【感想・ネタバレ】世界の独裁者 現代最凶の20人のレビュー

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Posted by ブクログ

世界の独裁者。六辻彰二先生の著書。世界中に存在する独裁政治を行う独裁者たちをまとめた良書。傍から見ると身勝手な悪政をしているようにすら見える独裁者たちでも、国内では英雄であったり伝説的な政治家であったり尊敬される存在であったり。独裁者は全部悪と決めつけてしまうことも傲慢で危険な発想なのかな。

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2018年01月28日

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世界の独裁者にどういった人物がいるのか興味がありタイトルに惹かれて手に取りました。2011年発売なので2021年現在では一部失脚している独裁者もいますがなかなか読み応えがある。まず21世紀でもこれほど多くの独裁者がいることに驚くがその誕生に至った経緯などが解説されているので勉強になる。20人も紹介しているので一人一人を深く知るにはちょっと厳しい。

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2021年01月02日

Posted by ブクログ

タイトルに興味があったから何となくゲット。でも、読み物として面白かったス、これ。だいたい同じような経緯を辿ってるパターンが多かったから、最終的に印象に残る人はあまりいないんだけど、案の定というか、アフリカとか中近東あたりに独裁の傾向がある、ってのも納得。あとがきにも書かれてたけど、英雄と独裁は紙一重だし、外部と内部からじゃ、それぞれの見方も違うだろうし、一概には言えんってことで。

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2013年10月31日

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お隣の半島の暴れん坊将軍様から中央アジア、中東、アフリカ、南米の独裁者てんこ盛りでお腹いっぱいになりそう。ただ、彼らの悪い面だけではなく何故人々の支持を獲得したのかも記されているので、バランスがいい。

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2011年12月05日

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「中東 新秩序の形成―『アラブの春』を超えて」に関連して、中東の独裁者が取り上げられている本書を続けて読んだ。この手の柔らかい本の方が記憶に残りやすい。本書では、米紙「ワシントンポスト」の週末誌「パレード」が毎年発表している「世界最悪の独裁者ランキング」2011年版に準拠して20名を取り上げている。サウジアラビアのアブドッラー・ビン・アブドルアジーズ、イランのアリー・ハメネイ、リビアのカダフィ、シリアのバッシャール・アル・アサドなどは「中東 新秩序の形成―『アラブの春』を超えて」にも登場しており、記憶の定着に役立った。
国の状況によって独裁体制が必ずしも悪いとは思わないが、それにしても、安いスパイ映画にでも登場しそうな独裁者がいまだに存在していることに驚いた。

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2021年08月08日

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ムガベからプーチンまで。20人の独裁者を取り上げているが、その中に『善良な独裁者』は含まれておらず、法に照らせば犯罪者にあたるであろう人物たちの紹介。だがその残虐性や異常性にスポットを当てた俗な本なワケではなく、各人の生い立ち、支持基盤、他国との関係性など、如何にして独裁が成り立っているのかをざっくりと解説した国際政治本。『幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである』という言葉があるが、親米・反米、親イスラム・反イスラム、富裕国・貧困国など種々の条件が折り重なって独裁が成り立っている様はなかなか興味深い。これをタネ本にしてもう一歩二歩考察を進めると、面白いものが見えてくるんじゃないかという気がするような…。2011年発行の本であるので、アラブの春以降に刊行された本と合わせて読みたい。

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2018年10月20日

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現代最凶の20人~ロバート・ムガベ(ジンバブエ:ダイアモンドを産出するコンゴ民主共和国に派兵・白人から土地を奪い無償の農業労働者を使役)。オマル・アル・バシール(スーダン:アラブ系ムスリムがアフリカ系キリスト教徒を攻撃しダルフール紛争を引き起こす:南部に集中している油田の利権で中国から武器購入)。金正日(北朝鮮:言わずと知れた)。タン・シュエ(ミャンマー:天然ガスと麻薬)。アブドッラー・ビン・アブドルアジーズ(サウジアラビア:王家の主流でなく,イスラームを支配の道具と考える)。胡錦涛(中国:最大の敵は太子党)。アリー・ハメネイ(イラン)。イサイアス・アフォルキ(エリトリア:エチオピアからの独立の英雄だが,報道自由度ランキング最下位)。グルバングルィ・ベルディハメドフ(トルクメニスタン:前大統領の専門歯科医から転身し天然ガスを梃子に全方位外交を推進するが,インターネットの敵)。ムアンマル・カダフィ(リビア:言わずと知れた・AU設立の提唱者:石油利権でアラブ統一の理想に燃える:革命時は注意だったが,エジプト革命時のナセルが大佐だったので儀礼的に大佐を名乗る)。イスラム・カリモフ(ウズベキスタン:反対票はマークを隙間なく埋めさせる共産主義独裁を継承:親米・親露を行ったり来たり)。バッシャ-ル・アル・アサド(シリア:兄の死で父親を継承:議会を牛耳る任期7年の大統領の再選制限なし)。テオドロ・オビアン・ンゲマ(赤道ギニア:アフリカ第3位の豊富な石油資源)。アレクサンドル・ルカシェンコ(ベラルーシ:汚職に厳しく強いソ連復活を夢見てロシアと対等な連邦制を模索し,若者に根を張り,欧米とロシアの間で蠢く)。メレス・ゼナウィ(エチオピア:社会主義体制を倒したゲリラの頭領で,市場原理を導入し,農業を主体に高成長を維持:エスニック連邦主義の限界)。イドリス・デビー(チャド:世界銀行からの融資で石油収入は豊富だが,北にリビア・東にスーダンがあり軍事費に消える)。ムスワティ3世(スワジランド:アフリカ最後の絶対専制君主)。ポール・ビヤ(カメルーン:フランスとスイスで大半を過ごしショートステイで帰国:産油国だが国庫も私有化:英語圏とフランス語圏で揺れ動く)。ウゴ・チャベス(ベネズエラ:軍人としてスタートし社会主義を夢見てクーデターに及んで投獄されたが政治家に転身:貧困層に取り入り主要産業を国営化)。ウラジミール・プーチン(ロシア:大統領から首相,そして大統領)~<今なにをやっているか><どうって権力を握ったか><今後の見通し>という順で述べられている。まあ,どこも似たり寄ったりで,国民投票で権限を拡大し,議会を無力化・・・反対派を弾圧。報道されるか否かは,報道の自由が確保されているか否かに掛かっており,敵意をもって報道されるか否かは欧米寄りの外交姿勢か否かに掛かっている。或いは,日本に影響があるか否かだ。スワジランドの嫁選びは面白半分でテレビで紹介されていたね。ワシントンポストの週末誌パレードの2011年独裁者ランキングから選んでいるが,カストロとムバラクを外し,チャベスとプーチンを入れた。著者近影を見ると胡散臭さが漂う

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2012年01月10日

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