感情タグBEST3
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慕い合う男女(稀には病的な女性も登場する)を描いて、穏やかで、心を衝く場面がある。
我が儘そうな(と言って悪ければ異端者だった)彼女が、風格を帯びた1因は、恋愛短編小説のアンソロジー「せつない話」(1989年、光文社・刊、既読)、続編(1997年、光文社・刊)を編んだ事が大きいと思う。多くの小説を読み込み、アンソロジー(おもに女性作家の)を編んで、女性作家の姐御になったのかも知れない。
当時は結婚生活も落ち着いていたようだ。
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名言が至る所にたくさん散りばめられた短編集。
そのフレーズは反則やろ、っていうのがいっぱいあって、何回読んでも飽きない。
特におすすめなのは、「4U」と「メサイアのレシピ」
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小娘的恋愛教祖のたくさんの愛のカタチが詰まってる本。どれも逸品だけれど、特に「眠りの材料」が大好き。白紙の遺書を書きたくなったり、土に食べられたくなります。ロマンチックだけどドロドロな純粋愛。「ぽっ*」から「ぎゅー」まで恋愛を堪能したい方に読んで欲しい一冊。
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熟れた果実のような恋愛短編小説集。人物や場所の描写が不明瞭なときがある。ただそれが気にならないくらい、筆者独自の考えのインパクトがすごい。ねっとりした描写と反転して考える独特の思想。人生や恋愛や幸福やセックスについて酒を片手に語りたい、人生が熟れはじめてきた40代女子におすすめ。
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「何だかよく分からないけれど哀しく、切なくなる」9つの短編集。
チャラ男との恋、SM女王様との恋、マンションの隣人との不倫…普通に見えない恋愛は、その実至るところに転がっている。特殊に見える立場の人間だって、普通に食事や排泄もすれば、普通に恋愛だってするのだということ。
そんな中、小さな頃事故で右手を失った渚子が姉の夫に恋をする「天国の右の手」と、性的に変わった抑圧を自分に課している友人の男がその抑圧によって失敗する様を見ている「高貴な腐食」がとくに好きだった。
人間はどうしようもない。表面を良く見せても根底にあるものが不意に表に出てしまうことがある。
そして似たような傷を感じで惹かれ合ってしまう、理屈ではない感情。
昔一度読んだ本だけど、当時よりも大人になった今、このよく分からないけれど哀しく切ない余韻が心に残った。乾いていて、淋しい感じ。
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山田詠美の作品を読み始めた最初の一冊。終わり方がとてもうまい。
解らない切なさを抱えた登場人物たち。
4U(ヨンユー)の意味がわかったときは少し愛しい気持ちになりました。
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苦手だったんだけど、山田詠美さん。
本棚に眠っていたこの本をふっと読みたくなって。
今まで、一度も読まなかったのに。
30代になったからかな~。
胸にしみた。なんだか、幸せそうでないのに幸せそうな登場人物が。
しびれた。文章の節々ただよう痛烈な「毒」が。
10代、20代では解らなかった作品がたくさん本棚に眠っているので、
チャレンジしてみようかな。
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山田詠美さんの短編は“詩”なのだと思う。
形式、内容ともに完全に小説で、叙情に走った端切れなのではなく、けれど、ある一点における感情の切り取りなのだよ。
読感、それから読後感が愉しい。
それを味わうのが、もしかしたら醍醐味なんじゃないかしら?
