【感想・ネタバレ】ばいにんぶるーすのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者はマージャンで有名な人でした。
ギャンブルに関わっていた人でしたね。

実は一部著者の経験を元にした
賭け事が出てきます。
それが「誰が死ぬかに関する賭け」

結果は意外なこととなりますが…

決してこの作品はギャンブルを美化するものではなく
賭け事の難しさ、胴元でも
運に見放されてしまえば儲けはないという
金を稼ぐことの難しさを教えてくれます。

一番印象的なのはロッカでしょうか。
彼は、本当に一番人間臭いですよね。
ありふれた人の象徴、と言った感じ。

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2016年07月25日

購入済み

ギャンブルで食っていきたい

競馬やパチンコにはまったことがある方なら、誰でも一度くらいそう願ったことがありますよね?
浅田哲也の作品には、そんなバクチ打ちたちが幾人もでてきます。そしてやっぱり思うこと。自分には無理だよなぁ。

勝つためにカマをかけ、頭を絞り、虚勢を張り、ギリギリの世界で生きていく人たち。
負けがこむと、胃はキリキリと痛み、身は細り、時には文字通り血を吐き、それでもバクチから離れられない人たち。

ある意味、人格破綻者ともいえる彼らですが、それでも浅田作品に登場する彼らが、とても愛おしく感じるのは何故でしょうか。
それはきっと著者の人間観が作品に反映されているからだと思います。

若いころからギャンブル放浪を繰り返し、晩年はナルコレプシーになっても麻雀を打ち続けた著者は、ばくちによって破滅していった人たちを数多く見てきたのでしょう。
その中には著者にとって大切な人もいたかもしれないし、自分がいつそうなってもおかしくないことを自覚していたのだと思います。

この本にでてくる人間はちょっとダメで、かなり悪くて、でもとってもいい人たち。
彼らを見守る著者の温かい目は、あの“相田みつを”と同じ目だと思うのです。

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2012年07月06日

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