でしかありえない話だけど、毎度毎度ゾンビーズ達の活躍にはスカっ!とさせられるなー。
愛すべき山下よ、俺たちが退屈しないのは、おまえのおかげだゼ。
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ゾンビーズシリーズ第3弾。今回はお嬢様女子高に通う女の子が事件に巻き込まれ、ゾンビーズの面々がトラブルに首を突っ込むお話。
大学の学祭の裏側ってこんな感じなのか?たしかに大きい大学は、ここまで派手じゃなくても似たようなことできそうだよね。しかし悪役っぽい悪役だったなー。「部下は捨てゴマだよ」みたいなね。
しかし山下・・・かわいそうな山下・・・おもしろいけど。
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可愛らしい女子高生が、真面目な不良男子(?)と組んで、良い子に見せかけて陰で悪さをしている優等生をとっちめる。なんてあらすじを書くと、いかにも「定番」なのです。
しかし、面白い。一気に引きこまれ読み切ってしまいます。
特に不運の塊、山下の扱いが秀逸です。これが無かったら、ひょっとしたらそれこそ「ありきたりな」作品になったかもしれません。チラッと一瞬だけ不運な姿を描くだけなのですが、その軽さとタイミングの良さが素晴らしい。
しかしこのエンディング、ひょっとして次は女性版ゾンビーズ?
だとしたら、それも楽しみです。
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不信と思ったことで真相を暴こうと行動に出る事、それは方や危険を意味していたが仲間の手助で勇気を持って行動することは素晴らしい。「仲間・友達」の相談出来る仲は何事も大切だ。一人で考えるのは一方的になりがちで、自分が有利な妄想的な考えでは危うい。人生、一人で行うより仲間とやる方がずっと大きく、思い切り変化しやすいはずだ。近年、「女性だから」とかではなく誰でも思った事を勇気を出して行動に、言葉にして自分の経験値を増やしていくことは時代にあっていると思う。文中の気になる言葉「人間が口にする言葉の90%は嘘だと思っても間違いない。この社会は嘘と建前でうまく機能するように出来ているんだ」
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とにかくテンポよく読めて、軽く、読後感がいい。
感動したとか、泣けるとかそういうのは後回し。
ハラハラドキドキ頑張れ良かったね、以上終わり。
単純なのがいい。
少し前に読んだときは、まるっきり頭に入ってこなくて
読むの止めたので、テンション上げたいときに読むのが吉か。