【感想・ネタバレ】末世炎上のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

貴族の男共に拉致され、そこで起きた出来事から記憶を失った極上の髪を持つ貧民とうだつの上がらない役人、空しさを苛立ちに変える貴族の青年。この三人の視点から描かれる応天門の火災の再現。
ハッピーエンドかはともかく、ラストは爽やかで割と好きでした。
ただ、髪奈女という存在はこの話では割と適当な扱いを受けているような、という印象があったのが残念。
男二人があっさりと彼女を手放したのはそのせいだろうなと思うと、余計に寂しくなります。

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2011年08月07日

Posted by ブクログ

平安の時代に生きる人々が二百年前の祖先の人生を生き直すような不思議な話。和歌は特に好きでなくとも百人一首を聞きかじった程度でなんとなく楽しめるし、紀貫之の子孫に在原業平の子孫にと、日本史に出てきて耳なじみのある人たちがそれぞれの先祖の因果をわかりやすく背負っていて読みやすい。スパイのような要素もあり、平安の世と現代とをちょうど良くミックスした感じの娯楽小説。なかなか面白かったです。

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2010年10月12日

Posted by ブクログ

末世なので貴族社会の華やかさ〜なんてものはありません。

小野小町の印象が人間らしくなりました。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

平安時代、貧民でありながら都一の髪をもつ少女・髪奈女。
ある日、誘拐され、ショックで記憶をなくす。
行き倒れとなった彼女を助けるのが下級役人・橘音近。
少女は髪奈女としての記憶を失い、代わりに吉子という女性の記憶を手に入れた。
次第に蘇る記憶の数々。
その頃、都では付け火が多発していた。
なんにしてもあまりやる気がおきない上級貴族の子息・在原風見。
ひょんなことから音近とともに付け火の犯人を捜すこととなる。
これらは全て二百年前のある事件が関わっていた。

平安後期が舞台なだけあって、豪華絢爛といったものではなく、貧民の貧しい暮らしも描いている。
貴族と貧民との激しい差を描いているのは珍しいかも。
でも同じ平安物でも『陰陽師』ほど読み込める作品ではない。
言葉遣いなどのリアリティに欠けるのが原因かも。
結末は一応消化しているのはいい。

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2009年10月04日

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