きっと、好き嫌いあるよ。苦笑
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恋愛的な感情などとかは、私はまだ理解できなかったけれど、人間観とか、なんか、人間的な至極当たり前大事なことが・・・なんてゆうか、うまくいえないけれど、目に見えないことなんだけど、至極当然なことがかいてあるかんじで、おもしろかったです。(でも読むのに気力がいる(なぜ)ので 「血止め草式」と「高貴な腐蝕」しかよめてませーん^^^;) でも内容がぜんぶわかるようになるのは当分先でしょう・・・。わかるにはきっとまだまだ人間的にこわっぱっす
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2007/8
男が長いことつかっていたバスタブの残り湯は、はたしてスープか。
まず、ライフを細切れにして、1日の大きさにするとこからはじまる。
エイミーの作り出す言葉はホンマ素敵。
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恋愛短編集。「男が長いことつかっていたバスタブの湯は、はたして、スープか?」って、結構いっちゃってる文章だよね。うん、だけどLove is blind.って事で、笑えないんだこりゃ。いつか私もこんな風に恋愛を捉えるようになるのかなー。想像つかないけど、今はまだ共感はできない。
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重松清の解説がいい!どうして自分が山田詠美の小説好きなのか分からなかったけれど、この解説を読んで納得。
「わからなさに安易な答えを与えることなく、わからなさが生じる関係を誰かと持つこと、たとえば誰かを愛するということの素晴らしさをー恋愛論や人生論のように声高に語るのではなく、ほんの少しお行儀悪く、フォーマルないでたちをお洒落に着崩すように、読者に見せてくれる。(解説)」
「4U」のマルときり、「眠りの材料」のめぐみと賢一とふう子、「血止め草式の」桃ちゃんと浩、「男に向かない職業」の岩男とあつ子、「高貴な腐蝕」の幹生と私、(他4編)9つのケミストリー☆
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山田詠美の4Uを読みました。ヨンユーとルビがふってありました。恋は化学変化のようなものだ、英語ではケミストリーという、とあとがきに書かれているように、突然やってくる恋を描いた短編集でした。ままにならない恋に戸惑う人たちが描かれていてつい引き込まれてしまいました。
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大人の関係がクールに描かれた恋愛短編集。
ここのあるのは恋のリアル。
読んでいるうちに本の中に吸い込まれるような感覚
山田詠美さんが描く本は何か惹かれる。
ぜひ皆さん読んでみてください。
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数年ぶりに読んだ山田作品。
エイミー、大人になっちゃったの?が第一印象。
ぼくは勉強ができない、放課後の音符とか傲慢なくらい魅力的で、自立した格好いい少年少女の作品しか読んだことなかったから。
この本も面白くないわけじゃないけど、寂しいという点で星3つ。
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自叙伝的なものを含む短編集。恋愛に限らず、いろんな人と人の関係性の物語。全然自分とシンクロしないシチュエーションなのに、頭じゃなくて心で共感できる。
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人を好きなるには理由なんていらなくて、その瞬間を大好きな人と二人で感じたいし生きたい、それだけ。なのかなーと思った。マルの「4U]は可愛かった。
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短篇9話。それほど面白くないし心に残らないが、流し読みして不快感はない。感覚と理屈がうまくミックスされてるからだろうなぁ、どうでもいいやで納得してしまう。ストーリー性はあまりなく、居直り断片を決着しないままに切り取る。気分転換にしても、元気にはならないなぁ(笑)
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9作全てに共通する読後感。
4U/眠りの材料/ファミリー・アフェア/血止め草式/男に向かない職業/天国の右の手/高貴な腐蝕/紅差し指/メサイアのレシピ
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今まで読んだためしのない恋愛小説。
ちょっと毒が強くって、
苦いしわけわからなくなるときも
書き出しが上手いんだよなあ、
どうしてこういう文句が思いつくんだろう。
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恋は化学反応(ケミストリー)!
タイトルにもなってる「4U」と「天国の右手」がまぁすきかな。
自分にしかわからないすきなひとのすてきなところに価値をかんじるというのはふむふむってかんじ。 さとこ
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060221
英語では,恋に落ちることをChemistryと表現したりするらしい。
化学反応かぁ。
この短編集,どれも大人の恋って感じだった。
不倫とか略奪とか。
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エイミーワールド。
興味深く読んだけれど、読んでいるときは私のような子供はまだまだお呼びでないなんて想った。
エイミーに追いつくにはあとどれくらいかかるかしら。
近づいてはいるけどね☆